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公開番号2023013840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-26
出願番号2021118277
出願日2021-07-16
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20230119BHJP(車両一般)
要約【課題】乗員の上半身を、ソフトで、かつ、的確に拘束可能な乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】シート1に着座した乗員MPを保護するための乗員保護装置S。エアバッグ25と、折り畳まれたエアバッグを収納させて保持するとともに乗員の腰部の前方に配置される保持体10と、を備える。エアバッグが、膨張完了時に、乗員の上半身の前方において、上下方向に略沿うように左右方向側で並設されて、膨張完了時に上下方向に略沿って配置される後面28cによって左右の肩MSL,MSRをそれぞれ拘束可能とし、下端面を、乗員受止時に左右の大腿部MTL,MTRに支持される被支持面として構成される2つの拘束用膨張部28L,28Rを、有するとともに、膨張完了時における左右方向の中央の後端側であって2つの拘束用膨張部間に、前方に凹むような凹部36を形成するように、拘束用膨張部相互を、連結させている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
可撓性を有したシート体から構成される袋状として、折り畳まれて収納されるエアバッグと、
折り畳まれた前記エアバッグを収納させて保持するとともに、前記シートに着座した乗員の腰部の前方に配置される保持体と、
前記エアバッグに膨張用ガスを供給可能なインフレーターと、
を備える構成とされて、
前記エアバッグが、
膨張完了時に、前記乗員の上半身の前方において、上下方向に略沿うように、左右方向側で並設されて、膨張完了時に上下方向に略沿って配置される後面によって前記乗員の左右の肩をそれぞれ拘束可能とし、膨張完了時に前後方向に略沿って配置される下端面を、乗員受止時に前記乗員の左右の大腿部に支持される被支持面として構成される2つの拘束用膨張部を、有するとともに、
膨張完了時における左右方向の中央の後端側であって2つの前記拘束用膨張部間に、前方に凹むような凹部を形成するように、前記拘束用膨張部相互を、少なくとも1箇所で、連結させて構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記エアバッグが、2つの前記拘束用膨張部における膨張完了時の後下端側相互を連通させ、かつ、前記各拘束用膨張部への膨張用ガスの供給路とする連通膨張部を、有する構成とされている請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記拘束用膨張部相互を連結させる連結部位が、前記連通膨張部と、前記各拘束用膨張部の前縁相互を結合させる結合部位と、を備えて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。
【請求項4】
前記拘束用膨張部相互を連結させる連結部位が、前記連通膨張部と、前記各拘束用膨張部の前縁側相互を連結させるテザーと、を備えて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。
【請求項5】
前記拘束用膨張部相互を連結させる連結部位が、前記各拘束用膨張部において膨張完了時に相互に対向して配置される内壁部相互を上下前後の略中央となる位置で結合させる結合部位を、備えて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の乗員保護装置。
【請求項6】
前記各拘束用膨張部が、膨張完了時の左右方向側から見た外形形状を、下端面と後面とを略直交させるような略直角三角形状として、構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、シートベルトにおいて装着時に乗員の腰部を拘束するラップベルトの領域に、折り畳まれたエアバッグを配置させ、エアバッグを、インフレーターからの膨張用ガスを内部に流入させて、乗員の前方を覆うように膨張させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。この従来の乗員保護装置では、エアバッグの膨張完了形状を、軸方向を左右方向に略沿わせた略三角柱状としており、このエアバッグの膨張完了時の下面を乗員の大腿部と当接させることにより、乗員の大腿部に支持された状態で、乗員の上半身と対向して配置される後面から構成される上半身拘束面により、乗員の胸部から頭部にかけてを拘束させる構成であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66425公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の乗員保護装置では、エアバッグの上半身拘束面は、略平面状とされていることから、上半身拘束面によって乗員の上半身を受け止める際に、胸部が上半身拘束面と接触することとなって、乗員の上半身をソフトに保護する点に、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、乗員の上半身を、ソフトで、かつ、的確に拘束可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
可撓性を有したシート体から構成される袋状として、折り畳まれて収納されるエアバッグと、
折り畳まれたエアバッグを収納させて保持するとともに、シートに着座した乗員の腰部の前方に配置される保持体と、
エアバッグに膨張用ガスを供給可能なインフレーターと、
を備える構成とされて、
エアバッグが、
膨張完了時に、乗員の上半身の前方において、上下方向に略沿うように、左右方向側で並設されて、膨張完了時に上下方向に略沿って配置される後面によって乗員の左右の肩をそれぞれ拘束可能とし、膨張完了時に前後方向に略沿って配置される下端面を、乗員受止時に乗員の左右の大腿部に支持される被支持面として構成される2つの拘束用膨張部を、有するとともに、
膨張完了時における左右方向の中央の後端側であって2つの拘束用膨張部間に、前方に凹むような凹部を形成するように、拘束用膨張部相互を、少なくとも1箇所で、連結させて構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の乗員保護装置では、エアバッグの膨張完了時において、乗員が上半身を下半身に近づけるように移動する際に、まず、上半身の前方において上下方向に略沿うように膨張している2つの拘束用膨張部が、それぞれ、上下方向に略沿うように配置される後面によって、乗員の左右の肩を拘束して、上半身の前方移動を抑制することとなる。また、本発明の乗員保護装置では、各拘束用膨張部は、膨張完了時に前後方向に略沿って配置される下端面を、乗員受止時に乗員の左右の大腿部に支持される被支持面としている。そのため、乗員が、各拘束用膨張部の後面によって左右の肩を拘束されつつ、上半身をさらに下半身に近づけるように移動することとなっても、各拘束用膨張部は、下端面を大腿部に支持されることから、乗員の左右の肩を安定して拘束することができる。また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグは、膨張完了時における左右方向の中央の後端側であって2つの拘束用膨張部間に、前方に凹むような凹部を形成するように、拘束用膨張部を、少なくとも1箇所で、相互に連結させている構成である。すなわち、本発明の乗員保護装置では、エアバッグは、各拘束用膨張部によって左右の肩を拘束された状態で、相対的に前方に凹んでいる凹部を、乗員の胸部の前方に配置させるような構成であることから、左右の肩を拘束される際に、乗員の胸部が、エアバッグと強く接触することを抑制できる。
【0008】
したがって、本発明の乗員保護装置では、乗員の上半身を、ソフトで、かつ、的確に拘束することができる。
【0009】
また、本発明の乗員保護装置において、エアバッグに、2つの拘束用膨張部における膨張完了時の後下端側相互を連通させ、かつ、各拘束用膨張部への膨張用ガスの供給路とする連通膨張部を、配設させる構成とすれば、1つのインフレーターで、2つの拘束用膨張部を膨張させることができ、簡便な構成とすることが可能となって、好ましい。
【0010】
上記構成の乗員保護装置において、拘束用膨張部相互を連結させる連結部位を、連通膨張部と、各拘束用膨張部の前縁相互を結合させる結合部位と、を備える構成すれば、拘束用膨張部が、膨張完了時に、結合部位によって、前縁相互を連結させて配置されることとなる。そのため、例えば、結合部位により、拘束用膨張部における上端側の前縁相互を連結させる構成とすれば、乗員拘束時に、後面側によって左右の肩を拘束された状態で、凹部内に進入する乗員の頭部を、前縁相互を連結されている拘束用膨張部の前上端側の領域によって、受け止めることも可能となって、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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