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公開番号
2023012836
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-01-26
出願番号
2021116551
出願日
2021-07-14
発明の名称
開閉体のロック解除制御装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
個人
,
個人
主分類
E05F
15/00 20150101AFI20230119BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】開閉体の全閉位置から開閉体をさらに閉じ側に変位させることに起因してユーザに違和感を与えることを抑制できるようにしたロック解除装置を提供する。
【解決手段】CPU82は、スライドドア20の開放が指示されると、ドアロック装置22を操作してロック状態を解除する。この際、CPU82は、ドアアクチュエータ70を操作して、スライドドア20をさらに閉方向に作動させる、引き込み処理を実行する。引き込み処理において、CPU82は、モータ72に印加される電圧の実効値を徐々に上昇させる。また、CPU82は、モータ72の総回転量が閾値に達すると、モータ72の回転角を保持する制御に切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の開口部を開閉させる開閉体を制御対象とし、
前記開閉体は、全閉状態において前記車両の車体側に設けられたシール部材に接触し、
前記車両は、ロック装置、および開閉アクチュエータを備え、
前記ロック装置は、前記開閉体を全閉位置に拘束する装置であり、
前記開閉アクチュエータは、モータの回転によって、前記開閉体を開状態または閉状態の2つの状態のうちの1つの状態からもう1つの状態に遷移させるべく前記開閉体を変位させるアクチュエータであり、
開指令取得処理、引き込み処理、およびロック解除処理を実行し、
前記開指令取得処理は、前記開閉体を開状態とする指令を取得する処理であり、
前記引き込み処理は、前記開状態とする指令が取得される場合に前記開閉体を閉方向にさらに変位させるように前記モータの回転を制御する閉回転処理と、電圧徐変処理および抑制処理の2つのうちの少なくとも1つの処理と、を含み、
前記ロック解除処理は、前記開状態とする指令が取得される場合に、前記ロック装置を操作して前記開閉体の全閉位置での拘束を解除する処理であり、
前記電圧徐変処理は、前記閉回転処理の開始に伴い前記モータに印加する電圧を徐々に上昇させる処理であり、
前記抑制処理は、前記閉回転処理によって前記モータが所定量回転すると、前記開閉体のそれ以上の変位を抑制する処理である開閉体のロック解除制御装置。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記開閉体は、スライドドアであり、
前記車両は、ガイドレール、および連結部材を備え、
前記ガイドレールは、車体に連結されており、
前記連結部材は、前記ガイドレールおよび前記開閉体を連結して且つ、ガイドローラ、ガイドローラ支持部、および固定部を備え、
前記ガイドローラは、前記ガイドレールに沿って回転しつつ変位する部材であり、
前記ガイドローラ支持部は、前記ガイドレールの回転軸を支持する部材であり、
前記固定部は、前記開閉体に連結されており、
前記ガイドローラ支持部および前記固定部は、同一の軸に沿って相対回転可能であり、
前記ガイドローラの閉側対向面と、前記固定部の閉側対向面とは、前記開閉体の閉状態において互いに対向して且つ、前記開閉体が開状態へと変位するにつれて互いのなす角度を大きくするものであり、
前記引き込み処理は、前記電圧徐変処理を含む請求項1記載の開閉体のロック解除制御装置。
【請求項3】
前記モータの端子には、直流電圧源の電圧がスイッチング素子を介して印加され、
前記電圧徐変処理は、前記スイッチング素子のオン・オフ操作の一周期に対するオン操作期間の時比率を徐々に増加させる処理である請求項2記載の開閉体のロック解除制御装置。
【請求項4】
前記引き込み処理は、前記抑制処理を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の開閉体のロック解除制御装置。
【請求項5】
前記モータは、多相ブラシレスモータであって且つ、インバータの出力電圧が印加されるものであり、
前記抑制処理は、前記閉回転処理によって前記モータが所定量回転する場合に、上側アームの第1相と、下側アームの第2相とのそれぞれに対応する前記インバータのスイッチング素子をオン状態に固定する処理である請求項4記載の開閉体のロック解除制御装置。
【請求項6】
前記抑制処理は、前記閉回転処理によって前記モータが回転する回転量をフィードバック制御する処理である請求項4記載の開閉体のロック解除制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体のロック解除制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば下記特許文献1には、車両の開閉体としてのスライドドアのロックを解除する制御を実行する制御装置が記載されている。この制御装置は、ドアのロックを解除する際、ドアを閉じ側にさらに変位させる処理を実行する。これは、開口部に設けられたシール部材がドアに及ぼす反力を減殺することによって、ロックを解除する際に要する力を軽減することを狙ったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平4-68182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のように、開閉体の全閉位置から開閉体をさらに閉じ側に変位させようとする場合、ユーザに違和感を与えるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.車両の開口部を開閉させる開閉体を制御対象とし、前記開閉体は、全閉状態において前記車両の車体側に設けられたシール部材に接触し、前記車両は、ロック装置、および開閉アクチュエータを備え、前記ロック装置は、前記開閉体を全閉位置に拘束する装置であり、前記開閉アクチュエータは、モータの回転によって、前記開閉体を開状態または閉状態の2つの状態のうちの1つの状態からもう1つの状態に遷移させるべく前記開閉体を変位させるアクチュエータであり、開指令取得処理、引き込み処理、およびロック解除処理を実行し、前記開指令取得処理は、前記開閉体を開状態とする指令を取得する処理であり、前記引き込み処理は、前記開状態とする指令が取得される場合に前記開閉体を閉方向にさらに変位させるように前記モータの回転を制御する閉回転処理と、電圧徐変処理および抑制処理の2つのうちの少なくとも1つの処理と、を含み、前記ロック解除処理は、前記開状態とする指令が取得される場合に、前記ロック装置を操作して前記開閉体の全閉位置での拘束を解除する処理であり、前記電圧徐変処理は、前記閉回転処理の開始に伴い前記モータに印加する電圧を徐々に上昇させる処理であり、前記抑制処理は、前記閉回転処理によって前記モータが所定量回転すると、前記開閉体のそれ以上の変位を抑制する処理である開閉体のロック解除制御装置である。
【0006】
上記構成では、ロックを解除する際に、閉回転処理によって開閉体をシール部材に押し付ける。そのため、閉回転処理によって、シール部材が開閉体に及ぼす力を減殺できる。そのため、閉回転処理を実行しない場合と比較して、ロック装置がロック状態を解除する際に必要な力が小さくなる。そしてこれにより、ロック状態を解除するときに生じる音を低減できる。
【0007】
ただし、閉回転処理によって開閉体が閉じ側にさらに変位する場合、ユーザが視覚または聴覚を通じて違和感を抱くおそれがある。たとえば、開閉体が全閉位置よりも閉じ側に変位することにより、シール部材とは別の部材が互いに接触し音が生じるおそれがある。また、開閉体が閉じ側に大きく変位する場合には、開指令を出したにもかかわらず、意図した方向と逆側に開閉体が変位することをユーザが感知するおそれがある。
【0008】
これに対し、電圧徐変処理によれば、開閉体を閉じ側に変位させる際の加速度を小さくすることができる。そのため、開閉体が全閉位置よりも閉じ側に変位することにより、シール部材とは別の部材が互いに接触する際の衝撃を抑制することができる。そのため、開閉体が全閉位置よりも閉じ側に変位することに起因して生じる音を小さくすることができる。また、抑制処理によれば、開閉体が閉じ側に大きく変位することを抑制できる。
【0009】
2.前記開閉体は、スライドドアであり、前記車両は、ガイドレール、および連結部材を備え、前記ガイドレールは、車体に連結されており、前記連結部材は、前記ガイドレールおよび前記開閉体を連結して且つ、ガイドローラ、ガイドローラ支持部、および固定部を備え、前記ガイドローラは、前記ガイドレールに沿って回転しつつ変位する部材であり、前記ガイドローラ支持部は、前記ガイドレールの回転軸を支持する部材であり、前記固定部は、前記開閉体に連結されており、前記ガイドローラ支持部および前記固定部は、同一の軸に沿って相対回転可能であり、前記ガイドローラの閉側対向面と、前記固定部の閉側対向面とは、前記開閉体の閉状態において互いに対向して且つ、前記開閉体が開状態へと変位するにつれて互いのなす角度を大きくするものであり、前記引き込み処理は、前記電圧徐変処理を含む上記1記載の開閉体のロック解除制御装置である。
【0010】
上記構成では、閉回転処理によって開閉体が閉じ側に変位することにより、ガイドローラの閉側対向面と固定部の閉側対向面とが接触するおそれがある。そしてその際、ガイドローラの閉側対向面と固定部の閉側対向面との相対変位速度が大きい場合には、ユーザに違和感を抱かせる音が生じるおそれがある。これに対し、上記電圧徐変処理によれば、モータに印加する電圧をステップ状に上昇させる場合と比較して、閉回転処理によって生じる上記相対変位速度を小さくすることができる。そのため、ガイドローラの閉側対向面と固定部の閉側対向面との接触によって生じる音を低減できる。
(【0011】以降は省略されています)
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