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公開番号
2023011458
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-01-24
出願番号
2021115334
出願日
2021-07-12
発明の名称
エアバッグカバー
出願人
豊田合成株式会社
代理人
個人
主分類
B60R
21/2165 20110101AFI20230117BHJP(車両一般)
要約
【課題】基材に接着させる表皮層を、意匠性の低下を抑制して、的確に破断させて、エアバッグの突出用開口を円滑に形成できるエアバッグカバーの提供。
【解決手段】基材30の表面側に接着された表皮層60を備え、エアバッグの膨張時に、基材に設けられたドア部31,32が、膨張するエアバッグに押され、周囲の破断予定部34を破断させ、かつ、ドア部の周縁の表皮層の部位を破断させて、エアバッグの突出用開口を形成するように開くエアバッグカバー29。破断予定部は、表裏を貫通して、ドア部の縁に配設される帯状の破断用開口40と、破断用開口間の破断用連結部44と、を備えて構成される。破断予定部は、開き時のヒンジ部から離れたドア部の先端側の中央付近の部位を、破断の起点部位38として、破断する。起点部位のエリアにおける破断用連結部は、幅寸法として、ドア部側の元部44aより先端部44bを小さくしている。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、該基材の表面側に接着された表皮層と、を備えて、折り畳まれたエアバッグの上方を覆う構成とするとともに、
前記エアバッグの膨張時に、前記基材に設けられたドア部が、膨張する前記エアバッグに押され、周囲の破断予定部を破断させ、かつ、前記ドア部の周縁の前記表皮層の部位を破断させて、前記エアバッグの突出用開口を形成するように開く構成とし、かつ、
前記ドア部が、折り畳まれた前記エアバッグを収納するケース側から延びるドア保持部を、裏面側に連結させて、開き可能に前記ドア保持部に保持される構成のエアバッグカバーであって、
前記基材の前記破断予定部が、前記基材の表裏を貫通して、前記ドア部の縁に沿うように配設される帯状の複数の破断用開口と、前記破断用開口間を塞ぐように配設されて、前記エアバッグの膨張時に破断される複数の破断用連結部と、を備えて構成され、
前記破断予定部が、開き時の前記ドア部の回転中心側のヒンジ部から離れた前記ドア部の先端側の中央付近の部位を、破断の起点部位として、破断する構成とし、
前記起点部位のエリアにおける前記破断用連結部が、
隣接する前記破断用開口間の平面視の幅寸法として、前記ドア部の前記ヒンジ部に接近した元部より、離隔された先端部を小さくして、配設されていることを特徴とするエアバッグカバー。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記起点部位のエリアにおける前記破断用連結部が、
幅方向の両縁の少なくとも一方における幅寸法を小さくした前記先端部側の縁を、連結される前記破断用開口側の縁に対して、平面視で鋭角状として、連結させていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
【請求項3】
前記起点部位のエリアにおける前記破断用連結部が、
幅方向の両縁における幅寸法を小さくした前記先端部側の縁を、連結される前記破断用開口側の縁に対して、それぞれ、平面視で鋭角状として、連結させていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグカバー。
【請求項4】
前記ドア部が、略四角板状として、周囲に、開き時の先端側の先端縁と、開き時の回転中心側のヒンジ部と、前記先端縁の両端と前記ヒンジ部の両端との間の二つの側縁と、を配設させ、
前記先端縁側と二つの前記側縁側とに、前記破断予定部が配設され、
前記ヒンジ部に、前記基材の裏面側から表面側に凹む凹溝が配設され、
前記破断予定部の前記破断用開口と前記ヒンジ部の前記凹溝とが、前記基材の成型時に同時に賦形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグカバー。
【請求項5】
前記ドア部の前記先端縁側の前記破断予定部を間にし、かつ、前記先端縁側の前記破断予定部を共用して、前記側縁と前記ヒンジ部とを含めて、対称的に、膨張時に開く第2のドア部が、配設されていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグカバー。
【請求項6】
前記第2のドア部が、前記ドア部の後方側に配置されて、車両の前席前方のインストルメントパネルに配設される構成としていることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグカバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員等を保護するように膨張するエアバッグを備えたエアバッグ装置に使用され、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、エアバッグの膨張時には、突出用開口を形成して、エアバッグを突出させる構成のエアバッグカバーに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両のインストルメントパネルに配設されるエアバッグカバーでは、ポリプロピレン等からなる合成樹脂製の基材と、基材の表面側に接着された表皮層と、を備えて、折り畳まれたエアバッグの上方を覆う構成とするとともに、エアバッグの膨張時に、基材に設けられたドア部が、膨張するエアバッグに押され、周囲の破断予定部を破断させ、かつ、ドア部の周縁の表皮層の部位を破断させて、エアバッグの突出用開口を形成するように開く構成としていた(例えば、特許文献1参照)。ドア部は、折り畳まれたエアバッグを収納するケース側から延びるドア保持部を、裏面側に連結させて、開き可能にドア保持部に保持される構成としていた。
【0003】
また、エアバッグカバーとして、表皮層を接着させたドア部が円滑に開くように、表皮層に、破断するラインに沿って、表裏を貫通する複数の孔を配設させるものもあった。そして、表皮層に設けた孔は、目立たなくするように、基材の成形時に、基材から突出する突部で孔を塞いでいた(例えば、特許文献2参照)。あるいは、エアバッグの膨張時に、表皮層を破断させ易いように、基材に、表皮層側に突出する突条を設けて、ドア部の開き時、突条をカッタのように表皮層に押し付けて、表皮層を破断させ易くするものもあった(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-210230号公報
特開2004-114738号公報
特開2004-352179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のエアバッグカバーにおいて、特許文献2,3に記載の表皮層を破断させ易いように、表皮層に孔を設けたり、あるいは、基材から突出する突条を表皮層の裏面側に配置させる構成では、特許文献1に記載のものに比べて、基材の表面側に接着させる表皮層を的確に破断させて、円滑にエアバッグを突出可能な突出用開口を形成できるものの、表皮層の表面側に孔や突条の影響が表われて、表皮層の意匠性を低下させてしまう虞れが生ずる。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、基材の表面側に接着させる表皮層を、意匠性の低下を抑制して、的確に破断させて、エアバッグを突出可能な突出用開口を円滑に形成できるエアバッグカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエアバッグカバーでは、基材と、該基材の表面側に接着された表皮層と、を備えて、折り畳まれたエアバッグの上方を覆う構成とするとともに、
前記エアバッグの膨張時に、前記基材に設けられたドア部が、膨張する前記エアバッグに押され、周囲の破断予定部を破断させ、かつ、前記ドア部の周縁の前記表皮層の部位を破断させて、前記エアバッグの突出用開口を形成するように開く構成とし、かつ、
前記ドア部が、折り畳まれた前記エアバッグを収納するケース側から延びるドア保持部を、裏面側に連結させて、開き可能に前記ドア保持部に保持される構成のエアバッグカバーであって、
前記基材の前記破断予定部が、前記基材の表裏を貫通して、前記ドア部の縁に沿うように配設される帯状の複数の破断用開口と、前記破断用開口間を塞ぐように配設されて、前記エアバッグの膨張時に破断される複数の破断用連結部と、を備えて構成され、
前記破断予定部が、開き時の前記ドア部の回転中心側のヒンジ部から離れた前記ドア部の先端側の中央付近の部位を、破断の起点部位として、破断する構成とし、
前記起点部位のエリアにおける前記破断用連結部が、
隣接する前記破断用開口間の平面視の幅寸法として、前記ドア部の前記ヒンジ部に接近した元部より、離隔された先端部を小さくして、配設されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るエアバッグカバーでは、エアバッグの膨張時、ドア部が、膨張するエアバッグに押されて、破断予定部の破断の起点部位において、破断用連結部を破断させる。この破断される破断用連結部は、幅寸法の狭い側に応力集中が生じて破断される。その際、破断用連結部は、ヒンジ部に接近したドア部側の幅寸法の広い元部側を残して、ドア部から離れた幅寸法の狭い先端部側を破断させることから、その幅寸法の狭い先端部側を、ドア部の開きに伴なって、ヒンジ部を回転中心として、表皮層の裏面側に当てて、表皮層を押し上げる。すなわち、破断用連結部が、ドア部の先端縁に結合させたまま、その幅寸法の狭い先端部側が、ドア部の先端縁から突出するナイフのように、表皮層に食い込んで、表皮層を円滑に破断させることができる。その結果、基材のドア部の開きとともに、表皮層が、ドア部の先端縁側から迅速に破断され、さらに、ドア部の周縁に破断を伝播させて、ドア部とともに、円滑に、エアバッグの突出用開口を形成することとなる。そして、ドア部は、表皮層に対して突条等を設けていないことから、表皮層の表面側の意匠性に影響を与えない。さらに、ドア部は、エアバッグ装置のケース側のドア保持部に開き可能に保持されていることから、エアバッグの膨張時、飛散せずに、円滑に、開いて、エアバッグの突出用開口を形成することができる。同様に、表皮層も、基材に接着されて配設されていることから、破断するだけで、エアバッグの膨張時、飛散せずに、円滑に、エアバッグの突出用開口を形成することができる。
【0009】
したがって、本発明に係るエアバッグカバーでは、基材の表面側に接着させる表皮層を、意匠性の低下を抑制して、的確に破断させて、エアバッグを突出可能な突出用開口を円滑に形成することができる。
【0010】
そして、本発明に係るエアバッグカバーでは、前記起点部位のエリアにおける前記破断用連結部が、
幅方向の両縁の少なくとも一方における幅寸法を小さくした前記先端部側の縁を、連結される前記破断用開口側の縁に対して、平面視で鋭角状として、連結させていることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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