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公開番号2023011231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-24
出願番号2021114964
出願日2021-07-12
発明の名称包装袋
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類B65D 75/62 20060101AFI20230117BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】包装袋の長手方向に比較的大きな開口幅の開口部を容易に形成し食器として兼用することが可能であり、かつ電子レンジ調理においては通蒸も可能な包装袋であって、腰強度が強すぎて開口保持性に難があるシーラントを用いた場合であっても、開口した開封片を切り取り可能とすることで、内容物の取り出しを容易にした包装袋を提供すること。
【解決手段】縦方向に強延伸された基材と、最内層にヒートシール性樹脂層と、を有する積層体からなる筒状構造を有する包装袋であって、背貼りシール部全体には開封用の脆弱加工Aが施されており、さらに前記背貼りシール部の上部には、開封用ノッチが1箇所設けられており、開封後の開封片については背貼りシール部の前記脆弱加工A部分より切り離すことができることを特徴とする包装袋。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
縦方向に強延伸された基材と、最内層にヒートシール性樹脂層と、を有する積層体からなる包装材の両側端部を、合掌状にヒートシールして背貼りシール部を縦方向に形成した筒状構造を有する包装袋であって、背貼りシール部全体には開封用の脆弱加工Aが施されており、さらに前記背貼りシール部の上部には、開封のきっかけとなる、開封用ノッチが1箇所設けられており、胴部を形成する包装材には、開封の際、前記開封用ノッチから出発した裂け目を捕捉して誘導するための左右一対の開封誘導線が設けられており、前記開封誘導線は、脆弱加工Bによって形成される包装材を貫通しない切目線であり、前記背貼りシール部の基線を中心線として左右対称に形成され、前記開封用ノッチの近傍に設けた始点から出発して、包装袋の略左右幅方向に広がり、終点は流れ方向に湾曲して終わる形状であり、その終点以降は基材の縦方向の直進カット性により、縦方向に開封線を延長して開封し、開封後の開封片については背貼りシール部の前記脆弱加工A部分より切り離すことができることを特徴とする包装袋。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記ヒートシール性樹脂層がC4(ブテン-1)をコモノマーとしてZiegler-Natta系の触媒を用いて共重合したポリエチレンであることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記開封誘導線は、レーザー加工によって形成される連続線、破線、点線、またはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の包装袋。
【請求項4】
前記開封誘導線は、前記ヒートシール性樹脂層を貫通しないことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装袋。
【請求項5】
前記包装材の裂け易い方向が、幅方向(TD方向)であり、前記開封誘導線の始点は前記開封用ノッチをその先端から延長した線上より上に位置することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装袋。
【請求項6】
前記包装材の裂け易い方向が、流れ方向(MD方向)であり、前記開封誘導線の始点は前記開封用ノッチをその先端から延長した線上より下に位置することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムからなる背貼りシール形状の包装袋に関し、特に電子レンジ調理後に内容物を取り出す際に、包装袋に大きな開口部をきれいに形成し、食器として兼用することが可能であり、かつ通蒸も可能な包装袋に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、調理済みまたは半調理状態の食品を常温、低温、あるいは冷凍保存可能に包装袋等の包装容器に収容し、開封せずに電子レンジで加熱して、食べられる状態にする食品が知られている。上記の用途に対応した包装袋はいくつか知られている。いずれも積層フィルムを用いて形成されるのが一般的である。また電子レンジで加熱したときに内圧が高まると、積層フィルムの一部に裂け目ができて当該裂け目から水蒸気を放出することにより破裂を防止する様にしたものもある。
【0003】
電子レンジでの調理後、内容物を摂取するためには、皿などの別容器に内容物を移す必要があるが、電子レンジでの加熱後は包装袋も高温になっていて、取り扱いに注意しないとやけどをしたり、取り落としたりする恐れがあるほか、別に皿を用意しなければならず面倒であった。そこで、調理後の包装袋をそのまま利用し、包装袋に大きな開口部を形成して直接内容物を摂取できるようにした包装袋が提案されている。
【0004】
例えば特許文献1には包装袋を形成する積層体に、開口予定部に沿った左右一対の開封誘導線を開封用ノッチ近傍から包装袋の下方の終点まで設けた包装袋が開示され、開封誘導線を設ける手段としてダイカッターやレーザー加工などが例示され、大きな開口幅の開口部を設けることができるとしている。しかし特許文献1の包装袋では開封誘導線を設けるにあたり、以下の課題がある。すなわち、レーザー加工によるハーフカット加工において、製品の流れ方向のほぼ全域に渡る加工を施す必要性があることから、レーザー加工に非常に時間がかかり、量産性が見込めない。またロータリーダイカッター等の刃物加工では、特に薄番手フィルムへのハーフカット加工は刃の高さ精度上難しく、やはり量産性が低い。また、電子レンジ調理適性については配慮されていない。
【0005】
また、特許文献2には、上下方向に易引裂性を有する積層フィルムで形成された、上下方向に延びる内容物を収納する包装袋が開示されているが、左右方向に設けられた開封予備線がノッチ近傍の背シール領域から入れられており、充填機精度により、レーザー加工とノッチの流れ方向での位置がずれた場合、開封ができないという問題がある。またシーラント物性を限定しておらず、手切れ性、電子レンジ加熱時の通蒸適性に配慮されていない。さらに開口したときに捲られた積層フィルムの腰強度が強い場合、開口部を覆うように戻ってしまい、内容物の取り出しができないという問題があった。
【0006】
また、特許文献3には、手切れ性と通蒸適性の観点から、シーラントとしてC4-LLDPE(チーグラー・ナッタ触媒)を採用するが、腰強度が強すぎて開口保持にやや難があり、開口されるサイズをa/b<1とする必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-123967号公報
特許第6255830号公報
特開2020-165623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、包装袋の長手方向に比較的大きな開口幅の開口部を容易に形成し食器として兼用することが可能であり、かつ電子レンジ調理においては通蒸も可能な包装袋であって、腰強度が強すぎて開口保持性に難があるシーラントを用いた場合であっても、開口した開封片を切り取り可能とすることで、内容物の取り出しを容易にした包装袋を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の第一の態様は、縦方向に強延伸された基材と、最内層にヒートシール性樹脂層と、を有する積層体からなる包装材の両側端部を、合掌状にヒートシールして背貼りシール部を縦方向に形成した筒状構造を有する包装袋であって、背貼りシール部全体には開封用の脆弱加工Aが施されており、さらに前記背貼りシール部の上部には、開封のきっかけとなる、開封用ノッチが1箇所設けられており、胴部を形成する包装材には、開封の際、前記開封用ノッチから出発した裂け目を捕捉して誘導するための左右一対の開封誘導線が設けられており、前記開封誘導線は、脆弱加工Bによって形成される包装材を貫通しない切目線であり、前記背貼りシール部の基線を中心線として左右対称に形成され、前記開封用ノッチの近傍に設けた始点から出発して、包装袋の略左右幅方向に広がり、終点は流れ方向に湾曲して終わる形状であり、その終点以降は基材の縦方向の直進カット性により、縦方向に開封線を延長して開封し、開封後の開封片については背貼りシール部の前記脆弱加工A部分より切り離すことができることを特徴とする包装袋である。
【0010】
また、本発明の第二の態様は、前記ヒートシール性樹脂層がC4(ブテン-1)をコモノマーとしてZiegler-Natta系の触媒を用いて共重合したポリエチレンであってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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