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公開番号2023011230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-24
出願番号2021114963
出願日2021-07-12
発明の名称パウチ
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類B65D 75/30 20060101AFI20230117BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】薬液が含浸された液体保持シートを収納し、ピンセット等を使用することなく、また意図しない部分に薬液の付着をさせることなく、対象物の必要な箇所への薬液の塗布が可能なパウチを提供することを課題とする。
【解決手段】パウチは、パウチ本体、液体保持シート、及びそれに付帯する手指固定用フィルムから構成され、パウチ本体は周縁部をシールして製袋されており、周縁部のシール部は、保護層とベース層との間で易剥離性を有しており、液体保持シートは、薬液が含浸された状態でベース層に積層されており、保護層は内巻きにカールする性質を付与されており、手指固定用フィルムは、プラスチック材料からなり、手指固定用フィルムとベース層の間隙に、手指を挿入してベース層を押圧し、液体保持シートに含浸された薬液を対象物に塗布可能であることを特徴とする、パウチである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パウチであって、
パウチは、パウチ本体、液体保持シート、及びそれに付帯する手指固定用フィルムから構成され、
パウチ本体は、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する積層体からなり、
パウチ本体は、一方の側の保護層及びもう一方の側のベース層から構成され、双方のシーラント層同士を対向させて重ね、周縁部をシールして製袋されており、
周縁部のシール部は、保護層とベース層との間で易剥離性を有しており、
保護層とベース層との間の空間に、液体保持シートを収納し密封可能であって、
液体保持シートは、薬液が含浸された状態でベース層に積層されており、
開封は、保護層をベース層から剥離することによって行われ、液体保持シートの表面が露出可能であり、
保護層の剥離に伴って、保護層は内巻きにカールする性質を付与されており、
前記手指固定用フィルムは、プラスチック材料からなり、
両端部をベース層のパウチ外側になる面に接着されており、
手指固定用フィルムとベース層の間隙に、手指を挿入してベース層を押圧し、液体保持シートに含浸された薬液を対象物に塗布可能であることを特徴とする、パウチ。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
パウチ本体を構成する積層体には、ガスバリア層が積層されて含まれることを特徴とする、請求項1に記載のパウチ。
【請求項3】
前記液体保持シートは不織布を材料として、不織布の坪量は、5g/m

~200g/m

であることを特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載のパウチ。
【請求項4】
パウチ本体の前記ベース層と前記液体保持シートとは、溶着によって積層されていることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれかに記載のパウチ。
【請求項5】
パウチを開封した状態で、液体保持シートの面積に対する、液体保持シートの薬液塗布可能な面積の割合が60%~100%の範囲であることを特徴とする、請求項1~請求項4のいずれかに記載のパウチ
【請求項6】
前記手指固定用フィルムは、着脱可能であることを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれかに記載のパウチ。
【請求項7】
前記易開封機構は、シール部のイージーピールによるものであって、パウチ本体のシール部のピール強度が、5N/15mm~25N/15mmの範囲であることを特徴とする、請求項1~請求項6のいずれかに記載のパウチ。
【請求項8】
前記保護層の内巻きカールは、開封に際して少なくとも二回転以上のカールをするものであることを特徴とする、請求項1~請求項7のいずれかに記載のパウチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装材料のひとつであるパウチに関するものである。特に、たとえば外用薬液のパッケージなどで、ピンセットなどを用いて内容物を取り出す必要がなく、また薬液塗布時に必要な部分以外に薬液が付着することなく使用することができるパウチに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
パウチは、プラスチックフィルムあるいはその積層フィルムを用いた包装容器であって、可撓性を有する包装材料である。例えば液体用の容器としても用いられ、飲料のほかレトルト食品などの食品分野でも広く用いられているほか、日用品やトイレタリーの分野でも、あるいは医療分野においても、さまざまな商品がスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストア等の商品棚をにぎわしている。
【0003】
パウチの利点は、缶や瓶など他の包装容器に比べて、価格が安いことや、さまざまな要求品質に対してきめ細かい材料設計で対応できる点、あるいは内容物充填前、及び流通や保管においても軽量で省スペースであることが挙げられる。またパウチは、廃棄物を減らすという観点からも環境適応型の容器であるといえる。
【0004】
またパウチの外側から見える層への高精細の印刷によって、商品のイメージアップや差別化を図ることができ、内容物に関する必要な情報を表示することが可能であり、バーコードの印刷などは、商品の流通や在庫管理、マーケティング情報の源泉ともなっている。
【0005】
パウチの中には、自立性を持たせたものも商品化されており、一般にスタンディングパウチと呼ばれている。自立性を有することにより商品の展示、陳列などに利点を有するほか、使い勝手にも利点を有し、たとえば、内容物の取り出しにおいても一層の利便性が図られてきた。
【0006】
パウチからの内容物の取り出しは、一般的にパウチの一部を手指などで引き裂くか、カッターやハサミ等の刃物を用いて切り裂くなどして、開口部を形成し開口部から取り出すことが可能である。この場合、内容物が液体であれば、内容液を注ぎ出して取り出すことができ、内容物が例えば菓子などの個体であれば、つまみ出して取り出すなどすることができる。
【0007】
そのほかにも、スパウトを装着するなどして、繰り返しの開閉を可能にしてあるパウチもあり、開封を容易にするための易開封機構を備えたパウチも利便性が高く、幅広く用いられている。
【0008】
また、特許文献1には、ウエットティッシュを密封したパウチの提案がなされている。これは、ウエットティッシュは不織布等の含浸基材にアルコール等の液体を含浸したもので、例えば手指をぬぐうために使用する。このためパウチからウエットティッシュを取り出す際には、手指でこれをつまんで取り出すことが一般的である。
【0009】
しかしながら、液体の中には手指で触れることに支障のあるものがある。例えばヨードチンキは着色しており、手指に付着した場合には付着部位の着色、あるいは着色を落とすことが容易ではなく不都合である。また医療用の液体の中には、例えば外用薬液などは、手指による接触、汚染を忌避するものもある。
【0010】
このように、手指でつまんで取り出すことができない場合には、液体を含浸した液体保持シートをピンセット等でつまんでパウチから取り出し、かつピンセット等でつまんだままの状態で液体を塗布することが行われている。
(【0011】以降は省略されています)

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