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公開番号2023010139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-20
出願番号2021114052
出願日2021-07-09
発明の名称圧力スイッチ
出願人株式会社鷺宮製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01H 35/34 20060101AFI20230113BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】位置付手段の強度を向上し、位置付手段の調整位置の変動を抑制すると共に作動値のばらつきを防止して、調整精度を向上でき、精密に動作可能とする。
【解決手段】圧力スイッチ1が、ダイアフラム44(感圧部材)の変位を伝える伝達部材62の進退方向D11の位置を、中途位置に解除自在に位置付ける位置付手段9として、板部材90と、伝達部材62の位置付けを調整する位置調整ねじ11と、を含む。板部材90の平面部92には、長手方向に沿って伸びた凸部92aと、凸部92aの裏面側に配置される凹部92bと、が設けられ、板部材90の平面部92の短手方向における一方の端部には、長手方向に沿って伸びた折返部93が設けられる。凹部92bには、位置調整ねじ11の頂部が係合され、リセット手段10による位置付けの解除時には、折返部93がケース2における板部材90の取り付け部位であるベース体21の平板部21bに当接する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筐体の内部に設けられ、
低圧室と高圧室とを仕切り、前記高圧室の圧力変動により変位する感圧部材と、
前記感圧部材の変位を受けて予め設定された進退方向に移動することで当該変位を後段部位に伝える伝達部材と、
前記進退方向について、前記伝達部材が第1位置まで進行すると第1状態から第2状態へと導通状態を切り替え、前記伝達部材が前記第1位置よりも退行側の第2位置まで退行すると前記第2状態から前記第1状態へと導通状態を切り替える切替手段と、
前記伝達部材の前記進退方向における位置を、前記第1位置と前記第2位置との間の中途位置に解除自在に位置付ける位置付手段と、
前記位置付手段による前記伝達部材の位置付けを解除して、当該伝達部材を、前記進退方向に移動可能なフリー状態に移行させるリセット手段と、を備え、
前記位置付手段は、帯状をなす板部材と、前記進退方向について前記板部材がどのような位置に前記伝達部材を位置付けるかを調整する位置調整ねじと、を含み、
前記板部材の平面部には、長手方向に沿って伸びて配置される凸部が設けられると共に、前記凸部の裏面側が当該凸部の形状に伴った凹部をなしてなり、
前記板部材の前記平面部の短手方向における一方の端部には、前記長手方向に沿って伸びて配置される折返部が設けられ、
前記凹部には、前記位置調整ねじの頂部が係合され、
前記リセット手段による前記位置付けの解除時には、前記折返部が前記筐体における前記板部材の取り付け部位に当接する、圧力スイッチ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記折返部は、前記平面部の短手方向における一方の端部が屈曲して形成される、請求項1に記載の圧力スイッチ。
【請求項3】
一端側に配置された中心軸回りに回動自在に軸支され、他端側が前記進退方向に移動可能な回動部材で、前記中心軸から離れた位置に前記伝達部材が連結され、前記中心軸と前記伝達部材の連結箇所との中間位置で前記感圧部材の変位を受けて回動することで前記伝達部材を前記進退方向に移動させる連結部材を備え、
前記位置付手段が、前記平面部から前記進退方向に延びて設けられ、前記連結部材の他端側における前記進退方向の退行側を向いた裏面に当接する当接部分を更に備え、
前記平面部は、一端が固定端で他端が前記進退方向に移動可能な自由端であり、
前記位置調整ねじが、前記進退方向について前記自由端を動かすことで、前記連結部材の前記他端側に対する前記当接部分の当接位置を前記進退方向に進退させる、請求項1または2に記載の圧力スイッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低圧室と仕切られた高圧室の圧力変動により変位する感圧部材を備えた圧力スイッチに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、感圧部材としてのダイアフラムやベローズ等を備えた圧力スイッチが知られている。かかる圧力スイッチとしては、例えば高圧室における異常高圧のような異常事象が生じた際に導通状態を切り替え、作業者がリセットボタンを押圧するまで切替え後の導通状態が維持されるマニュアルリセットタイプのものがある(例えば、特許文献1参照)。ここで、高圧室におけるどの程度の圧力状態を異常事象として導通状態を切り替えるかは、設計段階や製造段階で適宜に設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-061094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したマニュアルリセットタイプの圧力スイッチには、高圧カットオフが生じた際にマイクロスイッチの一方の固定電極に可動電極が当接した第2状態を、その後、作業者がメンテナンス作業を行うまでの期間、維持する部材として位置付手段が設けられている。このような圧力スイッチでは、リセットボタンが押圧されたリセット状態において、リセットボタンの押圧により、連結部材のストッパとなる位置付手段が押し込まれ、ストッパが解除された状態となる。
【0005】
しかしながら、位置付手段は板状部材であることから撓み易いため、接点板のばね性による反力を受けて反りや歪みが発生し、作動値(リセット調整位置)に誤差や変動等のばらつきが生じる場合があった。また、位置付手段は、ベース体の平板部に1か所でねじ止め固定されているため、リセット動作時におけるリセットボタンの押し込み時にねじ止め部分を支点に回転し、調整位置にズレが生じて作動値が変動してしまう虞があった。さらに、リセット調整ねじの坐りが悪く、ねじの傾きにより、位置付手段の調整位置が変動する虞があった。よって、位置付手段の歪みを考慮して調整精度を決める必要があり、調整の幅が狭くなる問題があった。
【0006】
そこで、本発明は前述したような問題に着目したもので、その目的は、位置付手段の強度を向上し、位置付手段の調整位置の変動を抑制すると共に作動値のばらつきを防止することで、調整精度を向上でき、精密に動作可能なマニュアルリセットタイプの圧力スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の圧力スイッチは、筐体の内部に設けられ、低圧室と高圧室とを仕切り、前記高圧室の圧力変動により変位する感圧部材と、前記感圧部材の変位を受けて予め設定された進退方向に移動することで当該変位を後段部位に伝える伝達部材と、前記進退方向について、前記伝達部材が第1位置まで進行すると第1状態から第2状態へと導通状態を切り替え、前記伝達部材が前記第1位置よりも退行側の第2位置まで退行すると前記第2状態から前記第1状態へと導通状態を切り替える切替手段と、前記伝達部材の前記進退方向における位置を、前記第1位置と前記第2位置との間の中途位置に解除自在に位置付ける位置付手段と、前記位置付手段による前記伝達部材の位置付けを解除して、当該伝達部材を、前記進退方向に移動可能なフリー状態に移行させるリセット手段と、を備え、前記位置付手段は、帯状をなす板部材と、前記進退方向について前記板部材がどのような位置に前記伝達部材を位置付けるかを調整する位置調整ねじと、を含み、前記板部材の平面部には、長手方向に沿って伸びて配置される凸部が設けられると共に、前記凸部の裏面側が当該凸部の形状に伴った凹部をなしてなり、前記板部材の前記平面部の短手方向における一方の端部には、前記長手方向に沿って伸びて配置される折返部が設けられ、前記凹部には、前記位置調整ねじの頂部が係合され、前記リセット手段による前記位置付けの解除時には、前記折返部が前記筐体における前記板部材の取り付け部位に当接するものである。
【0008】
本発明の圧力スイッチによれば、位置付手段における板部材の平面部には、長手方向に沿って伸びて配置される凸部が設けられることで、位置付手段の強度を向上し、撓み難くでき、反りや歪みの発生を抑制できる。また、平面部の凸部の裏面側は、当該凸部の形状に伴った凹部をなしており、この凹部には、位置調整ねじの頂部が係合されるので、位置調整ねじの坐りを改善し、作動値(リセット調整位置)における誤差や変動等のばらつきの発生を抑制できる。さらに、板部材の平面部の短手方向における一方の端部には、長手方向に沿って伸びて配置される折返部が設けられているので、リセット手段による位置付けの解除時には、折返部が筐体における板部材の取り付け部位に当接し、位置付手段の回転を防止できる。そのため、位置付手段の調整位置の変動を抑制すると共に作動値のばらつきを防止して、位置付手段による調整精度を向上できる。かくして、本発明の圧力スイッチによれば、精密に動作できる。
【0009】
ここで、本発明の圧力スイッチにおいて、前記折返部は、前記平面部の短手方向における一方の端部が屈曲して形成されることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、平面部の強度をより向上できる上、折返部が平面部と一体に構成されるため、部品点数の増加を回避できる。
(【0011】以降は省略されています)

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