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公開番号2023008725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-19
出願番号2021131820
出願日2021-07-05
発明の名称フェースシールド型ヘッドホン
出願人個人
代理人
主分類H04R 1/10 20060101AFI20230112BHJP(電気通信技術)
要約【課題】スピーカを頭部前方に配置して音源を頭部の前方側に定位する様にしたヘッドホンでは、頭部に装着ということから小型のスピーカに制限されスピーカの出力面が小さく、低音特性が不十分であり、また音波が球面状になり臨場感が不十分であると言う問題点がある。これに対し、フェースシールドのカバー部材1を振動部材として使用する事により、音源が頭部の前方側に定位するとともに、大きな出力面によって、良好な低音特性が得られ、また音波が平面波に近い場感に優れたフェースシールド型ヘッドホン装置を提供する。
【解決手段】 フェースシールドの、カバー部材1の左右端にコイル8を設け、ばね部材9を介して、磁石7が設けられた頭部装着部材2に結合し、ムービングコイルタイプの電磁アクチュエータを構成しカバー部材1を振動部材として駆動する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
フェースシールドの、カバー部材が頭部装着部材に対してムービングコイルタイプの電磁アクチュエータにより、振動体として駆動されるヘッドホン装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1において、カバー部材の左右端部に設けられたコイルと、このコイルそれぞれに対応する様に頭部装着部材側に設けられた磁石により構成されたムービングコイルタイプの電磁アクチュエータで、カバー部材が振動体として駆動されるヘッドホン装置。
【請求項3】
請求項1において、カバー部材は、ばね部材を介して頭部装着部材と結合される事。
【請求項4】
請求項1において、頭部装着部材に作用するカバー部材への駆動推力の反力を相殺する様、前記カバー駆動用アクチチェータそれぞれに対応する部位に、頭部装着部材と慣性体をばね部材を介して結合し、頭部装着部材に設けられた磁石と慣性体に設けられたコイルによって構成されたムービングコイルタイプの電磁アクチュエータにより慣性体を駆動する事。
【請求項5】
請求項1、請求項4において、コイルは平面タイプであり、磁石により挟み込まれムーングコイルを構成する事。
【請求項6】
請求項1において、カバー部材の頭部装着部材側に遮音部材を設けること。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はヘッドホンの音源定位特性の改善に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッドホンは一般的に、両耳にスピーカを装着する構成になっている。この構成では音源が頭部の中に存在するという実際と異なった不自然な聞こえ方になる。これに対して音源が頭部の前方に定位するという、より自然な聞こえ方の実現が望まれている。
これに対する解決手段として、録音側の手段としては、バイノーラル録音があるが前方に定位する特性としては不十分である。また、頭部の前方にスピーカを設けるという手段も提案されている。(特許文献1)ここでは図5示す様に、前方側にスピーカ14後方側にスピーカ15が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-101489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記図5の装置によれば、音源が頭部の前方側に定位する。しかし、頭部に装着ということから小型のスピーカに制限されるためスピーカの出力面が小さく、低音特性が不十分であり、また音波が図6に示す様に、その中心が出力面にある球面波となり臨場感が不十分であると言う問題点がある。
【0005】
本発明では、フェースシールドのカバー部材をスピーカの振動部材として使用する事により、音源が頭部の前方側に定位するとともに、大きな出力面によって、良好な低音特性が得られるとともに、音波が図6に示す様に、平面波に近い臨場感に優れたヘッドホン装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
フェースシールドの、カバー部材と頭部装着部材をムービングコイルタイプの電磁アクチュエータで結合し、カバー部材を振動部材として駆動する。
【発明の効果】
【0007】
フェースシールドのカバー部材をスピーカの振動部材として使用する事により、音源が頭部の前方側に定位するとともに、大きな出力面によって、良好な低音特性が得られ、また音波が平面波に近くなり優れた臨場感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明装置の実施例の側面図である。
本発明装置の実施例の正面図である。
図2のA-A断面である。
図3のB-B断面である。
先行技術文献の実施例である。
先行技術と本発明の比較図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0009】
図1は、本発明装置の実施例の側面図、図2は、本発明装置の実施例の正面図であって1は透明なカバー部材である。2は頭部装着部材であり、頭部の上側と後ろ側に装着部を持ちそれぞれクッション4とベルト3、アジャスタ5を備えている。
カバー部材1には、左右端部に図3(図2のA-A断面)、図4(図3のB-B断面)に示す様に、左右端部それぞれにコイル8(平面タイプ)が2個、一体成型で設けられ、頭部装着部材2にはコイル8それぞれに対応する部位にコイル8を挟む形で磁石が一体成形で設けられムービングコイルタイプの電磁アクチュエータを構成する。カバー部材1は、ばね部材9を介して頭部装着部材2と結合され、振動可能とされる。
上記の構成により、カバー部材1が大きな出力面をもつ振動体として機能し、良好な低音特性、そして平面波状の音波による優れた臨場感が得られる。
カバー部材1の縁部には、カバー部材1の前面側の音波と後面側の音波の干渉を防ぐための遮音部材6が設けられている。これにより良好な音場が形成される。
頭部装着部材2の左右には図3に示す様に質量体10が設けられている。質量体10にはコイル12(平面タイプ)が一体成型で設けられ、頭部装着部材にはコイル12を挟む様に磁石11が一体成型で設けられムービングコイルタイプの電磁アクチュエータを構成している。質量体10と頭部装着部材は、ばね部材13を介して振動可能に結合される。
カバー部材1への駆動力の反力を相殺する様に質量体10を駆動する事により頭部装着部材に発生する振動を軽減する。これにより快適なリスニングが可能となる。
【符号の説明】
【0010】
1 カバー部材1
2 頭部装着部材
3 ベルト
4 クッション
5 アジャスタ
6 遮音部材
7 磁石
8 コイル
9 ばね部材
10 質量体
11 磁石
12 コイル
13 ばね部材
14 スピーカ
15 スピーカ

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