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公開番号
2023008136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-01-19
出願番号
2021111448
出願日
2021-07-05
発明の名称
重合体含有組成物
出願人
株式会社日本触媒
代理人
主分類
C08L
101/02 20060101AFI20230112BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】硫黄含有重合体を均一に溶解または分散することが可能であり、透明性に優れる膜が得られる、重合体含有組成物を提供する。
【解決手段】硫黄含有重合体と、化合物(M)とを含む重合体含有組成物であって、前記化合物(M)が、電子吸引性基を置換基として有するベンゼン系芳香族化合物(M1)、不飽和6員環を含む不飽和複素環式化合物(M2)、置換基を有する不飽和5員環を含む不飽和複素環式化合物(M3)、アミド基を有する化合物(M4),またはイミノ基を有する化合物(M5)であることを特徴とする重合体含有組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
硫黄含有重合体と、化合物(M)とを含む重合体含有組成物であって、前記化合物(M)が、電子吸引性基を置換基として有するベンゼン系芳香族化合物(M1)、不飽和6員環を含む不飽和複素環式化合物(M2)、置換基を有する不飽和5員環を含む不飽和複素環式化合物(M3)、アミド基を有する化合物(M4),またはイミノ基を有する化合物(M5)であることを特徴とする重合体含有組成物。
続きを表示(約 98 文字)
【請求項2】
さらに無機粒子を含む、請求項1記載の重合体含有組成物。
【請求項3】
請求項1または2に記載の重合体含有組成物を用いることを特徴とする膜の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硫黄含有重合体を含む組成物に関する。より詳しくは、透明性に優れる膜等の製造に好適に用いることができる、重合体含有組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
高屈折率材料として、芳香環を有するポリカーボネートやフルオレン骨格を有する高分子材料が知られているが、LEDの光取り出し効率を向上する屈折率調整材料や撮像系のレンズ材料としては、アッベ数の大きい、すなわち光分散の小さい材料が求められている。このような高屈折率、かつ、光分散の小さい材料として、硫黄分子やハロゲン分子が導入された材料や金属酸化物ナノ粒子を含有した材料等が開発されている。硫黄を含有した材料としてポリアリーレンスルフィド、中でもポリフェニレンスルフィドは、一般的に耐熱性、耐腐食性、電気絶縁性等に優れる材料として知られているが、近年、高い屈折率を有する光学材料への応用が注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ベンゼン環の特定位置の水素原子がメチル基に置換された、フェニレンスルフィド骨格を繰返し単位とするポリマーが高屈折率且つ溶液状態での成形性に優れるため、該ポリマーを含む成形材料が光学部材を製造するための成形材料として有用であることが開示されている。該成形材料を用いたフィルムへの加工方法として、前記ポリマーを溶媒に溶解し、スピンコート法やキャスト法で薄膜を形成させる方法が記載されている。溶媒としてジクロロメタン等が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-52834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリアリーレンスルフィド等の硫黄含有重合体は溶媒への溶解性が乏しく特許文献1に記載のようにメチル基を導入することにより溶解性が高まり、特許文献1に記載された一部の塩素系溶剤には比較的溶解するものの、塩素系溶剤はその使用が制限されつつある。塩素系溶剤以外でポリアリーレンスルフィド等の硫黄含有重合体を均一に溶解または分散することは難しく、透明性に優れる膜を作成することが困難であった。よって、本発明は、ポリアリーレンスルフィド等の硫黄含有重合体を均一に溶解または分散することが可能であり、透明性に優れる膜が得られる、重合体含有組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、ポリアリーレンスルフィド等の硫黄含有重合体を含む組成物において、特定の化合物を含有させることにより、上記課題を解決することができることを見出し本発明を完成した。すなわち、本発明にかかる重合体含有組成物は、硫黄含有重合体と、化合物(M)とを含む重合体含有組成物であって、前記化合物(M)が、電子吸引性基を置換基として有するベンゼン系芳香族化合物(M1)、不飽和6員環を含む不飽和複素環式化合物(M2)、置換基を有する不飽和5員環を含む不飽和複素環式化合物(M3)、アミド基を有する化合物(M4),またはイミノ基を有する化合物(M5)であることを特徴とする重合体含有組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかる重合体含有組成物は、特定の化合物を含むことにより、硫黄含有重合体を均一に溶解または分散することが可能となるとともに、透明性に優れる膜を作成することができる。よって本発明にかかる重合体含有組成物は、光学薄膜やレンズ等の原料として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」または「メタクリレート」を意味し、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」または「メタクリル」を意味し、「(メタ)アクリロイル」は「アクリロイル」または「メタクリロイル」を意味する。また(メタ)アクリレートを(メタ)アクリル酸エステルということもある。
【0009】
1.重合体含有組成物
本発明は、硫黄含有重合体と、化合物(M)とを含む重合体含有組成物であって、前記化合物(M)が、電子吸引性基を置換基として有するベンゼン系芳香族化合物(M1)、不飽和6員環を含む不飽和複素環式化合物(M2)、置換基を有する不飽和5員環を含む不飽和複素環式化合物(M3)、アミド基を有する化合物(M4),またはイミノ基を有する化合物(M5)であることを特徴とする重合体含有組成物である。
【0010】
<硫黄含有重合体>
本発明の重合体含有組成物を構成する硫黄含有重合体について詳述する。
上記硫黄含有重合体は、主鎖に硫黄を含む結合を有するものであれば、特に制限されないが、スルフィド基(-S-)、スルフィニル基(-S(=O)-)、スルホニル基(-S(=O)
2
-)からなる群から選択される少なくとも1種の硫黄含有基を主鎖に有する重合体が好ましい。上記硫黄含有重合体はさらに、芳香環構造を有する主鎖に有することが好ましい。重合体の主鎖上に、上記硫黄含有基を有し、且つ芳香環構造を有することにより、屈折率がより高い重合体とすることができる。上記硫黄含有重合体において、芳香環構造は置換基を有することが好ましい。置換基を有することにより、上記硫黄含有重合体の結晶性が低減されて、加工性が向上する傾向にある。
(【0011】以降は省略されています)
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