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公開番号
2023007983
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-01-19
出願番号
2021111170
出願日
2021-07-03
発明の名称
アドレス記憶方法およびリング網
出願人
個人
代理人
主分類
H04L
12/42 20060101AFI20230112BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】記録アドレスのビット長の短いアドレス記憶法を用いたリング網を利用したパケット転送システムによりシステムコストを下げるパケット転送システムを提供する。
【解決手段】TCP端末のサーバに向かうリングの経路上のパケットのアッド、ドロップ及び通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに端末の送信元アドレスの下位アドレスに等しい下位アドレスが他のTCP端末からのパケットにより新たに記憶された場合には、サーバからTCP端末に向けて送出された応答パケットが、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが途中のアッド、ドロップ及び通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている下位アドレスとの誤一致でリング外に送出されないように、再送パケットにより、経路が再確保されるまでサーバは前記TCP端末に応答パケットを送出しない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
サーバが接続された頂点装置とTCP端末を収容した複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を接続したリング網のパケット転送システムであって、
前記TCP端末から前記サーバに向かうパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶して、前記パケットを左回りリングで前記サーバに向かわせる手段と、
前記サーバに向かうパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットの送信元MACアドレスをパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶し、左回りリングにより前記サーバに向わせる手段と、
前記サーバから送出された右回りリングからのパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスがパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを廃棄し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合、または、前記パケットの宛先MACアドレスがパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを下流のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出する手段と、
前記TCP端末は前記サーバから応答パケットが到着しない場合、再送パケットを送出する手段と
を備えたことを特徴とするパケット転送システム。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記サーバと前記頂点装置との間にルータをさらに備えた請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項3】
前記サーバは、通信中のTCP端末からのMACパケットの到着から応答パケットを送出するまでの間に、他のTCP端末からの通信開始MACパケットが到着した場合、そのMACパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが前記応答パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスに同じ場合には、前記応答パケットのTCP端末への送出を、前記TCP端末からの再送パケットが到着するまで遅らせる手段を
さらに備える請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項4】
前記サーバは、通信開始IPパケットが到着した場合に、前記サーバに接続するルータに通知して、前記IPアドレス対応の宛先MACアドレスの下位アドレスが、以後、サーバからの応答パケットの宛先IPアドレス対応の宛先MACアドレスの下位アドレスに等しい場合、前記応答パケットの宛先TCP端末への送出を、前記TCP端末から再送パケットが到着するまで遅らせる手段を備える請求項2に記載のパケット転送システム。
【請求項5】
前記頂点装置にサーバが接続されたリング網のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置にTCP端末からの前記サーバに向かうパケットが到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、下方に同類下位アドレスのTCP端末が位置する旨の信号を前記パケットに付与して、前記パケットを左回りリングで前記サーバに向わせる手段と
前記サーバが、通信開始IPパケットが到着した場合、そのパケットに前記下方に同類下位アドレスのTCP端末が位置する旨の信号を含む場合には、その場合の旨を前記サーバに接続する前記ルータに通知して、前記IPアドレス対応の宛先MACアドレスの下位アドレスが、以後、前記サーバからの応答パケットの宛先IPアドレス対応の宛先MACアドレスの下位アドレスに等しい場合、前記2つの応答パケットの宛先TCP端末への送出を、後者のパケットに関する再送パケットが端末から到着するまで遅らせる手段を
さらに備える請求項2に記載のパケット転送システム。
【請求項6】
前記頂点装置にサーバが接続されたリング網のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置にTCP端末から前記サーバに向かうパケットが到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、下方に同類下位アドレスの端末が位置する旨の信号を前記パケットに付与して、前記パケットを左回りリングでサーバに向わせる手段と、
前記サーバが、通信中のTCP端末からのMACパケットの到着からその応答パケットを送出するまでの間に、通信開始MACパケットが到着した場合、そのパケットに前記下方に同類下位アドレスの端末が位置する旨の信号を含む場合で、MACパケットの送信元MACアドレスの下位アドレスが前記応答パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスに同じ場合には、前記2つの応答パケットの端末への送出を、後者のパケットに関する再送パケットが到着するまで遅らせる手段を
さらに備える請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項7】
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケット通過を指定する下位アドレスメモリまたはリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶することは、パケット通過を指定する下位アドレスメモリまたはリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスでアドレス指定した位置にビット1を記憶することである請求項1に記載のパケット転送システム。
【請求項8】
前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケット通過を指定する下位アドレスメモリまたはリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶することは、パケット通過を指定する下位アドレスメモリまたはリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリを送信元MACアドレスの下位アドレスの上位下位アドレスでアドレス指定した位置から読み出される並列データの各ビットと送信元MACアドレスの下位アドレスの下位下位アドレスをデコードした並列データの各ビットとの論理和の並列データのラッチ信号をパケット通過を指定する下位アドレスメモリまたはリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリの前記アドレス指定位置に記憶することである請求項1に記載のパケット転送システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、MACアドレスのようなアドレス記憶方法およびそれを用いたMACパケットを転送するリング網を利用したパケット転送システムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
アドレス記憶方法の従来例としては、特開2000-151617「テーブル作成検索装置」がある。この従来例は、MACアドレスの記憶回路に関するもので、行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第1のテーブルと行列アドレスとMACアドレスデータエリアとインデックスエリアを持つRAM等で構成される第2のテーブルからなる。この従来例は、下位ビット列(例えば16ビット)で第1のテーブルのメモリを指定した位置AにMACアドレス48ビット全体を記憶する。その位置Aに既に他のMACアドレスが記憶されていれば、第2のテーブルのメモリの空きアドレス位置Bに記録し、その記録したアドレス位置Bを前記第1テーブルのアドレス位置Aのインデックスエリアに記憶する。これは記録エリアをネスティングで指定する方法である。
【0003】
また、アドレス記憶方法の従来技術としては、特開2004-15592「MACアドレスポインタ構造、MACアドレスの並べ替え方法」がある。この従来例は、下位ビット列で指定されるエントリーテーブルの同じアドレス位置に複数のMACアドレスを記憶する方法である。もし、空きエリアが無ければ、MACアドレスの前記下位ビット列と違う下位ビット列で指定されるエントリーテーブルにMACアドレスを記憶する。
【0004】
また、従来のリング網としては、IEEE802.17 RPR(Resilient Packet Ring)がある。このRPRは、特殊のRPRヘッダを用い、RPRヘッダには宛先リングノード番号が必要であり、その学習に時間がかかる。また、その変換テーブルFDB(Forwarding Database)を作成後も端末から受信したパケットは、このテーブルを見て、宛先リングノードのMACアドレスを持つヘッダを付ける必要がり、変換に時間がかかる。障害復旧時のステアリングをリングヘッダのTTL主導で行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-151617 号公報
特開2004-15592 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のアドレス記憶法としての従来例特開2000-151617はネスティングでMACアドレスを記憶しているため、記憶アドレス先をたどるのに時間がかかる問題がある。また、本質的MACアドレス48ビット全体を記憶しているので記憶エリアが大きくなる問題がある。
【0007】
また、従来アドレス記憶方法としての従来例特開2004-15592は、下位ビット列で指定されるMACアドレスのエントリーテーブル位置に空きが無ければ違う下位ビット列のエントリーテーブル位置にMACアドレスを記憶すると記載されているが、その場合には、MACアドレスを記憶する位置を選択する場合に、2つの下位ビット列で指定されるエントリーテーブル位置を検索しなければならないこと、および、同じエントリーテーブルの同じアドレス位置に、複数の記憶アドレスがあるので、それら複数のアドレス比較をする必要があり、検索に時間がかかる問題がある。
下位ビット列によるMACアドレスの検索は高速になるが、基本的に下位ビット列位置にMACアドレス全体を記憶する方法は、正確記憶であるが、48ビット全体を記憶しなければならないので、記憶アドレス数が少ない問題がある。
【0008】
また、従来のリング網であるRPRは、RPRの入口でMACヘッダ変換を行っているため、高速動作できない問題がある。また、ヘッダ変換テーブルはMACアドレス48ビット全体を記憶しなければならず、記憶できるアドレス数が少ない問題がある。ステアリングができるのはリングヘッダのTTLでリングを回り過ぎを阻止して、フラッディングによる輻輳を阻止しているが、伝送路障害とノード障害では阻止するTTL値が異なるため、障害を識別しなければならず、制御が複雑になる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みて成されたもので、その手段は、TCP端末のサーバに向かうリングの経路上のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに前記端末の送信元アドレスの下位アドレスに等しい下位アドレスが他のTCP端末からのパケットにより新たに記憶された場合には、前記サーバからTCP端末に向けて送出された応答パケットが、そのパケットの宛先MACアドレスの下位アドレスが途中のアッド、ドロップおよび通過の装置のリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている下位アドレスとの誤一致でリング外に送出されないように、再送パケットにより、前記経路が再確保されるまで前記サーバは前記TCP端末に応答パケットを送出しない方法である。
【0010】
本発明の具体的手段1は、サーバが接続された頂点装置とTCP端末を収容した複数のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置を接続したリング網のパケット転送システムであって、
前記TCP端末から前記サーバに向かうパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶して、前記パケットを左回りリングで前記サーバに向かわせる手段と、
前記サーバに向かうパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットの送信元MACアドレスをパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶し、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットの送信元MACアドレスの下位アドレスをパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶し、左回りリングにより前記サーバに向わせる手段と、
前記サーバから送出された右回りリングからのパケットがパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に到着した場合、前記パケットの宛先MACアドレスがパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合には、前記パケットを廃棄し、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合、または、前記パケットの宛先MACアドレスがパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶されている場合には、前記パケットを下流のパケットのアッド、ドロップおよび通過の装置に送出し、前記パケットの宛先MACアドレスがパケット通過を指定するアドレステーブルに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがパケット通過を指定する下位アドレスメモリに記憶されていない場合で、かつ、前記パケットの宛先MACアドレスの下位アドレスがリング外へのパケット送出を指定する下位アドレスメモリに記憶されている場合には、前記パケットをリング外に送出する手段と、
前記TCP端末は前記サーバから応答パケットが到着しない場合、再送パケットを送出する手段と
を備えたことを特徴とするパケット転送システムである。
(【0011】以降は省略されています)
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