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公開番号2023005417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-18
出願番号2021107297
出願日2021-06-29
発明の名称車両用窓ガラス
出願人AGC株式会社
代理人個人
主分類B60J 1/10 20060101AFI20230111BHJP(車両一般)
要約【課題】風の侵入に起因した異音の発生を低コストで抑制可能な車両用窓ガラスを提供することである。
【解決手段】本発明の一態様にかかる車両用窓ガラス1は、車両の固定窓に用いられる車両用窓ガラスであって、ガラス板10と、ガラス板10の周縁部に設けられた樹脂製のモール11と、を備える。モール11において、車両用窓ガラス1の下側に配置されているモール下部13は、車両用窓ガラス1をドアパネル40に取り付けた際にドアパネル40の内部に配置されるように構成されており、モール下部13には、車外側に突出する板状部材21が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の固定窓に用いられる車両用窓ガラスであって、
ガラス板と、
前記ガラス板の周縁部に設けられた樹脂製のモールと、を備え、
前記モールにおいて、前記車両用窓ガラスの下側に配置されているモール下部は、前記車両用窓ガラスをドアパネルに取り付けた際に前記ドアパネルの内部に配置されるように構成されており、
前記モール下部には、車外側に突出する板状部材が設けられている、
車両用窓ガラス。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記板状部材は、前記モール下部と前記ドアパネルの車外側に位置するアウターパネルとの間の空洞に設けられている、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項3】
前記板状部材は、前記空洞に複数設けられている、請求項1または2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項4】
前記複数の板状部材のうち、前記車両の前後方向において、最も前方に位置する板状部材の剛性が、当該最も前方側に位置する板状部材よりも後方に位置する板状部材の剛性よりも高い、請求項3に記載の車両用窓ガラス。
【請求項5】
前記板状部材の厚さが0.5mm以上8mm以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
【請求項6】
前記車両用窓ガラスを前記ドアパネルに取り付けた際、前記モール下部は前記ドアパネルに取り付けられるベルトモールを介して前記ドアパネルに取り付けられ、
前記板状部材は、前記ドアパネルの内部において前記ベルトモールの鉛直方向の下端と離間するように構成されている、
請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
【請求項7】
前記車両用窓ガラスを前記ドアパネルに取り付けた際、前記モール下部は前記ドアパネルに取り付けられるベルトモールを介して前記ドアパネルに取り付けられ、
前記板状部材は、前記ドアパネルの内部において前記ベルトモールの鉛直方向の下端と当接するように構成されている、
請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
【請求項8】
前記車両用窓ガラスを前記ドアパネルに取り付けた際、前記モール下部は前記ドアパネルに取り付けられるベルトモールを介して前記ドアパネルに取り付けられ、
前記車両の前後方向において、最も前方に位置する板状部材は、前記ドアパネルの内部において前記ベルトモールの鉛直方向の下端と離間するように構成されており、
前記車両の前後方向において、最も前方に位置する板状部材よりも後方に位置する板状部材は、前記ドアパネルの内部において前記ベルトモールの鉛直方向の下端と当接するように構成されている、
請求項3または4に記載の車両用窓ガラス。
【請求項9】
前記板状部材が前記ベルトモールの鉛直方向の下端と当接する際の面圧が、1~10(N/100mm

)である、請求項7または8に記載の車両用窓ガラス。
【請求項10】
前記板状部材は、鉛直方向に対し0度以上45度以下の角度を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両用窓ガラスに関し、特に車両の固定窓に用いられる車両用窓ガラスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ガラスメーカから出荷される車両用窓ガラスの一製品として、ガラス板に予めポリ塩化ビニルやポリウレタン等の樹脂製のモール(樹脂枠)を取り付けた樹脂枠付きガラス板が製品化されている。このような樹脂枠付きガラス板は、例えば自動車のフロントベンチガラスやリアクォーターガラス等の固定窓に用いられる。なお、このような樹脂枠付きガラス板は、MAW(Module Assy Window:登録商標)とも称される。
【0003】
特許文献1には、車両外側から内装部品の修理等を容易に行うことができる車両用窓ガラスに関する技術が開示されている。特許文献2には、樹脂枠付きガラス板の製造方法に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-83397号公報
特許第6120012号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図9~図11を用いて本発明の課題について説明する。図9は、本発明の課題を説明するための図であり、車両(自動車)の側面図を示している。図10、図11は、従来技術にかかる車両用窓ガラスを説明するための斜視図である。図9に示すように、車両100のドアパネル105には、サイドガラス106およびフロントベンチガラス101が設けられている。フロントベンチガラス101は、略三角形状の固定窓であり、ドアパネル105の前方に固定されている。フロントベンチガラス101は、フロントコーナーガラスと称する場合もある。
【0006】
図10に示すように、フロントベンチガラス101(車両用窓ガラス)は、ガラス板110と、ガラス板110の周縁部に設けられた樹脂製のモール111と、を備える。フロントベンチガラス101は、樹脂製のモール111を介して、ドアパネル105に取り付けられる。このとき、樹脂製のモール111のうち車両用窓ガラス101の下側に配置されているモール下部113は、ドアパネル105の内部に配置される。
【0007】
フロントベンチガラス101をドアパネル105に取り付けた場合は、フロントベンチガラス101とドアパネル105との取り付け箇所に隙間ができる場合がある。特に、フロントベンチガラス101の前方の部分118に隙間ができた場合は、走行時にこの隙間から風が侵入する。この侵入した風は、図10に示すように、フロントベンチガラス101の下側のモール下部113を通過し、ドアパネル105の内部へと侵入する。このように、ドアパネル105の内部に風が侵入すると、侵入した風に起因して異音が発生するという問題があった。
【0008】
従来技術ではこのような問題を解決するために、図11に示すように、フロントベンチガラス101の下側のモール下部113に、風の流れを減衰させる減衰部材115を設けていた。例えば、減衰部材115にはEPDMシーラー(スポンジ)等を用いていた。しかしながら、このように減衰部材115を設けた場合は、減衰部材115の材料費がかかり、また減衰部材115をモール下部113に貼り付けるための工数がかかるため、コストが増加するという問題があった。
【0009】
上記課題に鑑み本発明の目的は、樹脂枠付きガラス板とドアパネルとの取り付け箇所に生じる隙間に侵入した風に起因した異音の発生を低コストで抑制可能な車両用窓ガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様にかかる車両用窓ガラスは、車両の固定窓に用いられる車両用窓ガラスであって、ガラス板と、前記ガラス板の周縁部に設けられた樹脂製のモールと、を備え、前記モールにおいて、前記車両用窓ガラスの下側に配置されているモール下部は、前記車両用窓ガラスをドアパネルに取り付けた際に前記ドアパネルの内部に配置されるように構成されており、前記モール下部には、車外側に突出する板状部材が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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