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公開番号2023000747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-04
出願番号2021101739
出願日2021-06-18
発明の名称調整式シートバック
出願人個人
代理人
主分類B60N 2/809 20180101AFI20221222BHJP(車両一般)
要約【課題】ヘッドレスト部と、ネックピロティー部と、背もたれ部を、着座者個々の座高および頭部と頸椎と胸椎と腰椎と仙椎を側面から見たときの湾曲の形状に合わせ、位置調整と形状調整、各クッション部の交換が可能な構造を持った、調整式シートバックを提供する。
【解決手段】着座者のヘッドレスト部1と、ネックピロティ部2と、背もたれ部3それぞれの形状を調整可能にするとともに、それらに上下調整構造を持たせることで、着座者の頭部と、頸椎と、胸椎と、腰椎と仙椎を側面視したときの弯曲形状を、前記着座者の背中側から保持する構造とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッドレストクッション部(6)及びヘッドレスト台座部(7)から構成されるヘッドレスト部(1)と、ネックピロティクッション部(8)及びネックピロティ台座部(9)から構成されるネックピロティ部(2)と、背もたれクッション部(10)及び背もたれ台座部(11)から構成される背もたれ部(3)の2つ以上が、上下の位置調整機構を備える、とともにヘッドレストクッション部(6)と、ネックピロティクッション部(8)と、背もたれクッション部(10)の2つ以上が、形状調整機構を備えることによって、着座者の頭部(13)と、頸椎(14)と、胸椎(15)と、腰椎(16)と仙椎(17)を側面視したときの弯曲形状を、前記着座者の背中側から保持する構造を特徴とする、調整式シートバック。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
ヘッドレスト部(1)と、ネックピロティ部(2)と、背もたれ部(3)の2つ以上が、シートバック骨格部(5)上にスライド機構(12)を備える構造を特徴とする、請求項1記載の調整式シートバック。
【請求項3】
ヘッドレストクッション部(6)と、ネックピロティクッション部(8)と、背もたれクッション部(10)の2つ以上が、着座者の頭部(13)と、頸椎(14)と、胸椎(15)と、腰椎(16)と仙椎(17)を側面視したときの弯曲形状を保持するよう、形状調整、または形状調整と交換、または交換が出来る構造を特徴とする、請求項1又は2記載の調整式シートバック。
【請求項4】
第1種の形態として、ヘッドレスト部(1)とネックピロティ部(2)と、背もたれ部(3)が独立してシートバック骨格部(5)に配設される構造を特徴とする、請求項1又は2又は3記載の調整式シートバック。
【請求項5】
第2種の形態として、ヘッドレスト部(1)とネックピロティ部(2)一体構造になったものと、背もたれ部(3)が独立してシートバック骨格部(5)に配設される構造を特徴とする、請求項1又は2又は3記載の調整式シートバック。
【請求項6】
第3種の形態として、ヘッドレスト部(1)と、背もたれサイド部(4)が一体構造になったものに対し、ネックピロティ部(2)と、背もたれ部(3)が独立してシートバック骨格部(5)に配設される構造を特徴とする、請求項1又は2又は3記載の調整式シートバック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートバックに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
慣用の車両用シートバックは、上体の傾きを調整するリクライニング機構、前後の可動域を持つランバーサポート機構、上下と前後の可動域を持つヘッドレスト、幅の調整が可能なシートバックのサイド、といった機能と構造を備えてきたが、頭部と、頸椎と、腰椎の3カ所の位置調整と形状調整の機能に視点を置いた、着座者個々の座高や頭部と頸椎と胸椎と腰椎と仙椎を側面視したときの湾曲に合わせて、頸椎および腰椎を支える部分を上下に位置調整出来るシートバックは、現時点において確認できていない。そのため、頭部の保護機能重視の頸椎保持機能が低い慣用シートでは、頸椎とのシートの間に大きな隙間が出来てしまうため、着座時に後方から追突された場合の入力に対して、頸椎へのダメージが大きく、頸椎捻挫の一因となることもあり、長距離移動時には首の疲れを誘発していた。また、着座者個々の腰椎を、着座者にとって適切な状態で支え保持することが出来ないため、長距離移動時の腰痛の原因となることも多々あった。以上のような機能的欠陥を補うために、車両用シートバックに後付けする汎用のネックピローとランバーサポートが販売されているが、形状や堅さ設置位置などシートとの関係性等において課題を残しており、根本的な解決には至っていない。
【0003】
特許文献1は、非可動の腰支持背中パットを備えた背中全体を支える背もたれ全体が、背もたれ最下部より上部に設定された支点で回動してリクライニングする、とともに座面も適切な角度に調節可能な形態を持った、利用者の膝の裏側で下半身を支持し、尻を浮かせて座席することを特徴とする安楽座席というものであって、使用者の体型に合わせて、頭部と頸椎と胸椎と腰椎と仙椎を背中側から支える部分を調整できるものではなく、着座時に後方からの追突された場合の頸椎への衝撃の緩和についての配慮がなされていない。
【0004】
また、特許文献2の、ヘッドレストとシートバックが連続して一体に構成されているシート内に配設される緩衝装置の形態は、乗車時に後方から追突された時に、ヘッドレスト内に充填された流体が上方へ移動して頭部の後部への急激な揺れを防止するもので、頸部の損傷を防止するための衝撃緩和について、配慮された形態とは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-183151
特開2005-014852
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
様々な機能・構造が考えられた上で、開発・製品化されてきた慣用の車両用シートであるが、頸椎と腰椎を支えるシートバック部には改良の余地を残している。
【0007】
上下・前後に調整可能なヘッドレスト部を持つシートバックであっても、固定式のヘッドレストに比べ、着座時に後方から頭部への急激な入力があった場合の頭部の急激な後方への揺れ防止を主目的とするため、頸椎との間に隙間が出来ているものが多く、頸部に疾患を持つ者に対する配慮がない形態でもあった。
【0008】
そのため、着座時に後方から頭部への急激な入力があった場合に、頸椎の後方へ瞬間的に激しい揺れを防止することができず、健常な者でも頸椎捻挫等の頸椎損傷を引き起こすことがあるため、頸部に疾患を持つ者にとってはなおさらである。
【0009】
また、ランバーサポートの構造や形状を持ったシートバックであっても、前後の調整のみで、着座者の座高によって異なる腰椎の位置や腰椎から胸椎下部にかけての弯曲形状に契合させるための、形状調節構造および上下位置調節構造を備えていないため、健常な者でも長時間着座したときに腰痛や疲れを誘発することもあり、腰の疾患を抱えている者にとって改善の必要があった。
【0010】
これらを解決するために、主に、頸椎支持部と、腰椎支持部に、独立した位置調整構造を持たせる、とともに着座者の頭部と、頸椎と、胸椎と、腰椎と仙椎の繋がりがつくる側面から見たときの弯曲形状を、背中側から保持出来るよう、ヘッドレスト部と、ネックピロティー部と、背もたれ部を、着座者個々の座高および頭部と頸椎と胸椎と腰椎と仙椎を側面から見たときの湾曲の形状に合わせ、位置調整と形状調整、各クッション部の交換が可能な構造を持った、調整式シートバックを本発明で提供する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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