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公開番号2023000036
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-01-04
出願番号2021100617
出願日2021-06-17
発明の名称空調用レジスタフィン
出願人株式会社ニフコ
代理人個人
主分類B60H 1/34 20060101AFI20221222BHJP(車両一般)
要約【課題】フィン本体に対して加飾部材の組み付け性が良好で、組み付け後に分離したり脱落の虞を解消できる空調用レジスタフィンを提供する。
【解決手段】長尺状のフィン本体20、及びフィン本体の短手方向にある一方の縁に沿って配設された長尺状の加飾部材27を備え、空調用空気の通風路11を有したケース10に対し傾動可能に組み付けられる空調用レジスタフィン2(2A)であって、フィン本体及び加飾部材の一方に設けられた係合突起28eと、他方に設けられて係合突起と係合する係合溝28cとを有している。係合溝23は、長手方向の少なくとも一端に係合突起28eを係合溝内に挿入可能な開口部25を形成しており、係合突起28eを開口部25を通して係合溝23内に係合し、その係合状態を保って加飾部材27をフィン本体20に対し長手方向に摺動して組み付け可能となっている構成である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
長尺状のフィン本体、及び前記フィン本体の短手方向にある一方の縁に沿って配設された長尺状の加飾部材を備え、空調用空気の通風路を有したケースに対し傾動可能に組み付けられる空調用レジスタフィンであって、
前記フィン本体及び前記加飾部材の一方に設けられた係合突起と、他方に設けられて前記係合突起と係合する係合溝とを有しており、
前記係合溝は、長手方向の少なくとも一端に前記係合突起を係合溝内に挿入可能な開口部を有しており、前記係合突起を前記開口部を通して係合溝内に係合し、その係合状態を保って前記加飾部材を前記フィン本体に対し長手方向に摺動して組み付け可能となっていることを特徴とする空調用レジスタフィン。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記係合溝は長手方向の一端を前記フィン本体若しくは前記加飾部材の側面まで延設し、長手方向の他端に前記係合突起の摺動を規制する規制部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の空調用レジスタフィン。
【請求項3】
前記フィン本体及び前記加飾部材は、左右略中間部に設けられて互いに係脱する係止部と被係止部の異なる一方を有し、前記係止部と前記被係止部の係合により前記加飾部材を前記フィン本体に仮止めしたり位置決め可能となることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調用レジスタフィン。
【請求項4】
前記係合溝は前記フィン本体に設けられると共に、前記係合突起は前記加飾部材に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の空調用レジスタフィン。
【請求項5】
前記係合溝は前記フィン本体の長手方向の一端より他端側まで延びていることを特徴とする請求項4に記載の空調用レジスタフィン。
【請求項6】
前記係合溝はフィン本体の上下面に設けられていると共に前記上下面の一方の係合溝に前記開口部を有しており、前記係合突起は前記上下面の各係合溝に係合するよう複数設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の空調用レジスタフィン。
【請求項7】
前記フィン本体の対応端縁部分を前記加飾部材の内側で把持し、かつ前記複数の係合突起で挟持していることを特徴とする請求項6に記載の空調用レジスタフィン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、風向調整装置に組み込まれて空調装置からの空調用空気の吹き出し態様を可変するときに好適な空調用レジスタフィンに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
図8は特許文献1に開示の空調用レジスタフィンを示し、(a)は空調用レジスタフィンを示す分解斜視図、(b)はフィン本体に加飾部材を組み付けた状態で示す空調用レジスタフィンの断面図、(c)は(b)の5b-5b線断面図である。同図の空調用レジスタフィン(下流フィン)14は、長尺状のフィン本体21、及びフィン本体の短手方向にある一方の縁に沿って配設された長尺状の加飾部材22を備え、空調用空気の通風路を有した不図示のケース(リテーナ)に対し傾動可能に組み付けられる。この構造では、フィン本体21及び加飾部材22のうちの一方には係合突部36が設けられ、他方には係合突部36を収容する収容凹部41が設けられ、収容凹部41には係合突部36を挟持して係合する係合爪部45が突出されている。また、フィン本体21には、下流側縁部にあって車幅方向に延びる複数の突条部34と、車幅方向中間に凹状の逃げ部33と、逃げ部の片側に位置決め凹部35とが設けられている。一方、加飾部材22には、凹状収容部41と、凸状ゲート部43と、位置決め突部44とが設けられている。
【0003】
そして、空調用レジスタフィン14は、フィン本体21と加飾部材22とが接近されると、逃げ部33とゲート部43とが対向し、位置決め凹部35と位置決め突起44とが対向し、係合突起36と係合爪部45とが対向する。更なるフィン本体21と加飾部材22との接近操作により、突条部34が収容部41に収容されるが、その際、係合爪部45を上下方向に押し広げる。そして、係合爪部45と突条部34の基端部とが対向する位置まで係合突部36が収容部41に進入すると、係合爪部45が弾性復帰する。これにより、係合爪部45は、係合突部36を上下から挟持することで係合する。この状態では、係合突部36の係合面36aと係合爪部45の係合面45aとが面接触する態様で係合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-55647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の空調用レジスタフィンでは、フィン本体と加飾部材とが接近操作により組み付け可能となる。ところが、この構造では、対の係合爪部を拡開方向へ変位して間に係合突部の進入を許容し係合突部と係合させるため、例えば係合爪部と係合突起のラップ量を大きくすると組み付け性が悪くなり、逆に、ラップ量を小さくすると外れやすくなり、両方の要求を満足させることができない。また、加飾部材は、意匠性の点から外面にメッキ等の表面処理を施すことがあり、そのような表面処理されていると、組み付け時の係合爪部の拡径変位によりメッキ割れなどの外観不良要因となる虞がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、以上のような課題を解消して、フィン本体に対して加飾部材の組み付け性が良好で、組み付け後に分離したり脱落の虞を解消できる空調用レジスタフィンを提供することにある。他の目的は以下の内容説明の中で明らかにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、図面を参照して特定すると、長尺状のフィン本体(20)、及び前記フィン本体の短手方向にある一方の縁に沿って配設された長尺状の加飾部材(27)を備え、空調用空気の通風路(13)を有したケース(10)に対し傾動可能に組み付けられる空調用レジスタフィン(2)であって、前記フィン本体及び前記加飾部材の一方に設けられた係合突起(28)と、他方に設けられて前記係合突起と係合する係合溝(23)とを有しており、前記係合溝は、長手方向の少なくとも一端側に前記係合突起を係合溝内に挿入可能な開口部(25)を形成しており、前記係合突起を前記開口部を通して係合溝内に係合し、その係合状態を保って前記加飾部材を前記フィン本体に対し長手方向に摺動して組み付け可能となっていることを特徴としている。
【0008】
以上の本発明において、空調用レジスタフィンは、車体前後方向に配置された筒状の通風路に上流から下流方向に流れる風向きを可変調整する部材である。フィン本体は、長尺状からなりその短手方向にある一方の縁、つまり板幅方向の一方縁に沿って組み付けられた加飾部材を有している。この加飾部材は、フィン本体に対し装着されることで空調用レジスタフィンの意匠性を向上したり高級感を付与する長尺状の部材である。
【0009】
以上の本発明は請求項2から7のごとく具体化されることがより好ましい。すなわち、
(1)、請求項1において、前記係合溝(23)は長手方向の一端側を前記フィン本体若しくは前記加飾部材の側面まで延設し、長手方向の他端に前記係合突起の摺動を規制する規制部(24e)を設けている構成である(請求項2)。
(2)、請求項1又は2において、前記フィン本体及び前記加飾部材は、左右略中間部に設けられて互いに係脱する係止部(23b)と被係止部(28b)の異なる一方を有し、前記係止部と前記被係止部の係合により前記加飾部材を前記フィン本体に仮止めしたり位置決め可能となる構成である(請求項3)。
【0010】
(3)、請求項1から3の何れかにおいて、前記係合溝(23)は前記フィン本体に設けられていると共に、前記係合突起(28a~28c)は前記加飾部材に設けられている構成である(請求項4)。
(4)、請求項4において、前記係合溝は前記フィン本体の長手方向の一端側より他端側まで延びている構成である(請求項5)。
(【0011】以降は省略されています)

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