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公開番号
2022189732
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2022-12-22
出願番号
2022077313
出願日
2022-05-10
発明の名称
トナー
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/093 20060101AFI20221215BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】外添剤埋没を抑制し、低温定着性と転写性を両立できるトナーを提供することにある。
【解決手段】結着樹脂を含有するトナー粒子、及び該トナー粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、結晶性樹脂を含有し、
該トナーをペレット化して得られる試験片を用いて、25℃において、微小圧縮試験機によって測定したヤング率をTE(MPa)とし、該トナーから分離した該有機ケイ素重合体粒子の1粒子を用いて、25℃において、微小圧縮試験機によって測定したヤング率をSiE(MPa)としたとき、該TEと該SiEとが、
800≦TE≦2500
1.5≦SiE/TE≦10.0
を満たすことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂を含有するトナー粒子、及び該トナー粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、結晶性樹脂を含有し、
該トナーをペレット化して得られる試験片を用いて、25℃において、微小圧縮試験機によって測定したヤング率をTE(MPa)とし、該トナーから分離した該有機ケイ素重合体粒子の1粒子を用いて、25℃において、微小圧縮試験機によって測定したヤング率をSiE(MPa)としたとき、該TEと該SiEとが、
800≦TE≦2500
1.5≦SiE/TE≦10.0
を満たすことを特徴とするトナー。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記結晶性樹脂の含有量が、前記結着樹脂を基準として、50質量%以上である請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記有機ケイ素重合体粒子の含有量が、トナー粒子100質量部に対し、0.5質量部以上20.0質量部以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項4】
前記トナーは、CuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、回折角2θが20.0°以上22.0°以下の範囲に、回折ピークを有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項5】
前記結晶性樹脂が、下記式(1)で表されるモノマーユニットを有し、
該モノマーユニットの割合が、前記結晶性樹脂の質量を基準として、30.0質量%以上である請求項1または2に記載のトナー。
TIFF
2022189732000014.tif
48
84
(式(1)中、R
Z1
は、水素原子又はメチル基を表し、R
1
は、炭素数18~36のアルキル基を表す。)
【請求項6】
前記トナー粒子が非晶性樹脂を含み、
透過型電子顕微鏡によって前記トナー粒子の断面を観察したとき、該断面には非晶性樹脂のドメインが観察され、
該断面において、前記トナー粒子の表面から800nm以内の領域に存在する該ドメインの個数平均粒径が20nm以上500nm以下である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項7】
前記有機ケイ素重合体粒子を試料とする
29
Si-NMRの測定において、有機ケイ素重合体に由来するピーク面積の総量をSA、Q単位由来のピーク面積をS4、T単位由来のピーク面積をS3、D単位に由来するピーク面積をS2としたとき、
0.20≦S4/SA≦0.60
0.00≦S3/SA≦0.50
0.20≦S2/SA≦0.70
を満たす請求項1または2に記載のトナー。
【請求項8】
前記トナーの平均円形度が0.930以上0.980以下である請求項1または2に記載のトナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、フルカラープリンター、フルカラー複写機などの電子写真装置は、高生産、高画質、高安定といった付加価値をこれまで以上に強く求められている。こうした要望下で、フルカラー画像をより高速で得るために、複数の電子写真感光体を直列に並べ、中間転写体上で各成分の画像を重ね合わせ、一括転写するいわゆるタンデム方式が多く採用されている。タンデム方式では感光体から中間転写体への一次転写と中間転写体から記録材料への二次転写という二つの転写工程を経るために転写性能がより重要である。
一方、高生産を実現するためには定着工程において、トナーをより素早く溶融させることが重要である。トナーの結着樹脂の主成分として、シャープメルト性に優れた結晶性樹脂を用いる技術が知られている。
例えば、特許文献1では、スルホン酸基を有する2価以上のカルボン酸を共重合成分として含有してなる結晶性ポリエステルを用いることで低温定着性と耐オフセット性を向上させるトナーが提案されている。
また、特許文献2では、側鎖に結晶性を有するアクリレート系樹脂を用いることで低温定着性と耐熱保存性を両立させるトナーが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-305796号公報
特開2014-130243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記いずれの方法においてもトナーの主成分である結晶性樹脂は、非晶性樹脂と比較して、ヤング率が低いため、長期間にわたり画像出力するとトナー粒子に外添剤が埋め込まれやすい。トナー粒子に外添剤が埋め込まれてしまった場合には、付着力が高い母体が露出することになるため、中間転写体へのトナー粒子の転写性が低下する傾向にある。
そのため、結晶性樹脂を主成分として使用し、長時間にわたる画像出力を行った場合であっても低温定着性と転写性が両立できるトナーの開発が必要である。
本発明の目的は、上記の課題を解決したトナーを提供することにある。具体的には、トナーのヤング率に対して、適切な範囲のヤング率を有する外添剤を用いることで、外添剤埋没を抑制し、低温定着性と転写性を両立できるトナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、結着樹脂を含有するトナー粒子、及び該トナー粒子の表面に有機ケイ素重合体粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂が、結晶性樹脂を含有し、
該トナーをペレット化して得らえる試験片を用いて、25℃において、微小圧縮試験機によって測定したヤング率をTE(MPa)とし、該トナーから分離した該有機ケイ素重合体粒子の1粒子を用いて、25℃において、微小圧縮試験機によって測定したヤング率をSiE(MPa)としたとき、該TEと該SiEとが、
800≦TE≦2500
1.5≦SiE/TE≦10.0
を満たすことを特徴とするトナーに関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、トナーのヤング率と有機ケイ素重合体粒子とのヤング率の比が規定した範囲であることで、長時間にわたる画像出力を行った場合であっても、外添剤の埋没が抑制される。その結果、低温定着性と転写性の両立が可能となるトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明において、数値範囲を表す「○○以上××以下」や「○○~××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0008】
本発明において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを意味する。
【0009】
本発明において、「モノマーユニット」とは、ポリマー中のビニル系モノマーが重合した主鎖中の、炭素-炭素結合1区間を1ユニットとする。ビニル系モノマーとは下記式(Z)で示すことができる。
【0010】
TIFF
2022189732000001.tif
27
61
[式(Z)中、R
Z1
は、水素原子、又はアルキル基(好ましくは炭素数1~3のアルキル基であり、より好ましくはメチル基)を表し、R
Z2
は、任意の置換基を表す。]
(【0011】以降は省略されています)
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