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公開番号
2022185537
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2022-12-14
出願番号
2021093305
出願日
2021-06-02
発明の名称
包装容器
出願人
個人
,
個人
代理人
主分類
B65D
85/72 20060101AFI20221207BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】開封時に手指や着衣などを汚すことを防止でき、また内容物の流出量も調整することのできる包装用物品を提供する。
【解決手段】流動性を有する内容物を収容するための収容部10と、前記収容部10から連続形成された供給路11と、を備え、前記収容部10内に前記内容物を収容された状態で前記供給路11の出口が密閉されており、前記供給路11は、前記収容部10と連通する一方側の端部12と、前記一方側の端部とは反対側の他端側の端部13とを有し、前記他端側の端部13は、開封可能に形成されるとともに、開封された場合に前記内容物を前記包装用物品の外部へ供給する供給口が開口するように形成されており、前記供給路11は、前記一方側の端部12と前記他端部側の端部13との間で、前記内容物の流れ方向が異なるように形成された屈曲部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
流動性を有する内容物を収容するための収容部と、前記収容部から連続形成された供給路とを備え、前記収容部内に前記内容物を収容した状態で前記供給路の出口が密閉されている包装容器であって、
前記供給路は、前記収容部と連通する一方側の端部と、前記一方側の端部とは反対側の他方側の端部とを有し、
前記他端側の端部は、開封可能に形成されるとともに、開封された場合に前記内容物を前記包装容器の外部へ供給する供給口が開口するように形成されており、
前記供給路は、前記一方側の端部と前記他方側の端部との間で、前記内容物の流れ方向が異なるように形成された屈曲部を有することを特徴とする包装容器。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記供給路は、前記他方側の端部の幅が前記一方側の端部の幅よりも狭くなるように形成されている請求項1記載の包装容器。
【請求項3】
前記供給路は、前記一方側の端部と前記屈曲部との間に形成された連通路と、前記屈曲部と前記他方側の端部との間に形成された案内路とを有し、
前記案内路の幅が前記連通路の幅よりも狭くなるように形成されている請求項1記載の包装容器。
【請求項4】
前記供給路が複数の屈曲部を有している請求項1から3のいずれかに記載の包装容器。
【請求項5】
前記供給路の幅が同一となるように形成されている請求項4記載の包装容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、流動性を有する内容物を密封状態で収容した包装容器が使用者に幅広く提供されている。この包装容器としては、例えば下記に示す特許文献1や特許文献2に示すものが従来から知られている。特許文献1に開示されているのは、弁当調味料入り小袋である。この小袋は、醤油やソース等のような調味料を封入した小袋であって、周縁部には該小袋を引き裂いて調味料を取り出すための切り込みが形成されている。また、この小袋には、切込みの周縁部に爪楊枝等のような棒状体を挿入するための小孔が形成されており、この棒状体を操作して小袋を引き裂くことができるように構成されている。また、特許文献2に開示されているのは、醤油等のミニパックである。このミニパックは、醤油やソース等のような内容物が収容部に収容されており、この収容部の周縁がシールされて形成されている。このようなミニパックは、一枚のフィルム状部材を折り畳んで折り畳み端を形成するとともに、この折り畳み端と対向する側の端縁並びに上端縁及び下端縁の三辺がシールされて形成されているものや、二枚のフィルム状部材を重ね合わせて、上端縁、下端縁、左端縁及び右端縁の四辺がシールされて形成されているものが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3073694号公報
実開昭63-164472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した特許文献1に開示された小袋や特許文献2に開示されたミニパックは、いずれも使用者が手指で直接的又は間接的に小袋やミニパックの一部を引き裂いて破ることにより内容物を外部へ流出させる。そのため、外部へ流出した内容物が手指や着衣にかかりやすく、汚してしまうといったおそれがあった。特に、このような小袋やミニパックは、破け方によって内容物の流出する方向がマチマチになることが多く、使用者は手指や着衣などを汚さないように気を使いながら開封しなければならず、開封時の操作が非常に煩雑になりがちであるといった問題があった。また、特許文献1に開示された小袋や特許文献2に開示されたミニパックは、これら小袋やミニパックの一部を破って開封すると、収容部に収容されている内容物が全部流出するため、使用者が必要とする一部の内容物を流出させるというような、内容物の流出量の調整がしにくいといった問題もあった。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、開封時に手指や着衣などを汚すことを防止することができ、また内容物の流出量も調整することのできる包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
(1)流動性を有する内容物を収容するための収容部と、前記収容部から連続形成された供給路とを備え、前記収容部内に前記内容物を収容した状態で前記供給路の出口が密閉されている包装容器であって、前記供給路は、前記収容部と連通する一方側の端部と、前記一方側の端部とは反対側の他方側の端部とを有し、前記他端側の端部は、開封可能に形成されるとともに、開封された場合に前記内容物を前記包装容器の外部へ供給する供給口が開口するように形成されており、前記供給路は、前記一方側の端部と前記他方側の端部との間で、前記内容物の流れ方向が異なるように形成された屈曲部を有することを特徴とする包装容器、
(2)前記供給路は、前記他方側の端部の幅が前記一方側の端部の幅よりも狭くなるように形成されている上記(1)記載の包装容器、
(3)前記供給路は、前記一方側の端部と前記屈曲部との間に形成された連通路と、前記屈曲部と前記他方側の端部との間に形成された案内路とを有し、前記案内路の幅が前記連通路の幅よりも狭くなるように形成されている上記(1)記載の包装容器、
(4)前記供給路が複数の屈曲部を有している上記(1)から(3)のいずれかに記載の包装容器、
(5)前記供給路の幅が同一となるように形成されている上記(4)記載の包装容器、
を要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る包装容器は、流動性を有する内容物を収容するための収容部と、前記収容部から連続形成された供給路とを備え、前記収容部内に前記内容物が収容された状態で前記供給路の出口が密閉されており、この供給路は、前記収容部と連通する一方側の端部と、前記一方側の端部とは反対側の他方側の端部とを有し、この他方側の端部は、開封可能に形成されるとともに、開封された場合に前記内容物を前記包装容器の外部へ供給する供給口が開口するように形成されており、この供給路は、前記一方側の端部と前記他方側の端部との間で、前記内容物の流れ方向が異なるように形成された屈曲部を有している。したがって、本発明によれば、包装容器を開封して供給口を開口形成した後に供給口から流出する内容物の流出量を使用者の操作によって任意に調節することが可能になる。そのため、本発明によれば、供給口から内容物が流出して供給される際に、使用者の手指や着衣を汚すことを防止することができ、また内容物の供給量も使用者が調節することもできるので、一度に大量の内容物が一気に流出したりすることを防止でき、かつ使用者が必要な量のみを適宜供給することができるので、使用者が内容物を供給する際に感じがちな煩雑さを解消することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の包装容器に係る実施の形態を表す正面図である。
実施の形態に係る包装容器における供給路の構成を説明するための説明図である。
包装容器の製造過程を説明するための説明図である。
包装容器の供給口を開封するときの作用効果を説明するための説明図である。
本実施の形態に係る包装容器の第1の変形例を表す正面図である。
第1の変形例に係る包装容器の説明図である。
本実施の形態に係る包装容器の第2の変形例を表す正面図である。
本実施の形態に係る包装容器の第3の変形例を表す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の包装容器に係る実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。本発明に係る包装容器1は、例えば図1(a)及び図1(b)に示すように構成されている。図1(a)に示す包装容器1は、2枚のフィルム状部材2を重ね合わせ、かつこれら2枚のフィルム状部材2をヒートシール等のような従来から公知の方法によって四辺を接合して形成したものである。また、図1(b)に示す包装容器1は、1枚のフィルム状部材2を折り畳んで形成したものである。この包装容器1は、フィルム状部材2を折り畳むことで折り畳み端3を形成し、この折り畳み端3以外の三辺をヒートシール等の方法によって接合して形成したものである。なお、本発明に係る包装容器1は上記の構成に限定されるものではなく、内容物を密閉した状態で収容することができれば、他の構成であってもよい。また、以下の説明においては、説明の便宜上、図1(a)に示す態様の包装容器1を用いて、構成などの詳細を説明する。
【0010】
包装容器1は、四角形状のフィルム状部材2を接合して形成されており、上端縁4,下端縁5、左端縁6、右端縁7及び仕切り部8がヒートシール等のような従来から公知の方法により接合されてシールされている。図中、ハッチングを施している箇所がシール部9となっている。包装容器1は、収容部10及び供給路11を備えている。収容部10は、流動性を有する内容物Sを収容可能に形成された空間部として形成されており、シール部9のうち下端縁5、左端縁6、右端縁7及び仕切り部8によって囲まれて形成されている。供給路11は、一端部12と他端部13と、これら一端部12及び他端部13の間に形成された屈曲部14とを有している。一端部12は収容部10と連続するように形成されており、他端部13は一端部12から離れた位置に形成されている。この他端部13は供給路形成部15ともなっている。上端縁4において、他端部13が形成されている箇所と近接する位置にはノッチ16が形成されている。なお、このノッチ16の延長線上に点線で示すのは、引裂予定線17である。このノッチ16は切り込み状に形成されており、使用者が内容物Sを包装容器1の外部へと流出させる際に、このノッチ16から引裂予定線17に沿って該包装容器の一部が引き裂かれるようになっている。引裂予定線17は、供給路11の一部を跨ぐようになっており、使用者がノッチ16から包装容器1の一部、すなわち上端縁4から右端縁7に向けて引き裂くと、供給路11の他端部13の一部が引き裂かれ、供給口18が形成されるようになっている。
(【0011】以降は省略されています)
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