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公開番号
2022176370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2022-11-25
出願番号
2022162154,2022057769
出願日
2022-10-07,2022-03-31
発明の名称
毛髪処理用組成物、及び毛髪処理方法
出願人
株式会社ビープロ
,
株式会社ヴィオトープ摩耶
,
株式会社ダイアナ
,
SOファーマ株式会社
代理人
個人
主分類
A61K
8/362 20060101AFI20221117BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】縮毛矯正、染色及び脱色時の髪質改善、ウェーブパーマ及びストレートパーマ時の髪質改善、シャンプー、並びにヘアトリートメントを目的として、効果が長く持続し、且つ安全性が確保された毛髪処理用組成物が求められていた。
【解決手段】本発明は、ジカルボン酸とチオール類とからなる複合体を有効成分とする毛髪処理用組成物であって、ジカルボン酸が、アジピン酸、ムコン酸、及び化粧品として許容可能なそれらの塩から選ばれる一又は複数である、毛髪処理用組成物を提供する。さらに当該毛髪処理用組成物を用いた毛髪処理方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ジカルボン酸とチオール類とからなる複合体を有効成分とする毛髪処理用組成物であり、
前記ジカルボン酸が、ムコン酸、アジピン酸、オクテン二酸及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数であり、
前記チオール類が、アミノチオール類、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数である、毛髪処理用組成物。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記ジカルボン酸が、ムコン酸、又は化粧品として許容可能なその塩である、請求項1に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項3】
前記チオール類が、システアミン、又は又は化粧品として許容可能なその塩である、請求項2に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項4】
前記ジカルボン酸と前記チオール類とを、チオール類/ジカルボン酸=0.01~100のモル比で反応させて得られた複合体を有効成分とする請求項1~3いずれか一項に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項5】
前記モル比が、チオール類/ジカルボン酸=1以上である、請求項4に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項6】
前記複合体が、前記ジカルボン酸及び前記チオール類を高温下で混合する混合ステップによって得られる、請求項1~5いずれか一項に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項7】
前記混合ステップが、前記ジカルボン酸及び前記チオール類を60~100℃で混合する混合ステップである、請求項6に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項8】
前記混合ステップが、前記ジカルボン酸、前記チオール類、それらの溶媒、及びpH調整剤以外の作用成分が実質的に存在しない環境で混合する、請求項6又は7に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項9】
前記ジカルボン酸、前記チオール類、及び前記複合体以外の作用成分を実質的に含有しない、請求項1~8いずれか一項に記載の毛髪処理用組成物。
【請求項10】
請求項1~9いずれか一項に記載の毛髪処理用組成物を含有する、縮毛矯正剤、染色若しくは脱色時の髪質改善剤、ウェーブパーマ若しくはストレートパーマ時の髪質改善剤、シャンプー剤、ヘアトリートメント剤、及び/又は整髪剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二官能性化合物、より好ましくは、炭素数6(C6)以上の二官能性化合物、及びチオール類からなる複合体を有効成分とする毛髪処理用組成物であり、さらに当該毛髪処理用組成物を用いた毛髪処理方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
毛髪の状態改善を目的として、二官能性化合物等の有機酸を含有する毛髪処理用組成物が多く開発されている。例えば、チオグリコール酸、アジピン酸等を含むパーマ剤(特許文献1参照)、チオール基を有する毛髪還元性物質、及びアジピン酸を好適とする二官能性化合物を含有する毛髪形状制御剤第1剤組成物(特許文献2参照)、アジピン酸、ムコン酸等の二官能性化合物を含む第1の組成物と、pHが異なる第2の組成物を毛髪に適用する毛髪処理方法で、実施形態では還元剤を含まない当該組成物が開示されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2006/011771号
特許第5112836号
国際公開第2018/191362号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
縮毛矯正、染色及び脱色時の髪質改善、ウェーブパーマ及びストレートパーマ時の髪質改善、並びにシャンプーやヘアトリートメントを目的として、効果が長く持続し、且つ安全性が確保された毛髪処理用組成物が求められていた。特許文献1及び2では、ジカルボン酸を含有するパーマ剤第1剤が開示されているが、パーマ剤第1剤による毛髪の還元反応時の、毛髪の過収縮による損傷の抑制を目的としており、本発明が解決せんとする課題と、これら発明の課題は異なる。また、特許文献3は、実施形態では還元剤を含まない組成物が開示されており、ジカルボン酸が単独で毛髪に作用している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、発明者らが、特定のジカルボン酸とチオール類とからなる複合体により、毛髪に顕著な改善効果が得られることを見出したことにより到達したものである。すなわち、本発明は、毛髪処理用組成物であり、ジカルボン酸とチオール類とからなる複合体を有効成分とし、ジカルボン酸が、炭素数6~炭素数10のジカルボン酸、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数であり、チオール類が、アミノチオール類、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数である。複合体は、チオール類/ジカルボン酸=0.01~100のモル比で反応させて形成された複合体であり得る。また、チオール類/ジカルボン酸=1以上のモル比で反応させて得られた複合体でもあり得る。
【0006】
別の本発明では、ジカルボン酸とチオール類とを含有する毛髪処理用組成物であり、ジカルボン酸が、炭素数6~炭素数10のジカルボン酸、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数であり、チオール類が、アミノチオール類、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数である。
【0007】
さらに、本発明は、ジカルボン酸、チオール類、ジカルボン酸とチオール類とからなる複合体以外の作用成分を実質的に含有しない毛髪処理用組成物である。別の本発明は、縮毛矯正剤、染色又は脱色時の髪質改善剤、ウェーブパーマ又はストレートパーマ時の髪質改善剤、シャンプー剤、ヘアトリートメント剤、及び整髪剤(整髪料)からなる群より選ばれる一又は複数であるが、さらに別の本発明は、ウェーブパーマ又はストレートパーマ用第1剤又は第2剤ではない。
【0008】
本発明におけるチオール類は、アミノチオール類であって、具体的には、システアミン、システイン、アミジノシステイン、アミノチオフェノール、メルカプトピリジン、ホモシステイン、アミノウンデカンチオール、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群より選ばれる一又は複数であり得る。また、本発明におけるジカルボン酸は、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ヘキセン二酸、ヘプテン二酸、オクテン二酸、ムコン酸、及び化粧品として許容可能なそれらの塩からなる群から選ばれる一又は複数であり得る。
【0009】
本発明の毛髪処理用組成物は、ジカルボン酸及びチオール類を高温下で混合する混合ステップを少なくとも含む製造方法によって得られる。ジカルボン酸とチオール類とが形成する複合体は、混合ステップによって得られる。混合ステップは、ジカルボン酸及びチオール類を60~100℃で混合する混合ステップであり得る。また、混合ステップは、ジカルボン酸、チオール類、それらの溶媒、及びpH調整剤以外の作用成分が実質的に存在しない環境で混合する混合ステップであり得る。
【0010】
さらに、本発明は、毛髪処理方法であり、上述した毛髪処理用組成物、又は上述した製造方法により製造された毛髪処理用組成物を毛髪に塗布する塗布ステップと、塗布ステップの後で、毛髪を加温する加温ステップと、を少なくとも含む。加温ステップは、毛髪の表面温度が40~60℃、80℃、100℃、120℃、140℃、160℃、又は180℃となるように加温するステップであり得る。
(【0011】以降は省略されています)
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