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公開番号2022160845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-10-20
出願番号2021065313
出願日2021-04-07
発明の名称モジュールシステム
出願人株式会社チノー
代理人個人
主分類H04L 12/46 20060101AFI20221013BHJP(電気通信技術)
要約【課題】上位制御機器との通信を、マスターモジュールとスレーブモジュールとの間及びスレーブモジュール相互間のバス伝送路に通す際に、リアルタイム性を要する信号を、リアルタイム性を要しない信号が阻害しないようにするモジュールシステム、その動作方法及びモジュールシステムに読み込み可能な動作プログラムを提供する。
【解決手段】モジュールシステムにおいて、上位制御機器からの信号を、マスターモジュールを介してスレーブモジュールへ伝送する際に、前記信号の内容によって適切なバス伝送路を判別して選択し、それに並行して信号を送受信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上位制御機器(AA)と、
これとイーサネット通信経路にて接続され前記上位制御機器(AA)から命令を取得し、前記上位制御機器(AA)に応答を出力する1台のマスターモジュール(BA)と、
異なる伝送速度で利用可能な複数種類のバス伝送路であるシリアル通信経路でマスターモジュール(BA)と接続され、後述する機能の実行に際しての各種物理量設定値で、同じく機能の実行に際しての各種制御パラメータで前記マスターモジュール(BA)によって管理され動作させられるモジュールであって、一以上の機能を実現する機能部品制御機能を有し、相互に前記複数種類のバス伝送路でシリアルに接続された一以上のスレーブモジュール(CA)と、
からなるモジュールシステムであって、
上位制御機器(AA)は、
マスターモジュール(BA)に対して命令を出力する対マスターモジュール命令出力部(AB)と、
マスターモジュール(BA)から応答を取得する対マスターモジュール応答取得部(AC)と、
スレーブモジュール(CA)に対して命令をマスターモジュール(BA)を介して間接的に出力する対スレーブモジュール命令出力部(AD)と、
スレーブモジュール(CA)から応答をマスターモジュール(BA)を介して間接的に取得する対スレーブモジュール応答取得部(AE)と、
マスターモジュール(BA)とイーサネット通信をするための上位制御機器イーサネット通信部(AF)と、を有し、
マスターモジュール(BA)は、
上位制御機器(AA)とイーサネット通信信号を送受信するためのマスターモジュールイーサネット送受信部(BB)と、
マスターモジュールイーサネット送受信部(BB)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する判別部(BC)と
前記判別部(BC)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に前記受信したイーサネット通信信号をスレーブモジュール(CA)とのシリアル通信信号へ変換し、必要に応じてスレーブモジュール(CA)から受信するシリアル通信信号をイーサネット通信信号に変換するプロトコル変換部(BD)と、
前記判別部(BC)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に高速で利用可能なバス伝送路を利用すべき種類の信号であるか、相対的に低速で利用可能なバス伝送路を利用すべき種類の信号であるか判別する利用伝送路判別部(BE)[渡邉 亨1]と、
利用伝送路判別部(BE)での判別結果に応じて変換したシリアル通信信号をスレーブモジュール(CA)へ判別されたバス伝送路を介して送信し、スレーブモジュール(CA)から送信に応じた結果を同じくバス伝送路を介して受信するバス送受信部(BF)と
前記判別部(BC)での判別結果がマスターモジュール(BA)宛であった場合には、
受信したイーサネット通信信号に基づいてそのまま処理を行う処理部(BG)と、
を有するモジュールシステム。
続きを表示(約 8,100 文字)【請求項2】
上位制御機器(AA)と、
これとイーサネット通信経路にて接続され前記上位制御機器(AA)から命令を取得し、前記上位制御機器(AA)に応答を出力する1台のマスターモジュール(BA)と、
異なる伝送速度で利用可能な複数種類のバス伝送路であるシリアル通信経路でマスターモジュール(BA)と接続され、後述する機能の実行に際しての各種物理量設定値で、同じく機能の実行に際しての各種制御パラメータで前記マスターモジュール(BA)によって管理され動作させられるモジュールであって、一以上の機能を実現する機能部品制御機能を有し、相互に前記複数種類のバス伝送路でシリアルに接続された一以上のスレーブモジュール(CA)と、からなる計算機であるモジュールシステムの動作方法であって、
計算機である上位制御機器(AA)の動作方法は、
マスターモジュール(BA)に対して命令を出力する対マスターモジュール命令出力ステップ(ab)と、
マスターモジュール(BA)から応答を取得する対マスターモジュール応答取得ステップ(ac)と、
スレーブモジュール(CA)に対して命令をマスターモジュール(BA)を介して間接的に出力する対スレーブモジュール命令出力ステップ(ad)と、
スレーブモジュール(CA)から応答をマスターモジュール(BA)を介して間接的に取得する対スレーブモジュール応答取得ステップ(ae)と、
マスターモジュール(BA)とイーサネット通信をするための上位制御機器イーサネット通信ステップ(af)と、を有し、
計算機であるマスターモジュール(BA)の動作方法は、
上位制御機器(AA)とイーサネット通信信号を送受信するためのマスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)と、
マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信した信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する判別ステップ(bc)と
前記判別ステップ(bc)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に前記受信したイーサネット通信信号をスレーブモジュール(CA)とのシリアル通信信号へ変換し、必要に応じてスレーブモジュール(CA)から受信するシリアル通信信号をイーサネット通信信号に変換するプロトコル変換ステップ(bd)と、
前記判別ステップ(bc)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に高速で利用可能なバス伝送路を利用すべき種類の信号であるか、相対的に低速で利用可能なバス伝送路を利用すべき種類の信号であるか判別する利用伝送路判別ステップ(be)と、
利用伝送路判別ステップ(be)での判別結果に応じて変換したシリアル通信信号をスレーブモジュール(CA)へ判別されたバス伝送路を介して送信し、スレーブモジュール(CA)から送信に応じた結果を同じくバス伝送路を介して受信するバス送受信ステップ(bf)と
前記判別ステップ(bc)での判別結果がマスターモジュール(BA)宛であった場合には、
受信したイーサネット通信信号に基づいてそのまま処理を行う処理ステップ(BG)と、
を有する計算機であるモジュールシステムの動作方法。
【請求項3】
上位制御機器(AA)と、
これとイーサネット通信経路にて接続され前記上位制御機器(AA)から命令を取得し、前記上位制御機器(AA)に応答を出力する1台のマスターモジュール(BA)と、
異なる伝送速度で利用可能な複数種類のバス伝送路であるシリアル通信経路でマスターモジュール(BA)と接続され、後述する機能の実行に際しての各種物理量設定値で、同じく機能の実行に際しての各種制御パラメータで前記マスターモジュール(BA)によって管理され動作させられるモジュールであって、一以上の機能を実現する機能部品制御機能を有し、相互に前記複数種類のバス伝送路でシリアルに接続された一以上のスレーブモジュール(CA)と、
からなる計算機であるモジュールシステムに読み込み可能な動作プログラムであって、
計算機である上位制御機器(AA)に読み込み可能な動作プログラムは、
マスターモジュール(BA)に対して命令を出力する対マスターモジュール命令出力ステップ(ab)と、
マスターモジュール(BA)から応答を取得する対マスターモジュール応答取得ステップ(ac)と、
スレーブモジュール(CA)に対して命令を出力する対スレーブモジュール命令出力ステップ(ad)と、
スレーブモジュール(CA)から応答を取得する対スレーブモジュール応答取得ステップ(ae)と、
マスターモジュール(BA)とイーサネット通信をするための上位制御機器イーサネット通信ステップ(af)と、を有し、
計算機であるマスターモジュール(BA)に読み込み可能な動作プログラムは、
上位制御機器(AA)とイーサネット通信信号を送受信するためのマスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)と、
マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信した信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する判別ステップ(bc)と
前記判別ステップ(bc)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に前記受信したイーサネット通信信号をスレーブモジュール(CA)とのシリアル通信信号へ変換し、必要に応じてスレーブモジュール(CA)から受信するシリアル通信信号をイーサネット通信信号に変換するプロトコル変換ステップ(bd)と、
前記判別ステップ(bc)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に高速で利用可能なバス伝送路を利用すべき種類の信号であるか、相対的に低速で利用可能なバス伝送路を利用すべき種類の信号であるか判別する利用伝送路判別ステップ(be)と、
利用伝送路判別ステップ(be)での判別結果に応じて変換したシリアル通信信号をスレーブモジュール(CA)へ判別されたバス伝送路を介して送信し、スレーブモジュール(CA)から送信に応じた結果を同じくバス伝送路を介して受信するバス送受信ステップ(bf)と
前記判別ステップ(bc)での判別結果がマスターモジュール(BA)宛であった場合には、
受信したイーサネット通信信号に基づいてそのまま処理を行う処理ステップ(BG)と、
を有する計算機であるモジュールシステムに読み込み可能な動作プログラム。
【請求項4】
上位制御機器(AA)と、
これとイーサネット通信経路にて接続され前記上位制御機器(AA)から命令を取得し、前記上位制御機器(AA)に応答を出力する1台のマスターモジュール(BA)と、
異なる伝送速度で利用可能な複数種類のバス伝送路であるシリアル通信経路でマスターモジュール(BA)と接続され、後述する機能の実行に際しての各種物理量設定値で、同じく機能の実行に際しての各種制御パラメータで前記マスターモジュール(BA)によって管理され動作させられるモジュールであって、一以上の機能を実現する機能部品制御機能を有し、相互に前記複数種類のバス伝送路でシリアルに接続された一以上のスレーブモジュール(CA)と、からなるモジュールシステムであって、
上位制御機器(AA)は、
マスターモジュール(BA)に対して命令を出力する対マスターモジュール命令出力部(AB)と、
マスターモジュール(BA)から応答を取得する対マスターモジュール応答取得部(AC)と、
スレーブモジュール(CA)に対して命令をマスターモジュール(BA)を介して間接的に出力する対スレーブモジュール命令出力部(AD)と、
スレーブモジュール(CA)から応答をマスターモジュール(BA)を介して間接的に取得する対スレーブモジュール応答取得部(AE)と、
マスターモジュール(BA)とイーサネット通信をするための上位制御機器イーサネット通信部(AF)と、を有し、
マスターモジュール(BA)は、
上位制御機器(AA)とイーサネット通信信号を送受信するためのマスターモジュールイーサネット送受信部(BB)と、
マスターモジュールイーサネット送受信部(BB)が受信したイーサネット通信信号によって構成されるパケットの受信ポート番号を取得する受信ポート番号取得部(BH)と、
取得された受信ポート番号が所定の受信ポート番号か判断する受信ポート番号判断部(BJ)と、
受信ポート番号判断部(BJ)での判断結果が所定のポート番号であると判断された場合に、マスターモジュールイーサネット送受信部(BB)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する第一判別部(BK)と
受信ポート番号判断部(BH)での判断結果が所定のポート番号でないと判断された場合に、マスターモジュールイーサネット送受信部(BB)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する第二判別部(BM)と
前記第一判別部(BK)、第二判別部(BM)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に前記受信したイーサネット通信信号をスレーブモジュール(CA)とのシリアル通信信号へ変換し、必要に応じてスレーブモジュール(CA)から受信するシリアル通信信号をイーサネット通信信号に変換するプロトコル変換部(BD)と、
前記第一判別部(BK)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に低速で利用可能なバス伝送路を選択する第一バス伝送路選択部(BN)と
前記第二判別部(BM)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に高速で利用可能なバス伝送路を選択する第二バス伝送路選択部(BP)と、
第一バス伝送路選択部(BN)及び第二バス伝送路選択部(BP)での選択結果に応じて変換したシリアル通信信号をスレーブモジュール(CA)へ判別されたバス伝送路を介して送信し、スレーブモジュール(CA)から送信に応じた結果を同じくバス伝送路を介して受信するバス送受信部(BF)と
前記第一判別部(BK)及び第二判別部(BM)での判別結果がマスターモジュール(BA)宛であった場合には、
受信したイーサネット通信信号に基づいてそのまま処理を行う処理部(BG)と、
を有するモジュールシステム。
【請求項5】
上位制御機器(AA)と、
これとイーサネット通信経路にて接続され前記上位制御機器(AA)から命令を取得し、前記上位制御機器(AA)に応答を出力する1台のマスターモジュール(BA)と、
異なる伝送速度で利用可能な複数種類のバス伝送路であるシリアル通信経路でマスターモジュール(BA)と接続され、後述する機能の実行に際しての各種物理量設定値で、同じく機能の実行に際しての各種制御パラメータで前記マスターモジュール(BA)によって管理され動作させられるモジュールであって、一以上の機能を実現する機能部品制御機能を有し、相互に前記複数種類のバス伝送路でシリアルに接続された一以上のスレーブモジュール(CA)と、からなる計算機であるモジュールシステムの動作方法であって、
計算機である上位制御機器(AA)の動作方法は、
マスターモジュール(BA)に対して命令を出力する対マスターモジュール命令出力ステップ(ab)と、
マスターモジュール(BA)から応答を取得する対マスターモジュール応答取得ステップ(ac)と、
スレーブモジュール(CA)に対して命令をマスターモジュール(BA)を介して間接的に出力する対スレーブモジュール命令出力ステップ(ad)と、
スレーブモジュール(CA)から応答をマスターモジュール(BA)を介して間接的に取得する対スレーブモジュール応答取得ステップ(ae)と、
マスターモジュール(BA)とイーサネット通信をするための上位制御機器イーサネット通信ステップ(af)と、を有し、
計算機であるマスターモジュール(BA)の動作方法は、
上位制御機器(AA)とイーサネット通信信号を送受信するためのマスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)と、
マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信したイーサネット通信信号によって構成されるパケットの受信ポート番号を取得する受信ポート番号取得ステップ(bh)と、
取得された受信ポート番号が所定の受信ポート番号か判断する受信ポート番号判断ステップ(bj)と、
受信ポート番号判断ステップ(bj)での判断結果が所定のポート番号であると判断された場合に、マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する第一判別ステップ(bk)と
受信ポート番号判断ステップ(bj)での判断結果が所定のポート番号でないと判断された場合に、マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する第二判別ステップ(bm)と
前記第一判別ステップ(bk)、第二判別ステップ(bm)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に前記受信したイーサネット通信信号をスレーブモジュール(CA)とのシリアル通信信号へ変換し、必要に応じてスレーブモジュール(CA)から受信するシリアル通信信号をイーサネット通信信号に変換するプロトコル変換ステップ(bd)と、
前記第一判別ステップ(bk)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に低速で利用可能なバス伝送路を選択する第一バス伝送路選択ステップ(bn)と
前記第二判別ステップ(bm)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に高速で利用可能なバス伝送路を選択する第二バス伝送路選択ステップ(bp)と、
第一バス伝送路選択ステップ(bn)及び第二バス伝送路選択ステップ(bp)での選択結果に応じて変換したシリアル通信信号をスレーブモジュール(CA)へ判別されたバス伝送路を介して送信し、スレーブモジュール(CA)から送信に応じた結果を同じくバス伝送路を介して受信するバス送受信ステップ(bf)と
前記第一判別ステップ(bk)及び第二判別ステップ(bm)での判別結果がマスターモジュール(BA)宛であった場合には、
受信したイーサネット通信信号に基づいてそのまま処理を行う処理ステップ(bg)と、
を有する計算機であるモジュールシステムの動作方法。
【請求項6】
上位制御機器(AA)と、
これとイーサネット通信経路にて接続され前記上位制御機器(AA)から命令を取得し、前記上位制御機器(AA)に応答を出力する1台のマスターモジュール(BA)と、
異なる伝送速度で利用可能な複数種類のバス伝送路であるシリアル通信経路でマスターモジュール(BA)と接続され、後述する機能の実行に際しての各種物理量設定値で、同じく機能の実行に際しての各種制御パラメータで前記マスターモジュール(BA)によって管理され動作させられるモジュールであって、一以上の機能を実現する機能部品制御機能を有し、相互に前記複数種類のバス伝送路でシリアルに接続された一以上のスレーブモジュール(CA)と、からなる計算機であるモジュールシステムに読み取り可能な動作プログラムであって、
計算機である上位制御機器(AA)に読み取り動作可能なプログラムは、
マスターモジュール(BA)に対して命令を出力する対マスターモジュール命令出力ステップ(ab)と、
マスターモジュール(BA)から応答を取得する対マスターモジュール応答取得ステップ(ac)と、
スレーブモジュール(CA)に対して命令をマスターモジュール(BA)を介して間接的に出力する対スレーブモジュール命令出力ステップ(ad)と、
スレーブモジュール(CA)から応答をマスターモジュール(BA)を介して間接的に取得する対スレーブモジュール応答取得ステップ(ae)と、
マスターモジュール(BA)とイーサネット通信をするための上位制御機器イーサネット通信ステップ(af)と、を有し、
計算機であるマスターモジュール(BA)に読み取り動作可能なプログラムは、
上位制御機器(AA)とイーサネット通信信号を送受信するためのマスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)と、
マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信したイーサネット通信信号によって構成されるパケットの受信ポート番号を取得する受信ポート番号取得ステップ(bh)と、
取得された受信ポート番号が所定の受信ポート番号か判断する受信ポート番号判断ステップ(bj)と、
受信ポート番号判断ステップ(bj)での判断結果が所定のポート番号であると判断された場合に、マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する第一判別ステップ(bk)と
受信ポート番号判断ステップ(bj)での判断結果が所定のポート番号でないと判断された場合に、マスターモジュールイーサネット送受信ステップ(bb)が受信したイーサネット通信信号が自身宛か、スレーブモジュール宛かを判別する第二判別ステップ(bm)と
前記第一判別ステップ(bk)、第二判別ステップ(bm)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に前記受信したイーサネット通信信号をスレーブモジュール(CA)とのシリアル通信信号へ変換し、必要に応じてスレーブモジュール(CA)から受信するシリアル通信信号をイーサネット通信信号に変換するプロトコル変換ステップ(bd)と、
前記第一判別ステップ(bk)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に低速で利用可能なバス伝送路を選択する第一バス伝送路選択ステップ(bn)と
前記第二判別ステップ(bm)での判別結果がスレーブモジュール(CA)宛であった場合に相対的に高速で利用可能なバス伝送路を選択する第二バス伝送路選択ステップ(bp)と、
第一バス伝送路選択ステップ(bn)及び第二バス伝送路選択ステップ(bp)での選択結果に応じて変換したシリアル通信信号をスレーブモジュール(CA)へ判別されたバス伝送路を介して送信し、スレーブモジュール(CA)から送信に応じた結果を同じくバス伝送路を介して受信するバス送受信ステップ(bf)と
前記第一判別ステップ(bk)及び第二判別ステップ(bm)での判別結果がマスターモジュール(BA)宛であった場合には、
受信したイーサネット通信信号に基づいてそのまま処理を行う処理ステップ(bg)と、
を有する計算機であるモジュールシステムに読み取り動作可能なプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、上位制御機器と、一のマスターモジュールと、一以上のスレーブモジュールと、からなるモジュールシステムに関するものであり、モジュール間の信号の伝送を、その信号に応じて選択される内部バスにて伝送する技術に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、航空機の機体外壁に使われる炭素繊維強化プラスチックの成型ホットプレスなどの温度制御では、一のマスターモジュールと複数のスレーブモジュールとを連結し多数の対象の熱源制御を行っている。マスターモジュールは、制御対象となる多数の加熱箇所の温度を制御するための制御条件などをPCやPLC(programmable logic controller)などの上位制御機器から受信し、受信した制御条件などに基づき自身に接続された複数のスレーブモジュールに対して制御のための信号(目標温度や操作量など)を送信する。そして、これらの信号を受信したスレーブモジュールのそれぞれは受信した信号に基づいて制御対象の制御を行う(特許文献1)。
【0003】
上記の温度制御などのために多数のヒータの制御と、温度計による監視を行う場合、素早く確実に命令やデータをやり取りすることが必要となる。
【0004】
現在制御機器用に広く使われている通信形式としてRS-485などがある。RS-485はマルチドロップに対応したバス形式の、マルチポイントシリアル接続であり、物理層の電気的仕様を規定する。より古く、広く使われてきたRS-232Cの欠点(1対1接続、短距離)を解消すべく改良されてきたもので、RS-232Cの改良版のRS-422を経て(1対10接続可、長距離対応)、RS-485が開発された。RS-485は、最大32対32の多対多接続が可能で、RS-422と同様1200mまでの最大通信距離と10Mbpsの最大伝送速度を持つ(差動信号方式の為、距離が延びると伝送速度が低下する、最大距離における伝送速度は100kbps程度)。またRS-422と同様にツイストペアのワイヤ上でシングルパルスの差動信号を用い、ツイストペアのワイヤの平均電圧であるコモンモード電圧の範囲が-7V~+12Vと広く許容されているため、ノイズに強い特徴を持つ。そのため、製造装置などノイズ源近傍に配置する制御装置などの通信に古くから広く使われてきた。
【0005】
一方インターネット回線などに用いられているイーサネット通信は、データにヘッダをつけてパケット化し送信する方式で、大容量のデータを送るのに適している。しかし、標準的なイーサネット通信では仕様上、通信速度や遅延時間を保証されていない。インターネットでの動画閲覧時などに、時々遅くなったり画質が下がったりするのは、回線を使用するユーザ数が多かったり、大容量の通信を行っているユーザがいるためである。ノイズがのったために通信が失敗した場合も通信をやり直す場合があり遅延する。製造装置などの制御に用いるマスターモジュールとスレーブモジュール同士をイーサネット通信経路で接続した場合、マスターモジュールに対して複数のスレーブモジュールが同時に通信を行うとパケットの伝達が干渉しキャンセルされたり、ノイズにより通信が失敗して再通信し直すことで遅延したり、イーサネット通信経路に大容量データの送受信を行う別ユーザが接続しているとデータの通信速度が遅くなったりして、リアルタイム性に劣る結果となる。そのためマスターモジュールとスレーブモジュール間は、ノイズに強くリアルタイム性に優れたRS-485等のシリアル通信が採用されてきた。
【0006】
物理層(電気仕様)にRS-485を使用する通信プロトコルとして、産業用にはModbusが広く使われている。ModbusはModicon社が1979年、同社のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)向けに策定したシリアル通信プロトコルである。産業界におけるデ・ファクト標準の通信プロトコルとなり、現在では産業用電子機器を接続する最も一般的手段となっている。Modbusプロトコルは、Modbus RTU、Modbus ASCIIの2種があり、のちに物理層としてイーサネットを用いるModbus/TCPが追加された。
【0007】
上述した成型ホットプレスなどの温度制御などの製造工程では、一のマスターモジュールと複数のスレーブモジュールとを連結し多数の対象の熱源制御を行っている。図9を用いて従来例を示す。PCやPLC等である上位制御機器(0901)と通信モジュール(0910)とイーサネットを介して接続されている。通信モジュール(0910)は、イーサネット通信信号と汎用シリアル通信信号(Modbus RTU)の間の変換を行う。通信モジュール(0910)とマスターモジュール(0902)はシリアル通信経路で接続され、汎用シリアル通信信号で通信を行う。マスターモジュール(0902)とスレーブモジュール1(0903)~スレーブモジュールn(0905)は、シリアル通信経路(シリアル通信I/F1:RS-485)と、シリアル通信I/F1よりも高速な内部バス(シリアル通信I/F2)を用いてカスケード接続される。RS-485では10Mbpsが最大だが、RS-485を物理層とするModbus RTUプロトコルの最大速度は115.2kbpsである。内部バスは、物理層はRS-485だが、マスターモジュールと一以上のスレーブモジュールからなるモジュール間のみのごく短距離を接続するように構成されているため、Modbus RTU(最大115.2kbps)をベースに伝送速度を上げて1Mbps以上としている。図9ではシリアル通信経路を点線で、イーサネット通信経路を太実線で記載している。
スレーブモジュールとマスターモジュール(0902)は同型機であるが、スイッチ設定でマスター/スレーブを切り替え設定できる。1台をマスター設定し、他をスレーブ設定して用いる。
【0008】
加熱炉(0909)内の加工部材(0908)に対し、複数のヒータ(0906)と温度計(0907)を取り付けられている。一部のヒータと温度計はマスターモジュール(0902)自身が制御/監視する。その他のヒータと温度計はスレーブモジュール1(0903)からスレーブモジュールn(0905)が制御しており、前記スレーブモジュールをマスタモジュール(0902)が管理する。マスタモジュール(0902)に対して通信モジュール(0910)を介して上位制御機器(0901)が命令を送信し、マスターモジュールからの応答を受信する。
【0009】
特許文献1では、上述のような一のマスターモジュールと、一以上のスレーブモジュールと、からなるモジュールシステムにおいて、マスターモジュールが、スレーブモジュールに対する命令信号を取得し、取得した命令信号に応じて、その命令信号を送信すべき内部バスを選択する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特願2019-225845
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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