TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2022146705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-10-05
出願番号2021047811
出願日2021-03-22
発明の名称フィルムおよびその製法
出願人株式会社日本触媒
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20220928BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
透明性とアンチブロッキング性を両立した光学フィルムを簡便に提供すること。また、そのような光学フィルムを得られる製造方法、またそのような光学フィルムを巻き取ったフィルムロール、そのような光学フィルムを備えた偏光板及び画像表示装置を提供すること。
【解決手段】
本発明の光学フィルムは、表面粗さRaが両面とも0.1μm以上であり、かつ、表面粗さRaが大きい方の面をA面、小さい方の面をB面としたとき、A面とB面を重ね合わせて測定したときのアンチブロッキング性が合格となる(ただしアンチブロッキング性は以下のように測定する。フィルムから第1の試験片(100mm角)と第2の試験片(100mm角)を切り出し、第1の試験片を水平かつ平滑な試験テーブル上にA面が上側になるように固定し、その上に第2の試験片をA面が上側になるようにはみ出さないように重ねて配置する。第2の試験片中央に1円玉を置き、その上に1kgの重りをのせる。この状態の試験片から指1本のみで上に乗せた第2の試験片を動かすことができる場合を合格と評価する。)ことを特長とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の条件(i)から(iii)を全て満たすことを特徴とするプラスチックフィルムまたはシート。
(i)表面粗さRaが大きい方の面をA面、小さい方の面をB面としたとき、A面、B面の表面粗さRaの合計値が0.25μm以上
(ii)前記A面、B面が共に、粒子がフィルム表面から突出することで凸状の面状を形成している
(iii)前記A面とB面を重ね合わせて測定したときのアンチブロッキング性が合格となる。
(ただしアンチブロッキング性は以下のように測定する。フィルムから第1の試験片(100mm角)と第2の試験片(100mm角)を切り出し、第1の試験片を水平かつ平滑な試験テーブル上にA面が上側になるように固定し、その上に第2の試験片をA面が上側になるようにはみ出さないように重ねて配置する。第2の試験片中央に1円玉を置き、その上に1kgの重りをのせる。この状態の試験片から指1本のみで上に乗せた第2の試験片を動かすことができる場合を合格と評価する。)
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
表面粗さRaが両面とも0.1μm以上であることを特長とする、請求項1に記載のプラスチックフィルムまたはシート。
【請求項3】
(メタ)アクリル重合体を主成分とする、請求項1または2に記載のプラスチックフィルムまたはシート。
【請求項4】
溶液流延法によって製膜された、請求項1から3のいずれかに記載のプラスチックフィルムまたはシート。
【請求項5】
ドープ膜を支持体から剥離してフィルムとする際に、支持体に接していた方のフィルム表面に対し、溶媒の蒸発に伴って粒子がフィルム表面から突出してくるように製膜する、請求項1から4のいずれかに記載のプラスチックフィルムまたはシートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はプラスチックフィルムまたはシート、プラスチックフィルムを巻き取ったフィルムロール、プラスチックフィルムからなる光学フィルム、そのような光学フィルムを備えた偏光板及び画像表示装置、およびそのようなプラスチックフィルムまたはシートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置など偏光を取り扱う装置において、用いられる熱可塑性樹脂からなる光学フィルムは光学的に透明であるだけでなく光学的な均質性が求められている。
【0003】
そもそも光学フィルム、特に複屈折が小さいいわゆるゼロ位相差フィルムにおいては、偏光子保護フィルムとして使用されるTAC(トリアセチルセルロース)を中心に溶液流延法で製造されてきた。しかし近年の技術の発展に伴い、分子の配向による位相差が発現しにくいアクリル系などの樹脂種の検討、溶融押出成膜による成膜技術の検討などによって、厚みの均一性や光学特性を厳しく要請される偏光子保護フィルムであっても溶融押出成膜で生産することができるようになり、溶剤を使用しないことによる環境性や生産性の高さからも溶液流延法から溶融押出法に転換されてきた。
【0004】
しかし溶液流延法は、溶融押出法に比べ厚さの均一性に優れるだけでなく、熱履歴がかからない事やダイラインなどの欠陥が発生しにくいこともあり、光学的に均質なフィルムを得るには最適な方法である。また、偏光子保護フィルムは溶液流延法によるTACフィルムから溶融押出法によるアクリル系のフィルムへと転換されてきており、溶液流延法の成膜装置の生産性には余力がある状態となっている。
【0005】
このことから、溶融押出法に比べ生産性には劣るものの光学的に均質なフィルムを得られるポテンシャルを有する溶液流延法によって、光学フィルムを得ることが求められている。ところでアクリル系熱可塑性樹脂を含むフィルム(アクリル系光学フィルム)は、表面平滑性が高く、巻き取りの際にフィルム面間に空気層が存在し難いため、高い密着性を発現して、巻き取りやその後の巻き戻しの際、フィルム表面や表面処理層に傷が付いたり、剥がれが生じたりすることがある。また、アクリル系光学フィルムは柔軟性に欠けるため、フィルムの破断やひび割れが生じ易く、安定的に製造することが困難であるという問題が生じる。これら外観不良の抑制や安定的な製造のために、保護フィルム(プロテクトフィルム)を積層する方法が検討されている(特許文献1)。しかしながら、保護フィルムを用いると保護フィルムを剥離する装置が必要となり、保護フィルムを剥離する際に静電気が発生して埃やゴミを引き寄せやすくなってしまう、保護フィルムが使い捨てであるために高コストになってしまうといった問題がある。
【0006】
これに対し、透明性とアンチブロッキング性を両立させる方法としてアンチブロッキング剤(AB剤)を含む光学フィルムが開示されている(特許文献2)。しかし、AB剤を混錬した樹脂を用いて製膜した場合、溶融押出法による成膜であればキャストロールの転写、溶液流延法による成膜であれば支持体の転写によって表面性は定まってしまう。さらに例えば特許文献3~5のように、平滑なロールまたは金属ベルト(溶融押出法による成膜の場合)、或いは支持体(溶液流延法による成膜の場合)接触させて成形することによって、フィルムの平滑性を高める方法はあるものの、成膜条件によって積極的にアンチブロッキング性を付与する方法は開示されていない。
【0007】
さらに、特許文献6にはフィルム両面の表面粗さをパラメーター化した光学フィルムが開示されているが、支持体面の表面粗さを制御する方法として微粒子及び表面調整剤の含有量や、フィルム製造時の延伸条件を適宜調整するとの記載があるのみで、両面とも表面粗さRaが0.1μm以上であることや乾燥条件でコントロール可能であることの記載は無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開WO2009/041323号公報
国際公開WO2010/061917号公報
特開2003-25412号公報
特開平8-132460号公報
国際公開WO2009/150926号公報
特開2017-122857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の問題や状況に鑑みてなされたものであり、透明性とアンチブロッキング性を両立したプラスチックフィルムを簡便に提供することを解決課題とする。また、溶融押出法と比べ生産性に劣る溶液流延法であっても、そのようなプラスチックフィルムを得られる製造方法、またそのようなプラスチックフィルムを巻き取ったフィルムロールを提供することを解決課題とする。そのようなプラスチックフィルムは特に光学フィルムに有用であり、そのような光学フィルムを備えた偏光板及び画像表示装置として特に有用である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記事情に鑑み、本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、以下の[1]~[10]に示す発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社日本触媒
光美容又は光治療用有機電界発光シート
6日前
個人
立体造形硬化物
3か月前
東レ株式会社
フィルム
2か月前
東ソー株式会社
組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
筐体
13日前
東レ株式会社
フィルム
21日前
株式会社日本触媒
抽出剤
2か月前
東レ株式会社
多孔質フィルム
13日前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
1か月前
株式会社日本触媒
重合体含有組成物
20日前
JNC株式会社
シリコーン樹脂組成物
13日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
8日前
株式会社大阪ソーダ
ポリエーテル重合体
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
14日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1か月前
東邦化学工業株式会社
ウレタン系注入剤
19日前
AGC株式会社
液状組成物
3か月前
長瀬産業株式会社
樹脂組成物
1か月前
国立大学法人九州大学
浸透圧調節剤
21日前
株式会社ザック
導電ポリマー組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
水性分散体、および塗膜
1か月前
積水フーラー株式会社
硬化性組成物
2か月前
積水フーラー株式会社
硬化性組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミドイミド組成物
2か月前
ダイキン工業株式会社
分散液
3か月前
株式会社トクヤマ
光学物品用硬化性組成物
21日前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
2か月前
住友化学株式会社
組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
1か月前
住友化学株式会社
組成物
1か月前
住友化学株式会社
組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミドイミドフィルム
22日前
株式会社ジェイエスピー
多層発泡粒子
3か月前
住友化学株式会社
組成物
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物及び成形体
28日前
グンゼ株式会社
フィルム
15日前
続きを見る