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公開番号2022145352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-10-04
出願番号2021046717
出願日2021-03-20
発明の名称蓋部材
出願人株式会社KY7
代理人
主分類B65D 83/08 20060101AFI20220926BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】紙材料を用いることによっても、蓋部材の形状などに依存せずに製造することが容易であり、かつ閉蓋時における密閉性を十分に確保することができ、さらには強度に優れた環境にやさしい蓋部材を安価に提供する。
【解決手段】包装体に収納された清拭シートを前記包装体に形成された清拭シート取出口に取り付けられ、前記包装体の前記清拭シート取出口から前記清拭シートを取出可能に形成された開口部を有し、前記包装体に取り付けられる基部3と、前記基部に形成された前記開口部を開閉可能な蓋部2と、を有し、前記基部及び前記蓋部は、パルプモールドにより形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
包装体に収納された清拭シートを前記包装体に形成された清拭シート取出口に取り付けられる蓋体であって、
前記包装体の前記清拭シート取出口から前記清拭シートを取出可能に形成された開口部を有し、前記包装体に取り付けられる基部と、
前記基部に形成された前記開口部を開閉可能な蓋部と、を有し、
前記基部及び前記蓋部は、パルプモールドにより形成されていることを特徴とする蓋体。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記開口部の周縁に立ち上がり壁が形成され、閉蓋時に前記立ち上がり壁の外面が前記蓋体の内面側に接する請求項1記載の蓋体。
【請求項3】
前記開口部の周縁に立ち上がり壁が形成され、閉蓋時に前記立ち上がり壁の上端付近が前記蓋体の内面に押圧状態で当接する請求項1記載の蓋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋部材に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
不織布などで形成された基布に薬液等を含浸させて形成されているウェットシート等の清拭シートを袋体や箱体等に収容した包装体が従来から知られている。一般に、清拭シートは、複数枚重ねた状態で収容されており、袋体等に形成されている開口部から取り出すことができるように構成されている。開口部は、通常は蓋部材によって閉じられており、清拭シートを取り出す時などに開かれる。
【0003】
蓋部材としては、例えば下記に示す特許文献1において開示されているように、袋体等の開口部を、シール部材により開閉する簡易なものが知られている。しかしながら、特許文献1に開示されているシール部材は、再剥離可能なシール部材を用いて形成されている。しかし、シール部材は、貼付の動作と剥離の動作を何回も行っているうちに、だんだんと接着力が弱くなり、袋体等に貼り付きにくくなり、袋体内の密閉性が低下しやすいという問題があった。また、このシール部材は、特に袋体に用いられる場合、該袋体に収容されている清拭シートの量の減少に伴って開口部周辺にも皺が寄りやすくなり、シール部材を貼り付ける際に該シール部材と袋体との間に隙間が生じやすく、密閉性を維持することが困難であるといった問題があった。
【0004】
このような問題を解決するために、下記に示す特許文献2において開示されている、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった熱可塑性の合成樹脂材料を用いて形成された包装体用の蓋部材が従来から知られている。特許文献2において開示されている蓋部材は、収容物に取り付けられる基盤部、この基盤部に開口形成された口部、基盤部に対して開閉される蓋部を備えており、包装体の開口部と蓋部材における基盤部の口部とが同じ位置となるように包装体に貼り付けて用いられる。この蓋部材は、通常は蓋部が閉蓋し、清拭シートを取り出す場合のような使用時には蓋部を開蓋可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-016883号公報
実用新案登録第3207763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した特許文献2に開示されている蓋部材は、プラスチック材料等を用いて形成されているため、近年積極的に行われている環境問題への取り組みに反するといった問題があった。一方、環境にやさしいと言われる生分解性プラスチック材料も種々開発されており、生分解性プラスチック材料を用いることで環境に配慮した蓋部材を製造することも可能になりつつある。しかしながら、生分解性プラスチック材料は、従来から広く用いられているプラスチック材料と比べると高価であり、使用量が増えるとそれだけ製造コストも増加する。特に、上記した包装体用等として用いる蓋部材は、市場の流通量が著しく多いため、蓋体1個当たりの製造コストの増加はわずかなものであったとしても、大量の蓋部材となった場合の全体的な製造コストの増加は莫大なものとなる。そのため、環境問題への対応策として高価な生分解性プラスチック材料を蓋部材に用いることは、現在のところ現実的とは言い難かった。
【0007】
このような問題を解決するためには、蓋部材に板紙等の紙材料を利用することも考えられる。しかしながら、このような紙材料は、プラスチック材料のように、自由な成形加工を行うことが難しいため、紙材料を用いて密閉性の高い蓋部材を安価に提供することが容易でないという問題を有している。このような問題を解決するためには、板紙の紙厚を厚くしたり、蓋部材の成形工程を何回かに分けて行ったり、別体の部材を接合したりする方法も考えられる。しかし、このような方法は、蓋部材の構造が複雑になって原料コストや製造コストが増加したり、製造工程が増加することで製造効率が低下し、製品コストが高くなる、製造時に原材料となる板紙に無理な力が加わる等によって、蓋部材の品質を一定以上に維持しにくくなるおそれがある等の問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、紙材料を用いることによっても、蓋部材の形状などに依存せずに製造することが容易であり、かつ閉蓋時における密閉性を十分に確保することができ、さらには強度に優れた環境にやさしい蓋部材を安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本出願に係る発明者は、上記した従来技術が有する各種の問題点に鑑み、鋭意検討した。その結果、環境への配慮をするために原材料として紙材料を用いて、製造時の成形性や成形後の密閉性や全体的な強度に優れ、形状の変化や崩れを生じ難く、さらには防水・耐水・耐薬品性にも優れた蓋部材を安価で実現し得ることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、
(1)包装体に収納された清拭シートを前記包装体に形成された清拭シート取出口に取り付けられる蓋体であって、前記包装体の前記清拭シート取出口から前記清拭シートを取出可能に形成された開口部を有し、前記包装体に取り付けられる基部と、前記基部に形成された前記開口部を開閉可能な蓋部と、を有し、前記基部及び前記蓋部は、パルプモールドにより形成されていることを特徴とする蓋体、
(2)前記開口部の周縁に立ち上がり壁が形成され、閉蓋時に前記立ち上がり壁の外面が前記蓋体の内面側に接する上記(1)記載の蓋体、
(3)前記開口部の周縁に立ち上がり壁が形成され、閉蓋時に前記立ち上がり壁の上端付近が前記蓋体の内面に押圧状態で当接する上記(1)記載の蓋体、
を要旨とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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