TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2022141381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-09-29
出願番号2021041651
出願日2021-03-15
発明の名称カルボン酸系重合体
出願人株式会社日本触媒
代理人
主分類C08F 220/06 20060101AFI20220921BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
カルボン酸系重合体の保存安定性を向上させることを目的とする。
【解決手段】
カルボン酸系重合体であって、重量平均分子量が27000以上1000000以下であり、重合体中に連鎖移動剤由来の構造単位を含有し、全単量体由来の構造単位合計100モル%に対して、カルボン酸系単量体由来の構造単位が85モル%以上であり、該重合体に含まれるカルボキシル基の中和率が30モル%以下であるカルボン酸系重合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カルボン酸系重合体であって、重量平均分子量が27000以上1000000以下であり、重合体中に連鎖移動剤由来の構造単位を含有し、全単量体由来の構造単位合計100モル%に対して、カルボン酸系単量体由来の構造単位が85モル%以上であり、該重合体に含まれるカルボキシル基の中和率が30モル%以下であるカルボン酸系重合体。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記カルボン酸系重合体は、連鎖移動剤由来の構造の含有割合が全単量体由来の構造単位100モル%に対して0.01モル%以上、1.8モル%以下であることを特徴とする請求項1に記載のカルボン酸系重合体。
【請求項3】
前記連鎖移動剤は、リン原子又は硫黄原子を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のカルボン酸系重合体。
【請求項4】
前記カルボン酸系単量体は、(メタ)アクリル酸(塩)である、請求項1から3のいずれかに記載のカルボン酸系重合体。
【請求項5】
カルボン酸系重合体を製造する方法であって、
該製造方法は、重合開始剤、連鎖移動剤、カルボン酸系単量体のそれぞれを滴下する工程を含み、上記連鎖移動剤の滴下時間は重合開始剤の滴下時間に対して60%以上であり、連鎖移動剤の全使用量は重合開始剤の全使用量100モル%に対して50モル%以上750モル%以下であることを特徴とし、得られるカルボン酸系重合体の重量平均分子量が27000以上1000000以下であり、重合体中に連鎖移動剤由来の構造単位を含有し、全単量体由来の構造単位合計100モル%に対して、カルボン酸系単量体由来の構造単位が85モル%以上であり、該重合体に含まれるカルボキシル基の中和率が30モル%以下である、カルボン酸系重合体を製造する方法
【請求項6】
上記連鎖移動剤の全使用量は全単量体由来の構造単位の構造単位100モル%に対して、0.01モル%以上、1.8モル%以下である、請求項5に記載のカルボン酸系重合体を製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カルボン酸系重合体に関する。より詳しくは、無機粒子分散剤、水処理剤、洗剤用添加剤、繊維処理剤、増粘剤等の各種工業用途に有用なカルボン酸系重合体に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
カルボン酸系重合体は、カルボキシル基又はその塩を有する重合体であり、例えば、無機粒子分散剤、水処理剤、洗剤用添加剤、繊維処理剤、増粘剤等、各種工業用途に広く使用されている。カルボン酸系共重合体は、取り扱いの観点から経時での保存安定性が高いことが望まれる。
例えば特許文献1には、(メタ)アクリル酸(塩)系単量体含有水溶液に重合開始剤を添加して重合する(メタ)アクリル酸(塩)系重合体の製法であって、反応器に該(メタ)アクリル酸(塩)系単量体含有水溶液の全量と該重合開始剤とを徐々に添加して重合を開始させる段階(A)と、次いでこれに更に重合開始剤を添加しつつ重合を継続させる段階(B)と、該重合開始剤の添加後に該反応液を熟成させる段階(C)とを含み、該段階(A)において、該(メタ)アクリル酸(塩)系単量体含有水溶液及び該重合開始剤の滴下時間が40~110分で、該段階(B)と該段階(C)との合計が50分以上で、該段階(C)が30分以上であり、該段階(A)において、反応液中の下記式で示す(メタ)アクリル酸(塩)系単量体濃度を10~60質量%に制御して重合し、得られる(メタ)アクリル酸(塩)系重合体に残存する重合開始剤の量が、該重合体調製直後の水溶液に対して10質量ppm以下であることを特徴とする、中和度が30モル%以下であり、重量平均分子量が100,000~300,000である(メタ)アクリル酸(塩)系重合体の製造方法が開示されており、該(メタ)アクリル酸(塩)系重合体は、製造2週間後も重量平均分子量の変動が6%以下であり粘度上昇も抑えられると開示されている。
例えば特許文献2には、安定な酸形態のポリ(メタ)アクリレートポリマー、その製造方法について開示されている。該ポリマーは約1000g/mol~約10,000g/molの分子量を有すること、 該ポリマーは重合開始剤、連鎖移動剤、および場合により重合安定化剤の存在下での製造方法によって得られることが開示されている。該ポリマーは、ポリマー分子量が1ヶ月後実質的に増加しないことが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4067807号公報
特表2014-505753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(メタ)アクリル酸(塩)系重合体及びその製造方法は多数開示されているが、特に(メタ)アクリル酸(塩)系重合体を酸性の水溶液として取り扱う場合、保存時に分子量が変動すること、分子量が変動しない場合でも粘度が変動する課題があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、カルボン酸系重合体の保存安定性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記目的を達成する為に種々検討を行ない、本発明に想到した。
すなわち本開示のカルボン酸系重合体は、重量平均分子量が27000以上1000000以下であり、重合体中に連鎖移動剤由来の構造単位を含有し、全単量体由来の構造単位合計100モル%に対して、カルボン酸系単量体由来の構造単位が85モル%以上であり、該重合体に含まれるカルボキシル基の中和率が30モル%以下であるカルボン酸系重合体である。
【発明の効果】
【0006】
本開示のカルボン酸系重合体は、長期保管後の分子量変動、粘度変動を抑制することができるため、無機粒子分散剤、水処理剤、洗剤用添加剤、繊維処理剤、増粘剤等の各種工業用途に好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
【0008】
[本開示のカルボン酸系重合体]
本開示のカルボン酸系重合体は、重量平均分子量が27000以上1000000以下であり、重合体中に連鎖移動剤由来の構造単位を含有し、全単量体由来の構造単位合計100モル%に対して、カルボン酸系単量体由来の構造単位が85モル%以上であり、該重合体に含まれるカルボキシル基の中和率が30モル%以下であるカルボン酸系重合体である。なお、上記重合体を「本開示の重合体」とも言う。
【0009】
<カルボン酸系重合体>
本開示において、カルボン酸系重合体とは、カルボキシル基を含む重合体をいう。例えば
カルボン酸系重合体は、不飽和カルボン酸系単量体由来の構造単位を有する重合体である。不飽和カルボン酸系単量体は、エチレン性不飽和基とカルボキシル基を有するものであれば、特に制限されないが、不飽和モノカルボン酸系単量体や不飽和ジカルボン酸系単量体等が挙げられる。
不飽和モノカルボン酸系単量体としては、分子内にエチレン性不飽和基とカルボアニオンを形成しうる基を一つ有する単量体であればよく、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、チグリン酸、3-メチルクロトン酸、2-メチル-2-ペンテン酸、α-ヒドロキシアクリル酸等;これらの1価金属塩、2価金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;下記不飽和ジカルボン酸系単量体と炭素数1~22のアルコール又は炭素数2~4のグリコールとのハーフエステル;不飽和ジカルボン酸系単量体と炭素数1~22のアミンとのハーフアミド等が挙げられる。
不飽和ジカルボン酸系単量体としては、分子内にエチレン性不飽和基とカルボアニオンを形成しうる基を二つ有する単量体であればよく、例えばマレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、フマル酸等や、それらの1価金属塩、2価金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩等、それらの無水物が挙げられる。
上記不飽和カルボン酸系単量体としては、(メタ)アクリル酸(塩)、マレイン酸(塩)又は無水マレイン酸が好ましい。これらの単量体由来の構造単位を有するカルボン酸系重合体では、本発明の技術的意義がより効果的に発揮される。より好ましくは(メタ)アクリル酸(塩)であり、特に好ましくはアクリル酸(塩)である。
【0010】
本開示において、不飽和カルボン酸系単量体由来の構造単位とは、不飽和カルボン酸系単量体のエチレン性不飽和基の炭素炭素二重結合が、炭素炭素単結合に置き換わった構造単位を表す。例えば、アクリル酸、CH

=CH(COOH)、であれば、アクリル酸由来の構造単位は、-CH

-CH(COOH)-、で表すことができる。(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位は、例えば、(メタ)アクリル酸(塩)をラジカル重合することにより形成することができる。なお、不飽和カルボン酸系単量体由来の構造単位は、不飽和カルボン酸系単量体の炭素炭素二重結合が炭素炭素単結合に置き換わった構造と同じ構造であればよく、不飽和カルボン酸系単量体を重合することにより形成された構造単位に限定されず、例えば重合以外の反応により形成された構造単位であってもよい。
本開示の重合体における、カルボン酸系単量体由来の構造単位の含有量は、本開示の重合体を構成するすべての単量体(不飽和カルボン酸系単量体及びその他の単量体)に由来する構造単位100モル%に対し、85モル%以上である。上記構造単位の含有量としては90モル%以上であることが好ましく、より好ましくは92モル%以上であり、更に好ましくは95モル%以上であり、最も好ましくは100モル%である。分子量変動無く粘度が変動する原因の一つとして、重合体中のカルボキシル基に由来する分子間相互作用が推定されるため、上記範囲では本発明の技術的意義がより効果的に発揮される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
立体造形硬化物
18日前
東レ株式会社
フィルム
1日前
東レ株式会社
多孔質膜
2か月前
株式会社日本触媒
結合剤
1か月前
株式会社クラレ
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
樹脂改質剤
1か月前
株式会社カネカ
光学フィルム
1か月前
JNC株式会社
重合性化合物
2か月前
株式会社KRI
軽量化放熱材
1か月前
東ソー株式会社
ポリマー組成物
1か月前
JNC株式会社
熱硬化性組成物
1か月前
JNC株式会社
光硬化性組成物
2か月前
三井化学株式会社
光学部品
1か月前
東ソー株式会社
粘着性ゴム組成物
1か月前
東レ株式会社
成形材料および成形品
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
サンノプコ株式会社
粘性改良剤
2か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
1か月前
株式会社日本触媒
カルボン酸系重合体
1か月前
株式会社日本触媒
二液型硬化性組成物
2か月前
東レ株式会社
共重合ポリエステル組成物
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
22日前
アイカ工業株式会社
難燃性樹脂組成物。
1か月前
日東電工株式会社
樹脂発泡体
1か月前
ユニチカ株式会社
水性分散体、および塗膜
1か月前
株式会社日本触媒
フィルムおよびその製法
1か月前
アイカ工業株式会社
有機微粒子の製造方法
1か月前
株式会社エフコンサルタント
硬化性組成物
1か月前
住友化学株式会社
水性分散体
1か月前
ダイキン工業株式会社
分散液
17日前
グンゼ株式会社
フィルムの製造方法
1か月前
山形県
ポリイミド前駆体粉末
2か月前
グンゼ株式会社
フィルムの製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミドイミド組成物
1日前
ユニチカ株式会社
ポリアミドイミド組成物
25日前
株式会社カネカ
分岐型重合体とその製造方法
1か月前
続きを見る