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公開番号2022115493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-08-09
出願番号2021012110
出願日2021-01-28
発明の名称分散体組成物
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 23/00 20060101AFI20220802BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い分散安定性、及び高温条件下での耐水付着性に優れる変性ポリオレフィン樹脂の分散体組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】成分(A):ポリオレフィン樹脂を、成分(B):α,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性された変性ポリオレフィン樹脂を含む分散体組成物であって、JIS K7121-1987に準拠して、10℃/分の昇温速度で測定された分散体組成物の示差走査型熱量計による融点が90℃以上110℃未満であり、分散体組成物を示差走査型熱量計で0.2℃/分 の昇温速度で測定した際、80℃以上100℃未満の範囲に発熱(結晶化)ピークが検出されることを特徴とする、分散体組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成分(A):ポリオレフィン樹脂を、成分(B):α,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性された変性ポリオレフィン樹脂を含む分散体組成物であって、
JIS K7121-1987に準拠して、10℃/分の昇温速度で測定された分散体組成物の示差走査型熱量計による融点が90℃以上110℃未満であり、
分散体組成物を示差走査型熱量計で0.2℃/分 の昇温速度で測定した際、80℃以上100℃未満の範囲に発熱(結晶化)ピークが検出されることを特徴とする、分散体組成物。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が、70、000以上150,000未満である、請求項1に記載の分散体組成物。
【請求項3】
前記成分(A)が、エチレン-プロピレン共重合体、プロピレン-1-ブテン共重合体、及びエチレン-プロピレン-1-ブテン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の分散体組成物。
【請求項4】
前記分散体組成物の引張弾性率が250MPa以上8,000MPa以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の分散体組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の分散体組成物を有効成分とする塗料、インキ、接着剤又はプライマー。
【請求項6】
成分(A):ポリオレフィン樹脂を、成分(B):α,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性された変性ポリオレフィン樹脂を含む分散体組成物の製造方法であって、下記工程(a)を含むことを特徴とする分散体組成物の製造方法。
工程(a) :濃度調整後の分散体組成物を、分散体組成物の内温がJIS K7121-1987に準拠して10℃/分の昇温速度で測定された分散体組成物の示差走査型熱量計による融点の値±30℃の範囲内となるまで調温し、前記内温を保持したまま1時間以上攪拌する工程

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散体組成物に関する。より詳細には、高い分散安定性、及び高温条件下での耐水付着性に優れる分散体組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
不飽和カルボン酸及び/またはその無水物で変性された変性ポリオレフィン樹脂は、難付着性基材であるポリオレフィン樹脂基材用の塗料、接着剤、又はインキ用添加剤として用いられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
近年、VOC(volatile organic compounds)削減などの環境問題の観点から、塗料の分野では溶剤系塗料から水系塗料への移行が進み、また、インキの分野では溶剤型インキから水性インキへの移行が進んでいる。このような情勢の中、上記変性ポリオレフィン樹脂の水性化(分散体組成物)の要望が高まっている。
【0004】
変性ポリオレフィン樹脂の分散体組成物は、特定の用途において、高い分散安定性と高温条件下における耐水付着性が求められるものの、従来の変性ポリオレフィン樹脂の分散体組成物では、両性能を十分に具備し得なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-105294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、高い分散安定性、及び高温条件下での耐水付着性に優れる変性ポリオレフィン樹脂の分散体組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、分散体組成物の融点、及び示差走査型熱量計で測定した際の発熱(結晶化)ピークを所定の範囲となるように設計することで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明者らは、下記の〔1〕~〔6〕を提供する。
〔1〕成分(A):ポリオレフィン樹脂を、成分(B):α,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性された変性ポリオレフィン樹脂を含む分散体組成物であって、JIS K7121-1987に準拠して、10℃/分の昇温速度で測定された分散体組成物の示差走査型熱量計による融点が90℃以上110℃未満であり、分散体組成物を示差走査型熱量計0.2℃/分 の昇温速度で測定した際、80℃以上100℃未満の範囲に発熱(結晶化)ピークが検出されることを特徴とする、分散体組成物。
〔2〕前記変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が、70、000以上150,000未満である、上記〔1〕に記載の分散体組成物。
〔3〕前記成分(A)が、エチレン-プロピレン共重合体、プロピレン-1-ブテン共重合体、及びエチレン-プロピレン-1-ブテン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記〔1〕または〔2〕に記載の分散体組成物。
〔4〕前記分散体組成物の引張弾性率が250MPa以上8,000MPa以下である、上記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の分散体組成物。
〔5〕上記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の分散体組成物を有効成分とする塗料、インキ、接着剤又はプライマー。
〔6〕成分(A):ポリオレフィン樹脂を、成分(B):α,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体でグラフト変性された変性ポリオレフィン樹脂を含む分散体組成物の製造方法であって、下記工程(a)を含むことを特徴とする分散体組成物の製造方法。
工程(a) :濃度調整後の分散体組成物を、分散体組成物の内温がJIS K7121-1987に準拠して10℃/分の昇温速度で測定された分散体組成物の示差走査型熱量計による融点の値±30℃の範囲内となるまで調温し、前記内温を保持したまま1時間以上攪拌する工程
【発明の効果】
【0008】
本発明の変性ポリオレフィン樹脂によれば、高い分散安定性、及び高温条件下での耐水付着性に優れる塗膜を作製し得る。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
なお、本明細書中、「AA~BB」という表記は、AA以上BB以下を意味する。
【0010】
[1.変性ポリオレフィン樹脂]
本発明の変性ポリオレフィン樹脂は、成分(A):ポリオレフィン樹脂(以下、「成分(A)」とも記載する)を、成分(B):α,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体(以下、「成分(B)」とも記載する)でグラフト変性したグラフト変性物を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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