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公開番号
2022086771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2022-06-09
出願番号
2020198959
出願日
2020-11-30
発明の名称
液体現像剤
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G03G
9/13 20060101AFI20220602BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】定着性と高温高湿下での保存安定性に優れる液体現像剤に関すること。
【解決手段】結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と絶縁性液体を含有する液体現像剤であって、前記結着樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むアルコール成分と、炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aを含むカルボン酸成分との重縮合物である非晶質ポリエステル樹脂APと、結晶性ポリエステル樹脂CPとを含有する、液体現像剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と絶縁性液体を含有する液体現像剤であって、前記結着樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むアルコール成分と、炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aを含むカルボン酸成分との重縮合物である非晶質ポリエステル樹脂APと、結晶性ポリエステル樹脂CPとを含有する、液体現像剤。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
非晶質ポリエステル樹脂APが、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むアルコール成分と炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物A以外のカルボン酸成分との重縮合物に、該酸変性物Aが重縮合した重縮合物である、請求項1記載の液体現像剤。
【請求項3】
非晶質ポリエステル樹脂APが、炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の片末端が酸により変性された片末端変性型の酸変性物である、請求項1又は2記載の液体現像剤。
【請求項4】
結晶性ポリエステル樹脂CPが、炭素数6以上14以下の脂肪族ジオールを含むアルコール成分と、炭素数4以上14以下の脂肪族ジカルボン酸系化合物を含むカルボン酸成分との重縮合物である、請求項1~3いずれか記載の液体現像剤。
【請求項5】
結晶性ポリエステル樹脂CPの含有量が、非晶質ポリエステル樹脂AP 100質量部に対して、6質量部以上30質量部以下である、請求項1~4いずれか記載の液体現像剤。
【請求項6】
分散剤を含有していないか、含有している場合は、分散剤の含有量が1質量%以下である、請求項1~5いずれか記載の液体現像剤。
【請求項7】
着色剤が顔料である、請求項1~6いずれか記載の液体現像剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる液体現像剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、トナー粒子を小粒径化でき、さらに、低粘度且つ高抵抗な液体現像剤を提供することを課題として、ポリエステル系樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と、絶縁性液体とを含有する液体現像剤であって、前記ポリエステル系樹脂が、アルコール成分由来の構成単位と、炭素数3以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aを含むカルボン酸成分由来の構成単位を含むことを特徴とする液体現像剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-117241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、分散剤を含有する液体現像剤の場合、分散剤のトナー粒子への脱吸着を制御する必要があり、物性の経時変化により保存性、特に高温高湿下における保存安定性が低下しやすいという課題がある。
一方、液体現像剤による画像形成では、通常、熱定着時にオイル(絶縁性液体)がトナー粒子と分離、蒸散しトナー粒子が溶融するが、特許文献1のように自己分散型の樹脂を含有する場合、熱定着時にトナー粒子とオイルが分離できずオイルの一部が残存してしまい、残存オイルの影響により定着性が低下しやすいという課題がある。
【0005】
本発明は、定着性と高温高湿下での保存安定性に優れる液体現像剤に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と絶縁性液体を含有する液体現像剤であって、前記結着樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むアルコール成分と、炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aを含むカルボン酸成分との重縮合物である非晶質ポリエステル樹脂APと、結晶性ポリエステル樹脂CPとを含有する、液体現像剤に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の液体現像剤は、定着性と高温高湿下での保存安定性において、優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の液体現像剤は、結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子を含むトナー粒子と絶縁性液体を含有し、結着樹脂が、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物と炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aを用いて得られた非晶質ポリエステル樹脂APと結晶性ポリエステル樹脂CPとを含有する点に特徴を有するものである。詳細は不明なるも、以下のメカニズムにより本発明の効果が奏されるものと推察される。
【0009】
炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aに含まれる分岐型の炭化水素鎖は、絶縁性液体中で拡がりやすく、酸変性物Aを用いて得られた非晶質ポリエステル樹脂APは自己分散型であるため、分散安定性に優れる。そのため、本発明の液体現像剤は分散剤を含んでいなくてもよく、分散剤を用いることによる保存性の低下、特に高温高湿下における保存安定性(以下、単に「保存安定性」ともいう)の低下を抑制することができる。
一方、自己分散型のポリエステル樹脂を用いることによる定着性の低下に対しては、結晶性ポリエステル樹脂を併用することにより解消した。非晶質ポリエステル樹脂APは、主鎖が親水性のビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むポリマー鎖で構成されており、側鎖に親水基と疎水基の両方の性質を持つ炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aが結合している。樹脂の主鎖が親水的な場合、酸変性物Aがトナー表面に多く局在化するため、トナー粒子表面に存在するオイル(絶縁性液体)を多量に抱きかかえている(このオイルが定着時に悪影響をもたらす)。しかしながら、本発明では、非晶質ポリエステル樹脂APに結晶性ポリエステル樹脂を併用することで、樹脂が疎水化され、酸変性物Aが樹脂内に一部局在化し、相対的にトナー粒子表面に局在化する酸変性物Aが減少する。これにより、トナー粒子表面で酸変性物Aが抱きかかえるオイル量も減少し、定着性が向上するものと推察される。
【0010】
非晶質ポリエステル樹脂APはビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を含むアルコール成分と、炭素数4以上18以下のα-オレフィンの重合体の酸変性物Aを含むカルボン酸成分との重縮合物である。
(【0011】以降は省略されています)
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