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公開番号2022073308
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-05-17
出願番号2020183214
出願日2020-10-30
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04B 39/00 20060101AFI20220510BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】シール性を良好なものとすること。
【解決手段】弾性シール部材60における第1部材20及び第2部材30に密着するシール面65に潰し代となる溝66が形成されているため、第1シール部61、第2シール部62、及び第3シール部63の潰し代が確保され易くなり、第1シール部61、第2シール部62、及び第3シール部63が弾性域を超えて塑性域まで変形してしまうことが回避され易くなる。また、突出部64に対応する部位における溝66が、第1シール部61及び第2シール部62それぞれに対応する部位における溝66よりも深い。よって、第1面取り部25及び第2面取り部35の一方が突出部64を押し潰し過ぎることにより、突出部64が局所的に弾性域を超えて塑性域まで変形してしまうといったことが回避され易くなる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータと、
前記圧縮部及び前記電動モータを収容する第1室、及び前記インバータを収容する第2室を有するハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、
前記第1室を区画する第1部材及び第2部材と、
前記第1部材及び前記第2部材と協働して前記第2室を区画する第3部材と、を有し、
前記第1部材は、第1面と、前記第1面に対して交差する方向に延びる第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続するとともに前記第1面及び前記第2面それぞれに対して交差する方向に延びる第1面取り部と、を有し、
前記第2部材は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面に対して交差する方向に延びる第4面と、前記第3面と前記第4面とを接続するとともに前記第3面及び前記第4面それぞれに対して交差する方向に延び、前記第1面取り部に対して前記第1面と前記第3面との対向方向で隣り合う第2面取り部と、を有し、
前記第3部材は、前記第2面、前記第4面、前記第1面取り部、及び前記第2面取り部それぞれに対向する第5面を有し、
前記第1面と前記第3面との間をシールする金属ガスケットと、
前記第2面、前記第4面、前記第1面取り部、及び前記第2面取り部と前記第5面との間をシールする弾性シール部材と、を備え、
前記弾性シール部材は、
前記第2面及び前記第5面に密着する第1シール部と、
前記第4面及び前記第5面に密着する第2シール部と、
前記第1シール部及び前記第2シール部よりも前記金属ガスケットに向けて突出し、前記第1面取り部、前記第2面取り部、及び前記金属ガスケットに密着する突出部を有し、前記第5面に密着する第3シール部と、を有している電動圧縮機であって、
前記弾性シール部材には、前記第1部材及び前記第2部材に密着するシール面に潰し代となる溝が形成されており、
前記突出部に対応する部位における前記溝は、前記第1シール部及び前記第2シール部それぞれに対応する部位における前記溝よりも深いことを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記突出部に対応する部位における前記溝の底面は、前記第1面取り部に対向する第1底面と、前記第2面取り部に対向する第2底面と、を有し、
前記第1底面は、前記第1面取り部に平行に延びており、前記第2底面は、前記第2面取り部に平行に延びていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記突出部に対応する部位における前記溝の底面は、前記第1面取り部に対向する第1底面と、前記第2面取り部に対向する第2底面と、を有し、
前記第1底面と前記第1面取り部との間の隙間は、前記第1底面が前記第1シール部から離間するにつれて徐々に大きくなっていくとともに、
前記第2底面と前記第2面取り部との間の隙間は、前記第2底面が前記第2シール部から離間するにつれて徐々に大きくなっていくことを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記突出部は、前記金属ガスケットが挿入される凹部を有していることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記金属ガスケットは、前記突出部の外側面から突出していることを特徴とする請求項4に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動する電動モータと、電動モータを駆動するインバータと、圧縮部、電動モータ、及びインバータを収容するハウジングと、を備えている。ハウジングは、圧縮部及び電動モータを収容する第1室、及びインバータを収容する第2室を有している。
【0003】
ハウジングは、第1室を区画する第1部材及び第2部材と、第1部材及び第2部材と協働して第2室を区画する第3部材と、を有している場合がある。この場合、第1部材は、第1面と、第1面に対して交差する方向に延びる第2面と、第1面と第2面とを接続するとともに第1面及び第2面それぞれに対して交差する方向に延びる第1面取り部と、を有している。第2部材は、第1面に対向する第3面と、第3面に対して交差する方向に延びる第4面と、第3面と第4面とを接続するとともに第3面及び第4面それぞれに対して交差する方向に延び、第1面取り部に対して第1面と第3面との対向方向で隣り合う第2面取り部と、を有している。第3部材は、第2面、第4面、第1面取り部、及び第2面取り部それぞれに対向する第5面を有している。
【0004】
ここで、第1部材、第2部材、及び第3部材それぞれの間をシールするために、例えば特許文献1のように、第1面と第3面との間をシールする金属ガスケットと、第2面、第4面、第1面取り部、及び第2面取り部と第5面との間をシールする弾性シール部材と、を用いることが知られている。弾性シール部材は、第2面及び第5面に密着する第1シール部と、第4面及び第5面に密着する第2シール部と、第1シール部及び第2シール部よりも金属ガスケットに向けて突出し、第1面取り部、第2面取り部、及び金属ガスケットに密着する突出部を有し、第5面に密着する第3シール部と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第WO2009/123130号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、弾性シール部材は、弾性域を超えて塑性域まで変形しない範囲で潰れるように潰し代が予め設定されている。ここで、例えば、第1部材及び第2部材それぞれに寸法公差が生じる場合がある。すると、弾性シール部材によって、第2面、第4面、第1面取り部、及び第2面取り部と第5面との間をシールする前の状態において、例えば、第2面と第5面との間の隙間、及び第4面と第5面との間の隙間の一方が他方よりも小さくなる場合がある。この場合、第1シール部及び第2シール部の一方が弾性域を超えて塑性域まで変形してしまったり、第1面取り部及び第2面取り部の一方が突出部を押し潰し過ぎることにより、突出部が局所的に弾性域を超えて塑性域まで変形してしまったりして、シール性が悪化してしまう虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータを駆動するインバータと、前記圧縮部及び前記電動モータを収容する第1室、及び前記インバータを収容する第2室を有するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、前記第1室を区画する第1部材及び第2部材と、前記第1部材及び前記第2部材と協働して前記第2室を区画する第3部材と、を有し、前記第1部材は、第1面と、前記第1面に対して交差する方向に延びる第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続するとともに前記第1面及び前記第2面それぞれに対して交差する方向に延びる第1面取り部と、を有し、前記第2部材は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面に対して交差する方向に延びる第4面と、前記第3面と前記第4面とを接続するとともに前記第3面及び前記第4面それぞれに対して交差する方向に延び、前記第1面取り部に対して前記第1面と前記第3面との対向方向で隣り合う第2面取り部と、を有し、前記第3部材は、前記第2面、前記第4面、前記第1面取り部、及び前記第2面取り部それぞれに対向する第5面を有し、前記第1面と前記第3面との間をシールする金属ガスケットと、前記第2面、前記第4面、前記第1面取り部、及び前記第2面取り部と前記第5面との間をシールする弾性シール部材と、を備え、前記弾性シール部材は、前記第2面及び前記第5面に密着する第1シール部と、前記第4面及び前記第5面に密着する第2シール部と、前記第1シール部及び前記第2シール部よりも前記金属ガスケットに向けて突出し、前記第1面取り部、前記第2面取り部、及び前記金属ガスケットに密着する突出部を有し、前記第5面に密着する第3シール部と、を有している電動圧縮機であって、前記弾性シール部材には、前記第1部材及び前記第2部材に密着するシール面に潰し代となる溝が形成されており、前記突出部に対応する部位における前記溝は、前記第1シール部及び前記第2シール部それぞれに対応する部位における前記溝よりも深い。
【0008】
これによれば、弾性シール部材における第1部材及び第2部材に密着するシール面に潰し代となる溝が形成されていない場合に比べると、第1シール部、第2シール部、及び突出部を有する第3シール部が弾性域の範囲内で潰れ易くなる。したがって、第1シール部、第2シール部、及び第3シール部の潰し代が確保され易くなり、第1シール部、第2シール部、及び第3シール部が弾性域を超えて塑性域まで変形してしまうことが回避され易くなる。また、突出部に対応する部位における溝が、第1シール部及び第2シール部それぞれに対応する部位における溝よりも深い。このため、例えば、突出部に対応する部位における溝の深さが、第1シール部及び第2シール部それぞれに対応する部位における溝の深さ以下である場合に比べると、第1面取り部及び第2面取り部の一方が突出部を押し潰し過ぎることにより、突出部が局所的に弾性域を超えて塑性域まで変形してしまうといったことが回避され易くなる。以上により、シール性を良好なものとすることができる。
【0009】
上記電動圧縮機において、前記突出部に対応する部位における前記溝の底面は、前記第1面取り部に対向する第1底面と、前記第2面取り部に対向する第2底面と、を有し、前記第1底面は、前記第1面取り部に平行に延びており、前記第2底面は、前記第2面取り部に平行に延びているとよい。
【0010】
これによれば、突出部に対応する部位における溝の形状が複雑化しないため、突出部に対応する部位における溝が、第1シール部及び第2シール部それぞれに対応する部位における溝よりも深い弾性シール部材を容易に製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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