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公開番号2022071183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-05-13
出願番号2022036343,2021507298
出願日2022-03-09,2020-03-13
発明の名称哺乳動物細胞の保存液
出願人株式会社メガカリオン,株式会社大塚製薬工場
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 1/04 20060101AFI20220506BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、間葉系幹細胞等の幹細胞又はT細胞等の免疫細胞を長期間保存するための保存液を提供することを課題とする。
【解決手段】10~5000mg/Lのナイアシン又はその塩、10~8000mg/Lのアスコルビン酸又はその塩、及びトレハロースを乳酸リンゲル液等の等張液中に含む、幹細胞又は免疫細胞を、0~40℃で、1~63日間保存する。上記等張液には、さらにデキストランを含めることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
10~5000mg/Lのナイアシン又はその塩、10~8000mg/Lのアスコルビン酸又はその塩、及びトレハロースを等張液中に含む、幹細胞又は免疫細胞を、0~40℃で、1~63日間保存するための、保存液。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
幹細胞が、間葉系幹細胞である、請求項1に記載の保存液。
【請求項3】
免疫細胞が、T細胞である、請求項1に記載の保存液。
【請求項4】
等張液が、乳酸リンゲル液である、請求項1~3のいずれかに記載の保存液。
【請求項5】
さらにデキストランを含む、請求項1~4のいずれかに記載の保存液。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の保存液を調製するための粉末製剤。
【請求項7】
10~5000mg/Lのナイアシン又はその塩、10~8000mg/Lのアスコルビン酸又はその塩、及びトレハロースを含む等張液中で、0~40℃で、1~63日間幹細胞又は免疫細胞を保存する工程を含む、幹細胞又は免疫細胞の保存方法。
【請求項8】
幹細胞が、間葉系幹細胞である、請求項7に記載の保存方法。
【請求項9】
免疫細胞が、T細胞である、請求項7に記載の保存方法。
【請求項10】
等張液が、乳酸リンゲル液である、請求項7~9のいずれかに記載の保存方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸若しくはその誘導体又はそれらの塩、及びトレハロースを等張液中に含む哺乳動物細胞の保存液や、該保存液を用いた哺乳動物細胞の保存方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
血小板製剤は、手術や創傷による出血時の他、血小板の減少を伴う患者に対して投与される。現在、血小板製剤は献血により得られた血液から製造されているが、人口構成の変化に伴って献血量が低減し、血小板製剤が不足することが懸念されている。
【0003】
また、献血の提供者が細菌等の感染症に罹患している場合、血液が細菌汚染されている可能性があるため、細菌汚染された血小板製剤の投与による感染症のリスクがある。このため、インビトロで血小板を製造する方法が開発され(非特許文献1)、安定的な大量生産のための様々な技術が確立されてきている(特許文献1及び2)。
【0004】
血小板製剤は、血小板を適切な保存液に混合して血液バッグ等に充填することによって製造される。血小板の形態及び機能は低温によって急激に変化することから、血小板製剤は室温(20~24℃)で振盪保存して使用される。しかし、保存中に血小板の機能低下などの種々の問題が起こることが知られており、長期間の保存は不可能であった。このため、血小板の機能低下を防ぎ、血小板製剤の保存期間の延長を可能にする保存液の開発が求められている。
【0005】
また、間葉系幹細胞は、骨髄、脂肪組織などに存在する体性幹細胞であり、骨、軟骨及び脂肪などに分化する能力を有する。このため、間葉系幹細胞は、移植治療における有望な細胞ソースとして注目されており、培養及び保存方法の開発が進められている(特許文献3及び4)。さらに最近、T細胞を利用した様々ながん免疫治療が開発され、臨床試験が行われている(非特許文献2)。しかし、T細胞を凍結保存すると、T細胞膜上のPD-1(免疫チェックポイント分子)の発現が顕著に低下することが報告されており(非特許文献3)、T細胞の非凍結保存方法の開発が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
WO2017/077964
PCT/JP2018/034667
WO2017/073656
特開2018-153196
【0007】
Takayama et. al., 2008, Blood, 111: 5298-5306
Tyler et. al.,2013, Blood, 121: 308-317
Campbell et. al., 2009, Clin vaccine immunol, 16: 1648-53
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、従来の保存液よりも保存性に優れ、哺乳動物細胞を長期間保存できる、新規保存液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねる中で、(1)アスコルビン酸(以下、「ビタミンC」又は「VC」と称する場合がある)を添加した等張液中で血小板を振盪保存すると、従来の血小板保存液よりも血小板の劣化が抑制されること、(2)ナイアシン(以下、「ビタミンB3」又は「VB3」と称する場合がある)をVCと組み合わせて等張液に添加すると、血小板の劣化がより効率的に抑制されること、(3)VC及びVB3を添加した等張液が、間葉系幹細胞、巨核球、T細胞等の他の哺乳動物細胞の非凍結保存にも有効であること、(4)上記のようなVC及びVB3による細胞保存効果がリボフラビン(ビタミンB2、以下「VB2」と称する場合がある)によって阻害されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は以下の事項により、特定されるとおりのものである。
[1]10~5000mg/Lのナイアシン又はその塩、10~8000mg/Lのアスコルビン酸又はその塩、及びトレハロースを等張液中に含む、幹細胞又は免疫細胞を、0~40℃で、1~63日間保存するための、保存液。
[2]幹細胞が、間葉系幹細胞である、上記[1]に記載の保存液。
[3]免疫細胞が、T細胞である、上記[1]に記載の保存液。
[4]等張液が、乳酸リンゲル液である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の保存液。
[5]さらにデキストランを含む、上記[1]~[4]のいずれかに記載の保存液。
[6]上記[1]~[5]のいずれかに記載の保存液を調製するための粉末製剤。
[7]10~5000mg/Lのナイアシン又はその塩、10~8000mg/Lのアスコルビン酸又はその塩、及びトレハロースを含む等張液中で、0~40℃で、1~63日間幹細胞又は免疫細胞を保存する工程を含む、幹細胞又は免疫細胞の保存方法。
[8]幹細胞が、間葉系幹細胞である、上記[7]に記載の保存方法。
[9]免疫細胞が、T細胞である、上記[7]に記載の保存方法。
[10]等張液が、乳酸リンゲル液である、上記[7]~[9]のいずれかに記載の保存方法。
[11]等張液中にさらにデキストランを含む、上記[7]~[10]のいずれかに記載の保存方法。
(【0011】以降は省略されています)

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