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公開番号2022066093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-04-28
出願番号2020175017
出願日2020-10-16
発明の名称小魚及びその受精卵の処理装置
出願人国立大学法人三重大学
代理人個人
主分類C12M 3/00 20060101AFI20220421BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ゼブラフィッシュなどの小魚やその受精卵を傷つけることなくそれらに対して高速処理を実行可能な処理システムを提供する。
【解決手段】ゼブラフィッシュのような小魚及びその受精卵は好適には共通のマルチウエルプレートの各ウエルに個別に収容され、ウエル内に形成される上昇水流及び下降水流の順次の形成により適切な位置制御が行われる。この共通のマルチウエルプレートの各ウエルは受精卵にとって十分な広さをもつため、簡単な構造の受精卵収容容器からの受精卵の順次的な落下により、各受精卵を各ウエルに一個ずつ容易に落下させることができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
透明な底板上に立設される隔壁により区画形成された多数のウエルを有し、前記各ウエルの上端は開口しているマルチウエルプレートと、
前記各ウエルへの給水及び排水を制御する給排水手段と、
小魚受精卵を前記各ウエルに一個ずつ挿入する受精卵配列手段と、
を備え、
前記受精卵配列手段は、
前記小魚受精卵よりもやや径大な受精卵排出口を下端に有して内部に多数の小魚受精卵を水とともに収容するほぼ逆錐形状の受精卵収容筒部と、
前記受精卵排出口からの水の排出速度を制御することにより前記受精卵収容筒部内の前記小魚受精卵を所定タイミングで一個ずつ前記排出口から落下させる給水調節手段と、
前記受精卵収容筒部を前記マルチウエルプレートの上方において前記マルチウエルプレートの上面と平行に相対移動させることにより小魚受精卵を前記各ウエルに一個ずつ挿入する相対移動手段と、
を備えることを特徴とする小魚受精卵処理装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記各小魚受精卵を前記各ウエル内における前記底面上の所定位置にセットする受精卵セット手段を有し、
前記受精卵セット手段は、
前記マルチウエルプレートを傾斜させることにより前記小魚受精卵を前記ウエルの所定の隔壁面に近接する所定位置へ配置させる請求項1記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項3】
前記各ウエルの底面は、略方形形状を有し、
前記受精卵セット手段は、前記小魚受精卵が前記略方形の前記底面の4つの角部のうちの1つに近接する前記所定位置に移動するように前記マルチウエルプレートを傾斜させる請求項2記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項4】
前記受精卵配列手段は、前記傾斜状態の前記マルチウエルプレートの各ウエルに前記受精卵収容筒部から前記各ウエルへ前記小魚受精卵を落下させ、
前記受精卵収容筒部の前記排出口は、排出される前記受精卵に前記所定位置へ向かう運動エネルギーを前記受精卵に付与するべく垂直方向に対して所定角度だけ斜設されている請求項2記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項5】
前記ウエルは、成長した前記小魚が横臥可能なほぼ長方形の底面を有し、
前記マルチウエルプレートは、前記隔壁により前記底面上に区画形成されて前記各ウエルの底面のうちの短辺に個別に隣接する多数のサブウエルと、前記ウエル及び前記サブウエルの間の前記隔壁の底部に貫設されて前記ウエル及び前記サブウエルを連通する連通孔とを有し、
前記給排水手段は、前記サブウエルから前記ウエルの底面の前記短辺に向けて前記ウエル内へ水を供給した後、前記ウエル内の水を前記サブウエルへ排水させることにより、前記小魚を前記ウエルの底面上に横臥させる請求項1記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項6】
前記給排水手段は、前記サブウエルから前記ウエルへ水を供給した後、前記ウエル内の水を前記サブウエルへ排水させることにより、前記小魚を前記ウエルの底面上に横臥させるとともに、前記ウエル内に残存する前記受精卵の卵殻を前記ウエルの上部に浮上させる請求項5記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項7】
透明な底板上に立設される隔壁により区画形成された多数のウエルを有し、前記各ウエルの上端は開口しているマルチウエルプレートと、
前記各ウエルへの給水及び排水を制御する給排水手段と、
小魚受精卵を前記各ウエルに一個ずつ挿入する受精卵配列手段と、
前記各小魚受精卵を前記各ウエル内における前記底面上の所定位置にセットする受精卵セット手段を有し、
前記受精卵セット手段は、
前記マルチウエルプレートを傾斜させることにより前記小魚受精卵を前記ウエルの所定の隔壁面に近接する所定位置へ配置させることを特徴とする小魚受精卵処理装置。
【請求項8】
前記各ウエルの底面は、略方形形状を有し、
前記受精卵セット手段は、前記小魚受精卵が前記略方形の前記底面の4つの角部のうちの1つに近接する前記所定位置に移動するように前記マルチウエルプレートを傾斜させる請求項7記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項9】
前記受精卵配列手段は、前記傾斜状態の前記マルチウエルプレートの各ウエルに前記受精卵収容筒部から前記各ウエルへ前記小魚受精卵を落下させ、
前記受精卵収容筒部の前記排出口は、排出される前記受精卵に前記所定位置へ向かう運動エネルギーを前記受精卵に付与するべく垂直方向に対して所定角度だけ斜設されている請求項7記載の小魚受精卵処理装置。
【請求項10】
透明な底板上に立設される隔壁により区画形成された多数のウエルを有し、前記各ウエルの上端は開口しているマルチウエルプレートと、
前記各ウエルへの給水及び排水を制御する給排水手段と、
を有し、
前記ウエルは、ウエル内の小魚が横臥可能なほぼ長方形の底面を有し、
前記マルチウエルプレートは、前記隔壁により前記底面上に区画形成されて前記各ウエルの底面のうちの短辺に個別に隣接する多数のサブウエルと、前記ウエル及び前記サブウエルの間の前記隔壁の底部に貫設されて前記ウエル及び前記サブウエルを連通する連通孔とを有し、
前記給排水手段は、前記サブウエルから前記ウエルの底面の前記短辺に向けて前記ウエル内へ水を供給した後、前記ウエル内の水を前記サブウエルへ排水させることにより前記小魚を前記ウエルの底面上に横臥させることを特徴とする小魚処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゼブラフィッシュのような小魚又はその受精卵の処理システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
多産性、高速成長性及び観察容易性などの利点をもつゼブラフィッシュは、生命科学分野や創薬分野などにおいてヌードマウスなどの従来の試験動物と比べて格段に有利である。けれどもゼブラフィッシュ及びその受精卵が小さく、かつ傷付き易いため、受精卵や稚魚への目的材料の注入、稚魚の飼育、成魚の観察などを含む一連の複雑な作業をできるだけ精密に自動処理するシステムをリーズナブルなコストで実現することが期待されている。
【0003】
しかし、このような想定自動処理システムはなお多くの課題を内包することがわかった。たとえば多数の受精卵への目的材料の注入は、各受精卵の分裂開始直後の極めて短い時間内に実行されなければならない。これは、作業工程の簡素化が必要であることを示唆する。
【0004】
特許文献1は、それぞれ一個のゼブラフィッシュを収容する多数のウエルがマトリックス状に配列されたマルチウエルプレートを開示する。各ウエルは、ゼブラフィッシュの成体が横臥可能な長方形の底面をもつ。各ウエルの水は、この長方形の底面の長辺に沿って形成された排水孔から排出される。ウエル内のゼブラフィッシュは、この排水流により付勢されてウエルの底面に横臥する。ウエルの側面は、長方形の底面上におけるゼブラフィッシュの横臥位置のばらつきを低減するために斜設されている。
【0005】
特許文献2は、上記されたマルチウエルプレートの各ウエルの底面上における所定位置に受精卵をセットするための位置決めプレートである受精卵保持構造体を開示する。マルチウエルプレートに被せられるこの構造体は、ウエルの底面近傍まで垂下する先細筒部をもつ。構造体がマルチウエルプレートに固定されるので、各先細筒部は各ウエルの底面の所定位置上に位置決めされる。したがって、受精卵はこの先細筒部を通じて各ウエルの所定位置に着床することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-169951号公報
特開2020-20591号公報
【発明の概要】
【0007】
種々の実験結果により、ゼブラフィッシュやその受精卵の処理システムにおいて、ゼブラフィッシュやその受精卵に対する処理ツールの位置決め作業の簡素化及び高速化が処理時間の短縮において特に重要であることが判明した。さらに、この位置決め作業を含む種々の処理作業において、ゼブラフィッシュやその受精卵に対する処理ツールの機械的接触を可能な限り回避すべきであることも判明した。これは、ゼブラフィッシュ及びその受精卵は薄くかつ傷付き易い表面膜をもつためである。
【0008】
本発明は、ゼブラフィッシュなどの小魚やその受精卵をできるだけ傷つけることなくそれらに対して必要な処理を高速で実施可能な処理システムを提供することをその目的としている。
【0009】
本発明の小魚及びその受精卵の処理システムに関する3つの様相が以下に説明される。第1及び第2の様相はマルチウエルプレートを用いる受精卵の処理に関連する。第3の様相はマルチウエルプレートを用いる小魚の処理に関連する。しかし、好適には、マルチウエルプレートの各ウエルは受精卵の処理及びそれから孵化した小魚の処理の両方に共通使用される。
【0010】
本発明の第1の様相によれば、マルチウエルプレートの各ウエルへの小魚受精卵の個別挿入作業を実行するために、まず多数の小魚受精卵は水とともにほぼ逆錐形状の受精卵収容筒部に収容される。この受精卵収容筒部は、受精卵よりもやや径大な受精卵排出口を下端に有し、受精卵及び水はこの排出口から落下する。多数の受精卵は受精卵排出口の近傍に降下するにつれて次第に密集する。しかし、複数の受精卵が受精卵排出口から同時に落下することはないように、受精卵排出口の径が制限されている。
(【0011】以降は省略されています)

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