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公開番号2022063463
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-04-22
出願番号2020171745
出願日2020-10-12
発明の名称木質耐火梁
出願人株式会社熊谷組
代理人個人
主分類E04B 1/94 20060101AFI20220415BHJP(建築物)
要約【課題】木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下を抑制できて所期の耐火性能を発揮できるようにした木質耐火梁を提供する。
【解決手段】本発明に係る木質耐火梁1は、木質梁2と、当該木質梁の両方の側面21,21と下面22とを覆うように設けられた耐火被覆層3と、木質梁2の下面22を覆うように設けられた耐火被覆層3の落下を抑制する吊手段4を備え、吊手段4は、木質梁2の両方の側面21,21に設けられた耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面及び木質梁2の下面22に設けられた耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面に亘って連続するように設けられた面材5と、面材5を耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面に固定する固定手段6とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木質梁と、当該木質梁の両方の側面と下面とを覆うように設けられた耐火被覆層とを備えた木質耐火梁において、
木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下を抑制する吊手段を備え、
吊手段は、
木質梁の両方の側面に設けられた耐火被覆層を形成する耐火被覆材の外側の面及び木質梁の下面に設けられた耐火被覆層を形成する耐火被覆材の外側の面に亘って連続するように設けられた面材と、
面材を耐火被覆層を形成する耐火被覆材の外側の面に固定する固定手段とを備えたことを特徴とする木質耐火梁。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
耐火被覆層は、板状の耐火被覆材を2層以上に積層して構成された耐火被覆層により形成され、
面材は、耐火被覆層の最外層以外のいずれか任意の層を形成する耐火被覆材の外側の面に沿って設けられたことを特徴とする請求項1に記載の木質耐火梁。
【請求項3】
面材は、メッシュシートであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の木質耐火梁。
【請求項4】
固定手段は、メッシュシートを耐火被覆層の外側の面に固定するための接着剤を備え、
接着剤は、メッシュシートのメッシュの開口を介して、メッシュシートと耐火被覆層の外側の面との間、及び、メッシュシートの外側に行き渡るように塗布されたことを特徴とする請求項3に記載の木質耐火梁。
【請求項5】
固定手段は、メッシュシートを耐火被覆層の外側の面に固定するための留付材を備え、
留付材は、所定の間隔を隔てて平行に設けられた一対の針部と、一対の針部の一端同士を連結する針頭部とを備えたステープルであり、
ステープルは、一対の針部間の所定の間隔が、メッシュシートのメッシュの目開きの寸法よりも大きいことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の木質耐火梁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質梁と木質梁の側面と下面とを覆うように設けられた耐火被覆層とを備えた木質耐火梁に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、木質耐火梁として、荷重支持部としての木質梁と、木質梁の横断面のうち三方をその全長に亘って被覆する燃え代層と、木質梁と燃え代層との間に層状に介在された少なくとも1層の耐火被覆層としての燃え止まり層とを有した構成の木質耐火梁が知られている(特許文献1等参照)。
即ち、図4に示すように、荷重を支持する荷重支持部としての断面四角形状の木質梁2と、当該木質梁2の両方の側面21,21と下面22とを覆うように設けられた耐火被覆層3とを備えた木質耐火梁100が知られている。
尚、図4では、耐火被覆層3が、例えばせっこうボード等の板状の耐火被覆材30の1枚分の厚さの1層の耐火被覆層により構成された例を示している。この場合、例えばせっこうボードは、当該せっこうボードの貼付面の全面に図外の接着剤が塗布されて当該貼付面が木質梁2の側面21や下面22に押し付けられた状態とされ、さらに、留付材60としての例えばステープルが当該せっこうボードを貫通して木質梁2に打ち込まれることにより、木質梁2の両方の側面21,21と下面22とを覆うようにせっこうボードが木質梁2に取付けられて1層の耐火被覆層3が構成される。また、木質梁2の上面23には、床10が構築される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-66850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、木質梁に荷重が加わった場合に、梁の梁端を支持点として梁の中央側が下方に湾曲するように撓む変形(即ち、梁特有のひずみ曲線変形)及び木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層を形成する耐火被覆材の自重の影響により、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層が火災時などに早期に落下しやすくなる可能性があった。火災時などに当該耐火被覆層が早期に落下した場合、木質梁の表面が早期に高温に至りやすくなり、所期の耐火性能を十分に発揮できない木質耐火梁となってしまう。
特に、耐火時間を長くする場合、耐火被覆層として、例えば多数枚のせっこうボード等の耐火被覆材を積層した耐火被覆層が設けられるため、当該耐火被覆層の自重の影響がより大きくなって、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層が火災時などにさらに早期に落下しやすくなる。
即ち、従来の木質耐火梁は、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層が火災時などに早期に落下しやすくなり、所期の耐火性能を発揮できない木質耐火梁となってしまうという課題があった。
本発明は、上述した課題に鑑み、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下を抑制できて所期の耐火性能を発揮できるようにした木質耐火梁を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る木質耐火梁は、木質梁と、当該木質梁の両方の側面と下面とを覆うように設けられた耐火被覆層とを備えた木質耐火梁において、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下を抑制する吊手段を備え、吊手段は、木質梁の両方の側面に設けられた耐火被覆層を形成する耐火被覆材の外側の面及び木質梁の下面に設けられた耐火被覆層を形成する耐火被覆材の外側の面に亘って連続するように設けられた面材と、面材を耐火被覆層を形成する耐火被覆材の外側の面に固定する固定手段とを備えたことを特徴とするので、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層が、吊手段によって吊られた状態となるので、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下を抑制できて所期の耐火性能を発揮できる木質耐火梁を提供できるようになった。
また、耐火被覆層は、板状の耐火被覆材を2層以上に積層して構成された耐火被覆層により形成され、面材は、耐火被覆層の最外層以外のいずれか任意の層を形成する耐火被覆材の外側の面に沿って設けられたことを特徴とするので、耐火被覆層が複数層の耐火被覆層であっても、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下を抑制できて所期の耐火性能を発揮できる木質耐火梁を提供できるようになった。
また、面材は、メッシュシートであることを特徴とするので、面材を接着剤や留付材で耐火被覆材の外側の面に固定しやすくなり、取扱性、施工性に優れた木質耐火梁を提供できる。
また、固定手段は、メッシュシートを耐火被覆層の外側の面に固定するための接着剤を備え、接着剤は、メッシュシートのメッシュの開口を介して、メッシュシートと耐火被覆層の外側の面との間、及び、メッシュシートの外側に行き渡るように塗布されたことを特徴とするので、メッシュシートと接着剤とが一体化された状態で耐火被覆層の外側の面に接着されることになるため、メッシュシートが耐火被覆層の外側の面に強固に接着されて固定された状態となり、メッシュシートによる吊支持力が維持されるので、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下抑制効果が向上する。
また、固定手段は、メッシュシートを耐火被覆層の外側の面に固定するための留付材を備え、留付材は、所定の間隔を隔てて平行に設けられた一対の針部と、一対の針部の一端同士を連結する針頭部とを備えたステープルであり、ステープルは、一対の針部間の所定の間隔が、メッシュシートのメッシュの目開きの寸法よりも大きいことを特徴とするので、ステープルの針頭部が、必ず、メッシュシートの線材を耐火被覆材の外側の面に押し付けて固定できるようになるため、メッシュシートが耐火被覆材の外側の面に強固に固定された状態となり、メッシュシートによる吊支持力が維持されるので、木質梁の下面を覆うように設けられた耐火被覆層の落下抑制効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
木質耐火梁を示す断面図(実施形態1)。
木質耐火梁を示す断面図(実施形態2)。
木質耐火梁を示す断面図(実施形態3)。
木質耐火梁を示す断面図(従来例)。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態1
図1に示すように、実施形態1に係る木質耐火梁1は、荷重を支持する荷重支持部としての断面四角形状の木質梁2と、当該木質梁2の両方の側面21,21と下面22とを覆うように設けられた耐火被覆層3と、木質梁2の下面22を覆うように設けられた耐火被覆層3の落下を抑制する吊手段4とを備える。また、木質梁2の上面には、床10が構築される。
【0008】
木質梁2は、例えば、CLT(Cross Laminated Timber(直交集成板))又は集成材又はLVL(Laminated Veneer Lumber(単層積層材))又は無垢材等の木により形成された梁である。
尚、CLTとは、農林水産省告示第3079号に規定されたように、「ひき板又は小角材(これらをその繊維方向を互いにほぼ平行にして長さ方向に接合接着して調整したものを含む。)をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ又は接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し3層以上の構造を持たせた一般材」である。
即ち、CLTは、一般に、張り合わせる板の繊維方向が直交するように複数の板を張り合わせて構成された木材であり、直交集成板と呼ばれている。
また、集成材は、一般に、張り合わせる板の繊維方向が並行方向となるように複数の板を張り合わせて構成された木材である。
また、LVLは、一般に、複数の単板(ベニヤ)を、単板の繊維方向に平行に積層して接着した木材である。
【0009】
実施形態1では、耐火被覆層3が、例えばせっこうボード等の板状の耐火被覆材30の1枚分の厚さの1層の耐火被覆層により構成された例を示している。
【0010】
吊手段4は、木質梁2の両方の側面21,21に設けられた耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面及び木質梁2の下面22に設けられた耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面に亘って連続するように設けられた面材5と、当該面材5を耐火被覆層3の外側の面に固定する固定手段6とを備えた構成とした。
面材5は、耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面の全体に設けられる。
ここで、「耐火被覆層3を形成する耐火被覆材30の外側の面」とは、実施形態1のように、耐火被覆層3が、板状の耐火被覆材30の1枚分の厚さの1層の耐火被覆層により構成されている場合には、当該耐火被覆層3を構成する耐火被覆材30の外面31を意味し、また、後述する実施形態2,3のように、耐火被覆層3が板状の耐火被覆材30を2枚以上重ねて形成された2層以上の耐火被覆層により構成されている場合には、最外層以外のいずれか任意の層を形成する耐火被覆材30の外面31を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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