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公開番号2022057533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-04-11
出願番号2020165842
出願日2020-09-30
発明の名称細胞の純度判定システム
出願人テルモ株式会社
代理人個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20220404BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】筋芽細胞を含む液の筋芽細胞純度を、非破壊的・迅速に判定するシステムの提供。
【解決手段】沈降の速度が筋芽細胞の含有率に応じて異なるため、遠心操作中の沈降速度を検出して筋芽細胞の濃度を検出することにより、細胞純度を判定する。沈降速度の検出には濁度の時間変化率、または画像処理を用いる。遠心操作のパラメーターを学習により更新して判定精度を高めることもできる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
目的細胞を含む液の、目的細胞純度を判定するためのシステムであって、細胞種の違いに基づく遠心機による沈降速度の違いを検出する検出部と、検出部の検出結果から目的細胞純度を判定する、判定部とを含む目的細胞純度判定システム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
検出部が、沈降速度の違いを培養液の濁度変化により検出するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
濁度変化を、単位時間当たりの濁度変化量によって検出する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
検出部が、沈降速度の違いを沈降後の培養液の画像により検出するものである、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
学習部をさらに含み、学習部が、濁度変化測定値の複数の実測値と目的細胞純度の抽出検体細胞純度実測値とに基づいて遠心機による遠心操作のパラメーターを更新することによって、判定精度を高める、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
目的細胞が筋芽細胞である、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
目的細胞を含む液が、筋組織酵素処理後の沈殿上澄みである、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、目的細胞の培養のための細胞製品の、純度を判定するシステムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、損傷した組織等の修復のために、種々の細胞を移植する試みが行われている。例えば、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患により損傷した心筋組織の修復のために、胎児心筋細胞、骨格筋芽細胞、間葉系幹細胞、心臓幹細胞、ES細胞、iPS細胞等の利用が試みられている(非特許文献1)。
【0003】
このような試みの一環として、スキャフォールドを利用して形成した細胞構造物や、細胞をシート状に形成したシート状細胞培養物が開発されてきた(非特許文献2)。
シート状細胞培養物の治療への応用については、火傷などによる皮膚損傷に対する培養表皮シートの利用、角膜損傷に対する角膜上皮シート状細胞培養物の利用、食道がん内視鏡的切除に対する口腔粘膜シート状細胞培養物の利用などの検討が進められており、その一部は臨床応用の段階に入っている。
【0004】
このような治療に用いる骨格筋芽細胞は、通常移植する対象の骨格筋組織から骨格筋芽細胞および筋衛星細胞などのCD56陽性細胞を分離して得るが、骨格筋組織から分離された細胞に含まれるCD56陽性細胞の割合を高める方策として、例えば、骨格筋組織をタンパク質分解酵素溶液に所定の時間浸漬して酵素処理を行って得られた酵素処理液を廃棄した後に、再度タンパク質分解酵素溶液に所定の時間浸漬して酵素処理を行って得られた酵素処理液に含まれる細胞を回収する方法などが知られている(特許文献1)。
【0005】
そのようにして回収された骨格筋芽細胞は、シート状細胞培養物作成のための材料としての細胞製品としても使用されるが、酵素処理後の細胞回収を、沈殿の上澄みを回収することによって行う場合でも、得られた細胞製品は、骨格筋芽細胞以外の細胞、たとえば線維芽細胞も含んでいる。以下の解決しようとする課題の項において述べるように、骨格筋芽細胞製品は、その品質として骨格筋芽細胞純度が重要であり、骨格筋芽細胞純度の判定は、従来回収した細胞含有液を分析して目的細胞の純度を実測することにより行っていた。
【0006】
液中の細胞粒子を分離すること、に関しては、従来技術として白血球を他の粒子から分離又は分別して選択サブセットにするために、遠心水簸法を用いるという技術が知られている(特許文献2)。
しかしながらこの技術は、白血球を分離する手法であって、骨格筋芽細胞の純度検出に使用したものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-89442号公報
特表2005-512089号公報
【非特許文献】
【0008】
Haraguchi et al., Stem Cells Transl Med. 2012 Feb;1(2):136-41
Sawa et al., Surg Today. 2012 Jan;42(2):181-4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来、生体由来組織から分離した生細胞を分離して得られた回収生細胞を、さらに沈殿させた上澄みから筋芽細胞の濃度が濃い溶液を得ていたが、酵素処理した組織を含む液を自然沈降させ、上澄み液中の筋芽細胞の純度の高い部分を取り出した液であっても、なお線維芽細胞の純度は100%とはならず、例えば線維芽細胞を不純物として含むものであった。
【0010】
そのような不純物を含んだままで培養を行うと、目的細胞である筋芽細胞よりも線維芽細胞のほうが培養速度が速いので、筋芽細胞が得られる量は相対的に減少してしまう。したがって培養に用いるための細胞製品としての筋芽細胞を含む溶液は、その筋芽細胞純度を把握しておく必要があり、筋芽細胞製品の場合、その品質である筋芽細胞純度を、判定基準に従って判定する必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

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