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公開番号2022055309
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-04-07
出願番号2021121949
出願日2021-07-26
発明の名称止水装置
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人
主分類E06B 5/00 20060101AFI20220331BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】扉が存在しない開口部であっても当該開口部を塞いで水の通過を防止でき、扉が開閉可能に取付けられた扉枠の内側開口(開口部)を塞ぐように設置される際には、扉枠を損傷させ難く、かつ、扉本来の機能を損なわせ難いようにできる止水装置を提供する。
【解決手段】本発明の止水装置1は、左面12と右面13と下面14とを有した開口部(扉枠10の内側開口11)を塞いで当該開口部を介した水の通過を防止するための止水装置であって、止水壁2と、止水壁2の左端面22と開口部の左面12との間の水密を維持する左側の水密維持手段3と、止水壁2の右端面23と開口部の右面13との間の水密を維持する右側の水密維持手段4と、止水壁2の下端面24と開口部の下面14との間の水密を維持する下側の水密維持手段5と、を備えた構成とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
左面と右面と下面とを有した開口部を塞いで当該開口部を介した水の通過を防止するための止水装置であって、
止水壁と、
前記止水壁の左端面と前記開口部の左面との間の水密を維持するために、前記止水壁の左端面及び前記開口部の左面のうちの少なくとも一方に設けられた左側の水密維持手段と、
前記止水壁の右端面と前記開口部の右面との間の水密を維持するために、前記止水壁の右端面及び前記開口部の右面のうちの少なくとも一方に設けられた右側の水密維持手段と、
前記止水壁の下端面と前記開口部の下面との間の水密を維持するために、前記止水壁の下端面及び前記開口部の下面のうちの少なくとも一方に設けられた下側の水密維持手段と、
を備えたことを特徴とする止水装置。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
前記開口部が建築構造物に設けられた扉枠の内側開口であって、
前記止水壁の左端面より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の左側の戸当り面に係止する左側係止部と、
前記止水壁の右端面より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の右側の戸当り面に係止する右側係止部と、
前記止水壁の下端面より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の下側の戸当り面に係止する下側係止部とを備え、
前記左側係止部が前記左側の戸当り面に係止するとともに、前記止水壁の左端面に設けられた前記左側の水密維持手段が前記扉枠の内側開口の左面との間の水密を維持し、
前記右側係止部が前記右側の戸当り面に係止するとともに、前記止水壁の右端面に設けられた前記右側の水密維持手段が前記扉枠の内側開口の右面との間の水密を維持し、
前記下側係止部が前記下側の戸当り面に係止するとともに、前記止水壁の下端面に設けられた前記下側の水密維持手段が前記扉枠の内側開口の下面との間の水密を維持することを特徴とする請求項1に記載の止水装置。
【請求項3】
前記水密維持手段は、被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面に取付けられたシール材により構成され、
前記シール材は、
前記止水壁を前記開口部に挿入する際の先端から末端に向けて、シール材が取付けられた前記被取付面からの厚さ寸法が徐々に厚くなるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止水装置。
【請求項4】
前記水密維持手段は、板ばねとシール材とが組み合わされて構成され、
前記板ばねは、前記止水壁の被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面に取付けられた取付部と、当該取付部より延長するように設けられた弾発部とを備え、
前記シール材は、前記弾発部に取付けられており、
前記止水壁を前記開口部に挿入した場合に、前記板ばねの弾発部が前記開口部の面からの力を受けて変形した後の弾発力により前記シール材が前記開口部の面に押し付けられて当該開口部の面と前記シール材との間の水密が維持されるように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止水装置。
【請求項5】
前記水密維持手段は、シール材と水膨潤性能を有したシール材とを用いて構成され、
前記シール材は、前記止水壁を前記開口部に挿入した場合に、前記開口部の面との間に隙間が生じる状態に、前記止水壁の被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面に取付けられており、
前記開口部に挿入された前記止水壁の被取付面に取付けられている前記シール材と前記開口部の面との間の隙間に、前記水膨潤性能を有したシール材が充填されたことにより、前記シール材と前記開口部の面との間の水密が維持されるように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止水装置。
【請求項6】
前記水密維持手段は、シール材と水膨潤性能を有したシール材とを用いて構成され、
前記シール材は、前記止水壁が前記開口部に挿入された場合に、前記止水壁の被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面と前記開口部の面との間において、前記挿入の方向とは反対側である前側に偏って位置されるように、前記止水壁の被取付面に取付けられており、
前記開口部に挿入された前記止水壁の前記被取付面と前記開口部の面との間の隙間に、後側から前記水膨潤性能を有したシール材が充填されたことにより、前記止水壁の前記被取付面と前記開口部の面との間の水密が維持されるように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止水装置。
【請求項7】
前記水密維持手段は、
前記止水壁の被取付面に取付けられた取付面を有した取付部と、当該取付部より延長するとともに折り返されて前記開口部の面と対向する外面を有した折返部とを有して、互いに対向する前記取付部の対向面及び前記折返部の対向面とこれら対向面より延長する前記取付部と前記折返部との境界部分の面とで囲まれた溝を備えた構成とし、
さらに、
前記溝内に嵌入されて前記折返部の外面を前記開口部の面に押し付ける押圧手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の止水装置。
【請求項8】
前記止水壁の上部における左右のうちの少なくとも一方側に、前記止水壁を前記開口部の左右の面に支持させるための支持機構を備え、
前記支持機構は、
前記開口部の左右の面に対して直交する方向に移動可能に設けられた押圧体と、
前記押圧体が前記開口部の左面又は右面を押圧した際の反力を止水壁に伝達する反力伝達手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の止水装置。
【請求項9】
前記止水壁の上部に連結された支持機構を備え、
前記支持機構は、
前記止水壁を前記開口部の左右の面に支持させるための水平方向支持機構と、
前記止水壁を前記開口部の下面に支持させるための垂直方向支持機構とを備え、
前記水平方向支持機構は、
前記開口部の左右の面に対して直交する方向に長さを伸縮可能な伸縮自在部材と、反力伝達手段とを備え、
前記伸縮自在部材は、
一端が前記開口部の左面又は右面のいずれか一方に接触するように設けられた固定長部材と、
前記固定長部材の他端側に設けられて前記開口部の左右の面に対して直交する方向に移動可能な押圧体を有した押圧機構とを備え、
前記反力伝達手段は、前記押圧機構の押圧体が前記開口部の左面又は右面のいずれか他方を押圧した際の反力を止水壁に伝達するように機能し、
前記垂直方向支持機構は、
前記開口部の左右の面に突っ張るように取付けられた前記伸縮自在部材と、
当該伸縮自在部材の前記固定長部材に対して垂直方向に移動可能に設けられた押圧体とを備え、
前記伸縮自在部材が前記開口部の左右の面に突っ張るように作動した場合に、前記止水壁の左側の水密維持手段及び右側の水密維持手段のうち前記開口部の面に押し付けられない水密維持手段は、
止水壁の面に取付けられた取付面を有した取付部と、当該取付部より延長して折り返されて前記開口部の面と対向する外面を有した折返部とを有して、互いに対向する前記取付部の対向面及び前記折返部の対向面とこれら対向面より延長する前記取付部と前記折返部との境界部分の面とで囲まれた溝を備えた構成とし、
さらに、
前記溝内に嵌入されて前記折返部の外面を前記開口部の面に押し付ける押圧手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の止水装置。
【請求項10】
前記止水壁は、左右に分割された左側止水壁と右側止水壁とを備えて構成され、
さらに、
前記左側止水壁の右端側部分と前記右側止水壁の左端側部分とを結合する結合手段を備え、
前記結合手段は、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分の互いに対向する面にそれぞれ左右方向の力を付与して、前記左側止水壁の左側の水密維持手段、及び、前記右側止水壁の右側の水密維持手段を、対向する前記開口部の面に押し付けることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の止水装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、左面と右面と下面とを有した開口部を塞いで当該開口部を介した水の通過を防止するための止水装置に関する。
続きを表示(約 11,000 文字)【背景技術】
【0002】
建築構造物に設けられた扉枠の内側開口(開口部)を塞いで水の通過を防止するための止水装置が知られている(特許文献1,2参照)。
特許文献1には、扉枠に開閉可能に設けられた扉の下部側に取付けられた止水板を備えた止水装置であって、止水板は、板材と、板材の側端部及び下端部に沿って設けられたシールとを備え、止水板が扉の内側に取付けられて、扉が閉じた状態において、止水板の板材の下端部と当該下端部に設けられた下部シールとが扉枠の下部戸当りと扉との間に挟持され、かつ、止水板の板材の側端部と当該側端部に設けられた側部シールとが扉枠の縦戸当りと扉との間に挟持されるように構成された止水装置が開示されている。
また、特許文献2には、第一の部分を備えた止水部材を備え、扉枠に設置する場合に、第一の部分が、扉枠の各戸当りと扉との間に形成される第一の隙間に挿入され、第一の部分と各戸当りとの間にパッキン(シール材)が設けられた構成の止水装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5992864号公報
特開2020-128699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された止水装置では、止水板を取付けるための扉の存在が不可欠であり、扉が存在しない開口部を塞いで水の通過を防止することができない。
また、特許文献2に開示された止水装置は、止水部材の幅を、扉枠の開口幅より僅かに大きくして、止水部材を扉枠に設置する場合には、止水部材を僅かに幅方向に圧縮させながら圧入状態で扉枠に設置するようにし、また、止水部材の幅を扉枠の開口幅と同等または開口幅より小さくして、止水部材を設置する場合には、止水部材の第一の部分を扉と扉枠の戸当りとで挟み込むようにして設置するようにしている。
しかしながら、特許文献2に開示された止水装置において、止水部材を僅かに幅方向に圧縮させながら圧入状態で扉枠に設置する場合は、扉枠や止水部材が損傷する可能性がある。また、止水部材の第一の部分を、扉と扉枠の戸当りとで挟み込むようにして設置する場合には、止水板を支えるための扉の存在が不可欠であり、扉が存在しない開口部を塞いで水の通過を防止することができない。
さらに、特許文献1に開示された止水装置では、止水板の板面と扉枠の戸当りとの間に水密維持手段(シール)が設けられた構成であり、また、特許文献2に開示された止水装置では、第一の部分と各戸当りとの間に水密維持手段(パッキン(シール材))が設けられた構成であるため、これら特許文献1,2に開示された止水装置においては、扉枠の戸当りの外側には、本来存在することがない水密維持手段及び板材の2つの部材が存在することになるため、扉を本来の閉状態にできなくなって、扉の開閉動作や施錠動作等の扉本来の機能に支障を来してしまう虞がある。
即ち、特許文献1,2に開示された止水装置によれば、扉が存在しない開口部を塞いで水の通過を防止することができなかったり、扉本来の機能に支障を来たしてしまう虞があるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解消すべく、扉が存在しない開口部であっても当該開口部を塞いで水の通過を防止でき、扉が開閉可能に取付けられた扉枠の内側開口(開口部)を塞ぐように設置される際には、扉枠を損傷させ難く、かつ、扉本来の機能を損なわせ難いようにできる止水装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る止水装置は、左面と右面と下面とを有した開口部を塞いで当該開口部を介した水の通過を防止するための止水装置であって、止水壁と、前記止水壁の左端面と前記開口部の左面との間の水密を維持するために、前記止水壁の左端面及び前記開口部の左面のうちの少なくとも一方に設けられた左側の水密維持手段と、前記止水壁の右端面と前記開口部の右面との間の水密を維持するために、前記止水壁の右端面及び前記開口部の右面のうちの少なくとも一方に設けられた右側の水密維持手段と、前記止水壁の下端面と前記開口部の下面との間の水密を維持するために、前記止水壁の下端面及び前記開口部の下面のうちの少なくとも一方に設けられた下側の水密維持手段と、を備えたことを特徴とするので、扉が存在しない開口部であっても当該開口部を塞いで水の通過を防止でき、扉が開閉可能に取付けられた扉枠の内側開口を塞ぐように設置される際には、扉枠を損傷させ難く、かつ、扉本来の機能を損なわせ難いようにできる止水装置を提供できるようになった。
また、前記開口部が建築構造物に設けられた扉枠の内側開口であって、前記止水壁の左端面より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の左側の戸当り面に係止する左側係止部と、前記止水壁の右端面より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の右側の戸当り面に係止する右側係止部と、前記止水壁の下端面より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の下側の戸当り面に係止する下側係止部とを備え、前記左側係止部が前記左側の戸当り面に係止するとともに、前記止水壁の左端面に設けられた前記左側の水密維持手段が前記扉枠の内側開口の左面との間の水密を維持し、前記右側係止部が前記右側の戸当り面に係止するとともに、前記止水壁の右端面に設けられた前記右側の水密維持手段が前記扉枠の内側開口の右面との間の水密を維持し、前記下側係止部が前記下側の戸当り面に係止するとともに、前記止水壁の下端面に設けられた前記下側の水密維持手段が前記扉枠の内側開口の下面との間の水密を維持することを特徴とするので、止水壁の壁板部が例えば屋外側からの水圧を受けた場合、左側係止部,右側係止部,下側係止部が扉枠の戸当り面に係止するため、止水装置の例えば屋内側への倒れ込みを抑制できる。
また、前記水密維持手段は、被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面に取付けられたシール材により構成され、前記シール材は、前記止水壁を前記開口部に挿入する際の先端から末端に向けて、シール材が取付けられた前記被取付面からの厚さ寸法が徐々に厚くなるように形成されたことを特徴とするので、開口部に対する着脱動作が容易になるとともに、止水装置が開口部に取付けられた状態での水密維持機能及び支持機能が向上する。即ち、水密維持機能及び支持機能に優れた止水装置を提供できる。
また、前記水密維持手段は、板ばねとシール材とが組み合わされて構成され、前記板ばねは、前記止水壁の被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面に取付けられた取付部と、当該取付部より延長するように設けられた弾発部とを備え、前記シール材は、前記弾発部に取付けられており、前記止水壁を前記開口部に挿入した場合に、前記板ばねの弾発部が前記開口部の面からの力を受けて変形した後の弾発力により前記シール材が前記開口部の面に押し付けられて当該開口部の面と前記シール材との間の水密が維持されるように構成されたことを特徴とするので、止水装置を開口部に挿入するという簡単な取付動作によって、水密維持機能及び支持機能に優れた止水装置が得られる。
また、前記水密維持手段は、シール材と水膨潤性能を有したシール材とを用いて構成され、前記シール材は、前記止水壁を前記開口部に挿入した場合に、前記開口部の面との間に隙間が生じる状態に、前記止水壁の被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面に取付けられており、前記開口部に挿入された前記止水壁の被取付面に取付けられている前記シール材と前記開口部の面との間の隙間に、前記水膨潤性能を有したシール材が充填されたことにより、前記シール材と前記開口部の面との間の水密が維持されるように構成されたことを特徴とするので、止水装置を開口部に挿入した後に、止水壁の被取付面に取付られているシール材と開口部の面との間に生じている隙間に、水膨潤性能を有したシール材を充填するという簡単な取付動作によって、水密維持機能及び支持機能に優れた止水装置が得られる。
また、前記水密維持手段は、シール材と水膨潤性能を有したシール材とを用いて構成され、前記シール材は、前記止水壁が前記開口部に挿入された場合に、前記止水壁の被取付面である前記止水壁の左端面、前記止水壁の右端面、前記止水壁の下端面と前記開口部の面との間において、前記挿入の方向とは反対側である前側に偏って位置されるように、前記止水壁の被取付面に取付けられており、前記開口部に挿入された前記止水壁の前記被取付面と前記開口部の面との間の隙間に、後側から前記水膨潤性能を有したシール材が充填されたことにより、前記止水壁の前記被取付面と前記開口部の面との間の水密が維持されるように構成されたことを特徴とするので、止水壁が開口部に挿入されて止水壁の被取付面と開口部の面との間の前側にシール材が配置された後、開口部に挿入された止水壁の被取付面と開口部の面との間の隙間に、後側から前記水膨潤性能を有したシール材を充填するという簡単な取付動作によって、水密維持機能び支持機能に優れた止水装置が得られる。
また、前記水密維持手段は、前記止水壁の被取付面に取付けられた取付面を有した取付部と、当該取付部より延長するとともに折り返されて前記開口部の面と対向する外面を有した折返部とを有して、互いに対向する前記取付部の対向面及び前記折返部の対向面とこれら対向面より延長する前記取付部と前記折返部との境界部分の面とで囲まれた溝を備えた構成とし、さらに、前記溝内に嵌入されて前記折返部の外面を前記開口部の面に押し付ける押圧手段を備えたことを特徴とするので、開口部に対する着脱動作が容易になるとともに、止水装置が開口部に取付けられた状態での水密維持機能及び支持機能が向上する。
また、前記止水壁の上部における左右のうちの少なくとも一方側に、前記止水壁を前記開口部の左右の面に支持させるための支持機構を備え、前記支持機構は、前記開口部の左右の面に対して直交する方向に移動可能に設けられた押圧体と、前記押圧体が前記開口部の左面又は右面を押圧した際の反力を止水壁に伝達する反力伝達手段とを備えたことを特徴とするので、止水装置が開口部に取付けられた状態での支持機能を向上させることができる。
また、前記止水壁の上部に連結された支持機構を備え、前記支持機構は、前記止水壁を前記開口部の左右の面に支持させるための水平方向支持機構と、前記止水壁を前記開口部の下面に支持させるための垂直方向支持機構とを備え、前記水平方向支持機構は、前記開口部の左右の面に対して直交する方向に長さを伸縮可能な伸縮自在部材と、反力伝達手段とを備え、前記伸縮自在部材は、一端が前記開口部の左面又は右面のいずれか一方に接触するように設けられた固定長部材と、前記固定長部材の他端側に設けられて前記開口部の左右の面に対して直交する方向に移動可能な押圧体を有した押圧機構とを備え、前記反力伝達手段は、前記押圧機構の押圧体が前記開口部の左面又は右面のいずれか他方を押圧した際の反力を止水壁に伝達するように機能し、前記垂直方向支持機構は、前記開口部の左右の面に突っ張るように取付けられた前記伸縮自在部材と、当該伸縮自在部材の前記固定長部材に対して垂直方向に移動可能に設けられた押圧体とを備え、前記伸縮自在部材が前記開口部の左右の面に突っ張るように作動した場合に、前記止水壁の左側の水密維持手段及び右側の水密維持手段のうち前記開口部の面に押し付けられない水密維持手段は、止水壁の面に取付けられた取付面を有した取付部と、当該取付部より延長して折り返されて前記開口部の面と対向する外面を有した折返部とを有して、互いに対向する前記取付部の対向面及び前記折返部の対向面とこれら対向面より延長する前記取付部と前記折返部との境界部分の面とで囲まれた溝を備えた構成とし、さらに、前記溝内に嵌入されて前記折返部の外面を前記開口部の面に押し付ける押圧手段を備えたことを特徴とするので、開口部に対する着脱動作が容易になるとともに、止水装置が開口部に取付けられた状態での水密維持機能及び支持機能が向上する。特に、垂直方向支持機構を備えたので、止水装置に対する開口部の下面の支持機能を向上させることができ、止水装置をより強固に開口部に固定できるようになる。
また、前記止水壁は、左右に分割された左側止水壁と右側止水壁とを備えて構成され、さらに、前記左側止水壁の右端側部分と前記右側止水壁の左端側部分とを結合する結合手段を備え、前記結合手段は、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分の互いに対向する面にそれぞれ左右方向の力を付与して、前記左側止水壁の左側の水密維持手段、及び、前記右側止水壁の右側の水密維持手段を、対向する前記開口部の面に押し付けることを特徴とする。
また、前記止水壁は、左右に分割された左側止水壁と右側止水壁とを備えて構成され、さらに、前記左側止水壁の右端側部分と前記右側止水壁の左端側部分とを結合する結合手段を備え、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分のうちの一方が、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分のうちの他方の前後方向の面を前後から挟み込む前後の壁板を備え、前記結合手段は、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分に左右方向の力を付与して、右側止水壁の右側水密維持手段、及び、左側止水壁の左側水密維持手段を、対向する前記開口部の面に押し付ける左右の結合手段と、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分のうちの一方に設けられた前後の壁板のうちの一方の壁板と、当該一方の壁板と対向する前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分のうちの他方に設けられた前後方向の面のうちの一方の面とに、前後方向の力を付与して、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分を前後方向で結合する前後の結合手段とを備えたことを特徴とする。
このように、左右に分割された左側止水壁と右側止水壁とを備えた構成とすれば、各止水壁をコンパクトにできて、かつ、左右の開口幅が比較的大きい開口にも適用可能な止水装置を提供できるようになる。また、開口部に対する着脱動作が容易になるとともに、止水装置が開口部に取付けられた状態での水密維持機能及び支持機能が向上する。
また、前記結合手段は、前記左側止水壁の右端側部分及び前記右側止水壁の左端側部分における互いに対向する面のうちのいずれか一方の面に固定された固定楔と、当該固定楔と前記互いに対向する面のうちの他方の面との間に嵌入された嵌入楔とで構成されたことを特徴とするので、嵌入楔を嵌入するという簡単な操作で、止水装置を開口部に固定状態に取付けることができるとともに、嵌入楔を嵌入するという簡単な操作で、止水装置を開口部に固定状態に取付けることができて、かつ、止水装置が開口部に取付けられた状態での水密維持機能及び支持機能が向上する。また、嵌入楔を取り外すだけで、止水装置を開口部から簡単に取り外すことができるようになる。つまり、結合手段が固定楔と嵌入楔とで構成された場合、開口部に対する着脱動作がより容易になるとともに、止水装置が開口部に取付けられた状態での水密維持機能及び支持機能が向上する。
また、前記開口部が建築構造物に設けられた扉枠の内側開口であって、前記止水壁は、壁板部と、前記壁板部における扉側に位置される壁面の左端より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の左側の戸当り面に係止する左側係止部と、前記壁面の右端より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の右側の戸当り面に係止する右側係止部と、前記壁面の下端より延長するように設けられて前記扉枠の内側開口の下側の戸当り面に係止する下側係止部とを備え、前記壁面の左端から左側係止部までの長さ、前記壁面の右端から右側係止部までの長さ、前記壁面の下端から下側係止部までの長さが同じ長さに形成され、前記壁面の各端面から各係止部までの長さが、閉じられた状態の扉の屋内側の面より突出する突出物の突出長さよりも長いことを特徴とするので、閉じられた状態の扉の屋内側の面より突出する突出物と止水板の壁板部の壁面との干渉を防止できる。
また、前記開口部の左面と対向する前記止水壁の左端面における少なくとも左側係止部近傍位置、及び、前記開口部の右面と対向する前記止水壁の右端面における少なくとも右側係止部近傍位置、及び、前記開口部の下面と対向する前記止水壁の下端面における少なくとも下側係止部近傍位置に、前記水密維持手段が設けられたことを特徴とするので、止水壁の左端面,右端面,下端面の前後方向の長さが、扉枠の左面,右面,下面の前後方向の長さよりも長くなる場合においても、水密維持手段により、止水壁の左端面,右端面,下端面と扉枠の左面,右面,下面との水密性能を維持できる止水装置を提供できる。
また、前記扉枠において、扉の開閉側の枠周囲に形成された周溝には、前記扉と前記扉枠とを直接接触させないようにし、かつ、前記扉の内側面の周囲と前記扉枠との密着性を確保するためのクッション材が設けられており、前記各係止部近傍位置に設けられた前記水密維持手段と前記各係止部との間には、前記扉を閉じた際に変形した前記クッション材の一部と前記水密維持手段との干渉を防止するための干渉除け隙間が設けられたことを特徴するので、扉を閉じた際の扉枠のクッション材と止水装置の水密維持手段との干渉を防止でき、水密性能が損なわれてしまうような事態を回避できるようになる。
また、前記止水壁の壁面には、左板部を扉枠の左面に向けて押圧するための押圧機構と、右板部を扉枠の右面に向けて押圧するための押圧機構とを備えたことを特徴とするので、扉枠,止水装置の公差によって、左の水密維持手段と扉枠の左面との間、又は、右の水密維持手段と扉枠の右面との間に隙間が発生してしまうような場合であっても、押圧機構により、左板部を扉枠の左面に向けて押圧したり、右板部を扉枠の右面に向けて押圧することによって、左の水密維持手段と扉枠の左面との密着性、又は、右の水密維持手段と扉枠の右面との密着性を向上させることができるようになる。
また、前記止水壁の壁面の下端から下側係止部まで下板部の上面には、止水装置の設置作業を支援するための設置作業支援部を備えたことを特徴とするので、止水装置の内側開口への正確な設置作業を容易に行えるようになる。
また、前記止水壁は、壁板部を備え、当該壁板部は、複数の形材を組み合わせて形成された中空構造の壁板部により構成されたことを特徴するので、止水壁の壁板部の強度が向上するとともに、止水壁の壁板部の軽量化が図れるため、取扱性の良好な止水装置を提供できるようになる。
また、前記止水壁の上端部には、閉じた状態の扉の内面よりも屋内側に突出する突出物との干渉を回避するための機構を有した取っ手を備えたことを特徴とするので、止水装置が扉枠の内側開口を塞ぐように設置され、かつ、扉を閉じた状態において、扉の内面よりも屋内側に突出する突出物と取っ手との干渉を回避できる止水装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
止水装置が扉枠の内側開口(開口部)を塞ぐように設置された状態を扉枠の前側(屋外側)から見た正面図(実施形態1)。
止水装置と扉枠の内側開口との関係を示す斜視図(実施形態1)。
(a)は止水装置が扉枠の内側開口に設置された状態を示す横断面図、(b)は止水装置が扉枠の内側開口に設置された状態を示す縦断面図(実施形態1)。
(a)は止水装置の下側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図、(b)は止水装置の右側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図、(c)は止水装置の下側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図、(d)は止水装置の右側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図(実施形態3)。
止水装置と押圧手段との関係を示す斜視図(実施形態4)。
支持機構を備えた止水装置を示す斜視図(実施形態5)。
(a)は扉枠に取付けられた止水装置を扉枠の後側(屋内側)から見た正面図、(b)は水密維持手段と押圧手段との関係を示す断面図(実施形態6)。
(a)は右側止水壁と左側止水壁と結合手段との関係を示す分解斜視図、(b)は右側止水壁と左側止水壁と結合手段との関係を示す横断面図(実施形態7)。
(a)は右側止水壁と左側止水壁と結合手段との関係を示す分解斜視図、(b)は右側止水壁と左側止水壁と結合手段との関係を示す横断面図(実施形態8)。
止水装置の右側の水密維持手段と扉枠との関係を示す動作説明図であり、(a)は水密処理前の状態、(b)は水密処理後の状態を示す図(実施形態9)。
止水装置の右側の水密維持手段と扉枠との関係を示す動作説明図であり、(a)は水密処理前の状態、(b)は水密処理後の状態を示す図(実施形態10)。
止水装置の右側の水密維持手段と扉枠との関係を示す動作説明図であり、(a)は水密処理前の状態、(b)は水密処理後の状態を示す図(実施形態11)。
止水装置の右側の水密維持手段と扉枠との関係を示す動作説明図であり、(a)は水密処理前の状態、(b)は水密処理後の状態を示す図(実施形態12)。
(a)は止水装置の下側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図、(b)は止水装置の左側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図(実施形態14)。
(a)は止水装置の下側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図、(b)は止水装置の左側の水密維持手段と扉枠との関係を示す説明図(実施形態15)。
(a)は止水装置を構成する止水壁の平面図、(b)は止水壁の正面図、(c)は(b)における止水壁のA-A断面図(実施形態16乃至実施形態22)。
(a)は止水装置を構成する止水壁を前側から見た斜視図、(b)は止水装置を構成する止水壁を前側から見た斜視図(実施形態16乃至実施形態22)。
扉枠の内側開口に設置された止水装置を屋内側(後側)から見た正面図(実施形態16乃至実施形態24)。
閉じた状態の扉の内面よりも屋内側に突出する突出物との干渉を防ぐ機構を有した取っ手(ハンドル)の種類を例示した図(実施形態18)。
可倒式の取っ手の一例を示す斜視図(実施形態18)。
上下移動式の取っ手の一例を示す斜視図(実施形態18)。
回転式の取っ手の一例を示す斜視図(実施形態18)。
図18のB-B断面拡大図(実施形態16乃至実施形態22)。
図18のD-D断面拡大図(実施形態16乃至実施形態22)。
押圧機構を備えた止水壁を示す斜視図(実施形態23)。
押圧機構を備えた止水装置を示す横断面図(実施形態23)。
押圧機構の別例を示す正面図(実施形態23)。
設置作業支援部を備えた止水壁を示す斜視図(実施形態24)。
設置作業支援部を備えた止水装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は横断面図、(c)は設置作業支援部の設置例の別例を示す横断面図(実施形態24)。
設置作業支援部を備えた止水装置の効果を説明する説明図(実施形態24)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態1
図1乃至図3に基づいて、実施形態1に係る止水装置1について説明する。
尚、本明細書においては、上、下、左、右、前、後は、図1乃至図9の各図に示した方向と定義して説明する。
また、開口部の前側は「屋内側及び屋外側のうちのいずれか」、開口部の後側は「屋内側及び屋外側のうちのいずれか」であるが、各実施形態においては、開口部の前側が屋外側、開口部の後側が屋内側である場合を例にして説明する。
また、「建築構造物」とは、一戸建て、マンション、ビル、倉庫、工場などの所謂建物や、車庫、カーポート、門、塀などの外構、トンネルや地下街などの建造物等をいう。
即ち、各実施形態では、建築構造物に設けられた扉枠の内側開口を止水装置で塞ぐ場合を例示するが、本発明の止水装置は、扉及び扉枠が存在しない開口部、例えばシャッター装置の左右のガイドレール間の開口部、門や塀等の出入口を構成する開口部、その他の開口部を塞いで水の通過を防止することも可能な止水装置である。つまり、本発明の止水装置により塞がれて水の通過を防止できる開口部は、左面と右面と下面とを有した開口部であればよい。
【0009】
実施形態1に係る止水装置1は、左面と右面と下面とを有した開口部を塞いで当該開口部を介した水の通過を防止するための止水装置である。
例えば図1乃至図3に示すように、開口部が建築構造物に設けられた扉枠10の内側開口11である場合においては、止水装置1は、止水壁2と、左側の水密維持手段3と、右側の水密維持手段4と、水密維持手段5とを備えて構成される。
左側の水密維持手段3は、止水壁2の左端面22に設けられ、右側の水密維持手段4は、止水壁2の右端面23に設けられ、下側の水密維持手段5は、止水壁2の下端面24に設けられる。
【0010】
扉枠10には扉9がヒンジ91を介して開閉可能に取付けられている。ここでは、扉枠10の右側部(右枠)にヒンジ91を介して取付けられて、当該ヒンジ91を回転中心として前側に回動可能に構成された扉9を例示した(図1,図3参照)。
扉枠10の左側の戸当り面16は、扉枠10の左面12の前端縁より左方向に延長する面により形成される。
扉枠10の右側の戸当り面17は、扉枠10の右面13の前端縁より右方向に延長する面により形成される。
扉枠10の下側の戸当り面18は、扉枠10の下面14の前端縁より下方向に延長する面により形成される。
扉枠10の上側の戸当り面19は、扉枠10の上面15の前端縁より上方向に延長する面により形成される(図1,図3(b)参照)。
扉枠10の内側開口11を形成する左面12,右面13,下面14,上面15は、前後方向と平行又はほぼ平行な面により形成される。
そして、扉枠10の左側の戸当り面16は、左面12と直交する面又はほぼ直交する面により形成され、扉枠10の右側の戸当り面17は、右面13と直交する面又はほぼ直交する面により形成され、扉枠10の下側の戸当り面18は、下面14と直交する面又はほぼ直交する面により形成され、扉枠10の上側の戸当り面19は、上面15と直交する面又はほぼ直交する面により形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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