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公開番号2022055092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-04-07
出願番号2020162471
出願日2020-09-28
発明の名称移植片を目的部位に適用するための方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人
主分類C12N 5/071 20100101AFI20220331BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】
本発明は、移植片が目的部位において生着するように、移植片を目的部位に適用するための手段を提供することを目的とする。
【解決手段】
移植片を目的部位に適用するための方法であって、移植片を提供するステップ、移植片の端部に1つ以上のクリップを固定するステップ、および、移植片を目的部位にクリップで固定するステップを含む、前記方法等を提供することにより、上記課題が達成された。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
移植片を目的部位に適用するための方法であって、移植片を提供するステップ、移植片の端部に1つ以上のクリップを固定するステップ、および、移植片を目的部位にクリップで固定するステップを含む、前記方法。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
目的部位が、臓器の損傷部位である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
目的部位が、管腔臓器の管腔壁内側の損傷部位である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
目的部位が、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)処置部位である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
移植片が、保護液に浸漬されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
移植片が、シート状細胞培養物である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
目的部位に適用するための、1つ以上のクリップが端部に固定された、移植片。
【請求項8】
保護液に浸漬されている、請求項7に記載の移植片。
【請求項9】
移植片を目的部位に固定するための、クリップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移植片を目的部位に適用するための方法等に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、損傷した組織等の修復のために、種々の細胞を移植する試みが行われている。例えば、狭心症、心筋梗塞等の虚血性心疾患により損傷した心筋組織の修復のために、胎児心筋細胞、骨格筋芽細胞、間葉系幹細胞、心臓幹細胞、ES細胞、iPS細胞等の利用が試みられている(非特許文献1)。
【0003】
このような試みの一環として、スキャフォールドを利用して形成した細胞構造物や、細胞をシート状に形成したシート状細胞培養物が開発されてきた(非特許文献2)。
シート状細胞培養物の治療への応用については、火傷等による皮膚損傷に対する培養表皮シートの利用、角膜損傷に対する角膜上皮シート状細胞培養物の利用、食道がん内視鏡的切除に対する口腔粘膜シート状細胞培養物の利用等の検討が進められており、その一部は臨床応用の段階に入っている。
【0004】
そのような応用の一つとして、消化管等の臓器の損傷の治癒にシート状細胞培養物を利用することが提案されている。例えば特許文献1には、縫合不全等により生じた消化管の損傷部からの漏出を治癒または予防するために、間葉系幹細胞を含むシート状細胞培養物を利用することが記載されている。また非特許文献3や4には、膵臓瘻や胃穿孔のモデル動物において、それらの治癒に骨格筋芽細胞シートを用い得ることが記載されている。
【0005】
早期の腫瘍を低侵襲的に切除する方法として、近年では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が注目されている。これは、病変部の粘膜下層に局注液を注入し、人工的に浮腫を起こした後、隆起した粘膜病変部を粘膜下層ごと切除するというものである。しかしながら、特に十二指腸のESDは、内視鏡の操作性や腸壁の薄さ等から、30%前後の確率で穿孔等の合併症を引き起こしてしまうことが報告されている。
胃や大腸のESDによる穿孔は、クリップでの閉鎖等で保存的に治癒する症例が多い。十二指腸ESDの術後穿孔の予防も同様にクリップによる閉鎖等が実臨床で試みられているが、完全には予防出来ていないのが現状である。
【0006】
これに対し、特許文献2には、管腔壁の少なくとも片側に損傷を有する管腔臓器において、損傷が存在する部位に対応する反対側にシート状細胞培養物を移植することにより、組織の治癒を促進することができることが記載されている。特にESD等の施術によって形成された損傷であっても効果があるため、これらの施術後の合併症を予防し、予後を向上させることが可能となることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2017/130802号
国際公開第2020/022494号
【非特許文献】
【0008】
Haraguchi Y. et al., Stem Cells Transl. Med., 1(2), 136-141 (2012)
Sawa Y. et al., Surg. Today, 42(2), 181-184 (2012)
Tanaka T. et al., J. Gastroenterol., 48(9), 1081-1089 (2013)
Tanaka S. et al., Surg. Today., 47(1), 114-121 (2017)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、移植片が目的部位において生着するように、移植片を目的部位に適用するための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、移植片を目的部位に適用するための方法を研究する中で、管腔臓器の管腔壁内側等の流体が常時流動し得る環境下では、移植片の目的部位への生着が阻害されることがあり得ると考え、かかる環境下でも移植片が目的部位に生着する方法を開発すべく鋭意研究を進めたところ、移植片を目的部位にクリップで固定することにより、かかる環境下でも移植片が目的部位に生着できることを見出し、かかる知見に基づいてさらに研究を続けた結果、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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