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公開番号2022052558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-04-04
出願番号2020159011
出願日2020-09-23
発明の名称培養容器
出願人株式会社SCREENホールディングス
代理人個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20220328BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】細胞等の生体試料を落射照明により観察する場合に、培養液のメニスカスに起因する光量の低下を抑制でき、かつ、二次照明光による生体試料の像も低減できる技術を提供する。
【解決手段】この培養容器1は、1つまたは複数の凹部10を有する。凹部10は、平坦な底面11と、底面11の周縁部から上方へ向けて延びる側面12と、を有する。側面12は、粗面13を含む。粗面13の算術平均粗さは、0.18μm以上かつ5.0μm以下である。この粗面13により撥水性が得られるため、培養液91の上面の周縁部に生じるメニスカスを低減できる。したがって、メニスカスに起因して、凹部10の周縁部の光量が低下することを抑制できる。また、二次照明光が、凹部10の側面12において、拡散しつつ反射する。このため、二次照明光による生体試料9の像(ゴースト)も低減できる。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
内部に培養液とともに生体試料を保持し、落射照明により前記生体試料を観察するために用いられる培養容器であって、
平坦な底面と、
前記底面の周縁部から上方へ向けて延びる側面と、
を有する1つまたは複数の凹部を備え、
前記側面は粗面を含み、
前記粗面の算術平均粗さは、0.18μm以上かつ5.0μm以下である、培養容器。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の培養容器であって、
前記粗面は、複数の傷を有し、
前記傷の幅が、25μm以上かつ110μm以下である、培養容器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の培養容器であって、
前記粗面の傷間隔は、30μm以上かつ60μm以下である、培養容器。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の培養容器であって、
前記粗面は、その縦断面において、前記算術平均粗さを有する、培養容器。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の培養容器であって、
前記粗面は、異なる大きさの凹凸がランダムに分布したものである、培養容器。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の培養容器であって、
前記粗面は、前記側面の全周に分布する、培養容器。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の培養容器であって、
前記粗面は、前記側面の下端から上端までの全体に分布する、培養容器。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の培養容器であって、
前記粗面は、サンドブラスト加工、砥粒または小突起を有する研磨具による研磨、凹凸を有する金型による押し当て加工、ケミカルエッチング、またはプラズマ照射により形成された加工面である、培養容器。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の培養容器であって、
複数の前記凹部を有するウェルプレートである、培養容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に培養液とともに生体試料を保持し、落射照明により生体試料を観察するために用いられる培養容器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、容器内で培養された細胞を、高解像度で撮影することによって、細胞の培養状態を観察する装置が知られている。従来の装置については、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の装置は、細胞が保持された容器の上側から照明光を照射しつつ、当該容器の下側から容器内の細胞を撮影する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-14974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の装置では、細胞を培養する容器として、複数のウェル(凹部)をもつウェルプレートが使用される場合がある。ウェルプレートは、各ウェル内に、培養液とともに細胞を保持する。このとき、培養液の上面の周縁部は、培養液の表面張力により、メニスカスを形成する。すなわち、培養液の上面の周縁部が、凹状に湾曲する。この場合、培養液の上面の周縁部に入射した光は、凹レンズの効果によって、外側へ屈折する。そうすると、ウェルの周縁部の光量が低下し、撮影画像において、ウェルの周縁部が暗くなるという問題がある。
【0005】
また、ウェルへ入射する照明光は、鉛直下向きに進む一次照明光と、斜め下向きに進む二次照明光とを含む。二次照明光の一部は、ウェルの側面に入射し、当該側面において鏡面反射する。この場合、ウェルプレートの下方から見たときに、一次照明光による細胞の像と、二次照明光の上記反射光による細胞の像(ゴースト)とが現れる。したがって、撮影画像において、細胞の像が二重に現れるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、細胞等の生体試料を落射照明により観察する場合に、培養液のメニスカスに起因する光量の低下を抑制でき、かつ、二次照明光による生体試料の像も低減できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、内部に培養液とともに生体試料を保持し、落射照明により前記生体試料を観察するために用いられる培養容器であって、平坦な底面と、前記底面の周縁部から上方へ向けて延びる側面と、を有する1つまたは複数の凹部を備え、前記側面は粗面を含み、前記粗面の算術平均粗さは、0.18μm以上かつ5.0μm以下である。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明の培養容器であって、前記粗面は、複数の傷を有し、前記傷の幅が、25μm以上かつ110μm以下である。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の培養容器であって、前記粗面の傷間隔は、30μm以上かつ60μm以下である。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の培養容器であって、前記粗面は、その縦断面において、前記算術平均粗さを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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