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公開番号
2022050095
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2022-03-30
出願番号
2020156498
出願日
2020-09-17
発明の名称
細胞計測容器
出願人
株式会社SCREENホールディングス
代理人
個人
主分類
C12M
1/34 20060101AFI20220323BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞計測容器の計測基板のインピーダンスが正常範囲内であるか否かを、細胞外電位を計測するための電極を使用することなく検査できる細胞計測容器の提供。
【解決手段】細胞計測容器1は、容器本体10と、容器本体10の下面に固定された計測基板20とを備える。容器本体10は、細胞を収容する穴部11を有する。計測基板20は、穴部11の底部に露出する計測用電極パターン22と、穴部11の底部に露出しない検査用電極パターン23とを有する。計測用電極パターン22は、計測用作用電極および計測用参照電極を含む。検査用電極パターン23は、検査用作用電極および検査用参照電極を含む。細胞計測容器1の製造時には、検査用電極パターン23を使用して、計測基板20のインピーダンスを計測する。これにより、計測基板20のインピーダンスが正常範囲内であるか否かを、計測用作用電極および計測用参照電極を使用することなく、検査できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞の細胞外電位を計測するための細胞計測容器であって、
容器本体と、
前記容器本体の下面に固定された計測基板と、
を備え、
前記容器本体は、細胞を内部に収容する穴部を有し、
前記計測基板は、
前記穴部の底部に露出する計測用作用電極および計測用参照電極を含む計測用電極パターンと、
前記穴部の底部に露出しない検査用作用電極および検査用参照電極を含む検査用電極パターンと、
を有する、細胞計測容器。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の細胞計測容器であって、
前記計測用電極パターンと、前記検査用電極パターンとは、互いに電気的に独立している、細胞計測容器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の細胞計測容器であって、
前記容器本体は、
前記穴部の周囲に設けられたフレーム部
を有し、
前記検査用電極パターンは、前記フレーム部の下方に位置する、細胞計測容器。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の細胞計測容器であって、
前記計測基板は、複数の前記検査用電極パターンを有し、
前記複数の検査用電極パターンは、前記計測基板の上面の互いに異なる位置に設けられている、細胞計測容器。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の細胞計測容器であって、
前記計測用参照電極の面積と、前記検査用参照電極の面積とが、同一である、細胞計測容器。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の細胞計測容器であって、
前記検査用電極パターンは、前記計測用作用電極の面積と同じ面積の前記検査用作用電極を含む、細胞計測容器。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の細胞計測容器であって、
前記検査用電極パターンは、面積の異なる複数の前記検査用作用電極を有する、細胞計測容器。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の細胞計測容器であって、
前記検査用電極パターンは、互いに線幅が異なる複数の抵抗計測用配線をさらに有する、細胞計測容器。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の細胞計測容器であって、
前記容器本体は、複数の前記穴部を有し、
前記計測基板は、前記複数の穴部のそれぞれの底部に露出する複数の前記計測用電極パターンを有する、細胞計測容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞の細胞外電位を計測するための細胞計測容器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複数の作用電極と参照電極とを含む電極アレイ(Micro-Electrode Array)を備えた細胞計測容器を用いて、細胞の細胞外電位を計測するシステムが知られている。当該システムでは、例えば、神経細胞の細胞外電位を計測することができる。従来の細胞計測容器の構造は、特許文献1などに記載されている。
【0003】
細胞計測容器は、上述した電極アレイを備えた計測基板を有する。細胞の細胞外電位を計測するときには、細胞計測容器の内部に、培養液とともに細胞を収容する。そして、計測基板の作用電極および参照電極を使用して、細胞計測容器内の細胞の細胞外電位を計測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2016-529889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種の細胞計測容器を用いて計測される細胞外電位は、数μV~数mV程度の微小な電位である。このため、細胞計測容器の計測基板は、微小な電位を精度よく計測するために、低ノイズ性能が求められる。しかしながら、細胞計測容器の製造工程において、作用電極および参照電極の表面が汚染される場合がある。その場合、作用電極および参照電極のインピーダンスが上昇し、細胞外電位の正確な計測が困難となる。このため、細胞計測容器の製造工程では、計測基板のインピーダンスが、正常範囲内であるか否かを検査することが求められる。
【0006】
しかしながら、インピーダンスの検査は、作用電極および参照電極を生理食塩水に接触させた状態で行われる。このため、生理食塩水との接触により、作用電極および参照電極の表面に、新たな汚染が生じる可能性がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、細胞計測容器の計測基板のインピーダンスが正常範囲内であるか否かを、細胞外電位を計測するための電極を使用することなく検査できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、細胞の細胞外電位を計測するための細胞計測容器であって、容器本体と、前記容器本体の下面に固定された計測基板と、を備え、前記容器本体は、細胞を内部に収容する穴部を有し、前記計測基板は、前記穴部の底部に露出する計測用作用電極および計測用参照電極を含む計測用電極パターンと、前記穴部の底部に露出しない検査用作用電極および検査用参照電極を含む検査用電極パターンと、を有する。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の細胞計測容器であって、前記計測用電極パターンと、前記検査用電極パターンとは、互いに電気的に独立している。
【0010】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の細胞計測容器であって、前記容器本体は、前記穴部の周囲に設けられたフレーム部を有し、前記検査用電極パターンは、前記フレーム部の下方に位置する。
(【0011】以降は省略されています)
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