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公開番号2022041945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2022-03-11
出願番号2021137578
出願日2021-08-25
発明の名称フィルム
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20220304BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】従来のシクロオレフィン系ポリマーを含む複合フィルムよりもCTEが低減されたフィルムを提供する。
【解決手段】該フィルムは、樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とを含み、該シクロオレフィン系ポリマー(B)のガラス転移温度及び融点の少なくともいずれか一方が160℃以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とを含み、該シクロオレフィン系ポリマー(B)のガラス転移温度及び融点の少なくともいずれか一方は160℃以上である、フィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とのHSP値間距離は6以上である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
シクロオレフィン系ポリマー(B)は、式(I):
TIFF
2022041945000018.tif
54
164
[式(I)中、mは0以上の整数を表し、R

~R
18
は、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1~20の炭化水素基を表し、R
11
~R
14
が複数存在する場合、それらは互いに独立に、同一であってもよく、異なっていてもよく、R
16
とR
17
とは互いに結合し、それらが結合する炭素原子とともに環を形成してもよい]
で表されるシクロオレフィン由来の単量体単位(I)を含む、請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項4】
シクロオレフィン系ポリマー(B)における前記単量体単位(I)の含有量は、シクロオレフィン系ポリマー(B)を構成する繰り返し単位の合計モル量に対して60mol%以上である、請求項3に記載のフィルム。
【請求項5】
シクロオレフィン系ポリマー(B)は、エチレン、炭素数3~20の直鎖状α-オレフィン及び炭素数8~20の芳香族ビニル化合物からなる群から選択される少なくとも1つに由来する単量体単位(II)を含む、請求項1~4のいずれかに記載のフィルム。
【請求項6】
シクロオレフィン系ポリマー(B)の重量平均分子量(Mw)は30,000以上である、請求項1~5のいずれかに記載のフィルム。
【請求項7】
シクロオレフィン系ポリマー(B)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は2.5以下である、請求項1~6のいずれかに記載のフィルム。
【請求項8】
シクロオレフィン系ポリマー(B)は、前記単量体単位(I)の二連鎖構造を含み、該二連鎖構造において、メソ型二連鎖とラセモ型二連鎖との比(メソ型二連鎖/ラセモ型二連鎖)が0.50以下である、請求項1~7のいずれかに記載のフィルム。
【請求項9】
シクロオレフィン系ポリマー(B)の含有量は、前記フィルムに含まれる樹脂(A)及びシクロオレフィン系ポリマー(B)の合計質量に対して5~50質量%である、請求項1~8のいずれかに記載のフィルム。
【請求項10】
樹脂(A)は、ポリイミド系樹脂、液晶ポリマー、フッ素系樹脂、芳香族ポリエーテル系樹脂及びマレイミド系樹脂からなる群から選択される少なくとも1つの樹脂である、請求項1~9のいずれかに記載のフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
高周波帯域用のプリント回路基板やアンテナ基板に対応可能な基板材料などに利用できるフィルム及び該フィルムを形成可能な組成物に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
5Gと称される第5世代移動通信システムの本格的な普及に伴い、高周波帯域に対応できるプリント回路やアンテナに利用可能なプリント配線基板などが要求されている。しかし、高周波帯域になると基板材料由来の伝送損失が顕著に影響してくるため、伝送損失を抑制可能な基板材料の選択が重要となる。例えば、CCLと称される銅張積層板は樹脂層の両表面に接着剤を介して銅箔が積層された構造等を有する。該CCLの伝送損失は、伝送路となる樹脂層の誘電損失、特に誘電正接や比誘電率を低減することにより抑制し得る。
この誘電正接や比誘電率の低い基板材料としては、シクロオレフィン系ポリマーが知られており、このシクロオレフィン系ポリマーを他の樹脂と複合化させたフィルムが検討されている。例えば、特許文献1には、特定の樹脂(A)と、シクロオレフィンポリマー(B)とを含む低誘電性樹脂組成物及び該組成物からなるフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-125176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高周波帯域に対応可能なCCL中の樹脂層には、低誘電損失化の他、銅箔との剥がれ等を防止するために、CTEの低減が要求される。しかし、本発明者の検討によれば、特許文献1のような複合フィルムはCTEが高くなる場合があり、特にシクロオレフィンポリマーに改善の余地があることがわかった。
従って、本発明の目的は、従来のシクロオレフィン系ポリマーを含む複合フィルムよりもCTEが低減されたフィルム及び該フィルムを形成可能な組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とを含むフィルムにおいて、該シクロオレフィン系ポリマー(B)のガラス転移温度(以下、Tgと略すことがある)及び融点の少なくともいずれか一方を160℃以上に調整すれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明には、以下の好適な形態が含まれる。
【0006】
[1]樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とを含み、該シクロオレフィン系ポリマー(B)のガラス転移温度及び融点の少なくともいずれか一方は160℃以上である、フィルム。
[2]樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とのHSP値間距離は6以上である、[1]に記載のフィルム。
[3]シクロオレフィン系ポリマー(B)は、式(I):
TIFF
2022041945000001.tif
54
164
[式(I)中、mは0以上の整数を表し、


~R
18
は、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1~20の炭化水素基を表し、R
11
~R
14
が複数存在する場合、それらは互いに独立に、同一であってもよく、異なっていてもよく、R
16
とR
17
とは互いに結合し、それらが結合する炭素原子とともに環を形成してもよい]
で表されるシクロオレフィン由来の単量体単位(I)を含む、[1]又は[2]に記載のフィルム。
[4]シクロオレフィン系ポリマー(B)における前記単量体単位(I)の含有量は、シクロオレフィン系ポリマー(B)を構成する繰り返し単位の合計モル量に対して60mol%以上である、[3]に記載のフィルム。
[5]シクロオレフィン系ポリマー(B)は、エチレン、炭素数3~20の直鎖状α-オレフィン及び炭素数8~20の芳香族ビニル化合物からなる群から選択される少なくとも1つに由来する単量体単位(II)を含む、[1]~[4]のいずれかに記載のフィルム。
[6]シクロオレフィン系ポリマー(B)の重量平均分子量(Mw)は30,000以上である、[1]~[5]のいずれかに記載のフィルム。
[7]シクロオレフィン系ポリマー(B)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は2.5以下である、[1]~[6]のいずれかに記載のフィルム。
[8]シクロオレフィン系ポリマー(B)は、前記単量体単位(I)の二連鎖構造を含み、該二連鎖構造において、メソ型二連鎖とラセモ型二連鎖との比(メソ型二連鎖/ラセモ型二連鎖)が0.50以下である、[1]~[7]のいずれかに記載のフィルム。
[9]シクロオレフィン系ポリマー(B)の含有量は、前記フィルムに含まれる樹脂(A)及びシクロオレフィン系ポリマー(B)の合計質量に対して5~50質量%である、[1]~[8]のいずれかに記載のフィルム。
[10]樹脂(A)は、ポリイミド系樹脂、液晶ポリマー、フッ素系樹脂、芳香族ポリエーテル系樹脂及びマレイミド系樹脂からなる群から選択される少なくとも1つの樹脂である、[1]~[9]のいずれかに記載のフィルム。
[11]液晶ポリマーは、式(a1)、式(a2)及び式(a3):
-O-Ar

-CO- (a1)
-CO-Ar

-CO- (a2)
-X-Ar

-Y- (a3)
[(式(a1)中、Ar

は、1,4-フェニレン基、2,6-ナフチレン基又は4,4’-ビフェニレン基を表し、
式(a2)中、Ar

は、1,4-フェニレン基、1,3-フェニレン基又は2,6-ナフチレン基を表し、
式(a3)中、Ar

は、1,4-フェニレン基又は1,3-フェニレン基を表し、
Xは-NH-を表し、
Yは、-O-又はNH-を表す]
で表される構造単位を含む液晶ポリエステルである、[10]に記載のフィルム。
[12]樹脂(A)のガラス転移温度は180℃以上である、[1]~[11]のいずれかに記載のフィルム。
[13]樹脂(A)、シクロオレフィン系ポリマー(B)及び溶媒を含み、該シクロオレフィン系ポリマー(B)のガラス転移温度及び融点の少なくともいずれか一方は160℃以上である、組成物。
[14]シクロオレフィン系ポリマー(B)は、式(I):
TIFF
2022041945000002.tif
54
164
[式(I)中、mは0以上の整数を表し、R

~R
18
は、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1~20の炭化水素基を表し、R
11
~R
14
が複数存在する場合、それらは互いに独立に、同一であってもよく、異なっていてもよく、R
16
とR
17
とは互いに結合し、それらが結合する炭素原子とともに環を形成してもよい]
で表されるシクロオレフィン由来の単量体単位(I)を含む、[13]に記載の組成物。
[15]シクロオレフィン系ポリマー(B)における前記単量体単位(I)の含有量は、シクロオレフィン系ポリマー(B)を構成する繰り返し単位の合計モル量に対して60mol%以上である、[14]に記載の組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明のフィルムは、従来のシクロオレフィン系ポリマーを含む複合フィルムよりもCTEが低減されている。そのため、本発明のフィルムはプリント回路基板やアンテナ基板に利用できるプリント配線基板等の材料として好適に使用できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[フィルム]
本発明のフィルムは、樹脂(A)とシクロオレフィン系ポリマー(B)とを含む。
【0009】
<シクロオレフィン系ポリマー(B)>
本発明のフィルムに含まれるシクロオレフィン系ポリマー(B)(以下、単にポリマー(B)ということがある)は、単独重合体及び共重合体を含む。
【0010】
ポリマー(B)のTg及び融点の少なくともいずれか一方は160℃以上である。本発明者は、ポリマー(B)として、Tg及び融点の少なくともいずれか一方が160℃以上、好ましくはTgが160℃以上のものを用いると、従来のシクロオレフィン系ポリマーを含む複合フィルムと比べ、CTEが低減されることを見出した。これは、ポリマー(B)のTg及び融点の少なくともいずれか一方を160℃以上に調整するとポリマー(B)自体のCTEが低減されるため、このポリマー(B)を樹脂(A)と複合化させたフィルムのCTEも低減されるからだと推定される。なお、本明細書において、CTEは線膨張係数を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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