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公開番号2022001893
公報種別公開特許公報(A)
公開日20220106
出願番号2020106192
出願日20200619
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人特許業務法人秀和特許事務所
主分類G03G 9/087 20060101AFI20211210BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】画質、転写性及び画像濃度に優れ、カブリを抑制できるトナー。
【解決手段】ポリエステル樹脂を含む結着樹脂及びスルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該スルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂がポリオレフィンにビニル系ポリマーが結合している重合体であり、該ビニル系ポリマー中のスルホン酸基を含有するモノマーユニットの含有割合が1.0質量%以上20.0質量%以下であり、該トナーを個数基準で概ね均等に二分して得られた大粒径側粒子群と小粒径側粒子群についてのFT-IRスペクトルにおいて、1130cm-1以上1170cm-1以下の範囲の最大吸収ピーク強度の1713cm-1以上1723cm-1以下の範囲の最大吸収ピーク強度に対する比が特定の関係にあるトナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル樹脂を含む結着樹脂、及びスルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該スルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂が、ポリオレフィンにビニル系ポリマーが結合している重合体であり、
該ビニル系ポリマー中のスルホン酸基を含有するモノマーユニットの含有割合が、1.0質量%以上20.0質量%以下であり、
慣性分級方式の分級機により該トナーを、大粒径側と小粒径側とに個数基準で概ね均等に二分して得られた大粒径側粒子群と小粒径側粒子群について、
ATR法を用い、ATR結晶としてGeを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該小粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をAsとし、
ATR法を用い、ATR結晶としてダイヤモンドを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該小粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をBsとし、
ATR法を用い、ATR結晶としてGeを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該大粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をAlとし、
ATR法を用い、ATR結晶としてダイヤモンドを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該大粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をBlとしたとき、
下記式(1)を満たすことを特徴とするトナー。
1.10≦(As/Bs)/(Al/Bl)≦2.00 ・・・(1)
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記トナーの個数基準におけるメジアン径D50が、3.0μm以上6.0μm以下であり、
前記トナーの下記式(2)で得られるスパン値が、1.1以上2.0以下である請求項1に記載のトナー。
スパン値=(D90−D10)/D50 (2)
(D90は粒径の小さい方からの個数の累積が90%のところのトナーの粒径であり、D10は粒径の小さい方からの個数の累積が10%のところのトナーの粒径である。)
【請求項3】
前記As、前記Bs、前記Al及び前記Blが、下記式(1´)を満たす請求項1又は2に記載のトナー。
1.50≦(As/Bs)/(Al/Bl)≦2.00 ・・・(1´)
【請求項4】
スルホン酸基を有するモノマーユニットが、下記式(C)で表される請求項1〜3のい
ずれか一項に記載のトナー。
式(C)中、R

は、水素原子又はメチル基を表す。Xは炭素数1〜8の直鎖又は分岐のアルキレン基を示す。
【請求項5】
前記ポリエステル樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂である請求項1〜4のいずれか一項に記載のトナー。
【請求項6】
前記スルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂中の、前記ポリオレフィンの含有割合が、5.0質量%以上20.0質量%以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のトナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式、静電記録方式、及び、静電印刷方式などに用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及するに従い、更なる高速化、高画質化はもちろんのこと、画像濃度の安定化の向上も要求されている。具体的な高画質化対応策としては、ドット再現性を高めるため、小粒径のトナーが求められている。
そこで、特許文献1では、ドット再現性を高めるため、小粒径かつ粒度分布がシャープなトナーが提案されている。
また、特許文献2では、粒度分布にばらつきがあるトナーに対して、帯電性能や歩留まりを良くするため、ケイ酸微粒子の被覆率をその粒径範囲ごとに調整したトナーも提案されている。
さらに、特許文献3では、トナーの帯電性を向上させる帯電制御剤として、スルホン酸基を含有する樹脂を添加するトナーも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013−088686号公報
特開2006−145800号公報
特開2002−351148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の小粒径トナーは、常温常湿環境における画像出力では、良好な画質が得られる。しかし、粒径によらず、一律のシェル層及び無機微粒子の被覆率を有しているため、表面電荷密度は一定である。そのために、トナー粒径が小さくなることにより表面積が減り、トナー1粒当たりの帯電量は小さくなっている。この現象は、高温高湿環境下における小粒径トナーの粒度分布のうち、微粉側のトナーでより顕著に現れ、帯電量が小さいことから電界への追従性が低くなる。
その結果、電子写真方式における転写工程において、静電潜像担持体から中間転写体あるいはメディアへ電界を用いて転写を試みるも、トナーの転写性が低下する場合があることがわかった。また、AC現像システムにおいては、静電潜像担持体からの引き戻しバイアスによる力が弱いため、静電潜像担持体にトナーが付着したままとなり、カブリが発生する場合がある。
【0005】
また、特許文献2に記載のトナーは、粒径範囲ごとに無機微粒子の被覆率を調整しているため、粒径により表面電荷密度が異なる。しかし、微粉側のトナーの帯電性能を抑える方向に被覆率を調整しているため、転写性は低下し、カブリがより顕著に発生する場合があることがわかった。
【0006】
また、特許文献3に記載のトナーは、スルホン酸基を含有する樹脂をトナーに含有させることで、高温高湿環境での帯電量を高めている。このトナーは、微粉側も含めてトナーの全体としての帯電能を向上させることができるため、前述のカブリを抑制できる。しかし、低温低湿環境における帯電量が高くなりやすく、特に粗粉側の帯電量が大きくなりすぎるために、トナーと現像剤担持体との静電付着力が大きくなり、静電潜像担持体への現像性が低下し、画像濃度が低下してしまう場合があることがわかった。
以上のことから、良好な画像濃度と転写性及びカブリ抑制はトレードオフ関係にあり、このトレードオフ関係を脱却し、優れた画質を示すトナーの開発が急務となっている。
本開示は、画質、転写性及び画像濃度に優れ、カブリを抑制できるトナーを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、ポリエステル樹脂を含む結着樹脂、及びスルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該スルホン酸基を有するポリオレフィン系樹脂が、ポリオレフィンにビニル系ポリマーが結合している重合体であり、
該ビニル系ポリマー中のスルホン酸基を含有するモノマーユニットの含有割合が、1.0質量%以上20.0質量%以下であり、
慣性分級方式の分級機により該トナーを、大粒径側と小粒径側とに個数基準で概ね均等に二分して得られた大粒径側粒子群と小粒径側粒子群について、
ATR法を用い、ATR結晶としてGeを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該小粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をAsとし、
ATR法を用い、ATR結晶としてダイヤモンドを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該小粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をBsとし、
ATR法を用い、ATR結晶としてGeを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該大粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をAlとし、
ATR法を用い、ATR結晶としてダイヤモンドを用い、赤外光入射角を45°とした条件で、該大粒径側粒子群を測定して得られたFT−IRスペクトルにおいて、該ポリオレフィン系樹脂に含有されるスルホン酸基由来のピーク強度(1130cm
−1
以上1170cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)の該ポリエステル樹脂のカルボニル由来のピーク強度(1713cm
−1
以上1723cm
−1
以下の範囲の最大吸収ピーク強度)に対する比をBlとしたとき、
下記式(1)を満たすトナーに関する。
1.10≦(As/Bs)/(Al/Bl)≦2.00 ・・・(1)
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、画質、転写性及び画像濃度に優れ、カブリを抑制できるトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
熱球形化処理装置の例
【発明を実施するための形態】
【0010】
数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX〜YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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