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公開番号2021182855
公報種別公開特許公報(A)
公開日20211125
出願番号2021081939
出願日20210513
発明の名称集中ジョイント部、ワイヤハーネス、集中ジョイント部の製造方法
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人個人
主分類H02G 1/14 20060101AFI20211029BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 導線の防水性を確保しつつ、低コストで製造することが可能な集中ジョイント部等を提供する。
【解決手段】 ワイヤハーネス1は、複数の被覆導線5が集合して接合された集中ジョイント部3を有する。集中ジョイント部3では、被覆部7から露出する導線9同士が接合される。被覆部7から露出する導線9は、導線一体化部17を含め、全て樹脂11で被覆される。集中ジョイント部3においては、樹脂11は、導線9の先端部において大径部13が形成される。大径部13は、少なくとも先端側が略半球状である。また、大径部13よりも被覆部7側に小径部15が形成される。小径部15は、大径部13よりも径が小さい部位である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
導線と、前記導線を被覆する被覆部とからなる被覆導線が、複数接合された集中ジョイント部であって、
複数の前記被覆導線の先端部において、前記被覆部が剥離されて前記導線が露出し、それぞれの前記導線同士が接合され、前記被覆部から露出する前記導線が樹脂で被覆されており、
前記樹脂は、前記導線の先端部において、先端が略半球状の大径部と、前記大径部の前記被覆部側に形成され、前記大径部よりも径が小さい小径部とを有することを特徴とする集中ジョイント部。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記大径部の平均直径が、前記小径部の平均直径よりも100μm以上大きいことを特徴とする請求項1に記載の集中ジョイント部。
【請求項3】
前記大径部における前記樹脂の平均厚みが、200μm以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集中ジョイント部。
【請求項4】
前記樹脂の硬化後のショアD硬度が40〜80であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の集中ジョイント部。
【請求項5】
前記樹脂がシリコーン系、アクリル系、ウレタン系、ポリアミド系、エポキシ系、フッ素系、ポリビニルブチラール系、フェノール系、ポリイミド系、アクリルゴム系のうち少なくとも1種類から選ばれる樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の集中ジョイント部。
【請求項6】
前記樹脂が、紫外線硬化樹脂、湿気硬化樹脂、嫌気性硬化樹脂、熱硬化性樹脂のうちの少なくとも1種類から選ばれる樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の集中ジョイント部。
【請求項7】
前記導線は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金のうち、少なくとも1種類から選ばれることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の集中ジョイント部。
【請求項8】
前記導線の少なくとも一部が溶接で一体化されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の集中ジョイント部。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載された集中ジョイント部を具備することを特徴とするワイヤハーネス。
【請求項10】
導線と、前記導線を被覆する被覆部とからなる複数の被覆導線の、前記導線同士を接合する工程と、
前記導線の先端側を下方に向けて、樹脂に浸漬する工程と、
前記導線を引き上げた状態で所定時間保持し、前記樹脂を流下させる工程と、
前記導線の先端部において、前記導線を被覆する前記樹脂の先端が略半球状の大径部となり、前記大径部の前記被覆部側において、前記大径部よりも径が小さい小径部となった状態で、前記樹脂を硬化させる工程と、
を具備することを特徴とする集中ジョイント部の製造方法。
【請求項11】
前記導線を引き上げた状態で、前記導線の先端部における前記樹脂の径をモニタリングして、前記大径部が所定のサイズになるまで保持し、
前記大径部が所定のサイズになった後に前記樹脂を硬化させることを特徴とする請求項10記載の集中ジョイント部の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等に用いられる多数本の電線の集中ジョイント部、これを含むワイヤハーネス及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等に用いられるワイヤハーネスは、複数本の電線が接合されて用いられる。複数の電線を接続する方法の1つとして、集中ジョイントと呼ばれる方法が採用されている。この集中ジョイントは、簡単に複数の電線を接合できることから、自動車用のワイヤハーネス等で広く用いられている。
【0003】
この集中ジョイントによって電線を接続した場合、その接合部では導体が剥き出しとなるので、絶縁及び保護のために、例えば樹脂製の集中ジョイントキャップ(以下単にキャップと称することがある)を接合部に被せることが行われている。例えば、複数本の電線がキャップに挿入され、テープによってキャップに固定される。このようにして複数の電線が集合された集中ジョイント部の止水性を確保するために、複数本の電線の先端がキャップに挿入された状態で、キャップ内にシリコーンゴムが充填されて止水構造が形成される方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003−9334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の方法では、キャップは、集中ジョイント部を外部の衝撃等から効果的に保護するため、例えば硬質の樹脂で形成される。しかし、テープで電線に固定される部分が硬質であると、その部分の電線の柔軟性が低下することになり、電線の配索の自由度が低下する要因となる。また、従来のキャップでは、電線束の径の違いに応じて異なる種類のキャップを多数用意する必要があり、部品を共通化してコストを削減するという観点から改善が求められていた。
【0006】
一方、キャップを用いずに、被覆除去部を液状の紫外線硬化樹脂で覆い、この状態で樹脂を硬化させることで、止水性を確保する方法が考えられる。しかし、被覆除去部の一部が溶接などにより一体化されていても、電線先端部まで溶接一体化されていない場合、電線の先端部に素線のばらけが生じる恐れがある。そのような状態で紫外線硬化樹脂を塗布して硬化させても、電線の先端のばらけた素線には十分な樹脂膜厚を形成することが困難である。このため、車載時に塩水などの電解液が樹脂の内部へ浸透し、導体部の腐食につながる懸念があった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、導線の防水性を確保しつつ、低コストで製造することが可能な集中ジョイント部等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達するために第1の発明は、導線と、前記導線を被覆する被覆部とからなる被覆導線が、複数接合された集中ジョイント部であって、複数の前記被覆導線の先端部において、前記被覆部が剥離されて前記導線が露出し、それぞれの前記導線同士が接合され、前記被覆部から露出する前記導線が樹脂で被覆されており、前記樹脂は、前記導線の先端部において、先端が略半球状の大径部と、前記大径部の前記被覆部側に形成され、前記大径部よりも径が小さい小径部とを有することを特徴とする集中ジョイント部である。
【0009】
前記大径部の平均直径が、前記小径部の平均直径よりも100μm以上大きいことが望ましい。
【0010】
前記大径部における前記樹脂の平均厚みが、200μm以上であることが望ましい。
【0011】
前記樹脂の硬化後のショアD硬度が40〜80であることが望ましい。
【0012】
前記樹脂がシリコーン系、アクリル系、ウレタン系、ポリアミド系、エポキシ系、フッ素系、ポリビニルブチラール系、フェノール系、ポリイミド系、アクリルゴム系のうち少なくとも1種類から選ばれる樹脂であることが望ましい。
【0013】
前記樹脂が、紫外線硬化樹脂、湿気硬化樹脂、嫌気性硬化樹脂、熱硬化性樹脂のうちの少なくとも1種類から選ばれる樹脂であることが望ましい。
【0014】
前記導線は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金のうち、少なくとも1種類から選ばれることが望ましい。
【0015】
前記導線の少なくとも一部が溶接で一体化されていることが望ましい。
【0016】
第1の発明によれば、集中ジョイント部の端部近傍において、導線を被覆する樹脂が、先端が略半球状の大径部と、大径部の被覆部側に形成される小径部とからなるため、先端での導線のばらけが生じた場合でも、キャップを用いることなく確実に導線を樹脂で被覆することができる。
【0017】
また、大径部の平均直径を小径部の平均直径よりも100μm以上大きくすることで、前述した導線の先端のばらけを確実に被覆するとともに、先端部以外の樹脂の過剰な被覆を減らして、コストを低減することができる。
【0018】
また、大径部における樹脂の平均厚みが、200μm以上であれば、導線の先端部を確実に保護することができる。
【0019】
また、樹脂の硬化後のショアD硬度が40〜80であれば、ゴム質で柔らかいため、集中ジョイント部を外部の衝撃等から効果的に保護することができる。
【0020】
また、樹脂がシリコーン系、アクリル系、ウレタン系、ポリアミド系、エポキシ系、フッ素系、ポリビニルブチラール系、フェノール系、ポリイミド系又はアクリルゴム系の樹脂であれば、製造性が良好であり、防水性を確保することができる。
【0021】
また、樹脂が、紫外線硬化樹脂、湿気硬化樹脂、嫌気性硬化樹脂又は熱硬化性樹脂であれば、製造性が良好である。
【0022】
なお、導線としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金から選択することができ、これらを混合してもよい。この場合でも、確実に導線の先端まで樹脂で被覆することができるため、異なる金属の接触による異種金属間腐食を抑制することができる。
【0023】
また、導線の少なくとも一部が溶接で一体化されていれば、確実に導線同士を一体化することができる。この際、リング等を用いずに一体化することで、リングに導線を挿通する際に、導線の先端部がばらけることを抑制することができる。
【0024】
第2の発明は、第1の発明にかかる集中ジョイント部を具備することを特徴とするワイヤハーネスである。
【0025】
第2の発明によれば、多数の被覆導線が接合され、導線部が防食されたワイヤハーネスを得ることができる。
【0026】
第3の発明は、導線と、前記導線を被覆する被覆部とからなる複数の被覆導線の前記導線同士を接合する工程と、前記導線の先端側を下方に向けて、樹脂に浸漬する工程と、前記導線を引き上げた状態で所定時間保持し、前記樹脂を流下させる工程と、前記導線の先端部において、前記導線を被覆する前記樹脂の先端が略半球状の大径部となり、前記大径部の前記被覆部側において、前記大径部よりも径が小さい小径部となった状態で、前記樹脂を硬化させる工程と、を具備することを特徴とする集中ジョイント部の製造方法である。
【0027】
前記導線を引き上げた状態で、前記導線の先端部における前記樹脂の径をモニタリングして、前記大径部が所定のサイズになるまで保持し、前記大径部が所定のサイズになった後に前記樹脂を硬化させてもよい。
【0028】
第3の発明によれば、導線を引き上げた状態で所定時間保持して、樹脂を流下させる工程を設けることで、導線の先端部において先端が略半球状の大径部を形成するとともに、大径部の被覆部側に小径部を形成することができる。この状態で、樹脂を硬化させることで、先端部の導線を確実に被覆することができる。
【0029】
また、導線を引き上げた状態で、導線の先端部における樹脂の径をモニタリングして、所定の大径部が形成された状態で硬化させることで、確実に、樹脂先端部のサイズを一定にすることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、導線の防水性を確保しつつ、低コストで製造することが可能な集中ジョイント部等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0031】以降は省略されています)

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