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公開番号2021182851
公報種別公開特許公報(A)
公開日20211125
出願番号2021067456
出願日20210413
発明の名称積層太陽電池アレイ
出願人ザ・ボーイング・カンパニー,The Boeing Company
代理人園田・小林特許業務法人
主分類H02S 30/20 20140101AFI20211029BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】宇宙船上に取り付けられた太陽電池アレイの設計及び製造を単純化するための手段を提供する。
【解決手段】第1のソーラパネル12及び第2のソーラパネル12のそれぞれは、1以上の太陽電池が接合された基板18、並びに基板18及び太陽電池17を支持するためのフレームから構成され、フレームは、太陽電池17の下方のフレームの中央内に切り欠き又は開口部を有し、展開されたときに、切り欠き又は開口部が、前記フレームの切り欠き又は開口部を通して直接的に熱を伝達又は放射するために、基板18の裏側を露出させることによって、基板18を介した太陽電池17の冷却を可能にし、第1のソーラパネル12のフレーム16Aは、第1のソーラパネル12及び第2のソーラパネル12が、積層構成内に収容されたときに、前記第2のソーラパネル12のフレーム16Bの切り欠き又は開口部の内側に入れ子になるように構成されている。
【選択図】図10B
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1のソーラパネル(12)及び第2のソーラパネル(12)を備える装置であって、
前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)のそれぞれは、1以上の太陽電池(17)が接合された基板(18)、並びに前記基板(18)及び前記太陽電池(17)を支持するためのフレーム(16)から構成され、
前記フレーム(16)は、前記フレーム(16)の中央内に切り欠き又は開口部を有し、展開されたときに、前記切り欠き又は前記開口部が、前記フレーム(16)の前記切り欠き又は前記開口部を通して直接的に熱を伝達又は放射するために、前記基板(18)及び前記太陽電池(17)の裏側を露出させることによって、前記基板(18)を介した前記太陽電池(17)の冷却を可能にし、
前記第1のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)は、前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)が、積層構成内に収容されたときに、前記第2のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)の前記切り欠き又は前記開口部の内側に入れ子になるように構成されている、装置。
続きを表示(約 4,200 文字)【請求項2】
前記基板(18)は可撓性基板(18)である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)は、前記第2のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)とは異なる厚さを有し、前記積層構成内での前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)の剛性を高めると共に、重量を低減させ、動作のための展開時に効率的な熱散逸を可能にする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のソーラパネル(12)と前記第2のソーラパネル(12)とは、収容時に前記第1のソーラパネル(12)と前記第2のソーラパネル(12)とを共に積層させ、展開時に前記第1のソーラパネル(12)と前記第2のソーラパネル(12)とを適所に延在させるための、ヒンジ(14)によって連結されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
積層構成内に収容されるときに、宇宙船(10)と、前記第1のソーラパネル(12)と、前記第2のソーラパネル(12)との間に配置される、1以上の緩衝器(24、26)を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレームと前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレームとは、積層構成内に収容されたときに、前記フレームのうちのより小さいもの(16A)が、前記フレームのうちのより大きいもの(16B)の内側に積層され得るように、サイズが異なっている、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)とは、前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の同じ側に配置されているか、又は、前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の反対側に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の反対側に配置された、前記第1のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)とは、展開時に同じ方向を向く、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の反対側に配置された、前記第1のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)とは、収容時に互いに隣接して配置される、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
第3のソーラパネル(12)を更に備え、
前記第3のソーラパネル(12)は、1以上の太陽電池(17)が接合された基板(18)、並びに前記基板(18)及び前記太陽電池(17)を支持するためのフレーム(16)から構成され、
前記第3のソーラパネル(12)は、宇宙船(10)の本体(37)上のパネル(12)に取り付けられ、
前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)は、共に収容されたときに、前記第3のソーラパネル(12)に対して積層される、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
第1のソーラパネル(12)及び第2のソーラパネル(12)を少なくとも収容することを含む方法であって、
前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)のそれぞれは、1以上の太陽電池(17)が接合された基板(18)、並びに前記基板(18)及び前記太陽電池(17)を支持するためのフレーム(16)から構成され、
前記フレーム(16)は、前記フレーム(16)の中央内に切り欠き又は開口部を有し、展開されたときに、前記切り欠き又は前記開口部が、前記フレーム(16)の前記切り欠き又は前記開口部を通して直接的に熱を伝達又は放射するために、前記基板(18)及び前記太陽電池(17)の裏側を露出させることによって、前記基板(18)を介した前記太陽電池(17)の冷却を可能にし、
前記第1のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)は、前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)が、積層構成内に収容されたときに、前記第2のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)の前記切り欠き又は前記開口部の内側に入れ子になるように構成されている、方法。
【請求項12】
前記第1のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)は、前記第2のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)とは異なる厚さを有し、前記積層構成内での前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)の剛性を高めると共に、重量を低減させ、動作のための展開時に効率的な熱散逸を可能にする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のソーラパネル(12)と前記第2のソーラパネル(12)とは、収容時に前記第1のソーラパネル(12)と前記第2のソーラパネル(12)とを共に積層させ、展開時に前記第1のソーラパネル(12)と前記第2のソーラパネル(12)とを適所に延在させるための、ヒンジ(14)によって連結されている、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
積層構成内に収容されるときに、宇宙船(10)と、前記第1のソーラパネル(12)と、前記第2のソーラパネル(12)との間に、1以上の緩衝器(24、26)を配置することを更に含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレームと前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレームとは、積層構成内に収容されたときに、前記フレームのうちのより小さいもの(16A)が、前記フレームのうちのより大きいもの(16B)の内側に積層され得るように、サイズが異なっている、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)とは、前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の同じ側に配置されているか、又は、前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の反対側に配置されている、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の反対側に配置された、前記第1のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)とは、展開時に同じ方向を向く、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記フレーム(16)の反対側に配置された、前記第1のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)と前記第2のソーラパネル(12)用の前記基板(18)及び前記太陽電池(17)とは、収容時に互いに隣接して配置される、請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
第3のソーラパネル(12)を更に備え、
前記第3のソーラパネル(12)は、1以上の太陽電池(17)が接合された基板(18)、並びに前記基板(18)及び前記太陽電池(17)を支持するためのフレーム(16)から構成され、
前記第3のソーラパネル(12)は、宇宙船(10)の本体(37)上のパネル(12)に取り付けられ、
前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)は、共に収容されたときに、前記第3のソーラパネル(12)に対して積層される、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
第1のソーラパネル(12)及び第2のソーラパネル(12)を少なくとも展開することを含む方法であって、
前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)のそれぞれは、1以上の太陽電池(17)が接合された基板(18)、並びに前記基板(18)及び前記太陽電池(17)を支持するためのフレーム(16)から構成され、
前記フレーム(16)は、前記フレーム(16)の中央内に切り欠き又は開口部を有し、展開されたときに、前記切り欠き又は前記開口部が、前記フレーム(16)の前記切り欠き又は前記開口部を通して直接的に熱を伝達又は放射するために、前記基板(18)及び前記太陽電池(17)の裏側を露出させることによって、前記基板(18)を介した前記太陽電池(17)の冷却を可能にし、
前記第1のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)は、前記第1のソーラパネル(12)及び前記第2のソーラパネル(12)が、積層構成内に収容されたときに、前記第2のソーラパネル(12)の前記フレーム(16)の前記切り欠き又は前記開口部の内側に入れ子になるように構成されている、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、広くは、太陽電池パネルに関し、特に、積層太陽電池アレイに関する。
続きを表示(約 6,600 文字)【背景技術】
【0002】
宇宙船は、発電のために太陽電池アレイを使用することが多い。太陽電池アレイは、一般的に、共に接続されたソーラパネルから構成され、各ソーラパネルには、発電するための太陽電池が装着されている。通常は、宇宙船に電力を移送するために、ソーラパネルにわたり配線が存在する。
【0003】
太陽電池及びそれらのアセンブリは、冷却するために太陽からの熱を放射する必要がある。太陽電池が太陽電池アレイの中に構築されると、太陽電池は、放射面に対する高い熱伝導率を維持する。
【0004】
製造費用を低くするために、太陽電池を薄い基板上に構築することも望ましい。この基板は、ポリイミドなどのプラスチックシート、薄い繊維複合材、又は薄い金属シートであってよい。この基板は、側方強度を有するが、薄く、軽量であり、可撓性のようである。
【0005】
更に、剛性が高いソーラパネルに基づく太陽電池アレイを有することが望ましい。このパネルは、プログラムに必要な剛性及び周波数応答を提供するために、強度が高められている。該パネルは、しばしば、炭素複合材の表面板(face sheet)を有するアルミニウム(Al)のハニカムである。したがって、太陽電池を有する薄い基板を剛性が高いパネルに取り付けることが望ましい。
【0006】
しかし、この取り付けは、剛性が高いパネルの放射面との熱接触を確実にするために、大きな面積の接着剤を必要とする。大きな面積の接着剤は、大きな質量の材料であり、宇宙の用途には望ましくない。
【0007】
また、空気を閉じ込めることなしに、基板と剛性パネルとの2つの平坦な表面を取り付けることも難しい。この閉じ込められた空気は、このアセンブリが宇宙の真空環境の中に入ったときに、層間剥離や破裂をもたらし得る。
【0008】
そのため、太陽電池アレイの設計及び製造を単純化するための手段が必要とされている。
【発明の概要】
【0009】
上述の制限を克服するために、及び、本明細書を読み且つ理解したときに明らかになる他の制限を克服するために、本開示は、少なくとも第1及び第2のソーラパネルが提供されると説明する。第1及び第2のソーラパネルのそれぞれは、1以上の太陽電池が接合された基板、並びに基板及び太陽電池を支持するためのフレームから構成される。フレームは、太陽電池の下方に切り欠き又は開口部を有し、展開されたときに、切り欠き又は開孔部が、フレームの切り欠き又は開口部を通して直接的に熱を伝達又は放射するために、基板の裏側を露出させることによって、基板を介した太陽電池の冷却を可能にする。第1のソーラパネルのフレームは、第1及び第2のソーラパネルが積層構成内に収容されたときに、第2のソーラパネルのフレームの切り欠き又は開口部の内側に入れ子になるように構成されている。
【0010】
次に、類似の参照番号が全体を通じて対応する部分を表す、図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
1以上のソーラパネルから構成された1以上の太陽電池アレイを有する宇宙船の概略図である。
図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ、ソーラパネルのうちの1つの構成要素及びアセンブリを示す、上面概略図、上面概略図、及び側面概略図である。
図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ、ソーラパネルのうちの1つの構成要素及びアセンブリを示す、上面概略図、上面概略図、及び側面概略図である。
図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ、ソーラパネルのうちの1つの構成要素及びアセンブリを示す、上面概略図、上面概略図、及び断面側面概略図である。
図3A及び図3Bは、それぞれ、1以上のファスナを使用してフレームに取り付けられた基板の断面側面概略図、及び上面概略図である。
図3A及び図3Bは、それぞれ、1以上のファスナを使用してフレームに取り付けられた基板の断面側面概略図、及び上面概略図である。
図4A及び図4Bは、それぞれ、フレームの1以上の側部に沿って位置付けられた1以上のバーを使用してフレームに取り付けられた基板の断面側面概略図、及び上面概略図である。
図4A及び図4Bは、それぞれ、フレームの1以上の側部に沿って位置付けられた1以上のバーを使用してフレームに取り付けられた基板の断面側面概略図、及び上面概略図である。
図5A、図5B、図5C、及び図5Dは、太陽電池との電気接続についてのより多くの詳細を提供する上面概略図であり、図5Eは、その断面側面概略図である。
図5A、図5B、図5C、及び図5Dは、太陽電池との電気接続についてのより多くの詳細を提供する上面概略図であり、図5Eは、その断面側面概略図である。
図5A、図5B、図5C、及び図5Dは、太陽電池との電気接続についてのより多くの詳細を提供する上面概略図であり、図5Eは、その断面側面概略図である。
図5A、図5B、図5C、及び図5Dは、太陽電池との電気接続についてのより多くの詳細を提供する上面概略図であり、図5Eは、その断面側面概略図である。
図5A、図5B、図5C、及び図5Dは、太陽電池との電気接続についてのより多くの詳細を提供する上面概略図であり、図5Eは、その断面側面概略図である。
図6Aは、フレームの中央を満たすために使用され得る補強材料を示す上面概略図であり、図6Bは、その断面側面概略図である。
図6Aは、フレームの中央を満たすために使用され得る補強材料を示す上面概略図であり、図6Bは、その断面側面概略図である。
図7A及び図7Bは、ソーラパネルの一構成を示す断面側面概略図である。
図7A及び図7Bは、ソーラパネルの一構成を示す断面側面概略図である。
図8A、図8B、及び図8Cは、それぞれ、ソーラパネルの別の一構成を示す上面概略図、断面側面概略図、及び側面概略図である。
図8A、図8B、及び図8Cは、それぞれ、ソーラパネルの別の一構成を示す上面概略図、断面側面概略図、及び側面概略図である。
図8A、図8B、及び図8Cは、それぞれ、ソーラパネルの別の一構成を示す上面概略図、断面側面概略図、及び側面概略図である。
図9A、図9B、及び図9Cは、それぞれ、ソーラパネル向けの更に別の一構成を示す、上面概略図、断面側面概略図、及び側面概略図である。
図9A、図9B、及び図9Cは、それぞれ、ソーラパネル向けの更に別の一構成を示す、上面概略図、断面側面概略図、及び側面概略図である。
図9A、図9B、及び図9Cは、それぞれ、ソーラパネル向けの更に別の一構成を示す、上面概略図、断面側面概略図、及び側面概略図である。
図10A及び図10Bは、宇宙船上に取り付けられたソーラパネルを含む更に別の一構成を示す断面側面概略図である。
図10A及び図10Bは、宇宙船上に取り付けられたソーラパネルを含む更に別の一構成を示す断面側面概略図である。
宇宙船用の太陽電池アレイを備えた装置を製造する方法を示す。
太陽電池アレイを有する宇宙船を備えた、結果として生じる装置を示す。
機能ブロック図の形態にある、太陽電池アレイを展開及び動作させる方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明では、その一部を形成している添付図面を参照する。これらの図面には、本開示が実践され得る具体的な実施例が、例示を目的として示されている。他の実施例も利用可能であり、本開示の範囲を逸脱することなく、構造的な変更を加え得ることが理解されるべきである。
【0013】
概要
本開示は、太陽電池アレイ向けの「フレックスオンフレーム(flex on frame)」コンセプトを提供する。太陽電池アレイは、基板上に接合された1以上の太陽電池から構成される少なくとも1つのソーラパネルを含む。該基板は、可撓性基板であってよく、次いで、基板及び太陽電池は、太陽電池の下方の支持フレームの中央内に切り欠き又は開口部を有する支持フレームに取り付けられる。基板は、熱流を促進するために薄く、したがって、低い剛性を有する。そのため、曲がり易く撓み易いので、そのままで飛行させるのは望ましくない。基板は、構造にソーラパネルとして使用されるための剛性を提供するフレームに取り付けられる。
【0014】
太陽電池アレイ向けの「フレックスオンフレーム」コンセプトは、幾つかの利点を有する。例えば、「フレックスオンフレーム」コンセプトは、中実のソーラパネルを有する太陽電池アレイと比較して、費用とサイクル時間(cycle time)との両方の利点を有する。
【0015】
「フレックスオンフレーム」コンセプトの別の一つの利点は、フレーム内の切り欠き又は開口部である。切り欠き又は開口部は、基板が宇宙の中への放射体になることを可能にする。したがって、熱流から放射面への典型的な厚い剛性パネルを排除する。中実のソーラパネルは、太陽電池アレイから熱を除去することを促進するための特徴を統合しなければならない。それは、アセンブリに複雑さ及び重量を追加し得る。
【0016】
「フレックスオンフレーム」コンセプトでは、フレームとの熱接続が必要とされないが、それは許容可能であり、パネルに対する回路の取り付けを単純化する(例えば、単純な機械的ファスナ又はクランプ)。これは、太陽電池からの熱を側方に伝達するようになっている中実の基板又は他の材料(例えば、金属プレート)を使用する中実のパネルとは異なる。
【0017】
更に、そのような切り欠き又は開口部を有することによって、フレームは、中実のソーラパネルのように、太陽電池からの熱移送に参加し得るが、必ずしもそうである必要はない。主として、フレームは、その(基板の)上に接合された太陽電池を有する基板向けの機械的な支持を提供する。これは、必要に応じて、中実のソーラパネルと比較して熱的役割と機械的役割との分離を可能にする。
【0018】
太陽電池アレイ向けの「フレックスオンフレーム」コンセプトは、同等な厚さの構造では、中実のソーラパネルよりも剛性が低い構造をもたらし得る。ソーラパネルの剛性と基本的なモード又は周波数との間には相関がある。ソーラパネルが中実である場合、切り欠き又は開口部を有するフレームのみの場合とは対照的に、基本的なモード又は周波数が異なる。中実のソーラパネルは、より高い基本的なモード又は周波数を有する高い剛性を有し、一方で、「フレックスオンフレーム」コンセプトは、同じ厚さの中実のソーラパネルよりも低い基本的なモード又は周波数を有する。
【0019】
ソーラパネルの振動周波数が、重要な測定項目である。より高い基本的なモード又は周波数を有するより剛性が高い構造は、より安定した宇宙船をもたらす。
【0020】
本開示は、それぞれが厚さを有する少なくとも2つのフレームを備えた積層構成内に「フレックスオンフレーム」を提供する。第1のフレームは、第2のフレームと入れ子になるように構成されている。フレームの中央内での切り欠き又は開口部は、複数のフレームが互いの内側に積層されることを可能にする。これは、フレームが、中実のソーラパネルより厚くなることを可能にし、したがって、打ち上げ及び輸送中の積層構成内の剛性を増加させる一方で、重量を低減させ、展開及び動作時の効率的な熱散逸を可能にする。
【0021】
「フレックスオンフレーム」コンセプトにおけるこれら及び他の新規な態様が、以下でより詳細に説明される。
【0022】
技術的な説明
図1は、1以上のソーラパネル12から構成された1以上の太陽電池アレイ11を有する宇宙船10の概略図である。この実施例では、宇宙船10が人工衛星を備え、二つ(2)の太陽電池アレイ11、及び四つ(4)のソーラパネル12が存在する。太陽電池アレイ11のそれぞれは、ソーラパネル12のうちの2つから構成され、太陽電池アレイ11及びソーラパネル12は、宇宙船10の両側に延在する。太陽電池アレイ11は、三弦トラス13又は他の機構によって宇宙船10に取り付けられ、ソーラパネル12のそれぞれは、ヒンジ14又は他の機構によって隣接するソーラパネル12に取り付けられる。その場合、三弦トラス13及びヒンジ14は、ソーラアレイ11及びソーラパネル12が、打ち上げ中の保存用に折り畳まれ、次いで、動作中に延在し展開されることを可能にする。
【0023】
図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ、太陽発電モジュール(SPM)15及びフレーム16を含む、ソーラパネル12のうちの1つの構成要素及びアセンブリを示す、上面概略図、上面概略図、及び断面側面概略図である。
【0024】
図2Aは、基板18に接合された太陽電池17のアレイから構成されたSPM15を示している。一実施例では、基板18が、可撓性基板、すなわち、1以上のKapton(商標)絶縁層と電気接続を提供する1以上の金属層との積層体から構成された可撓性回路である。
【0025】
図2Bは、太陽電池17及び基板18を支持するためのフレーム16を示している。フレーム16は、例えば、太陽電池17の下方のフレーム16の中央内の切り欠き又は開口部の周りの縁を画定する接合された要素から形成された矩形状の構造である。
【0026】
図2Cは、フレーム16上に搭載され取り付けられたSPM15を示している。基板18は、基板18の1以上の縁部に沿ってフレーム16の縁でフレーム16に取り付けられている。一旦搭載され取り付けられると、SPM15及びフレーム16は、ソーラパネル12を備える。
【0027】
従来の剛性が高いソーラパネルは、中実形状、しばしば矩形状であるが、任意の形状であってよい。本開示では、ソーラパネル12が、フレーム16の形状により、大部分が中空である。
【0028】
この実施例では、基板18が、太陽電池17から宇宙空間の中に熱を放射するための熱構造であり、フレーム16は、太陽電池17及び基板18を支持するための機械的な構造である。具体的には、フレーム16の中央にある切り欠き又は開口部が、フレーム16の切り欠き又は開口部を通して直接的に熱を放射するために、基板18の裏側を露出させることによって、基板18を介した太陽電池17の冷却を可能にする。目的は、太陽電池17及び基板18の宇宙空間への放射熱流が、フレーム16の機械的構造によって最小限に遮られることである。
【0029】
別の一実施例では、フレーム16の内側の補強材料及び/又は支持部材(図示せず)が、剛性を高めることを可能にする。その場合、補強材料は、メッシュやハニカム材料などであってよく、支持部材は、様々なバーやチャネルなどであってよい。これは、図6A及び図6Bと併せて以下でより詳細に説明される。
【0030】
図3A及び図3Bは、それぞれ、SPM15、フレーム16、太陽電池17、及び基板18の断面側面概略図と上面概略図とである。基板18は、1以上のファスナ19及び補強エリア20を使用して、フレーム16に取り付けられる。
(【0031】以降は省略されています)

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ロッキングリニアアクチュエータ
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航空機器の異常予測及び異常検知
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共硬化済みフィルム層の再活性化
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太陽電池アレイのアタッチメント
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成形可能なエルゴノミック・パッド
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冷却システムを備えた宇宙ビークル
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二重移動プラグタイプ乗客入場ドア
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圧縮嵌めEME保護シールキャップ
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航空機におけるアイテムの位置特定
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減衰力を有する積層造形衛星パネル
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ドローンネットワーク及び操作方法
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非破壊検査システムの計測適格性認定
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固定隔離器及びシステムを隔離する方法
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はめ継ぎ修理装置、システム、及び方法
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再循環式ボールねじ回転アクチュエータ
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紫外光殺菌ペーシングシステム及び方法
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