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公開番号2021181737
公報種別公開特許公報(A)
公開日20211125
出願番号2020102678
出願日20200518
発明の名称基盤と一連のセグメント
出願人個人
代理人
主分類E21D 11/08 20060101AFI20211029BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】 土木建築の構造物工事において、高い位置の梁やスラブを構築する場合に、一般的にクレーンを使って作業を行う。しかし建造物が複雑に交錯する現代社会ではクレーンの使えない場所が多々ある。そのような場合、手間や時間のかかる支保工施工で梁やスラブを構築している。
【解決手段】 本願発明は現場でクレーンや支保工を使わず、工場や仮設ヤードで基盤と一連のセグメントを製造し組立て、動力付き荷役運搬車両等で現場まで運搬し、現場で引張材を引張するという方法で、頭上の梁、スラブや塔を構築する事のできる製品と方法を提供するものである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
基盤と該基盤に固定されるセグメントと箱状のセグメントからなる基盤と一連のセグメントであって、
隣り合うセグメントの向い合う面は相互が係合する形状であり、
隣り合うセグメントは相互のセグメントに対する上下方向へのずれ止め装置を有し、
各セグメントは一連のセグメント間に圧縮力を導入するための引張材配置装置をセグメントの内部あるいは外面に有し、
基盤に固定されるセグメントと、基盤または支持台に載せられたまたは寄り掛けられた箱状のセグメントを上下方向へのずれ止め装置が機能するように一列に並べて配置したとき、
1カ所以上の隣り合うセグメントの向い合う面が、
基盤と一連のセグメントで構成する空間側の縁が接して、
該空間と反対側の縁が隙間を置いて対面して、
該向い合う面が上方に向かって開いた平面角をなし、
該一連のセグメントの引張材配置装置に引張材を配置して、
該引張材を引張して一連のセグメント間に圧縮力を導入したとき、
前記隙間を解消し隣り合うセグメントの向い合う面が接着して、一連のセグメントは引張材で連結された連結構造物となって、
箱状のセグメントが基盤に固定されるセグメントに支えられて浮き上がり片持ち梁状連結構造物になることを特徴とする基盤と一連のセグメント。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
基盤が動力付き荷役運搬車両のフォーク等のアタッチメントに嵌合する運搬のための装置を備えていることを特徴とする
請求項1記載の基盤と一連のセグメント。
【請求項3】
箱状のセグメントが2個以上であることを特徴とする
請求項1又は2記載の基盤と一連のセグメント。
【請求項4】
請求項1、2又は3記載の基盤と一連のセグメントを使用して、
箱状のセグメントを基盤または支持台に載せるあるいは寄り掛ける作業工程1と、
隣り合うセグメントの向い合う面を向かい合わせる作業工程2と、
隣り合う相互のセグメントに対する上下方向へのずれ止め装置が機能するように一列に並べて配置する作業工程3と、
1カ所以上の隣り合うセグメントの向い合う面が、
基盤と一連のセグメントで構成する空間側の縁が接して、
該空間と反対側の縁が隙間を置いて対面する工程4の状態と、
一連のセグメントに引張材を配置する工程5と、
該引張材を引張して一連のセグメント間に圧縮力を導入する工程6と、
前記隙間を解消し隣り合うセグメントの向い合う面が接着して、一連のセグメントは引張材で連結された連結構造物となって、箱状のセグメントが基盤に固定されるセグメントに支えられて浮き上がり片持ち梁状連結構造物になる工程7を有することを特徴とする連結構造物の構築方法。
【請求項5】
請求項4記載の連結構造物の構築の方法において、
箱状のセグメントを2個以上採用し、
複数本の引張材を配置して、
一部のあるいは全ての引張材が一連のセグメントの一部のセグメント間に圧縮力を導入する引張材であって、
該複数本の引張材を引張する順番を操作して、
隣り合うセグメントの向い合う面が接着する順番を操作できることを
特徴とする連結構造物の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は建造物の屋根などに用いる梁や桁、道路を覆うスノーシェッド、アーケードなどの桁やアーチスラブ、トンネルやボックスカルバート、鉄塔、仮設足場などの上部構造物等を構成する基盤と一連のセグメントに関するものである。また基盤と一連のセグメントを用いてそれらの桁やアーチリブを構築する方法に関するものである。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
土木建築構造物において、屋根や梁、塔、橋梁の上部工、トンネル、シェッド、カルバートボックスなどの上面スラブやアーチ構造などを構築する場合、支保工や足場を設けて支保工の上で構築することが、手間も時間もかかるが一般的な方法である。またクレーンが使える場合は、それらをプレキャスト化して、一気にクレーンを使って短時間で構築する方法も、施工期間も短く、有効な構築方法である。
しかし、複雑化している現代社会の土木建築建設工事においては、クレーンの使えない場所や状況が数多くある。例えば単にクレーンを設置する広場がない場合、さらに高圧電線の下、既設橋梁の下、トンネル内部、既設の建物や構造物の内部、など少なくない。あるいは、それらの上空障害物やトンネルの向こう側の敷地に新たに構造物を構築する場合などがクレーンを使えないケースである。そのような場合クレーンに替わる構造物構築方法が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2909451号公報
特許第5547269号公報
特許第6554635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1の柱と梁の接合構造では、梁が柱に設けられた梁受け顎の上に設置された状態で柱と梁がPC鋼線によって引張されて、接合されている。梁がどのような方法で顎の上に設置されたかの記載はない。つまり、一般的な方法としてクレーン等の吊り上げる装置によって梁が設置されたと考えられる。クレーンが使えない場所においては施工が困難である。
前記先行技術文献2のアーチ型カルバートの施工方法にあっては、現地で側壁部材を立ち上げて、対向する側壁部材と連結してアーチ構造を構築する方法である。この方法においても、側壁部材の立上げ作業や側壁部材の位置を微妙に調整する作業に、上方からクレーンを使う必要がある。つまりクレーンが使えない現場では、この方法は適用できない。
前記先行技術文献3の凸状連結構造物の構築方法においては、平たんな基盤や箱状構造物の配置範囲が構築する完成形構造物よりも長いため、より大きな(長い)敷地を要する欠点がある。また基盤を動かすことが出来ないため、箱状構造物の組立て作業を現場のその場所で行う必要があり、現場での工期が長くなる欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような課題を解決するために、本発明の基盤と一連のセグメントは以下ようである。
図1で表すように本願発明の一連のセグメントは、
基盤と該基盤に固定されるセグメントと箱状のセグメントからなる基盤と一連のセグメントである。A図は引張材を引張する前、B図は引張材を引張した後の本願の基盤と一連のセグメントの状態を表している。
一連のセグメントは隣り合うセグメントの向い合う面は相互が係合する形状であり、
隣り合うセグメントは相互のセグメントに対する上下方向へのずれ止め装置を有し、
各セグメントは一連のセグメント間に圧縮力を導入するための引張材配置装置をセグメントの内部あるいは外面に有している。
基盤に固定されるセグメントと、基盤または支持台に載せられたまたは寄り掛けられた箱状のセグメントを上下方向へのずれ止め装置が機能するように一列に並べて配置したとき、あらかじめ形状や配置を定めた本願一連のセグメントは、1カ所以上の隣り合うセグメントの向い合う面が、基盤と一連のセグメントで構成する空間側の縁が接して、該空間と反対側の縁が隙間を置いて対面して、向い合う面が上方に向かって開いた平面角をなす。
その一連のセグメントの引張材配置装置に引張材を配置して、該引張材を引張して一連のセグメント間に圧縮力を導入したとき、前記隙間を解消し隣り合うセグメントの向い合う面が接着して、一連のセグメントは引張材で連結された連結構造物となって、箱状のセグメントが基盤に固定されるセグメントに支えられて、片持ち梁状連結構造物となって、浮き上がることを特徴とする基盤と一連のセグメントである。
【0006】
また、本願発明の別な形態の基盤と一連のセグメントは、上記説明の形態に加えて図12のD図で表すように、基盤が動力付き荷役運搬車両のフォーク等のアタッチメントに嵌合する運搬のための装置を備えていることを特徴とした基盤と一連のセグメントである。
【0007】
また上記に加えて、図2であらわすように、箱状のセグメントが2個以上であることを特徴とする基盤と一連のセグメントである。
【0008】
また目標とする連結構造物が構築できるように、あらかじめ形状や配置が計画的に定められた、上記で説明したような、基盤と一連のセグメントを使用して、
箱状のセグメントを基盤または支持台に載せるあるいは寄り掛ける工程1と、
隣り合うセグメントの向い合う面を向かい合わせる工程2と、
隣り合う相互のセグメントに対する上下方向へのずれ止め装置が機能するように一列に並べて配置する工程3と、
1カ所以上の隣り合うセグメントの向い合う面が、基盤と一連のセグメントで構成する空間側の縁が接して、該空間と反対側の縁が隙間を置いて対面して、向い合う面が上方に向かって開いた平面角をなす工程4と、
一連のセグメントに引張材を配置する工程5と、
この状態の基盤と一連のセグメントを動力付き荷役運搬車両で現場まで運搬して、該引張材を引張して一連のセグメント間に圧縮力を導入する工程6と、
その圧縮力によって前記隙間を解消したのち(すなわち向かい合う面が接着して)、一連のセグメントは引張材で連結された連結構造物となって、箱状のセグメントが基盤に固定されるセグメントに支えられて浮き上がり片持ち梁状連結構造物になる工程7を有することを特徴とする連結構造物の構築方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の梁・桁やアーチリブを構成する基盤と一連のセグメントと 梁やアーチ等の連結構造物の構築方法は、以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
あらかじめ目的の連結構造物になるよう、形状や配置が計画的に定められた本願発明の基盤と一連のセグメントを使って、基盤や支持台に載せられたあるいは寄り掛けられた状態の箱状のセグメントに配置された引張材を引張する作業で、箱状のセグメントを片持ち梁状に浮き上がらせることが出来る。つまり、比較的容易な引張材を引張する作業によって、基盤と一連のセグメントの全体形状を高くしたり幅を広げたりすることが出来る。
前記先行技術文献1においては、柱に梁がPC鋼線によって連結されている。梁をどのようにして目的とした位置に設置したのか記載がないが、一般的にクレーンまたは支保工を使って設置されたものと思われる。本願はクレーンの使えない現場において、手間と時間のかかる支保工を使わず、引張材を引張する容易な作業によって梁、桁、スラブや塔の設置を可能とするものである。
前記先行技術文献2においては、プレキャストのアーチ部材を現場で組立てる製品と工法であるが、やはりクレーンを使用する。本願発明はアーチ部材を、形状を計画的に定めてセグメントに分割し、引張材配置装置を備えることで、現場でクレーンを使わずに短期間に容易にアーチ構造物を提供することが出来る効果がある。
前記先行技術文献3の凸状連結構造物の構築方法では基盤と一連の箱状構造物の長さが完成形の凸状構造物より長くなってしまうが、本願では一連のセグメントを基盤や支持台に載せたり寄り掛けたりすることによって、完成形構造物より施工段階の構造物の外形高さや長さを小さくすることが可能である。つまり現場で大きな敷地を要しない。
このことで小さい全体形状の基盤と一連のセグメントで狭いトンネルや建物の内部を通過することが出来る、あるいはそれらの内部で実施する引張作業で全体形状を大きくすることが出来るメリットがある。また、橋の下や高圧電線の下のクレーンが使えない場所であっても、引張材を引張する作業で梁やスラブを浮き上がらせることが可能である。
また、先行技術文献3の構造物が現場の基盤の上で構築する必要がある、つまり現場作業が長くかかる。本願の基盤及び一連のセグメントは移動可能であり、現場での工期非常に短くできる。
このように、あらかじめ目的とする構造物に合わせて形状や配置を計画的定めた本願発明の基盤と一連のセグメントを採用することで、現場で手間や時間のかかる支保工作業の代わりに簡単で短時間の引張作業で上面スラブやアーチ構造などを構築することが出来る。また、上空を利用することが出来ない橋の下や建物内部において、クレーンに代わる構造物構築方法で梁や上面スラブやアーチを浮き上がらせて構築することが出来る。
幅や高さの変化するトンネルやシェッド、カルバート等においても、あらかじめ基盤とセグメントの形状を計画的の定めることで、限られた範囲の構造物形状ではあろうが、対応が可能である。
今日、上方の梁やスラブを構築する場合に、現場で手間や時間のかかる支保工施工やクレーンを使って柱、梁やスラブを組立てる作業を行っている。これに換わって本願発明は、工場や仮設ヤードで基盤や一連のセグメントを製造し組立て、動力付き荷役運搬車両で現場まで運搬し、現場では引張材の引張作業をする、という現場で手間と時間のかからないかつクレーンを使用しない、工業製品と施工方法を提供するものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図面を参照にしながら本発明の基盤と一連のセグメントの実施の形態とそれを使用した連結構造物の構築方法を詳細に説明する。尚、本発明の連結構造物は体育館や倉庫の屋根や覆いの梁や桁、桁橋の桁やアーチ橋などのアーチ構造部材、トンネルやカルバートボックス等の上部部材、鉄塔などに適用できる。また、短期間で作業が終えることが出来る有利さのため仮設足場などにも利用可能である。
ここで、先に本願発明を構成する各部材と機能を説明し、その後実施例を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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