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公開番号2021155003
公報種別公開特許公報(A)
公開日20211007
出願番号2020060452
出願日20200330
発明の名称車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60R 7/04 20060101AFI20210910BHJP(車両一般)
要約【課題】物品配置部に配置した物品の取り忘れを抑制することができる車両を提供する。
【解決手段】車両は、第1座席及び第2座席と、物品配置部と、を備えている。第1座席及び第2座席は、車室内に相互に対向して配置される。物品配置部は、第1座席及び第2座席の少なくとも一方の座席の周囲に配置される。物品配置部に配置される物品の背部となる部材面には、他の内装部品に対して明度及び彩度の高い高コントラスト部50が設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車室内に相互に対向して配置される第1座席及び第2座席と、
前記第1座席及び前記第2座席の少なくとも一方の座席の周囲に配置される物品配置部と、を備え、
前記物品配置部に配置される物品の背部となる部材面に、他の内装部品に対して明度及び彩度の高い高コントラスト部が設けられていることを特徴とする車両。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第1座席は、進行方向後方を向いて配置される前部座席によって構成され、
前記第2座席は、前記前部座席の後方側で、進行方向前方を向いて配置される後部座席によって構成され、
前記物品配置部は、前記後部座席の周囲に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記前部座席は、複数の座が横並び一列に配列されるとともに、各前記座が跳ね上げ可能にされた横並びシートによって構成され、
前記前部座席の前記座の裏面に、前記高コントラスト部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記高コントラスト部は黄色系に配色され、他の内装部品はグレー系に配色されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両。
【請求項5】
前記後部座席の座面の最下端部の高さは、前記前部座席の座面の最下端部の高さよりも高く設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員室に複数の座席を備えた車両に関するものである。
続きを表示(約 5,300 文字)【背景技術】
【0002】
乗員室に複数の座席を備えた車両として、一部の座席の背面に物置用トレイを一体に形成したものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の車両は、後部座席の背凭れの背面に物置用トレイが一体に形成されている。物置用トレイは、背凭れの樹脂製のフレーム材によって一体に形成されている。物置用トレイは、周囲の内装と違和感のない材質や色調となるように設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭58−041637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の車両は、後部座席の一部を物品配置部(物置用トレイ)として使用するときに、物品配置部が周囲の内装と違和感のないものとなるが、逆に、乗員が降車時等に物品配置部上に置いた物品を取り忘れることが懸念される。
【0006】
そこで本発明は、物品配置部に配置した物品の取り忘れを抑制することができる車両を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両は、車室内に相互に対向して配置される第1座席(例えば、実施形態の前部座席10F)及び第2座席(例えば、実施形態の後部座席10R)と、前記第1座席及び前記第2座席の少なくとも一方の座席の周囲に配置される物品配置部(例えば、実施形態のテーブル35、収納ポケット33,41、カップホルダー34,40、床部5)と、を備え、前記物品配置部に配置される物品の背部となる部材面に、他の内装部品に対して明度及び彩度の高い高コントラスト部(例えば、実施形態の高コントラスト部50)が設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記の構成により、物品配置部に小物等の物品を配置すると、背部となる部材面が高コントラスト部であることから、物品配置部に配置した物品が引き立って見える。このため、乗員が物品配置部に配置した物品を取り忘れるのを抑制することができる。
【0009】
前記第1座席は、進行方向後方を向いて配置される前部座席(例えば、実施形態の前部座席10F)によって構成され、前記第2座席は、前記前部座席の後方側で、進行方向前方を向いて配置される後部座席(例えば、実施形態の後部座席10R)によって構成され、前記物品配置部は、前記後部座席の周囲に配置されるようにしても良い。
【0010】
この場合、後部座席の周囲の物品配置部に小物等の物品を配置すると、高コントラスト部である物品配置部の背部に対して物品が引き立った見える。
【0011】
前記前部座席は、複数の座が横並び一列に配列されるとともに、各前記座が跳ね上げ可能にされた横並びシートによって構成され、前記前部座席の前記座の裏面に、前記高コントラスト部が設けられるようにしても良い。
【0012】
この場合、前部座席の乗員の着座しない座を跳ね上げると、座の裏面の高コントラスト部が後部座席の乗員の側を向く。このため、跳ね上げた座の車両後方側にトランク等の物品を載置すると、高コントラスト部を背景として載置した物品が引き立って見える。このため、前部座席の跳ね上げた座の後方に載置した物品を乗員が置き忘れるのを抑制することができる。
【0013】
前記高コントラスト部は黄色系に配色され、他の内装部品はグレー系に配色されることが望ましい。
【0014】
この場合、物品配置部に配置した物品をより引き立たせることができる。
【0015】
前記後部座席の座面(例えば、実施形態の座面15a)の最下端部(例えば、実施形態の最下端部e1)の高さは、前記前部座席の座面(例えば、実施形態の座面11a)の最下端部(例えば、実施形態の最下端部e2)の高さよりも高く設定されるようにしても良い。
【0016】
この場合、前部座席と後部座席に乗員が対座状態で着座したときに、前部座席に着座した乗員の視線高さと後部座席に着座した乗員の視線高さが異なるようになる。このため、対座した乗員同士は相手の視線が気になりにくくなる。また、後部座席に着座した乗員の視線高さが、前部座席に着座した乗員に対して相対的に高くなるため、後部座席に座った乗員の前方視界が良好になる。
また、前部座席に後方を向いて着座した乗員は、車両走行時の揺れによって乗り物酔いを生じ易い傾向にある。しかし、本構成では、前部座席の座面の最下端部の高さが低く設定されているため、後部座席に後向きに着座した乗員が背凭れに強く押し付けられ、車両走行時における身体の揺れを抑制される。したがって、本構成を採用した場合には、前部座席に着座する乗員の乗り物酔いを抑制することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、物品配置部に配置される物品の背部となる部材面が高コントラスト部とされていることから、物品配置部に配置した物品が引き立って見え、乗員が物品を取り忘れるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
実施形態の車両の車内を示す模式的な側面図。
実施形態の車両の車内を示す模式的な上面図。
実施形態の車両の車内を示す模式的な側面図。
実施形態の車両の後部座席回りを示す斜視図。
実施形態の車両の後部座席回りを示す斜視図。
実施形態の車両の座を跳ね上げた前部座席を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面の適所には、車両1の前方を指す矢印FRと、車両1の上方を指す矢印UPと、車両1の左側方を指す矢印LHが記されている。
【0020】
図1は、車内を模式的に示した実施形態の車両1の側面図であり、図2は、車内を模式的に示した実施形態の車両1の上面図である。
車両1は、無人での走行が可能な自動運転車両であり、乗員が搭乗する乗員室2が車両前後方向の中央領域に広く確保されている。具体的には、乗員室2は、前輪Wfの後部位置から後輪Wrの略中央位置の近傍まで前後方向に広がっている。
【0021】
乗員室2の後方には、車両後方側から荷物を搭載可能な荷室3が形成されている。乗員室2と荷室3の間は仕切壁7によって仕切られている。荷室3の床部4は、乗員室2の床部5より高く設定されている。荷室3の床部4は、後輪Wrよりも高い位置に配置されている。荷室3の床部4の下方には、図示しない車両駆動用のモータを駆動するためのバッテリや制御回路等(駆動系装置6)が配置されている。仕切壁7の前面には、車両前方側を映す鏡体19が取り付けられている。
【0022】
乗員室2内の前部側には、複数の座11が横並び一列に配列された横並びシート式(ベンチシート式)の前部座席10Fが配置されている。乗員室2内の後部側には、隣接するもの同士を車両前後方向にオフセット配置可能な独立シート式の後部座席10Rが配置されている。なお、本実施形態では、前部座席10Fが第1座席を構成し、後部座席10Rが第2座席を構成している。
【0023】
前部座席10Fは、三つの座11が横並びに並んで配置されている。前部座席10Fの各座11に対応する背凭れ12は、所定角度に前方に傾斜した状態で、車体前部側のフレーム13に固定されている。前部座席10Fの各座11は、前端側を回動支点として、上方に跳ね上げ可能とされている。なお、前部座席10Fの座11の数は複数であれば良く、三つに限るものではない。
【0024】
図3は、前部座席10Fの座11を上方に跳ね上げた状態を示す図1と同様の車両1の側面図である。
前部座席10Fの各座11は、上方に跳ね上がった状態で座面11aが背凭れ12の背凭れ面12aと対向し、裏面11bが車両後方側に向かって上方に傾斜した状態で、後部座席10R側(車両後方側)に指向する。乗員室2の床部5は、後部座席10Rの前部付近から前部座席10Fの背凭れ12の前端部の下方位置まで延びる平坦な面によって構成されている。このため、前部座席10Fの座11を跳ね上げたときにできる床部5上のスペースには、図3に示すようにスーツケース等の大型の荷物14(物品)を配置することができる。
【0025】
図4は、乗員室2内の後部座席10Rを示す斜視図である。
後部座席10Rは、座15と背凭れ16の対によって構成される三つシートブロック10RA,10RB,10RCが車幅方向に離間して配置されている。車幅方向外側に配置される二つのシートブロック10RA,10RCは、夫々の座15が車両前方に対して車幅方向内側に傾斜して配置されている。車幅方向中央のシートブロック10RBは、車両前方に正対して配置されている。また、車幅方向中央のシートブロック10RBは、車幅方向外側の二つのシートブロック10RA,10RCに対して車両後方側にオフセットして配置されている。
なお、本実施形態では、三つのシートブロック10RA,10RB,10RCが車室内のフレーム17に固定設置されている。しかし、各ブロック10RA,10RB,10RCはシートレール等を介して床部5に移動可能に配置しても良い。
【0026】
また、乗員室2内の車幅方向外側の二つのシートブロック10RA,10RCの各後方位置には、物品収納部18が配置されている。物品収納部18は、その内部に物品を収納できるとともに、その上面側にも物品を載置することができる。
【0027】
また、図1に示すように、乗員室2内に設置される後部座席10Rの座面15aの最下端部e1の高さは、前部座席10Fの座面11aの最下端部e2の高さよりも高く設定されている。このため、前部座席10Fと後部座席10Rに乗員が対座状態で着座したときには、後部座席10Rに着座した乗員の視線高さが、前部座席10Fに着座した乗員(の視線高さ)に対して相対的に高くなる。
【0028】
図5は、車両の後部座席10Rのうちの、車幅方向外側のシートブロック10RAとその周囲を示す斜視図である。
シートブロック10RAの車幅方向内側の側部には、物品配置部であるテーブル35を支持するための支持アーム30が座15の前方側に向かって突出している。本実施形態の場合、テーブル35は、支持アーム30に脱着可能に取り付けられている。
シートブロック10RAの車幅方向外側の側部には、アームレストを兼ねる収納ブロック32が配置されている。収納ブロック32の上面には、取り外したテーブル35を収納する収納ポケット33と、飲み物を載置可能なカップホルダー34が形成されている。本実施形態では、収納ポケット33とカップホルダー34も物品配置部を構成している。また、シートブロック10RAの後方側に配置される物品収納部18にも、物品配置部であるカップホルダー40と収納ポケット41が形成されている。
【0029】
ここで、テーブル35の上面は、様々な物品51が配置される部分であり、かつ、配置された物品51の背部となって見える部材面でもある。テーブル35の上面には、他の内装部品に対して明度及び彩度の高い配色が施されている。その配色の施されたテーブル35の上面は、本実施形態における高コントラスト部50を構成している。
【0030】
また、収納ブロック32と物品収納部18のカップホルダー34,40は、その内部が物品であるカップの配置される部分であり、その周縁部がカップの背部となって見える部材面である。各カップホルダー34,40の周縁部には、他の内装部品に対して明度及び彩度の高い配色が施されている。収納ブロック32と物品収納部18の収納ポケット33,41は、その内部がテーブル35等の物品の配置される部分であり、その周縁部が収納した物品の背部となって見える部材面である。各収納ポケット33,41の周縁部には、他の内装部品に対して明度及び彩度の高い配色が施されている。
上記の配色の施された各カップホルダー34,40の周縁部と各収納ポケット33,41の周縁部は、本実施形態における高コントラスト部50を構成している。
(【0031】以降は省略されています)

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