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公開番号2021152310
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210930
出願番号2020053375
出願日20200324
発明の名称衛生洗浄装置
出願人株式会社アイシン
代理人特許業務法人アイテック国際特許事務所
主分類E03D 9/08 20060101AFI20210903BHJP(上水;下水)
要約【課題】外気温に拘わらず洗浄開始初期に低温の洗浄水を噴出することがなく、必要最小限の待ち時間で洗浄を開始する。
【解決手段】衛生洗浄装置は、局部洗浄が要求されたとき、ヒータのオン駆動を開始し、退避位置において切替バルブの状態を許容状態として洗浄ノズルに洗浄水を供給する冷水抜き動作を行ない、冷水抜き動作を終了すると、切替バルブを規制状態とすると共に洗浄位置に向かって洗浄ノズルの進出を開始し、洗浄ノズルが洗浄位置に到達すると、切替バルブを許容状態として洗浄ノズルに洗浄水を供給する局部洗浄動作を行なう。熱交換ユニットに入力される洗浄水の温度または外気温と設定温度との温度差が小さくなるほど、冷水抜き動作の終了タイミングを早くする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置であって、
退避位置と洗浄位置との間を進退すると共に、前記洗浄位置において人体の局部に洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、
前記洗浄ノズルへの洗浄水の供給を許容する許容状態と前記洗浄ノズルへの洗浄水の供給を規制する規制状態とを切り替える切替バルブと、
前記洗浄水を加熱する瞬間加熱式のヒータを含む熱交換ユニットと、
局部洗浄が要求されたとき、前記ヒータのオン駆動を開始し、前記退避位置において前記切替バルブの状態を前記許容状態として前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する冷水抜き動作を行ない、前記冷水抜き動作を終了すると、前記切替バルブを前記規制状態とすると共に前記洗浄位置に向かって前記洗浄ノズルを進出させ、前記洗浄ノズルが前記洗浄位置に到達すると、前記切替バルブを前記許容状態として前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する局部洗浄動作を行なう制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記熱交換ユニットに入力される洗浄水の温度または外気温度と設定温度との温度差が小さくなるほど、前記冷水抜き動作の終了タイミングを早くする、
衛生洗浄装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の衛生洗浄装置であって、
前記制御装置は、前記熱交換ユニットから出力される洗浄水の温度が一定温度に達してからの経過時間が所定時間に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、
前記所定時間は、前記温度差が小さいほど短くなるように設定される、
衛生洗浄装置。
【請求項3】
請求項1に記載の衛生洗浄装置であって、
前記制御装置は、前記熱交換ユニットから出力される洗浄水の温度が所定温度に達してからの経過時間が一定時間に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、
前記所定温度は、前記温度差が小さいほど低くなるように設定される、
衛生洗浄装置。
【請求項4】
請求項1に記載の衛生洗浄装置であって、
前記制御装置は、前記局部洗浄が要求されてからの経過時間が所定時間に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、
前記所定時間は、前記温度差が小さいほど短くなるように設定される、
衛生洗浄装置。
【請求項5】
請求項1に記載の衛生洗浄装置であって、
前記制御装置は、前記熱交換ユニットから出力される洗浄水の温度が所定温度に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、
前記所定温度は、前記温度差が小さいほど低くなるように設定される、
衛生洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生洗浄装置に関する。
続きを表示(約 9,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、給水源から供給される洗浄水を加熱するヒータを有する瞬間加熱式の熱交換器と、ヒータにより加熱された洗浄水を人体に噴出する噴出ノズルと、供給電源からヒータに供給される電力を制御する制御部と、熱交換器に供給される水の温度(入水温度)を検出する入水サーミスタと、を備える衛生洗浄装置において、入水温度と設定温度との間の偏差量が所定値以上である場合には、合成抵抗値が相対的に低い回路構成でヒータに供給される電力量を制御し、入水温度と設定温度との間の偏差量が所定値未満である場合には、合成抵抗値が相対的に高い回路構成でヒータに供給される電力量を制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6−146373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、人体の局部を洗浄するにあたっては、熱交換器と洗浄ノズルとの間の水路内の冷水が洗浄ノズルから噴出されることのないように、洗浄ノズルが退避位置に位置する状態でヒータにより加熱した洗浄水を洗浄ノズルへ供給することにより、熱交換器と洗浄ノズルとの間の水路の冷水を抜く冷水抜き動作が行なわれる。そして、冷水抜き動作を終了した後、洗浄ノズルへの洗浄水の供給を停止した状態で当該洗浄ノズルを退避位置から洗浄位置まで進出させ、洗浄ノズルが洗浄位置に到達すると、加熱した洗浄水を洗浄ノズルに供給することにより、洗浄ノズルから洗浄水の噴出を開始する。すなわち、冷水抜き動作を終了してから洗浄ノズルが洗浄水の噴出を開始するまでには、一定の待ち時間を要する。このため、外気温が低いと、待ち時間の間に洗浄ノズル内の洗浄水が温度低下し、洗浄開始初期に洗浄ノズルから低温の洗浄水が噴出されるおそれがある。
【0005】
本発明の衛生洗浄装置は、外気温に拘わらず洗浄開始初期に低温の洗浄水を噴出することがなく、必要最小限の待ち時間で洗浄を開始することができる衛生洗浄装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の衛生洗浄装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の衛生洗浄装置は、
人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置であって、
退避位置と洗浄位置との間を進退すると共に、前記洗浄位置において人体の局部に洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、
前記洗浄ノズルへの洗浄水の供給を許容する許容状態と前記洗浄ノズルへの洗浄水の供給を規制する規制状態とを切り替える切替バルブと、
前記洗浄水を加熱する瞬間加熱式のヒータを含む熱交換ユニットと、
局部洗浄が要求されたとき、前記ヒータのオン駆動を開始し、前記退避位置において前記切替バルブの状態を前記許容状態として前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する冷水抜き動作を行ない、前記冷水抜き動作を終了すると、前記切替バルブを前記規制状態とすると共に前記洗浄位置に向かって前記洗浄ノズルを進出させ、前記洗浄ノズルが前記洗浄位置に到達すると、前記切替バルブを前記許容状態として前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する局部洗浄動作を行なう制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記熱交換ユニットに入力される洗浄水の温度または外気温度と設定温度との温度差が小さくなるほど、前記冷水抜き動作の終了タイミングを早くする、
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の衛生洗浄装置は、局部洗浄が要求されたとき、ヒータのオン駆動を開始し、退避位置において切替バルブの状態を許容状態として洗浄ノズルに洗浄水を供給する冷水抜き動作を行ない、冷水抜き動作を終了すると、切替バルブを規制状態とすると共に洗浄位置に向かって洗浄ノズルの進出を開始し、洗浄ノズルが洗浄位置に到達すると、切替バルブを許容状態として洗浄ノズルに洗浄水を供給する局部洗浄動作を行なう。この衛生洗浄装置において、熱交換ユニットに入力される洗浄水の温度または外気温度と設定温度との温度差が小さくなるほど、冷水抜き動作の終了タイミングを早くする。温度差が大きいときには、水抜き動作を終了してから洗浄ノズルが退避位置から洗浄位置へ移動するまでの移動時間の間に生じる洗浄ノズル内の洗浄水の温度低下は大きくなるため、冷水抜き動作の終了タイミングを遅らせて洗浄ノズル内の水温が十分に昇温するのを待ってから洗浄位置へ向けた洗浄ノズルの移動を開始することで、洗浄開始初期に低温の洗浄水が洗浄ノズルから噴出されるのを抑制することができる。一方、温度差が小さいときには、上述した洗浄ノズルの移動時間の間に生じる洗浄ノズル内の洗浄水の温度低下は小さいため、冷水抜き動作の終了タイミングを早めることで、少ない待ち時間で洗浄を開始することができる。この結果、外気温に拘わらず洗浄開始初期に低温の洗浄水を噴出することがなく、必要最小限の待ち時間で洗浄を開始することができる衛生洗浄装置とすることができる。
【0009】
こうした本発明の衛生洗浄装置において、前記制御装置は、前記熱交換ユニットから出力される洗浄水の温度が一定温度に達してからの経過時間が所定時間に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、前記所定時間は、前記温度差が小さいほど短くなるように設定されるものとしてもよいし、前記熱交換ユニットから出力される洗浄水の温度が所定温度に達してからの経過時間が一定時間に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、前記所定温度は、前記温度差が小さいほど低くなるように設定されるものとしてもよい。
【0010】
あるいは、本発明の衛生洗浄装置において、前記制御装置は、前記局部洗浄が要求されてからの経過時間が所定時間に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、前記所定時間は、前記温度差が小さいほど短くなるように設定されるものとしてもよいし、前記熱交換ユニットから出力される洗浄水の温度が所定温度に達すると、前記冷水抜き動作を終了し、前記所定温度は、前記温度差が小さいほど低くなるように設定されるものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
衛生洗浄装置を備える便座装置の外観を示す外観斜視図である。
衛生洗浄装置の構成の概略を示す構成図である。
第1実施形態の局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。
冷水抜き動作とノズル伸ばし動作と局部洗浄動作の各動作を示す説明図である。
第1実施形態のノズル伸ばし開始タイミングを説明する説明図である。
ノズル伸ばし開始時間設定用マップの一例を示す説明図である。
第2実施形態の局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。
第2実施形態のノズル伸ばし開始タイミングを説明する説明図である。
タイマ計測開始温度設定用マップの一例を示す説明図である。
第3実施形態の局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。
第3実施形態のノズル伸ばし開始タイミングを説明する説明図である。
第4実施形態の局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。
第4実施形態のノズル伸ばし開始タイミングを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、衛生洗浄装置を備える便座装置の外観を示す外観斜視図であり、図2は、衛生洗浄装置の構成の概略を示す構成図である。
【0014】
便座装置10は、図1に示すように、トイレ室に設置された便器1の上面に設けられるものであり、便座装置本体12と、便座装置本体12に対して開閉可能に支持された便座14と、便座装置本体12に対して開閉可能に支持された便蓋16と、操作パネル18と、を備える。
【0015】
便座装置本体12は、洗浄水を噴出して人体の局部を洗浄する本実施形態の衛生洗浄装置20を備える。衛生洗浄装置20は、図2に示すように、給水源から洗浄水流路21への供給を司る止水電磁弁22と、洗浄水流路21を介して供給された洗浄水を人体の局部に向かって噴出するノズルユニット30と、全体の制御を司る制御装置50と、を有する。
【0016】
洗浄水流路21には、上流側から順に、給水源から止水電磁弁22を介して供給される洗浄水の圧力を所定圧に減圧する減圧弁24、減圧弁24を通過した洗浄水を加熱する熱交換ユニット26が設けられている。洗浄水流路21の熱交換ユニット26よりも上流側には、熱交換ユニット26に入力される洗浄水の温度(入水温度Tin)を検出する水温センサ28aが設けられ、洗浄水流路21の熱交換ユニット26よりも下流側には、熱交換ユニット26から出力される洗浄水の温度(出水温度Tout)を検出する水温センサ28bが設けられている。
【0017】
熱交換ユニット26は、例えば1200W程度の定格出力を有するヒータ26a(例えばセラミックヒータ等)を内蔵し、洗浄水を瞬間的に加熱する瞬間加熱式の熱交換ユニットとして構成されている。
【0018】
ノズルユニット30は、洗浄の強さを調整する脈動ポンプ32と、バキュームブレーカ34と、切替バルブ36と、複数のノズル40,41と、ノズル洗浄器42と、を備える。複数のノズル40,41は、本実施形態では、おしり洗浄ノズル40と、ビデ洗浄ノズル41とにより構成されている。ノズル洗浄器42は、おしり洗浄ノズル40やビデ洗浄ノズル41に洗浄水を噴出してこれらを洗浄するものである。おしり洗浄ノズル40とビデ洗浄ノズル41は、それぞれ対応するノズル駆動装置43,44によりノズルケース内に収容された収容位置(退避位置)とノズルケースから進出した進出位置(洗浄位置)との間で進退移動が可能となっている。なお、複数のノズル40,41には、強い水流で洗浄水を噴出するおしりパワフル洗浄用のノズルや、幅広い範囲に洗浄水を噴出するおしりマイルド洗浄用のノズル、便器1の鉢内にミスト状の洗浄水を噴出する鉢内噴出用のノズルなどが含まれてもよい。切替バルブ36は、脈動ポンプ32から吐出された洗浄水を複数のノズル40,41およびノズル洗浄器42のうちいずれから噴出させるかを切り替えるロータリー切替バルブとして構成されている。
【0019】
操作パネル18には、例えば、おしり洗浄の開始を指示するおしり洗浄ボタン、ビデ洗浄の開始を指示するビデ洗浄ボタン、洗浄の停止を指示する止ボタン、洗浄水の強さを設定する洗浄強さ設定ボタン、洗浄水の温度(水温)を設定する水温設定ボタンなどが設けられている。
【0020】
制御装置50は、CPU52を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU52の他にROM54やRAM56,タイマ58,入出力ポートを備える。制御装置50には、操作パネル18からの操作信号や使用者の便座14への着座を検知する着座センサ19からの着座信号、水温センサ28aからの入水温度Tin、水温センサ28bからの出水温度Toutなどが入力ポートを介して入力されている。制御装置50からは、止水電磁弁22への駆動信号やヒータ26aへの制御信号、脈動ポンプ32への駆動信号、切替バルブ36への駆動信号、ノズル駆動装置43への駆動信号、ノズル駆動装置44への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。
【0021】
次に、こうして構成された実施形態の便座装置10(衛生洗浄装置20)の動作について説明する。図3は、衛生洗浄装置20の制御装置50により実行される局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。以下、局部洗浄開始処理について、図4を参照しながら説明する。
【0022】
局部洗浄開始処理が実行されると、制御装置50のCPU52は、まず、局部洗浄の開始が指示されるのを待つ(ステップS100)。この処理は、着座センサ19により着座が検知されている状態で、操作パネル18のおしり洗浄ボタンまたはビデ洗浄ボタンが操作(押下)されたか否かを判定することにより行われる。局部洗浄の開始が指示されると、熱交換ユニット26を通過する洗浄水を加熱するようヒータ26aの駆動を開始すると共に(ステップS110)、おしり洗浄ボタンが操作された場合にはおしり洗浄ノズル40に洗浄水流路21が連通し、ビデ洗浄ボタンが操作された場合にはビデ洗浄ノズル41に洗浄水流路21が連通するよう切替バルブ36を制御する(ステップS120)。ステップS110,S120の処理は、熱交換ユニット26で加熱した洗浄水により熱交換ユニット26と洗浄ノズル(おしり洗浄ノズル40またはビデ洗浄ノズル41)との間の冷水を抜くための処理(冷水抜き動作)である(図4(a)参照)。続いて、操作パネル18の水温設定ボタンの操作に基づいて設定される設定温度Tsetと水温センサ28aにより検出される入水温度Tinとを入力し(ステップS130)、入力した設定温度Tsetから入水温度Tinを減じて温度差ΔTを計算する(ステップS140)。そして、温度差ΔTに基づいてノズル伸ばし開始時間βを設定する(ステップS150)。ノズル伸ばし開始時間βには、冷水抜き動作の所要時間の一部が含まれる。ノズル伸ばし開始時間βの設定についての詳細は後述する。
【0023】
次に、水温センサ28bからの出水温度Toutを入力し(ステップS160)、入力した出水温度Toutがタイマ計測開始温度α以上となるのを待つ(ステップS170)。ここで、タイマ計測開始温度は、一定値(例えば、30℃)に定められる。出水温度Toutがタイマ計測開始温度α以上となると、タイマtの計測を開始し(ステップS180)、タイマtの計測値がステップS150で設定したノズル伸ばし開始時間β以上となるのを待つ(ステップS190)。タイマtの計測値がノズル伸ばし開始時間β以上となると、タイマtの計測を終了すると共に(ステップS200)、洗浄水流路21がノズル洗浄器42に連通するよう切替バルブ36を制御する(ステップS210)。これにより、洗浄水流路21の熱交換ユニット26と切替バルブ36との間には、熱交換ユニット26で加熱した洗浄水が継続して供給され、洗浄水の昇温状態が維持される。続いて、洗浄ノズル(おしり洗浄ノズル40またはビデ洗浄ノズル41)が進出するよう対応するノズル駆動装置を制御することによりノズル伸ばし動作を開始する(ステップS220、図4(b)参照)。この処理は、おしり洗浄ボタンが操作された場合にはおしり洗浄ノズル40が進出するようノズル駆動装置43を制御し、ビデ洗浄ボタンが操作された場合にはビデ洗浄ノズル41が進出するようノズル駆動装置44を制御することにより行なわれる。本実施形態では、ノズル伸ばし動作中の洗浄ノズルには、ノズル洗浄器42から洗浄水が噴出されるため、局部洗浄の前に洗浄ノズルの表面に水膜を形成して、洗浄ノズルに汚れが付着し難くすることができる。
【0024】
そして、洗浄ノズル(おしり洗浄ノズル40またはビデ洗浄ノズル41)が洗浄位置に到達するのを待って(ステップS230)、洗浄水流路21が洗浄ノズルに連通するよう切替バルブ36を制御して(ステップS240)、局部洗浄開始処理を終了する。これにより、人体の局部に向かって洗浄ノズルから洗浄水が噴出されて局部洗浄が開始されることになる(図4(c)参照)。
【0025】
このように、第1実施形態の衛生洗浄装置20では、図5に示すように、出水温度Toutがタイマ計測開始温度α以上となったときにタイマtの計測を開始し、タイマtの計測値がノズル伸ばし開始時間β以上となったときにノズル伸ばし動作を開始する。ここで、ノズル伸ばし開始時間βの設定は、ノズル伸ばし開始時間βと温度差ΔTとの関係を予め求めてノズル伸ばし開始時間設定用マップとしてROM54に記憶しておき、温度差ΔTが与えられると、マップから対応するノズル伸ばし開始時間βを導出することにより行なわれる。ノズル伸ばし開始時間設定用マップを図6に示す。図示するように、ノズル伸ばし開始時間βは、温度差ΔTが大きいほど、すなわち、設定温度Tsetと入水温度Tinとの乖離が大きいほど長くなるように設定される。
【0026】
本実施形態では、ノズル伸ばし動作中は、熱交換ユニット26で加熱した洗浄水をノズル洗浄器42に供給し、洗浄ノズルには加熱した洗浄水は供給されないから(図4(b)参照)、ノズル伸ばし動作の所要時間が長くなると、外気によって洗浄ノズル内の洗浄水に温度低下が生じる。この状態で局部洗浄を開始すると、局部洗浄の開始初期において、洗浄ノズルから低温の洗浄水が噴出され、使用者に不快感を与えるおそれがある。本実施形態では、設定温度Tsetと入水温度Tinとの乖離が大きい場合には、ノズル伸ばし開始時間βに長時間を設定することで、ノズル伸ばし動作が開始される前に洗浄ノズル内の洗浄水を十分に昇温させておくことができ、局部洗浄の開始初期において洗浄ノズルから低温の洗浄水が噴出されるのを抑制することができる。一方、設定温度Tsetと入水温度Tinとの乖離が小さい場合には、洗浄ノズル内においてノズル伸ばし動作中に生じる洗浄水の温度低下は小さくなるから、ノズル伸ばし開始時間βに短時間を設定することで、局部洗浄が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。
【0027】
以上説明した第1実施形態の衛生洗浄装置20では、局部洗浄の開始が指示されると、冷水抜き動作を行ない、冷水抜き動作が終了すると、ノズル伸ばし動作を経て、洗浄ノズルから洗浄水を噴出するものにおいて、設定温度Tsetと入水温度Tinとの温度差ΔTが小さくなるほど、冷水抜き動作の終了タイミングを早くする。これにより、外気温に拘わらず洗浄開始初期に低温の洗浄水を噴出することがなく、必要最小限の待ち時間で洗浄を開始することができる衛生洗浄装置とすることができる。
【0028】
図7は、第2実施形態の局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の局部洗浄開始処理の各ステップのうち第1実施形態の局部洗浄開始処理と同一のステップについては同一のステップ番号を付した。第2実施形態の局部洗浄開始処理では、制御装置50のCPU52は、ステップS140で計算した温度差ΔTに基づいてタイマ計測開始温度αを設定する(ステップS150B)。次に、出水温度Toutを入力し(ステップS160)、入力した出水温度ToutがステップS150Bで設定したタイマ計測開始温度α以上となるのを待って(ステップS170B)、タイマtの計測を開始する(ステップS180)。タイマtの計測を開始すると、タイマtの計測値が一定時間(例えば、数秒)に定められたノズル伸ばし開始時間β以上となるのを待って(ステップS190B)、洗浄水流路21をノズル洗浄器42に連通するよう切替バルブ36を制御して(ステップS210)、ノズル伸ばし動作を開始し(ステップS220)、ステップS230に進む。
【0029】
このように、第2実施形態の衛生洗浄装置では、図8に示すように、出水温度ToutがステップS150Bで設定されたタイマ計測開始温度α以上となったときにタイマtの計測を開始し、タイマtの計測値が一定時間であるノズル伸ばし開始時間β以上となったときにノズル伸ばし動作を開始する。ここで、タイマ計測開始温度αの設定は、タイマ計測開始温度αと温度差ΔTとの関係を予め求めてタイマ計測開始温度設定用マップとしてROM54に記憶しておき、温度差ΔTが与えられると、マップから対応するタイマ計測開始温度αを導出することにより行なわれる。タイマ計測開始温度設定用マップを図9に示す。図示するように、タイマ計測開始温度αは、温度差ΔTが大きいほど、すなわち、設定温度Tsetと入水温度Tinとの乖離が大きいほど高くなるように設定される。これにより、第1実施形態と同様に、洗浄開始初期に低温の洗浄水を噴出することがなく、必要最小限の待ち時間で洗浄を開始することができる衛生洗浄装置とすることができる。
【0030】
図10は、第3実施形態の局部洗浄開始処理の一例を示すフローチャートである。なお、第3実施形態の局部洗浄開始処理の各ステップのうち第1実施形態の局部洗浄開始処理と同一のステップについては同一のステップ番号を付した。第3実施形態の局部洗浄開始処理では、制御装置50のCPU52は、ステップS140で計算した温度差ΔTに基づいてノズル伸ばし開始時間β2を設定した後(ステップS150C)、タイマtの計測を開始し(ステップS180)、タイマtの計測値がノズル伸ばし開始時間β2以上となるのを待って(ステップS190C)、洗浄水流路21をノズル洗浄器42に連通するよう切替バルブ36を制御して(ステップS210)、ノズル伸ばし動作を開始する(ステップS220)。なお、タイマtの計測開始は、ステップS100で局部洗浄の開始が指示された直後に行われてもよい。
(【0031】以降は省略されています)

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