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公開番号2021145505
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210924
出願番号2020043688
出願日20200313
発明の名称電源制御回路及び低電力デバイス
出願人新日本無線株式会社
代理人誠真IP特許業務法人
主分類H02J 7/35 20060101AFI20210827BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】発電部の発電量が微弱であっても負荷回路に所要の動作電圧を長時間安定して供給できるようにする。
【解決手段】電源制御回路10は、充電中にコンデンサ16の端子間電圧VCが給電開始用しきい値以上になってから、スイッチ制御回路24が2つのスイッチ18、20をオンにして、コンデンサ16の放電(負荷回路14への給電)を開始する。そして、給電中に端子間電圧が給電停止用しきい値以下になると、スイッチ制御回路が2つのスイッチをオフにして、コンデンサの放電(給電)を停止して充電に切り替える。非線形バイパス回路22は、中間のノードN22、1個または複数(n)個のダイオードD1‥‥Dnおよび抵抗R22を有し、ノードをスイッチ制御回路の電圧入力端子24INに接続している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
直流の発電部に並列に接続されるコンデンサから負荷回路への間欠的な給電を制御する電源制御回路であって、
前記コンデンサの第1の端子と前記負荷回路の対応する入力端子との間に接続される第1のスイッチと、
前記コンデンサの前記第1の端子と第2の端子間に接続され、中間にノードを有するとともに、前記第1の端子と前記ノードとの間に1個または複数個のダイオードを有し、前記コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になると前記ダイオードが順方向で導通して前記ノードの電圧が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値以上になる非線形バイパス回路と、
前記非線形バイパス回路の前記ノードに接続されるとともに、前記第1のスイッチの入力側の端子または出力側の端子に第2のスイッチを介して接続される電圧入力端子と、前記第1および第2のスイッチのオン・オフを制御するための制御信号を出力する制御出力端子とを有し、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とするスイッチ制御回路と、
を具備し、
前記スイッチ制御回路は、前記第1および第2のスイッチがオフ状態の下で前記コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値以上になってから前記第1および第2のスイッチをオンにし、前記第1および第2のスイッチがオン状態の下で前記コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値より低い第3のしきい値以下になってから前記第1および第2のスイッチをオフにする、
電源制御回路。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
前記非線形バイパス回路は、前記ノードと前記コンデンサの前記第2の端子との間に第1の抵抗を有する、請求項1に記載の電源制御回路。
【請求項3】
前記スイッチ制御回路は、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とし、その入力端子が前記電圧入力端子を構成し、その出力端子が前記制御出力端子を構成し、その反転しきい値が前記第2のしきい値と同じ値である第1のインバータを有する、請求項1または請求項2に記載の電源制御回路。
【請求項4】
前記第1のインバータは、前記コンデンサの前記第1および第2の端子間で直列に接続される第1導電型の第1のMOSトランジスタおよび第2導電型の第2のMOSトランジスタを有し、
前記第1のMOSトランジスタは、そのソースが前記コンデンサの前記第1の端子に接続され、そのドレインが前記制御出力端子に接続され、そのゲートが前記電圧入力端子に接続され、
前記第2のMOSトランジスタは、そのソースが前記コンデンサの前記第2の端子に接続され、そのドレインが前記制御出力端子に接続され、そのゲートが前記電圧入力端子に接続される、
請求項3に記載の電源制御回路。
【請求項5】
前記第1のスイッチは、そのソースが前記コンデンサの前記第1の端子に接続され、そのドレインが前記負荷回路の前記入力端子に接続され、そのゲートが前記スイッチ制御回路の前記制御出力端子に接続される第1導電型の第3のMOSトランジスタを有する、請求項4に記載の電源制御回路。
【請求項6】
前記スイッチ制御回路は、そのソースが前記コンデンサの前記第2の端子に接続され、そのドレインが前記負荷回路の前記入力端子に接続され、そのゲートが前記スイッチ制御回路の前記制御出力端子に接続される第2導電型の第4のMOSトランジスタを有する、請求項5に記載の電源制御回路。
【請求項7】
前記第2のスイッチは、そのソースが前記コンデンサの前記第1の端子に接続され、そのドレインが前記スイッチ制御回路の前記電圧入力端子に接続され、そのゲートが前記スイッチ制御回路の前記制御出力端子に接続される第1導電型の第5のMOSトランジスタを有する、請求項4〜6のいずれか一項に記載の電源制御回路。
【請求項8】
前記第2のスイッチは、そのソースが前記コンデンサの前記第1の端子に接続され、そのドレインが前記スイッチ制御回路の前記電圧入力端子に接続される第1導電型の第5のMOSトランジスタを有し、
前記スイッチ制御回路は、その入力端子が前記第1のスイッチの出力側の端子に接続され、その出力端子が前記第5のMOSトランジスタのゲートに接続され、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とする第2のインバータを有する、
請求項5または請求項6に記載の電源制御回路。
【請求項9】
前記第2のインバータは、前記コンデンサの前記第1および第2の端子間で直列に接続される第1導電型の第6のMOSトランジスタおよび第2導電型の第7のMOSトランジスタを有し、
前記第6のMOSトランジスタは、そのソースが前記コンデンサの前記第1の端子に接続され、そのドレインが前記第5のMOSトランジスタのゲートに接続され、そのゲートが前記第1のスイッチの出力側の端子に接続され、
前記第7のMOSトランジスタは、そのソースが前記コンデンサの前記第2の端子に接続され、そのドレインが前記第5のMOSトランジスタのゲートに接続され、そのゲートが前記第1のスイッチの出力側の端子に接続される、
請求項8に記載の電源制御回路。
【請求項10】
直流の発電部に並列に接続される主コンデンサから負荷回路への間欠的な給電を制御する電源制御回路であって、
前記主コンデンサの第1の端子と前記負荷回路の対応する入力端子との間に接続される第1のスイッチと、
中間のノードと、前記主コンデンサの前記第1の端子と前記ノードとの間に接続される1個または複数個のダイオードと、前記ノードと前記第1のスイッチの出力側の端子との間に接続されるバイパスコンデンサとを有し、前記主コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値以上になると前記ダイオードが順方向で導通して前記ノードの電圧が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値以上になる非線形バイパス回路と、
前記非線形バイパス回路の前記ノードに接続されるとともに、前記第1のスイッチの入力側の端子または出力側の端子に第2のスイッチを介して接続される電圧入力端子と、前記第1および第2のスイッチのオン・オフを制御するための制御信号を出力する制御出力端子とを有し、前記第1のコンデンサの端子間電圧を動作電圧とするスイッチ制御回路と、
を具備し、
前記スイッチ制御回路は、前記第1および第2のスイッチがオフ状態の下で前記主コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値以上になってから前記第1および第2のスイッチをオンにし、前記第1および第2のスイッチがオン状態の下で前記主コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値より低い第3のしきい値以下になってから前記第1および第2のスイッチをオフにする、
電源制御回路。
【請求項11】
前記スイッチ制御回路は、前記第2のスイッチの制御端子と前記第1のコンデンサの前記第1の端子または前記第2の端子のいずれかとの間に接続されている第2の抵抗を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の電源制御回路。
【請求項12】
前記スイッチ制御回路は、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とし、その入力端子が前記電圧入力端子を構成し、その出力端子が前記制御出力端子を構成し、その反転しきい値が前記第2のしきい値と同じ値であるインバータを有する、請求項10に記載の電源制御回路。
【請求項13】
前記スイッチ制御回路は、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とし、その入力端子が前記電圧入力端子を構成し、その出力端子が前記制御出力端子を構成し、その一方の反転しきい値が前記第3のしきい値と同じ値であるヒステリシス・インバータを有する、請求項1または請求項10に記載の電源制御回路。
【請求項14】
直流の発電部に並列に接続されるコンデンサから負荷回路への間欠的な給電を制御する電源制御回路であって、
中間のノードと、前記コンデンサの前記第1の端子と前記ノードとの間に接続される少なくとも1個のダイオードとを有し、前記コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になると前記ダイオードが順方向で導通して前記ノードの電圧が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値以上になる非線形バイパス回路を有し、
前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とし、前記ノードの電圧の前記第2のしきい値を基準とする論理レベルの変化に応じて前記負荷回路への給電を開始し、前記コンデンサの端子間電圧または前記負荷回路の入力電圧の前記第1のしきい値より低い第3のしきい値を基準とする論理レベルの変化に応じて前記負荷回路への給電を停止する、
電源制御回路。
【請求項15】
所与の環境エネルギーを電力に変換して直流の電流を出力する発電部と、
前記発電部の出力端子に並列に接続されるコンデンサと、
一定の動作を間欠的に行うことができる負荷回路と、
前記コンデンサから前記負荷回路への間欠的な給電を制御する請求項1〜14のいずれかに記載の電源制御回路と
を有する低電力デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発電部から負荷回路への給電を制御する電源制御回路に係り、特に低電力デバイス用の電源制御回路および低電力デバイスに関する。
続きを表示(約 7,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光や熱、振動、電波等の身の回りにあるエネルギーを電力に変換する環境発電(エネルギーハーベスト)が注目されている。環境発電を利用するデバイスは、概して発電部(ハーベスタ)の起電力が微弱で不安定であるため、発電部と並列にコンデンサを接続して、発電部より出力される電力をいったんコンデンサに蓄えてから所要の電圧で負荷回路に供給するようにしている。
【0003】
このような低電力のデバイスに用いられる電源制御回路は、基本的には、コンデンサの端子間電圧V

について2つのしきい値V
TH
,V
TL
を設定し、端子間電圧V

が高い方のしきい値V
TH
以上になるとコンデンサの放電(負荷回路への給電)を開始し、端子間電圧V

が低い方のしきい値V
TL
以下になるとコンデンサの放電を停止して充電に切り替えるようになっている。
【0004】
そのような充放電を繰り返し行うには、コンデンサの端子間電圧V

が高い方のしきい値V
TH
以上になるタイミングおよび低い方のしきい値V
TL
以下になるタイミングを監視する必要がある。このために、従来の電源制御回路はヒステリシス・コンパレータを用いている(たとえば特許文献1)。
【0005】
この場合、ヒステリシス・コンパレータは、一方の入力端子(たとえば正極側入力端子)にはコンデンサと並列に接続される抵抗分圧回路より分圧電圧が入力され、他方の入力端子(負極側入力端子)には基準電圧生成回路より比較基準電圧V
REF
が入力される。かかるヒステリシス・コンパレータには、ヒステリシス幅を2αとすると、それぞれV
REF
+α,V
REF
−αと表される2つのしきい値が設定される。そこで、コンデンサの端子間電圧V

がV
TH
,V
TL
のときに抵抗分圧回路より上記しきい値V
REF
+α,V
REF
−αに等しい分圧電圧がそれぞれ得られるようにする。そうすると、ヒステリシス・コンパレータは、コンデンサ端子間電圧V

がV
TH
以上になるとHighレベルの二値信号を出力し、コンデンサ端子間電圧V

がV
TL
以下になるとLowレベルの二値信号を出力する。この二値信号を用いて、コンデンサと負荷回路との間に直列に接続されているスイッチをオン・オフ制御することにより、コンデンサの放電および充電を適確に切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010−207062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように環境発電が近年頓に注目されているのは、それがIoT(Internet of Things)の中核技術であるからである。IoTの分野では、消費電力を環境発電によって自ら賄うことができる電池不要の低電力デバイスが希求されている。
【0008】
そのような電池不要の低電力デバイスのパワーマネジメント回路として用いられる電源制御回路は、発電部の発電量が微弱であってもそれを効率よく長時間安定に負荷回路に供給できるものでなければならない。しかるに、上記のような従来の電源制御回路は、ヒステリシス・コンパレータ内の利得回路や周辺の基準電圧生成回路および抵抗分圧回路等で自ら多量の電力を消費するため、環境エネルギーから生成される微弱な電力を所要の動作電圧で負荷回路へ長時間安定に供給することは不可能であり、電池不使用の低電力デバイスには適合できない。
【0009】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するものであり、発電部の発電量が微弱であっても負荷回路に所要の動作電圧を長時間安定して供給することができる電源制御回路およびこれを有する低電力デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点における電源制御回路は、直流の発電部に並列に接続されるコンデンサから負荷回路への間欠的な給電を制御する電源制御回路であって、前記コンデンサの第1の端子と前記負荷回路の対応する入力端子との間に接続される第1のスイッチと、前記コンデンサの前記第1の端子と第2の端子間に接続され、中間にノードを有するとともに、前記第1の端子と前記ノードとの間に1個または複数個のダイオードを有し、前記コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になると前記ダイオードが順方向で導通して前記ノードの電圧が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値以上になる非線形バイパス回路と、前記非線形バイパス回路の前記ノードに接続されるとともに、前記第1のスイッチの入力側の端子または出力側の端子に第2のスイッチを介して接続される電圧入力端子と、前記第1および第2のスイッチのオン・オフを制御するための制御信号を出力する制御出力端子とを有し、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とするスイッチ制御回路とを具備し、前記スイッチ制御回路は、前記第1および第2のスイッチがオフ状態の下で前記コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値以上になってから前記第1および第2のスイッチをオンにし、前記第1および第2のスイッチがオン状態の下で前記コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値より低い第3のしきい値以下になってから前記第1および第2のスイッチをオフにする。
【0011】
上記構成の電源制御回路おいては、スイッチ制御回路の制御により第1および第2のスイッチがオフ状態にある間は、発電部の出力電流がコンデンサに流れ込み、コンデンサの充電量が増すにつれてコンデンサの端子間電圧が上昇する。この時、コンデンサの端子間電圧は非線形バイパス回路に印加され、端子間電圧が上昇するにつれてダイオードに印加される電圧も高くなる。しかし、ダイオードの非線形特性により、コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値に至るまでは、ダイオードは実質的に不導通の状態を保ち、ノードの電圧はグランド電位付近に留まっている。この時、第2のスイッチがオフ状態にあるため、スイッチ制御回路の電圧入力端子には非線形バイパス回路からのノード電圧が入力されている。
【0012】
そして、コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になると、非線形バイパス回路では、ダイオードが順方向で実質的な導通を開始して、ノード電圧が第2のしきい値以上になる。すると、スイッチ制御回路は、この時点で電圧入力端子に入力している電圧つまりノード電圧が第2のしきい値を超えたので、それに応動して第1および第2のスイッチをオンにする。
【0013】
第1のスイッチがオンすると、このスイッチを介してコンデンサが負荷回路とつながり、コンデンサから負荷回路への放電(給電)が開始される。一方、第2のスイッチがオンすると、この第2のスイッチを介して第1のスイッチの入力側の端子または出力側の端子がスイッチ制御回路の電圧入力端子につながる。これにより、該電圧入力端子に入力される電圧は、ノード電圧からコンデンサの端子間電圧に切り替わる。非線形バイパス回路においては、ダイオードの導通が止まり、ノード電圧はコンデンサの端子間電圧になる。
【0014】
上記のようにコンデンサが放電(給電)している間は、コンデンサ端子間電圧が次第に低下し、やがて第3のしきい値以下になる。すると、スイッチ制御回路は、この時点で電圧入力端子に入力している電圧つまりコンデンサ端子間電圧が第3のしきい値を割ったので、それに応動して第1および第2のスイッチをオフにする。
【0015】
第1のスイッチがオフすると、このスイッチによってコンデンサが負荷回路から分離されて、放電が止まり、発電部の出力電流がコンデンサに流れ込むようになる(充電が再開される)。一方、第2のスイッチがオフすると、このスイッチによってスイッチ制御回路の電圧入力端子が第1のスイッチの入力側の端子(つまりコンデンサの第1の端子)または出力側の端子(つまり負荷回路の対応入力端子)から分離される。これにより、スイッチ制御回路の電圧入力端子に入力される電圧は、コンデンサの端子間電圧からノード電圧に切り替わる。以後も上記と同様の充放電動作が繰り返される。
【0016】
本発明の第2の観点における電源制御回路は、直流の発電部に並列に接続される主コンデンサから負荷回路への間欠的な給電を制御する電源制御回路であって、前記主コンデンサの第1の端子と前記負荷回路の対応する入力端子との間に接続される第1のスイッチと、中間のノードと、前記第1のコンデンサの前記第1の端子と前記ノードとの間に接続される1個または複数個のダイオードと、前記ノードと前記第1のスイッチの出力側の端子との間に接続されるバイパスコンデンサとを有し、前記主コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値以上になると前記ダイオードが順方向で導通して前記ノードの電圧が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値以上になる非線形バイパス回路と、前記非線形バイパス回路の前記ノードに接続されるとともに、前記第1のスイッチの入力側の端子または出力側の端子に第2のスイッチを介して接続される電圧入力端子と、前記第1および第2のスイッチのオン・オフを制御するための制御信号を出力する制御出力端子とを有し、前記主コンデンサの端子間電圧を動作電圧とするスイッチ制御回路とを具備し、前記スイッチ制御回路は、前記第1および第2のスイッチがオフ状態の下で前記主コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値以上になってから前記第1および第2のスイッチをオンにし、前記第1および第2のスイッチがオン状態の下で前記主コンデンサの端子間電圧が前記第1のしきい値より低い第3のしきい値以下になってから前記第1および第2のスイッチをオフにする。
【0017】
上記構成の電源制御回路においても、充放電の制御に関して上記第1の観点における電源制御回路と同様の動作が行われる。さらに、この電源制御回路では、非線形バイパス回路内に中間のノードを介してダイオードと直列にバイパスコンデンサが設けられる。主コンデンサの充電中に非線形バイパス回路を流れる電流はバイパスコンデンサにより静電エネルギーに変換される。そして、主コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になって、第1および第2のスイッチがオンすると、主コンデンサが第1のスイッチを介して負荷回路側へ放電するのと同時に、バイパスコンデンサが第2のスイッチを介して主コンデンサ側へ放電する。バイパスコンデンサからの放電電流は、主コンデンサにいったん吸収されたうえで、あるいは主コンデンサからの放電電流に合流して、第1のスイッチを介して負荷回路側へ供給される。
【0018】
本発明の第3の観点における電源制御回路は、直流の発電部に並列に接続されるコンデンサから負荷回路への間欠的な給電を制御する電源制御回路であって、中間のノードと、前記コンデンサの前記第1の端子と前記ノードとの間に接続される少なくとも1個のダイオードとを有し、前記コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になると前記ダイオードが順方向で導通して前記ノードの電圧が前記第1のしきい値より低い第2のしきい値以上になる非線形バイパス回路を有し、前記コンデンサの端子間電圧を動作電圧とし、前記ノードの電圧の前記第2のしきい値を基準とする論理レベルの変化に応じて前記負荷回路への給電を開始し、前記コンデンサの端子間電圧または前記負荷回路の入力電圧の前記第1のしきい値より低い第3のしきい値を基準とする論理レベルの変化に応じて前記負荷回路への給電を停止する。
【0019】
上記構成の電源制御回路においては、コンデンサの充電中にコンデンサの端子間電圧が非線形バイパス回路に印加されるが、ダイオードの非線形特性により、コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値に至るまでは、ダイオードは実質的に不導通の状態を保つため、非線形バイパス回路に流れる電流は極わずかであり、コンデンサの充電が効率的に行われる。そして、コンデンサの端子間電圧が第1のしきい値以上になると、ここで第2のしきい値を基準とするノード電圧の論理レベルが変わるので、これに応動して負荷回路への給電(コンデンサの放電)を開始する。
【0020】
負荷回路への給電(放電)中は、コンデンサの端子間電圧および負荷回路の入力電圧が次第に低下し、やがて第3のしきい値以下になるとその論理レベルが変わるので、これに応動して負荷回路への給電(放電)を停止する。これによって、コンデンサの充電が再開される。以後も上記と同様の充放電動作が繰り返される。
【0021】
本発明の低電力デバイスは、所与の環境エネルギーを電力に変換して直流の電流を出力する発電部と、前記発電部の出力端子に並列に接続されるコンデンサと、一定の動作を間欠的に行うことの可能な負荷回路と、前記コンデンサから前記負荷回路への間欠的な給電を制御する本発明の電源制御回路とを有する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の電源制御回路は、上記のような構成により、発電部の発電量が微弱であっても負荷回路に所要の動作電圧を長時間安定して供給することが可能であり、特にIoTデバイスのような環境発電で動作する低電力デバイスに好適に適合することができる。
また、本発明の低電力デバイスは、上記のような構成により、発電部の発電量が微弱であっても長時間安定して正しく動作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
環境発電を利用する低電力デバイスに適用した本発明の第1の実施形態における電源制御回路の回路構成を示す回路図である。
図1の低電力デバイスにおける負荷回路の一例を示すブロック図である。
第1の実施形態における電源制御回路の作用を説明するための各部の波形を示す波形図である。
第1の実施形態における電源制御回路の作用(図3の場合よりも発電量が低下した場合の作用)を説明するための各部の波形を示す波形図である。
第2の実施形態における電源制御回路の構成を示す回路図である。
第3の実施形態における電源制御回路の構成を示す回路図である。
実施形態の一変形例の構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
[実施形態1]
【0025】
図1に、本発明の第1の実施形態における電源制御回路10(1)の回路構成を示す。この電源制御回路10(1)は、環境発電を利用して動作する低電力デバイスたとえばIoTデバイスにおいて発電部12から負荷回路14への給電を制御するパワーマネジメント回路として構成されている。
【0026】
発電部12は、所与の環境エネルギーたとえば光,熱、振動、電波等を光発電、熱電発電、振動発電、電磁波発電等により電力に変換するハーベスタからなり、出力端子12

,12

より直流の電流I

を出力するように構成されている。通常、発電部12の負極側の出力端子12

および負荷回路14の負極側の入力端子14

は接地される。
【0027】
発電部12の出力端子12

,12

には、たとえば1μF以上の静電容量を有するコンデンサ16が並列に接続される。このコンデンサ16は、発電部12より出力される電流I

をいったん静電エネルギーに変えて蓄えてから、その静電エネルギーの電力を電源制御回路10(1)の給電制御によって負荷回路14に放出または放電するようになっている。負荷回路14からみると、コンデンサ16が直接の電力供給源である。
【0028】
電源制御回路10(1)は、2つのスイッチ18,20、非線形バイパス回路22およびスイッチ制御回路24を有している。
【0029】
第1のスイッチ18は、コンデンサ16の一方の端子(この例では正極側端子)16

と負荷回路14の対応する入力端子(正極側入力端子)14

との間に接続される。この実施形態におけるスイッチ18はPMOSトランジスタからなり、その入力側の端子(ソース)がコンデンサ16の正極側端子16

に接続され、その出力側の端子(ドレイン)が負荷回路14の正極側入力端子14

に接続され、その制御端子(ゲート)がスイッチ制御回路24の制御出力端子24
OUT
に接続される。スイッチ(PMOSトランジスタ)18のオン・オフを左右するゲート電圧のしきい値またはオン・オフしきい値V
T18
は、スイッチ制御回路24の後述する反転しきい値V
T30
より低い値(V
T18
<V
T30
)に設定される。
【0030】
スイッチ18は、スイッチ制御回路24の制御の下で充放電切替スイッチとして機能する。より詳しくは、スイッチ18がオンしているときは、コンデンサ16がスイッチ18を介して負荷回路14側に放電し、コンデンサ16の端子間電圧V

が動作電圧V

として負荷回路14に供給される。スイッチ18がオフしているときは、コンデンサ16は、スイッチ18によって負荷回路14から分離または遮断され、発電部12の出力電流I

によって充電される。
(【0031】以降は省略されています)

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距離計算装置、距離測定システム、距離計算プログラム及び距離計算方法
新日本無線株式会社
振動検知装置、振動検知システム、振動検知プログラム及び振動検知方法
個人
発電装置
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巻線機
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発電機
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分電盤
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縁カバー
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水のない水車II
日本電産株式会社
モータ
日本電産株式会社
モータ
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野外設置液面センサ
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太陽光発電システム
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AC-DCコンバータ
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