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公開番号2021142801
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210924
出願番号2020041281
出願日20200310
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社SUBARU
代理人特許業務法人快友国際特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20210827BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】 車両の走行時に異音の発生を防止し、かつ、車両の浸水時に樹脂カバーが貫通孔から外れることを防止する。
【解決手段】 車両であって、前記車両のボディを構成しているとともに貫通孔を有する第1パネルと、前記貫通孔内に挿入された状態で前記第1パネルに接続されているサスペンションアームと、前記貫通孔と前記貫通孔内の前記サスペンションアームを上側から覆う樹脂カバーと、前記車両の前記ボディを構成しているとともに前記樹脂カバーの上部に配置された第2パネルを有する。前記樹脂カバーの上面に突起が設けられている。前記突起と前記第2パネルの間に間隔が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両であって、
前記車両のボディを構成しており、貫通孔を有する第1パネルと、
前記貫通孔内に挿入された状態で前記第1パネルに接続されているサスペンションアームと、
前記貫通孔と前記貫通孔内の前記サスペンションアームを上側から覆う樹脂カバーと、
前記車両の前記ボディを構成しており、前記樹脂カバーの上部に配置された第2パネル、
を有し、
前記樹脂カバーの上面に突起が設けられており、
前記樹脂カバーの前記上面を構成する天板が上下に移動するように前記樹脂カバーが弾性変形可能であり、
前記突起と前記第2パネルの間に間隔が設けられている、
車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、車両に関する。
続きを表示(約 5,200 文字)【0002】
特許文献1に開示の車両では、サスペンションアームがボディに接続されている。ボディは、第1パネル(ブラケット)とその上部に配置された第2パネル(サイドパネル)を有している。第1パネルは、貫通孔を有している。サスペンションアームは、第1パネルの貫通孔内に挿入された状態で第1パネルに接続されている。貫通孔は、樹脂カバーによって覆われている。樹脂カバーは、サスペンションアームの上側から貫通孔を覆っている。第2パネルは、樹脂カバーの上部に配置されている。樹脂カバーと第2パネルの間には、隙間が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010−132026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両が水に浸かったとき(以下、浸水時という)に、水圧によって樹脂カバーが貫通孔(すなわち、第1パネル)から外れる場合がある。樹脂カバーが外れると、貫通孔が解放されてボディの内部に水が浸入する。これに対し、特許文献1には、樹脂カバーの上面を第2パネルの下面に接触させた構成が開示されている。この構成によれば、浸水時に樹脂カバーが貫通孔から外れることを防止することができる。しかしながら、この場合には、車両の走行時に振動によって樹脂カバーと第2パネルが擦れ合い、異音が発生する。本明細書では、走行時に異音の発生を防止し、かつ、浸水時に樹脂カバーが貫通孔から外れることを防止する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する車両は、前記車両のボディを構成するとともに貫通孔を有する第1パネルと、前記貫通孔内に挿入された状態で前記第1パネルに接続されているサスペンションアームと、前記貫通孔と前記貫通孔内の前記サスペンションアームを上側から覆う樹脂カバーと、前記車両の前記ボディを構成するとともに前記樹脂カバーの上部に配置された第2パネルを有する。前記樹脂カバーの上面に突起が設けられている。前記樹脂カバーの前記上面を構成する天板が上下に移動するように前記樹脂カバーが弾性変形可能である。前記突起と前記第2パネルの間に間隔が設けられている。
【0006】
このボディでは、樹脂カバーの上面に突起が設けられている。このため、突起と第2パネルの間の間隔を狭くすることができる。浸水時に水圧によって樹脂カバーが貫通孔から外れようとすると、突起と第2パネルの間の隙間が狭まり、突起が第2パネルに当接する。これによって、樹脂カバーが貫通孔から外れることが防止される。このため、貫通孔からボディの内部に水が浸入することを抑制できる。また、通常時(浸水時以外)では、突起と第2パネルの間に隙間が存在するので、車両の走行時に異音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
サスペンションの側面図。
図1のII−II線における断面図。
ボディ80とトレーリングアーム50の接続部の断面図。
ボディ80とトレーリングアーム50の接続部の断面図。
樹脂カバー70を下から見た斜視図。
樹脂カバー70を上から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、実施形態の電動車両が備えるサスペンション30を示している。サスペンション30は、電動車両の後輪を懸架する。なお、図1を含む各図において、矢印FRは車両前方向を示し、矢印RHは車両右方向を示し、矢印UPは車両上方向を示す。図1は、サスペンション30を左側(車両中心側)から見た平面図である。サスペンション30は、右後部の車輪22を回転可能に支持している。
【0009】
サスペンション30は、ナックル32及びトレーリングアーム50を有している。
【0010】
ナックル32は、車輪22を回転可能に支持している。ナックル32は、アッパーアーム34、前方ロアアーム36、及び、後方ロアアーム38によって電動車両のボディ(図示省略)に周知の構成で連結されている。ナックル32とボディの間には、ショックアブソーバ40が介装されている。また、後方ロアアーム38とボディの間に、コイルスプリング42が介装されている。
【0011】
トレーリングアーム50は、ボルト44によってナックル32に締結されている。トレーリングアーム50は、ナックル32から前側に向かって伸びている。トレーリングアーム50の先端部は、斜め前方上側に向かって伸びている。トレーリングアーム50の先端には、トレーリングアーム50を左右方向に貫通する貫通孔50aが形成されている。貫通孔50a内に、ブッシュ60が配置されている。
【0012】
図1、2に示すように、ブッシュ60は、外周部材61と軸部材62と弾性部材66を有している。軸部材62は、金属により構成されている。図2に示すように、軸部材62は、ブッシュ60の中心軸60aに沿って伸びる円柱部62aと、円柱部62aから左右方向に両側に伸びる板部62bを有する。板部62bには、取付孔62cが設けられている。外周部材61は、円筒状の部材であり、ブッシュ60の外周面を構成している。外周部材61は、円柱部62aに対して同心状に配置されている。弾性部材66は、軸部材62と外周部材61の間に配置された円筒状の部材である。弾性部材66の中心孔内に円柱部62aが配置されており、弾性部材66の外周面に接するように外周部材61が配置されている。弾性部材66は、円柱部62aと外周部材61とを接続している。弾性部材66は、ゴム等の弾性体により構成されている。弾性部材66が弾性変形することで、外周部材61は軸部材62に対して中心軸60a周りに所定角度範囲内で回転することができる。外周部材61は、貫通孔50a内でトレーリングアーム50に固定されている。
【0013】
トレーリングアーム50の先端部は、電動車両のボディに接続されている。図3〜6は、トレーリングアーム50と電動車両のボディ80との接続部を示している。図3、4に示すように、ボディ80は、鋼板によって構成されたフロアパネル82及びリアサイドメンバ86を有している。フロアパネル82は、電動車両のキャビンの床面を構成している。図4に示すように、リアサイドメンバ86は、フロアパネル82から下側に突出するように設けられている。リアサイドメンバ86は、電動車両の前後方向に長く伸びている。図3、4に示すように、リアサイドメンバ86の底面に、貫通孔86aが設けられている。
【0014】
図3〜5に示すように、トレーリングアーム50の先端部は、ブッシュ60と共に貫通孔86a内に挿入されている。図4、5に示すように、ブッシュ60の板部62bは、ボルト64及びナット65によって、リアサイドメンバ86に締結されている。このため、トレーリングアーム50は、ブッシュ60を介してリアサイドメンバ86に接続されている。すなわち、トレーリングアーム50は、貫通孔86a内に挿入された状態で、リアサイドメンバ86に接続されている。
【0015】
図3〜6に示すように、貫通孔86aには、樹脂カバー70が取り付けられている。樹脂カバー70は、キャップ形状を有している。図3、4に示すように、樹脂カバー70は、その内部にトレーリングアーム50の先端部とブッシュ60が収容されるように、トレーリングアーム50の先端部の上部に配置されている。樹脂カバー70は、トレーリングアーム50の先端部と貫通孔86aを覆っている。図3、5に示すように、樹脂カバー70の前端及び後端の周辺には、フランジ70aが設けられている。また、図3、6に示すように、樹脂カバー70の各フランジ70aの上部の部分に、爪部70bが設けられている。図3に示すように、リアサイドメンバ86のうちの貫通孔86aの周囲の部分86bは、フランジ70aと爪部70bによって挟まれている。部分86bがフランジ70aと爪部70bによって挟まれていることで、樹脂カバー70がリアサイドメンバ86に固定されている。
【0016】
樹脂カバー70は、天板70dを有している。天板70dは、トレーリングアーム50の先端部の上部に配置されている。樹脂カバー70は、弾性変形することができる。樹脂カバー70が弾性変形すると、天板70dが上下に移動する。図3、4、6に示すように、樹脂カバー70の上面(すなわち、天板70dの上面)に、複数の突起70cが設けられている。各突起70cは、樹脂カバー70の上面から上側に突出している。図3、4に示すように、樹脂カバー70の上部には、フロアパネル82が配置されている。各突起70cは、樹脂カバー70の上面からフロアパネル82に向かって突出している。各突起70cとフロアパネル82の間には、隙間90が設けられている。すなわち、各突起70cは、フロアパネル82とは接触していない。
【0017】
電動車両が冠水路に進入する等して電動車両の下部が水に浸かると、リアサイドメンバ86が水没する。リアサイドメンバ86が水没すると、樹脂カバー70の内部に水が進入し、樹脂カバー70に水圧が加わる。水圧によって、樹脂カバー70が上側に向かって押される。水圧によって樹脂カバー70が貫通孔86aから外れると、貫通孔86aを通ってボディ80の内部(すなわち、リアサイドメンバ86とフロアパネル82によって囲まれた空間の内部)に大量の水や泥が流入する。これに対し、本実施形態の電動車両では、各突起70cによって、樹脂カバー70が貫通孔86aから外れることが防止される。すなわち、水圧によって樹脂カバー70が上側に押されると、樹脂カバー70が弾性変形し、天板70dが上側に移動する。その結果、各突起70cがフロアパネル82に接触する。すると、フロアパネル82によって樹脂カバー70が支持されるので、水圧によって樹脂カバー70がそれ以上変形することが防止される。このため、フランジ70aと爪部70bがリアサイドメンバ86の部分86bから外れることが防止される。すなわち、樹脂カバー70が貫通孔86aから外れることが防止される。したがって、貫通孔86aからボディ80の内部に水や泥が進入することが抑制される。
【0018】
また、上述したように、通常時(リアサイドメンバ86が水没していない時)には、樹脂カバー70の各突起70cは、フロアパネル82とは接触していない。このため、電動車両の走行時に振動が発生しても、各突起70cとフロアパネル82とが擦れ合うことがない。これによって、電動車両の走行時に樹脂カバー70からの異音の発生が防止される。
【0019】
以上に説明したように、実施形態の電動車両によれば、走行時に異音の発生を防止し、かつ、浸水時に樹脂カバーが貫通孔から外れることを防止することができる。
【0020】
なお、上述した実施形態では電動車両について説明したが、その他の車両(エンジン車、ハイブリッド車、燃料電池車等)に本明細書に開示の技術を適用してもよい。また、上述した実施形態では、樹脂カバーの上面に複数の突起が設けられていたが、樹脂カバーの上面に設けられた突起が1つであってもよい。
【0021】
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0022】
30 :サスペンション
50 :トレーリングアーム
60 :ブッシュ
70 :樹脂カバー
80 :ボディ
82 :フロアパネル
86 :リアサイドメンバ

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