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公開番号2021139118
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210916
出願番号2020035299
出願日20200302
発明の名称廻縁部材
出願人トヨタホーム株式会社
代理人特許業務法人太陽国際特許事務所
主分類E04F 19/02 20060101AFI20210820BHJP(建築物)
要約【課題】配線を収容可能な構成において、部品点数が少なく且つ配線の追加等の作業が容易な廻縁部材を得る。
【解決手段】廻縁部材10は、天井60と間仕切壁40(壁)との角部に設けられるものであり、配線90を収容可能な収容空間16を有している。この廻縁部材10は、壁に取り付けられる取付部12と、取付部12から一体かつ弾性変形可能に延出される変形部14とを備えている。変形部14と取付部12との間には、上記の収容空間16が形成され、変形部14の上端と天井60との間には、上記の収容空間16に配線90を挿入可能な隙間18が形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
天井と壁との角部に設けられ、配線を収容可能な収容空間を有する廻縁部材であって、
前記壁に取り付けられる取付部と、
前記取付部から一体かつ弾性変形可能に延出され、前記取付部との間に前記収容空間を形成すると共に、上端と前記天井との間に形成される隙間から前記収容空間に配線を挿入可能とされる変形部と、
を備えた廻縁部材。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記変形部の上部には、前記壁側に曲がった返し部が形成されている請求項1に記載の廻縁部材。
【請求項3】
前記取付部を前記壁に取り付けるための工具を前記隙間に挿入可能とされている請求項1又は請求項2に記載の廻縁部材。
【請求項4】
前記取付部は、
前記壁に取り付けられる縦面部と、
該縦面部の下端から前記壁とは反対側へ向けて延出される底面部と、
を有しており、
前記変形部は、前記底面部の先端から延出されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の廻縁部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配線を収納可能な廻縁部材に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、巾木や廻縁となる配線収納部材が開示されている。この配線収納部材は、壁と床または天井との角に設けられるベースユニットと、このベースユニットを室内側から覆うカバーユニットとを有している。このカバーユニットがベースユニットに嵌合されることにより、カバーユニットとベースユニットとの間が中空構造となり、当該中空構造に配線が収納される。これにより、配線が乱雑になることを防止できるだけでなく、カバーユニットが開閉自在であるため、配線の追加、変更、メンテナンス等の作業が容易であるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008−075310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の先行技術は、ベースユニットとカバーユニットとの2ピース構造であり、部品点数が多いため、製造コストが高くなり、施工性が悪くなる。また、配線の追加等の作業を行う際には、ベースユニットからカバーユニットを取り外す必要があるが、材料の劣化等により、取り外しができなかったり壊れたりする可能性がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、配線を収容可能な構成において、部品点数が少なく且つ配線の追加等の作業が容易な廻縁部材を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の廻縁部材は、天井と壁との角部に設けられ、配線を収容可能な収容空間を有する廻縁部材であって、前記壁に取り付けられる取付部と、前記取付部から一体かつ弾性変形可能に延出され、前記取付部との間に前記収容空間を形成すると共に、上端と前記天井との間に形成される隙間から前記収容空間に配線を挿入可能とされる変形部と、を備えている。
【0007】
第1の態様では、天井と壁との角部に設けられる廻縁部材が、配線を収容可能な収容空間を有している。この廻縁部材は、壁に取り付けられる取付部と、この取付部から一体に延出される変形部とを備えており、変形部と取付部との間に上記の収容空間が形成される。この収容空間には、変形部の上端と天井との間に形成される隙間から配線を挿入可能とされている。しかも、変形部が弾性変形可能とされているので、配線の追加、変更、メンテナンス等の作業が容易である。また、取付部と変形部とが一体になっているため、従来の2ピース構造の配線収納部材と比べて部品点数が少ない。
【0008】
本発明の第2の態様の廻縁部材は、第1の態様において、前記変形部の上部には、前記壁側に曲がった返し部が形成されている。
【0009】
第2の態様では、上記の返し部が変形部の上部に形成されることにより、収容空間内の配線が変形部の上端と天井との間の隙間側に不用意にはみ出し難くなる。しかも、上記の隙間が下方からの視線に対して目立たなくなり、意匠性が向上する。
【0010】
本発明の第3の態様の廻縁部材は、第1又は第2の態様において、前記取付部を前記壁に取り付けるための工具を前記隙間に挿入可能とされている。
【0011】
第3の態様では、廻縁部材の取付部を壁に取り付ける際には、変形部の上端と天井との間の隙間に工具(例えばビスを回すためのドライバー、釘打ち機など)を挿入して作業を行うことができる。これにより、廻縁部材の取付作業が容易になる。
【0012】
本発明の第4の態様の廻縁部材は、第1〜第3の態様の何れか1つの態様において、前記取付部は、前記壁に取り付けられる縦面部と、該縦面部の下端から前記壁とは反対側へ向けて延出される底面部と、を有しており、前記変形部は、前記底面部の先端から延出されている。
【0013】
第4の態様では、廻縁部材の取付部は、壁に取り付けられる縦面部と、この縦面部の下端から壁とは反対側へ向けて延出される底面部とを有しており、この底面部の先端から変形部が延出されている。このため、例えば上記の壁に縦見切り状に取り付けられる配線収納部材の内部と、廻縁部材の収容空間の内部とを、上記の底面部に形成した貫通孔を介して連通させることができ、上記の貫通孔から配線を下方側に配索することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明に係る廻縁部材は、配線を収容可能な構成において、部品点数が少なく且つ配線の追加等の作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の実施形態に係る廻縁部材が設けられた部屋の一例を示す斜視図である。
図1に示される間仕切壁及び天井を含む周辺の構成を示す縦断面図である。
図2の一部を拡大して示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1〜図3を参照しながら本発明の実施形態に係る廻縁部材10について説明する。なお、図面を見易くする関係から、各図においては一部の符号を省略している場合がある。
【0017】
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る廻縁部材10が設けられた部屋は、外壁30によって屋外と仕切られると共に、この外壁30から垂直に屋内側へ延びる間仕切壁40によって別の部屋と仕切られている。これらの外壁30及び間仕切壁40は、本発明における「壁」に相当する。
【0018】
上記の外壁30には、一例として、引き違いの窓32が設けられている。この窓32の上側で外壁30には、カーテンボックス34が取り付けられている。このカーテンボックス34によって、上記の窓32用のカーテン36を吊るす図示しないカーテンレールが覆われている。また、外壁30を介してカーテンボックス34とは反対側、すなわち窓32の上側でかつ屋外側には、図示しない電動シャッターが設けられている。この電動シャッターは、一例として、上記の外壁30に後付けされたものである。
【0019】
図2に示されるように、間仕切壁40は、一例として、上枠44及び下枠46と図示しない複数の堅枠とによって枠状に組み立てられた枠組体42と、当該枠組体42の両側にそれぞれ取り付けられた一対の石膏ボード48、50と、石膏ボード48の表面に貼付された内装仕上げ材52(図2では一部のみ図示)とを含んで構成されている。枠組体42は、例えば木材によって構成されており、内装仕上げ材52は、例えば樹脂によって構成されている。
【0020】
上枠44は、複数のビス54によって天井60の野縁62に固定されており、下枠46は、図示しない複数のビスによって床70に固定されている。上記複数のビス54は、天井材64を貫通している。この天井材64は、一例として、二重貼りにされた石膏ボード66、68によって構成されている。なお、上枠44及び下枠46の上下方向の厚さ寸法(符号省略)は、例えば22ミリメートルに設定されている。
【0021】
図1及び図2に示されるように、外壁30及び間仕切壁40と床70との角部には、それぞれ巾木72が設けられており、外壁30及び間仕切壁40と天井60との角部には、それぞれ本実施形態に係る廻縁部材10が設けられている。また、図1に示されるように、間仕切壁40には、上下方向に延びる一対の縦見切り(見切り材)80、82が間隔をあけて取り付けられている。なお、巾木72の厚さ寸法t1(図2参照)は、例えば7ミリメートルに設定されており、縦見切り80、82の厚さ寸法t2(図2参照)は、例えば12ミリメートルに設定されている。
【0022】
一方の縦見切り80は、例えば樹脂材料によって中空の角筒状に形成された周知の配線収納部材(配線カバー)とされており、間仕切壁40(例えば内装仕上げ材52の表面)に張り付けられたベースユニットと、当該ベースユニットに嵌合されたカバーユニットによって構成されている。この縦見切り80の内部には、複数の配線90が配索されている。これらの配線90は、石膏ボード48に形成された貫通孔49(図2参照)に挿通されて間仕切壁40内に配索されており、間仕切壁40に後付け(増設)されたスイッチ84及びコンセント86にそれぞれ接続されている。
【0023】
本実施形態では、巾木72、廻縁部材10及び一対の縦見切り80、82は、例えば白又は木目を基調とした意匠とされている。また、間仕切壁40における一対の縦見切り80、82の間の部位と、それ以外の部位とでは、内装仕上げ材52の意匠が異なっている。一例として、間仕切壁40における一対の縦見切り80、82の間の部位は、ブロック模様の意匠とされており、それ以外の部位は、白を基調とした意匠とされている。これにより、後付けされたスイッチ84及びコンセント86にそれぞれ配線90を配索するために上記一対の縦見切り80、82が取り付けられた間仕切壁40が、斬新で良好な意匠を呈している。なお、図1において88は、例えば絵画が入れられた額縁である。以下、本実施形態の要部である廻縁部材10について説明する。
【0024】
本実施形態に係る廻縁部材10は、前述したように、外壁30及び間仕切壁40と天井60との角部にそれぞれ設けられている。これらの廻縁部材10は、上記の配線90を含む複数の配線90を収容可能な収容空間16を有している。外壁30と天井との角部に取り付けられた廻縁部材10(以下、「廻縁部材10A」と称する場合がある)と、間仕切壁40と天井60との角部に取り付けられた廻縁部材10(以下、「廻縁部材10B」と称する場合がある)とは、端部同士が互いに突き当てられており、両者の収容空間16同士が互いに連通されている。
【0025】
図2及び図3に示されるように、廻縁部材10Bは、間仕切壁40に取り付けられた取付部12と、この取付部12から一体に延出された変形部14とによって構成されている。なお、図示は省略するが、廻縁部材10Aは、外壁30に取り付けられた取付部12と、この取付部12から一体に延出された変形部14とによって構成されている。これらの廻縁部材10A、10Bは同一の構成とされているため、以下、主に廻縁部材10Bの構成について説明する。
【0026】
上記の廻縁部材10Bは、例えば二色押出成形によって製造されたものであり、取付部12と変形部14との材料が異なっている。具体的には、取付部12は、例えば硬質な樹脂(例えばABS樹脂)によって構成されており、変形部14は、例えばゴム又は軟質な樹脂(軟質塩化ビニル)によって構成されている。
【0027】
図3に示されるように、上記の取付部12は、間仕切壁40に取り付けられる縦面部12Aと、該縦面部12Aの下端から間仕切壁40とは反対側へ向けて延出される底面部12Bとによって構成されており、断面L字状をなしている。縦面部12Aは、間仕切壁40の厚さ方向を板厚方向とする板状をなしており、底面部12Bは、上下方向を板厚方向とする板状をなしている。
【0028】
縦面部12Aは、間仕切壁40の上端部に重ね合わされており、縦面部12Aの上端部を貫通した複数のビス92を用いて間仕切壁40に固定されている。これらのビス92は、石膏ボード48の上端部を貫通しており、先端側が上枠44にねじ込まれている。底面部12Bは、天井60に対して平行に形成されている。この底面部12Bの下面には、前述した一対の縦見切り80、82の上端が突き当てられている。一方の縦見切り80の上方で底面部12Bには、貫通孔20が形成されている。
【0029】
変形部14は、底面部12Bの先端から上方側へ向けて一体に延出されており、変形部14と取付部12との間に上記の収容空間16が形成されている。この収容空間16の内部は、上記の貫通孔20を介して一方の縦見切り80の内部に連通されており、複数の配線90が縦見切り80内から収容空間16内へと配索されている。これらの配線90のうち前述したスイッチ84に接続された配線90は、廻縁部材10Aの収容空間16内に配索され、前述した電動シャッターに接続されている。これにより、電動シャッターとスイッチとが電気的に接続されている。また、図2に示されるように、廻縁部材10Aの上方で天井材64には、貫通孔65が形成されており、天井材64の上側に配索された配線90が、貫通孔65に挿通されて、廻縁部材10Aの収容空間16内に配索されている。
【0030】
変形部14の下部は、間仕切壁40側へ向かって下り勾配に傾斜して形成されており、変形部14の上下方向中間部は、間仕切壁40と平行に形成されており、変形部14の上部は、間仕切壁40側へ向かって上り勾配に傾斜して形成されている。つまり、変形部14の上部は、変形部14の上下方向中間部に対して間仕切壁40側に曲がっている。以下、変形部14の上部を、「返し部14A」と称する。
(【0031】以降は省略されています)

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