TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2021133477
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210913
出願番号2020033443
出願日20200228
発明の名称動力工具
出願人工機ホールディングス株式会社
代理人青稜特許業務法人
主分類B25F 5/00 20060101AFI20210816BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】
モータを金属製の密閉ケース内に収容したダイレクトドライブ方式の動力工具の冷却性能を向上させる。
【解決手段】
ブラシレスDCモータ50の回転軸53に直結される砥石210を有するグラインダにおいて、モータケース10を金属製として、筒状部11とトップカバー15とボトムカバー13による密閉構造とする。トップカバー15の上側には回転軸53が延在され、冷却ファン70が設けられる。冷却ファン70の回転によってF1〜F3のように冷却風を発生させて連絡通路30に導き、F6のようにメインハウジング2との間を流して、排気口25からモータケース10の外表面をF7のように沿うようにして排出させる。モータケース10を冷やすことで、内部に収容されるモータ50が冷却される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ロータとステータを有するモータと、
前記ロータと一体回転する回転軸と、
前記モータを収容する密閉式で金属製のモータケースと、
前記モータケースを保持するとともに把持部を形成するメインハウジングと、
前記回転軸に先端工具が装着されるダイレクトドライブ式の動力工具であって、
前記モータケースの外部にファンを設け、
前記ファンによって、前記モータケースの外表面を前記ロータの回転方向に沿って流れる冷却風が生成されることを特徴とする動力工具。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記モータケースには前記回転軸を外部に貫通させるための貫通穴が形成され、
前記回転軸は前記モータケースから外部に延出する延出部を有し、
前記ファンは前記延出部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
【請求項3】
前記メインハウジングには、前記モータケースの端部に接続されるファン収容部が形成され、
前記ファンが前記メインハウジングによって覆われるとともに、前記モータケース外面と前記メインハウジングとの間に前記冷却風の通路が形成されることを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
【請求項4】
前記メインハウジングは、前記ファンによって径方向外側に向けて排出された前記冷却風を前記ロータの軸方向にガイドする第1ガイド部と、前記第1ガイド部によって前記軸方向に流れる前記冷却風を前記ロータの回転方向に沿った流れへとガイドする第2ガイド部を有することを特徴とする請求項3に記載の動力工具。
【請求項5】
前記メインハウジングには、前記モータケースの前記把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、
前記覆い部と前記モータケースとの間に前記冷却風を前記モータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成されることを特徴とする請求項4に記載の動力工具。
【請求項6】
前記把持部は、前記モータケースの長手方向と交差する方向に中心軸線を有するように配置され、
前記排気口は、前記モータケースの外面に沿うような軸方向に細長い開口を有し、前記開口の軸方向長さは前記モータケースの半分以上を占めることを特徴とする請求項5に記載の動力工具。
【請求項7】
前記排気口は、前記回転軸を通り前記把持部の中心線と直交する断面よりも前記把持部に近い側に位置し、
前記排気口を基準に前記把持部よりも遠い側に位置する前記モータケースの外表面が、大気中に露出していることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
【請求項8】
前記メインハウジングには、前記モータを制御するコントローラが収容され、
前記冷却風は、前記第1ガイド部によって前記軸方向にガイドされたあと、前記モータケースを冷却するものと、前記コントローラを冷却するものとに分岐されることを特徴とする請求項7に記載の動力工具。
【請求項9】
前記メインハウジングには空気取入口が設けられ、
前記ファンは、前記モータとは別の駆動源によって駆動されるものであって前記メインハウジングの内部に収容されることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
【請求項10】
前記空気取入口は前記メインハウジングの前記把持部よりも前記モータケースとは離れた側に設けられ、
前記ファンによって送風される前記冷却風が、前記把持部内を通って前記モータケースに送られることを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
【請求項11】
前記メインハウジングには、前記モータを制御するコントローラが収容され、
前記冷却風は、前記コントローラを冷却した後に前記モータケースに到達することを特徴とする請求項10に記載の動力工具。
【請求項12】
前記メインハウジングには、前記モータケースの前記把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、
前記覆い部と前記モータケースとの間に前記冷却風を前記モータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成され、
前記メインハウジングは、前記冷却風を前記排気口へ導く第3ガイド部を有することを特徴とする請求項11に記載の動力工具。
【請求項13】
ロータとステータを有するモータと、
前記モータを収容する密閉式のモータケースと、
前記ロータと一体回転する回転軸に先端工具が装着されるダイレクトドライブ式の動力工具であって、
前記モータケースには、前記モータを制御するコントローラを収容するメインハウジングが接続され、
前記モータケースの外部かつ前記メインハウジングの内部にファンを設け、
前記ファンの回転によって生成される冷却風が、前記モータケースの外表面と、前記コントローラを冷やすことを特徴とする動力工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は動力工具に関するものである。
続きを表示(約 11,000 文字)【背景技術】
【0002】
動力工具が二次電池を用いた電池パックにて駆動されるようになり、コードレス化が進んでいる。電池パックは動力工具本体に着脱可能に構成され、放電によって電圧が低下したら電池パックを取り外して外部充電装置を用いて充電される。例えば、特許文献1ではスピンドルを支持するギヤケースの後方にモータケースを設け、収容されるモータの周囲に操作スイッチを配置した動力工具が開示されている。この動力工具において、作業者はモータの周囲を把持しながら作業を行う。
【0003】
図14は従来のディスクグラインダ301を示す上面図である。ディスクグラインダ301は、駆動源であるモータ310を収容して成る貫通穴メインハウジング302を有する。メインハウジング302の後方は、中心軸線C1に対して径方向に広がる拡径部302cとなり、電池パック200が装着される。また、拡径部302cにはモータ310を駆動するための制御部350が設けられる。モータ310と制御部350の間にはトリガレバー335を有するスイッチ機構が設けられる。スイッチ機構は、モータ310のON又はOFFを切り替えるもので、スイッチ332と、スイッチ332を操作する揺動式のトリガレバー335を含んで構成される。トリガレバー335にはオフロックレバー336が設けられる。
【0004】
メインハウジング302の前方にはギヤケース303が設けられる。ギヤケース303は、モータ310の回転軸による動力伝達方向を約90度変換する駆動伝達手段を収容する。ギヤケース303にはスピンドル316が回転可能に軸支され、スピンドル316の上端と、モータ310の回転軸は2つの傘歯車306、307によって接続される。スピンドル316の下端には、ホイルワッシャ346とホイルナット347によって砥石210が固定される。砥石210の後方側の周囲は、金属製のホイルガード345によって覆われる。モータ310とギヤケース303の間には冷却用のファン325が設けられる。メインハウジング302の拡径部302cの側面には、図示しない外気の吸入口が設けられ、モータ310の回転によって吸入口から空気がメインハウジング302の内部に吸引され、メインハウジング302の後方側から前方側に流れ、モータ310の周囲と内部を通って、ファン325付近からギヤケース303側に流れ、ギヤケース303に設けられた排気口から大気中に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018−140447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図14に示すような従来の動力工具では、金属ギヤのかみ合いによる減速機構を利用していたため、駆動時の騒音が作業性を低下させる要因となっていた。また、ディスクグラインダで金属加工を行う場合には、加工時に発生した金属粉によってモータ等の電子部品に悪影響が発生し、作業性が損なわれる可能性があるため、そのための対策を十分に施す必要があった。また、モータにブラシレスモータを使用した動力工具の場合、スイッチング素子を含む駆動回路が過度に発熱し、素子の破損・変形などの要因により回路機能が損なわれ、作業の継続が困難になる恐れがあるため、冷却性能を十分確保することが重要であった。金属粉などの塵埃が、モータケース内部に侵入しないようにするには、モータを外気から完全に隔離するようにすれば良いが、ファンによって生成される冷却風によって直接冷却が行えなくなるため、モータの冷却面での問題が生じることになる。
【0007】
本発明は上記背景に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、モータを金属製の密閉ケース内に収容することにより、防塵性を高めて作業性を良くした動力工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、密閉式のモータケースの側面に冷却風を当てることにより、モータの冷却性能を確保した動力工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、密閉式のモータケースの外側部分で、メインハウジングの内側になる位置に冷却用のファンを設けて、モータ及び制御回路を効率良く冷却するようにした動力工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、ロータとステータを有するモータと、ロータと一体回転する回転軸と、モータを収容する密閉式の金属製のモータケースと、モータケースを保持するとともに把持部を形成するメインハウジングと、回転軸に先端工具が装着されるダイレクトドライブ式の動力工具において、モータケースの外部にファンを設け、ファンによって、モータケースの外表面をロータの回転方向に沿って流れる冷却風が生成されるように構成した。モータケースには、回転軸を外部に貫通させるための貫通穴が形成され、回転軸はモータケースから外部に延出する延出部を有し、ファンは延出部に取り付けられる。また、メインハウジングには、モータケースの端部に接続されるファン収容部が形成され、ファンがメインハウジングによって覆われるとともに、モータケース外面とメインハウジングとの間に冷却風の通路が形成される。
【0009】
本発明の他の特徴によれば、メインハウジングは、ファンによって径方向外側に向けて排出された冷却風を、ロータの軸方向にガイドする第1ガイド部と、第1ガイド部によって軸方向に流れる冷却風をロータの回転方向に沿った流れへとガイドする第2ガイド部を有する。また、メインハウジングには、モータケースの把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、覆い部とモータケースとの間に冷却風をモータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成される。さらに、把持部はモータケースの長手方向と交差する方向に中心軸線を有するように配置され、排気口は、モータケースの外面に沿うような軸方向に細長い開口を有し、開口の軸方向長さはモータケースの半分以上を占めるように構成した。この排気口は、回転軸を通り把持部の中心線と直交する断面よりも把持部に近い側に位置し、排気口を基準に把持部よりも遠い側に位置するモータケースの外表面が大気中に露出するように構成される。
【0010】
本発明のさらに他の特徴によれば、メインハウジングには、モータを制御するコントローラが収容され、冷却風は、第1ガイド部によって軸方向にガイドされたあと、モータケースを冷却するものと、コントローラを冷却するものとに分岐される。また、メインハウジングには空気取入口が設けられ、ファンは、モータとは別の駆動源によって駆動されるものであってメインハウジングの内部に収容される。さらに、空気取入口はメインハウジングの把持部よりもモータケースとは離れた側に設けられ、ファンによって送風される冷却風が、把持部内を通ってモータケースに送られる。
【0011】
本発明のさらに他の特徴によれば、メインハウジングには、モータを制御するコントローラが収容され、冷却風は、コントローラを冷却した後にモータケースに到達するようにした。また、メインハウジングには、モータケースの把持部側の側面を少なくとも部分的に覆う覆い部が形成され、覆い部とモータケースとの間に冷却風をモータケースの外表面に沿って排出するための排気口が形成され、メインハウジングは、冷却風を排気口へ導く第3ガイド部を有する。以上のように本発明では、モータケースの外部かつメインハウジングの内部にファンを設け、ファンの回転によって生成される冷却風が、モータケースの外表面と、コントローラを冷やすように構成した。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、モータケースを密閉構造の金属製とし、モータを外気から隔離したので、外気に含まれる塵埃がモータの回転動作に与える影響を低減することができ、作業性の良い動力工具を実現できた。また、モータケース側面の、前後方向に広い範囲に送風することで、モータを間接的に冷却することができるので、密閉式のモータケースを使用しつつも十分な冷却性能を確保することができた。さらには、ファンによって生成された冷却風で、モータケースだけでなくモータの回転制御を行う回路に含まれる素子の冷却も行うので、発熱部位の冷却性能が良く耐久性に優れた動力工具を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の斜視図である。
本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の部分図であり、モータケース10の断面図とそのメインハウジング2の右側部分を左から見た側面図を示す。
本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の全体を示す縦断面図であり、ファン70から送出される冷却風F2〜F5の流れを説明するための図である。
本実施例のディスクグラインダ1のモータケース10の外側部分の断面斜視であり、ファン70付近の形状を示す。
図2のA−A部の断面図であり、ファン70から送出される冷却風F2の流れを説明するための図である。
図1のメインハウジング2の単体形状を示す斜視図である。
本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の斜視図である。
本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の縦断面図である。
図8のB−B部の断面図である。
本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101の回路図である。
本発明の第2の実施例に係るディスクグラインダ101のモータケース110の上面図であり、ホイルガード220の取付位置を変えた状態を示す図である。
第3の実施例に係るディスクグラインダ101Aのモータケース110の上面図である。
第3の実施例に係るディスクグラインダ101Aのモータケース110の上面図であり、ホイルガード220の取付位置を変えた状態を示す図である。
従来技術に係るディスクグラインダ301の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例においては、動力工具の一例として電池パックを電源としてモータを駆動し、円盤状の砥石を回転させるディスクグラインダ1を用いて説明する。また、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。尚、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図14のディスクグラインダ301と同じく作業時の方向を基準にし、各図中に示す方向であるとして説明する。
【0015】
図1は本実施例に係るディスクグラインダ1の斜視図である。ディスクグラインダ1は、電池パック200の電力を利用してモータ50(図2で後述)によって円盤状の砥石210を回転させる動力工具である。ディスクグラインダ1は、モータ50の回転軸線B1が通常の使用状態では鉛直方向になり、メインハウジング2の中心軸線A1(後述の図2参照)が水平方向になる。本実施例のディスクグラインダ1は、モータ50の配置に特徴があり、砥石210が固定されるスピンドル7(図2で後述)に対して同軸上にモータ50を配置し、モータ50の回転軸53にて直接スピンドル7を駆動する(回転軸53とスピンドル7が一体回転する)ダイレクトドライブ方式を採用した構成となっている。モータ50は金属製のモータケース10の内部に収容される。モータケース10は、筒状の形状であり、筒状部分の中心軸線と略直交方向に延びるようにメインハウジング2の把持部27が形成され、把持部27のモータケース10と離れる先端側(反モータ側)に電池パック200が装着される。
【0016】
メインハウジング2は、モータケース10の下側部分を固定する取付部21と、取付部21から下方に延在するようにして作業者によって把持される把持部27と、電池パック200を装着するための拡径部28によって主に形成される。本実施例のメインハウジング2は、冷却用のファン70(図2で後述)を収容するためのファン収容部22を更に有し、ファン収容部22は取付部21の端部(上端)に接続されるようにした。メインハウジング2は左右方向に分割可能なように合成樹脂製となる左右2つの部品で構成される。メインハウジング2の左右部分は、ネジボス29a〜29eを用いて複数のネジ(図示せず)によって固定される。
【0017】
モータケース10は、円筒状の筒状部11と、筒状部11の下側開口を塞ぐためのボトムカバー13と、筒状部11の上側開口を塞ぐためのトップカバー15によって形成される。ボトムカバー13より先端側(下方側)には、回転軸53がモータケース10から外部に延出する部分(図では見えないスピンドル7(図2で後述))が設けられ、その先端に円盤状の砥石210が取り付けられる。砥石210は、例えば直径100mmのレジノイドフレキシブルトイシ、フレキシブルトイシ、レジノイドトイシ、サンディングディスク等であり、用いる砥粒の種類の選択により金属、合成樹脂、大理石、コンクリートなどの表面研磨、曲面研磨が可能である。砥石210の後方側上面、後側面は金属製のホイルガード220にて覆われる。ホイルガード220は、研削された部材や破損した砥粒等の飛散から作業者を保護する金属製のカバーである。
【0018】
モータケース10の円筒部の後側側面にはメインハウジング2の取付部21が位置し、回転軸線B1方向上側部分にはファン収容部22が位置する。ファン収容部22の側面には、外気を吸引するための複数の吸気口24(24a〜24f)が形成される。図1ではファン収容部22の左側側面に形成された3つの吸気口24d〜24fしか見えないが、ファン収容部22の右側側面にも同様に3つの吸気口24a〜24cが形成される。6つの吸気口24を介して後述するファン70によって吸引される外気は、ファン70によって排気口25と風窓26から外部に排出される。排気口25は金属製のモータケース10の外周面を冷却するためのもので、前後方向に延びる細長い形状を成すメインハウジング2の内面とモータケース10の外面との間に形成された開口(隙間)である。排気口25は、図6で後述する複数の案内リブ35a〜35hによって上下方向に区画されている。図1では見えないがメインハウジング2とモータケース10の右側側面の間にも同じ形状の排気口25が形成される。
【0019】
把持部27は、作業者が片手で把持する部位である。図1の形状を見るとわかるように、本実施例のディスクグラインダ1の形状は、モータ50の配置によって図14で説明した従来のディスクグラインダ301の形状とは異なる外観を有する。このようにモータケース10と把持部27が、いわゆるガンタイプの形状で形成されることにより、把持部27の内側にモータを配置する必要が無くなり、把持部27を作業者にとって握りやすい最適な太さや形状で構成できる。また、把持部27の位置を軸線B1に近づけることができ、作業位置と把持位置とを近づけられるので把持しやすくて操作性の良いディスクグラインダ1を実現できる。尚、本実施例ではトリガスイッチやパドルスイッチ等のモータのオンオフをするためのスイッチの記載を省略している。モータの回転をオンとするスイッチの設置位置や形状は任意であり、把持部27やその他の任意の箇所に設けても良い。
【0020】
メインハウジング2の後方側には図示しないレール機構を有する拡径部28が形成され、レール機構を用いて電池パック200が着脱可能に設けられる。電池パック200の下方側には、拡径部28から後方側に延在する電池パックガード28aが形成され、電池パック200の側面が床等に接触することを防止する。レール機構の内側には複数の接続端子が設けられる。本実施例ではレール機構が電池パック200の着脱部となるが、その構造は2本の平行する溝部とラッチ機構で構成される。しかしながら、電池パック着脱部の構造は任意であり、レールやレール溝を用いない形状であっても良い。接続端子の対向する位置には電池パック200側の接続端子(図示せず)が位置する。電池パック200は従来から用いられているものを利用できる。電池パック200には合成樹脂製の上ケース201と下ケース202の間に複数本の二次電池セルが収容されたものであり、ラッチボタン203を操作することによりディスクグラインダ1から取り外すことができる。上ケース201には図示しないレール機構と図示しない接続端子が設けられる。電池パック200は、下から上方向に相対移動させることによってメインハウジング2に装着される。電池パック200を取り外すときは、ラッチボタン203を押しながら電池パック200を上方向に移動させる。尚、本実施例の動力工具(ディスクグラインダ1を含む)において電源は任意であり、電池パック200の代わりにAC電源を用いるようにしても良い。AC電源を用いる場合は、電池パック200の取り付けられる位置に電源コードを接続すると共に、入力された交流電源を整流する整流回路を設けて、整流回路の出力を図10にて後述するインバータ回路94に供給すれば良い。電池パック200は、複数の2次電池セルを収容したもので、ここではリチウムイオン電池セルを用いている。
【0021】
拡径部28は、電池パック200と把持部27の間に、後述する制御回路を収容するためのスペースを確保する。拡径部28の左右両側側面であって、後述する制御回路を搭載する回路基板(図では見えない)の近傍には内部と外部を連通させるための風窓26が形成される。風窓26はコントローラ(制御回路)90(図3参照)の発熱素子を冷却したあとの冷却風の一部を外部に排出する排気口として機能する。
【0022】
図2は、本発明の実施例に係るディスクグラインダ1の縦断面図である。モータケース10は密閉式であって、金属製とすることにより外気及び冷却風でモータケース10を冷却する空冷式とした。ここで、“密閉式”とは、外部と隔離され、外部との空気交換が完全に、又は、ほぼ行われないようにした構造をいい、回転軸53を貫通させる穴を除いて、モータケース10には、必要な配線を通す最小限の通路(ここでは図示されない配線穴)しか形成されない。また、最小限の通路部分にも樹脂(図示せず)によって外部との空気交換ができないように塞がれる。本実施の形態では、モータケース10を密閉式とするためにファン70をモータケース10の外部に配置している。
【0023】
モータ50の回転軸53の端部は、ボール式の軸受18a、18bによってモータケース10に固定される。モータケース10は、回転軸線B1に沿って上下に開口面を有する筒状部11と、筒状部11の上側開口を閉塞するトップカバー(上蓋部)15と、筒状部11の下側開口を閉塞するボトムカバー(下蓋部)13によって形成されるもので、密閉式(全閉式)とされる。これらは共に非磁性体の金属、例えばアルミニウム合金によって形成される。上側の軸受18bはトップカバー15にて保持され、下側の軸受18aはボトムカバー13によって保持される。このように軸受18a、18bが金属製のモータケース10によって保持されるので、強度面だけでなく放熱性の面からも有利である。
【0024】
モータ50はインナーロータ形式であり、回転軸53と一体回転するロータの外周側にステータが設けられる。ロータは、ロータコア51の外側に円筒状の永久磁石52を有して構成される。ステータは、コイル56を巻回された積層鉄心製のステータコア54と、ステータコア54とコイル56の間に介在する合成樹脂製のインシュレータ55a、55bを有する。ここではステータコア54の上側及び下側から突出する部分(インシュレータ55a、55b及びコイル56)を含めたステータ全体を熱硬化性樹脂57にてモールドする。つまり、ステータ部分は、筒状部11の内部において液体状の樹脂にて浸さされ、その後、樹脂が硬化する。これによって、熱硬化性樹脂57によってコイル56が振動等で動かないようにステータコア54に対して強固に保持される。また、熱硬化性樹脂57の外周側は筒状部11の内壁面に密着させたので、ステータコア54を筒状部11に安定して保持できる。さらに、熱硬化性樹脂57として熱伝導特性の良いものを用いることにより、ステータ54及びコイル56からの熱を効率的に筒状部11に伝達できるので、モータ50の放熱性を高めることができる。
【0025】
トップカバー15とコイル56の間には、円環状のセンサ基板58が配置される。センサ基板58は、回転軸線B1と直交するように配置され、底面側には永久磁石52の上端面と対向するようにして、回転方向に所定間隔を空けて3つのホールICが配置される。センサ基板58はFPC基板にて構成され、その中央には回転軸53を貫通する穴が形成される。センサ基板58の底面側からホールICの出力伝達用の信号線が引き出され、メインハウジング2側へ配線されるが、ここでは信号線の図示は省略している。
【0026】
ボトムカバー13は、スピンドル7を軸支する軸受18aの固定部材として機能する。また、ボトムカバー13の外面側には円筒状のホイルガード取付部14が形成され、ホイルガード取付部14の外周面を用いてホイルガード220が取り付けられる。ボトムカバー13の中央には貫通穴13aが形成され、貫通穴13aを貫通してスピンドル7が下方に延出する。本実施例では回転軸53とスピンドル7を一体で構成した。本実施例では回転軸53からスピンドル7への回転力の伝達は、減速ギヤ等の金属からなる伝達機構を介さずに行われるので、モータ50の回転時にギヤの噛合いによる動作音を生ずることがなく、静音性が良い。また、ギヤの噛合いがないため、工具の寿命が長くなる等の複数のメリットが得られる。スピンドル7にはホイルワッシャ230が設けられ、ホイルワッシャ230とホイルナット240で挟持するようにして砥石210がスピンドル7に固定される。
【0027】
モータ50自体の冷却は、モータケース10を冷却風で冷却することによって間接的に行う。モータケース10の上方側において、回転軸53がトップカバー15の貫通穴15aよりモータケース10の外部に突出し、そこに冷却用のファン70が設けられる。つまり、ファン70は、回転軸線B1方向に見てモータケース10に対して先端工具たる砥石210とは離れた側に配置されるもので、本実施例ではファン70がファン収容部22にて覆われる。ファン70は、モータ50の回転と同期して回転し、モータ50が停止するとファン70の回転も停止する。ファン70の回転する空間は、合成樹脂製のメインハウジング2の一部(取付部21)によってモータケース10のトップカバー15の上側に画定される。図2の状態のメインハウジング2は、左右に分割される右側部分だけを図示しているもので、メインハウジング2の内側部分が見えている。メインハウジング2の把持部27には、把持部27よりも上下及び軸線B1の周方向に広がる取付部21が形成され、取付部21の上方側にはファン収容部22がさらに形成される。
【0028】
ファン収容部22は、ファン70の周囲を覆うことにより作業者がファン70に触れることができないように保護する機能を果たす。ファン収容部22の右側及び左側側面には吸気口24が形成される。より具体的には、ファン収容部22の右側側面には前方から後方にかけて3つの吸気口24a,24b,24cが設けられ、左側側面には前方から後方にかけて3つの吸気口24d,24e,24f(図6に記載)が設けられる。ファン70が回転する空間(ファン回転室22b)の下方には、ファン回転室出口22cが形成され、ファン回転室出口22cから連絡通路30に冷却風が流れる。メインハウジング2の取付部21は、作業時において作業者の指がモータケース10の後側面に触れないようにする遮蔽壁として機能する。また取付部21の内壁面とモータケース10と間には間隔(空間)があり、これにより連絡通路30が形成される。またこの空気が流れる隙間(連絡通路30)の周方向の一端側には、回転軸線B1方向に並ぶ複数の排気口25が形成されることになるが、この排出構造は図4を用いて後述する。連絡通路30の軸線B1方向の長さL1は、メインハウジング2の把持部27の軸線B1方向の長さL2(=把持部27の内径)よりも十分長くなる。取付部21とモータケース10との間に冷却風をモータケース10の外表面に沿って排出するための排気口25(図1参照)が形成されるが、排気口25全体の開口の軸線B1方向長さ(≒L1)はモータケース10の軸線B1方向長さの半分以上を占める。
【0029】
スピンドル7と回転軸53は、回転軸線B1方向に並べて配置される。モータ50は回転軸53がメインハウジング2の把持部27の中心軸線A1と交差する方向、ここではモータの回転軸線B1が、中心軸線A1と直交するように配置される。
【0030】
モータケース10の外周面は、後側側面の一部と、ファン70の周囲の部分だけが合成樹脂製のメインハウジング2にて覆われるが、放熱性を考慮してメインハウジング2が位置する部分以外は外気に直接晒される状態に置かれる。モータケース10のトップカバー15には、回転軸線B1方向上方に延在する壁部16e等(詳細は図5にて後述)が形成され、外周縁に沿った4カ所にて図示しないネジによって筒状部11にネジ止めされる。同様にボトムカバー13も外周縁に沿った4カ所にて図示しないネジによって筒状部11にネジ止めされる。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

工機ホールディングス株式会社
打込機
工機ホールディングス株式会社
打込機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
切断機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
打込機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
作業機
工機ホールディングス株式会社
電源装置
工機ホールディングス株式会社
動力工具
工機ホールディングス株式会社
電動工具
工機ホールディングス株式会社
電気機器
工機ホールディングス株式会社
動力工具
工機ホールディングス株式会社
電動工具
工機ホールディングス株式会社
電動工具
工機ホールディングス株式会社
気体圧縮機
工機ホールディングス株式会社
切断作業機
工機ホールディングス株式会社
打撃作業機
工機ホールディングス株式会社
電動作業機
工機ホールディングス株式会社
バンドソー
工機ホールディングス株式会社
可搬型保冷庫
工機ホールディングス株式会社
電気機器システム
工機ホールディングス株式会社
電気機器システム
工機ホールディングス株式会社
作業機及びフィルタ
工機ホールディングス株式会社
電源装置及びシステム
工機ホールディングス株式会社
コードレス作業機器システムおよびアダプタ
工機ホールディングス株式会社
通信装置及びそれを用いた電気機器システム
工機ホールディングス株式会社
電池パック及び電池パックを用いた電気機器
個人
外骨格装置
個人
モンキーレンチ
個人
スマートペンダント
個人
ロボットアーム
個人
3方締めナット回し具。
続きを見る