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公開番号2021126955
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210902
出願番号2020021774
出願日20200212
発明の名称車体
出願人本田技研工業株式会社
代理人特許業務法人落合特許事務所
主分類B62D 25/08 20060101AFI20210806BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両の衝突時にステアリングハンガービームと車両機器との連結を維持することができ、しかも、製造コストの低減に寄与することができる車体を提供する。
【解決手段】車体は、車幅方向に延びて左右のフロントサイドパネルに結合され、ステアリングを支持するビーム22と、空調装置26の車両後方側に配置されて、ビーム22に車両機器33を連結する支持部材34とを備える。支持部材34は、ビーム22に固定され、前方から車両機器33に連結される前側体35と、前側体35に結合されて、前側体35および空調装置26の間に配置され、空調装置26が車両後方に後退すると空調装置26の接触を受け止める緩衝体36とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車幅方向に延びて左右のフロントサイドパネルに結合され、ステアリングを支持するビームと、
空調装置の車両後方側に配置されて、前記ビームに車両機器を連結する支持部材と
を備える車体において、前記支持部材は、
前記ビームに固定され、前方から前記車両機器に連結される前側体と、
前記前側体に結合されて、前記前側体および前記空調装置の間に配置され、前記空調装置が車両後方に後退すると前記空調装置の接触を受け止める緩衝体と
を備えることを特徴とする車体。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車体において、前記前側体は、前記車両機器に固定される1対のガイドレールに挟まれて、前記車両機器に対して上下方向に前記前側体の動きを規制するガイドと、前記車両機器上に配置され弾性力に応じて変位する弾性片に係り合い、前記車両機器および前記前側体の間で前記上下方向の動きを拘束する係合縁とを有することを特徴とする車体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車体において、前記緩衝体は、板材で形成される前記前側体から連続し、前記前側体から折れ曲がって設定される間隔で前記前側体に向き合わせられる板材で構成されることを特徴とする車体。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体において、前記支持部材は、前記前側体に結合されて、下方から前記車両機器に向き合わせられ、前記前側体に沿って上下方向に前記車両機器の変位を規制する落下防止片と、前記落下防止片の先端から上向きに立ち上がって、前記前側体との間に前記車両機器を挟むことで前記車両機器の倒れを防止する倒れ防止片とを有することを特徴とする車体。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体において、前記支持部材は、前記ビームに第1固定点で結合され、前記ビームから下向きに延びてインパネを支持する補助部材に第2固定点で結合されることを特徴とする車体。
【請求項6】
請求項5に記載の車体において、前記支持部材は、前記第1固定点を通って車幅方向に前記車両機器を分割する仮想分割面よりも第2固定点側で前記支持部材の剛性を補強する補強構造を有することを特徴とする車体。
【請求項7】
請求項5または6に記載の車体において、前記ビームから前記補強部材に並列に延びてフロアに連結されるステーをさらに備え、前記補強部材および前記ステーの間に前記支持部材および前記車両機器は配置され、前記車両機器のハーネスは前記車両機器の下端から前記ステーに沿って延びることを特徴とする車体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車幅方向に延びて左右のフロントサイドパネルに結合され、ステアリングを支持するビームと、空調装置の車両後方側に配置されて、ビームに車両機器を連結する支持部材とを備える車体に関する。
続きを表示(約 5,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ステアリングハンガービーム(ビーム部材)に支持される緊急通報ユニット(車両機器)が開示される。緊急通報ユニットは、鉄板から成形されて、緊急通報装置の前面を覆う前側部材と、鉄板から成形されて、前側部材にねじで結合されて緊急通報装置の後面を覆う後側部材とを備える。車両の衝突時に空調装置が後退すると、空調装置は緊急通報ユニットの前側部材にぶつかって破壊される。こうして緊急通報ユニットは空調装置の衝突から保護される。緊急通報ユニットの落下は防止されることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016−113128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では緊急通報ユニットは頑強なブラケット(前側部材および後側部材)で覆われて保護される。ブラケットは空調装置の破壊を誘引するほどなので、前側部材および後側部材には十分な板厚が要求される。鉄板の板厚や面積の増加に伴いブラケットの重量は増加してしまう。重量増に加えて板厚や面積の増加は製造コストの増加を招いてしまう。
【0005】
本発明は、車両の衝突時にステアリングハンガービームと車両機器との連結を維持することができ、しかも、製造コストの低減に寄与することができる車体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面によれば、車幅方向に延びて左右のフロントサイドパネルに結合され、ステアリング(13)を支持するビーム(22)と、空調装置(26)の車両後方側に配置されて、前記ビーム(22)に車両機器(33)を連結する支持部材(34)とを備える車体(21)において、前記支持部材(34)は、前記ビーム(22)に固定され、前方から前記車両機器(33)に連結される前側体(35)と、前記前側体(35)に結合されて、前記前側体(35)および前記空調装置(26)の間に配置され、前記空調装置(26)が車両後方に後退すると前記空調装置(26)の接触を受け止める緩衝体(36)とを備える。
【0007】
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記前側体(35)は、前記車両機器(33)に固定される1対のガイドレール(42)に挟まれて、前記車両機器(33)に対して上下方向に前記前側体(35)の動きを規制するガイド(43)と、前記車両機器(33)上に配置され弾性力に応じて変位する弾性片(44)に係り合い、前記車両機器(33)および前記前側体(35)の間で前記上下方向の動きを拘束する係合縁(45a)とを有する。
【0008】
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記緩衝体(36)は、板材で形成される前記前側体(35)から連続し、前記前側体(35)から折れ曲がって設定される間隔で前記前側体(35)に向き合わせられる板材で構成される。
【0009】
第4側面によれば、第1〜第3側面のいずれか1の構成に加えて、前記支持部材(34)は、前記前側体(35)に結合されて、下方から前記車両機器(33)に向き合わせられ、前記前側体(35)に沿って上下方向に前記車両機器(33)の変位を規制する落下防止片(47)と、前記落下防止片(47)の先端から上向きに立ち上がって、前記前側体(35)との間に前記車両機器(33)を挟むことで前記車両機器(33)の倒れを防止する倒れ防止片(48)とを有する。
【0010】
第5側面によれば、第1〜第4側面のいずれか1の構成に加えて、前記支持部材(34)は、前記ビーム(22)に第1固定点(51a)で結合され、前記ビーム(22)から下向きに延びてインパネ(12)を支持する補助部材(25)に第2固定点(51b)で結合される。
【0011】
第6側面によれば、第5側面の構成に加えて、前記支持部材(34)は、前記第1固定点(51a)を通って車幅方向に前記車両機器(33)を分割する仮想分割面(52)よりも第2固定点(51b)側で前記支持部材(34)の剛性を補強する補強構造(53)を有する。
【0012】
第7側面によれば、第5または第6側面の構成に加えて、前記ビーム(22)から前記補強部材(25)に並列に延びてフロアに連結されるステー(24)をさらに備え、前記補強部材(25)および前記ステー(24)の間に前記支持部材(34)および前記車両機器(33)は配置され、前記車両機器(33)のハーネス(54)は前記車両機器(33)の下端から前記ステー(24)に沿って延びる。
【発明の効果】
【0013】
第1側面によれば、車両の衝突時に空調装置が後退すると、空調装置は緩衝体に受け止められることができる。空調装置が直接に車両機器に衝突することは回避されることができる。その結果、支持部材の前側体と車両機器との連結の破損は回避されることができる。車両機器の脱落は防止されることができる。空調装置から作用する衝撃は緩衝体で受け止められることから、前側体に要求される剛性や強度は緩和されることができる。こうして支持部材は製造コストの低減に寄与することができる。
【0014】
第2側面によれば、車両機器のガイドレールに前側体のガイドは案内される。車両機器に対して相対的に上下方向以外に前側体の動きは拘束される。このとき、弾性片が係合縁に係り合うと、車両機器に対して上下方向に前側体の動きは拘束されることができる。こうして車両機器に支持部材は連結される。車両の衝突時には、空調装置は緩衝体で受け止められることから、空調装置の衝突に基づき弾性片に作用する衝撃は弱められることができる。車両機器と支持部材との連結は維持されることができる。車両機器の脱落は防止されることができる。
【0015】
第3側面によれば、緩衝体および前側体は1枚の板材から成形されることができる。したがって、製造コストは低減されることができる。
【0016】
第4側面によれば、空調装置から作用する衝撃が緩衝体で弱まりきらずに車両機器と支持部材との連結が解除されてしまっても、落下防止片および倒れ防止片の働きで支持部材から車両機器の脱落は防止されることができる。
【0017】
第5側面によれば、支持部材は第1固定点および第2固定点で車体の骨格に連結されることから、支持部材の取り付け強度は高められることができる。
【0018】
第6側面によれば、ビームおよび補助部材に拘束される領域で剛性が高められる一方で、拘束から解放される領域では剛性は緩和されることから、拘束から解放される領域で衝撃のエネルギーが消費されることで車両機器に対して支持部材の保護機能は高められることができる。
【0019】
第7側面によれば、補強部材およびステーは側突時に車両機器の保護に寄与することができる。しかも、ハーネスはステーに沿って延びることから、ハーネスはステーに支持されることができる。ハーネスの取り付けにあたって作業性は高められることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の一実施形態に係るインパネの構成を概略的示す正面図である。
インパネおよびダッシュパネルの間に配置される車体の正面図である。
図1の3−3線に沿った垂直断面図である。
ビームに取り付けられた緊急通報ユニットの斜視図である。
前側体の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。ここで、車体の上下前後左右は自動四輪車に乗車した乗員の目線に基づき規定されるものとする。
【0022】
図1は本発明の一実施形態に係るインパネの構成を概略的示す。車両11は、フロントガラスの下方で車室の前端を仕切るインパネ12を備える。インパネ12は車室内で車幅方向(左右方向)に延びる。インパネ12には、運転席に対応する位置でステアリングホイール13が取り付けられる。インパネ12には、助手席に対応する位置でグローブボックス14が形成される。グローブボックス14は収納空間を開閉するリッド14aを備える。
【0023】
インパネ12には、車幅方向に複数箇所で空気の吹出口15が区画される。吹出口15には、後述される空調装置(HVAC)の通風路が接続される。空調装置で冷房運転が実施されると、吹出口15から車室内に冷気は吹き出されることができる。
【0024】
センターコンソール16の上方でインパネ12にはオーディオ装置17が組み込まれる。オーディオ装置17は、例えば、ラジオ電波を受信して音声を再生したりコンパクトディスク(CD)やハードディスク(HDD)に蓄積された音楽データに基づき音声を再生したりするオーディオ本体17aと、オーディオ本体17aに電気的に接続されて、例えば車室内の空間に面する壁面に埋め込まれるスピーカー(図示されず)とを備える。
【0025】
図2に示されるように、車体21は、車幅方向に延びて左右のフロントサイドパネル(図示されず)に結合されるステアリングハンガービーム(以下「ビーム」という)22を備える。ビーム22は車体21の骨格として機能する。ビーム22にはステアリングホイール13が操舵自在に支持される。ビーム22の両端には個々に対応するフロントサイドパネルに結合されるブラケット23が固定される。
【0026】
ビーム22には、運転席の左端に相当する位置でビーム22から下向きに延びて、下端でフロア(図示されず)に連結されるセンターステー24と、センターステー24よりも助手席側でセンターステー24から間隔を空けて配置され、センターステー24に並列にビーム22から下向きに延びる補助ステー(補助部材)25とが結合される。ビーム22、センターステー24および補助ステー25にインパネ12は支持される。
【0027】
ビーム22の前方には空調装置26が配置される。図3に示されるように、空調装置26は、車室の前端の骨格を構成するダッシュパネル27の後方に配置される。ダッシュパネル27の前方には内燃機関や電動機、ハイブリッド動力源といった動力源の収容室28が区画される。ダッシュパネル27は動力源の収容室28と車室とを仕切る。空調装置26はダッシュパネル27とインパネ12とで挟まれる空間内に密に詰め込まれて配置される。
【0028】
空調装置26の車両後方側にはビーム22に支持される緊急通報ユニット31が配置される。緊急通報ユニット31は、オーディオ装置17から前方に延びるハーネス32に向き合わせられる。緊急通報ユニット31は、車両11の衝突を検知して所定の連絡先に通報を発信する緊急通報装置(車両機器)33と、空調装置26の車両後方側に配置されて、ビーム22に緊急通報装置33を連結する支持部材34とを備える。図2に示されるように、緊急通報装置33は、センターステー24と補助ステー25とに挟まれる空間内に配置される。当該空間は、ビーム22の軸線にそれぞれ直交しながらセンターステー24または補助ステー25に内接する仮想平面で仕切られればよい。緊急通報ユニット31はビーム22に吊り下げ支持される。
【0029】
図4に示されるように、支持部材34は、ビーム22に固定され、前方から緊急通報装置33に連結される前側体35と、前側体35に結合されて、前側体35および空調装置26の間に配置され、空調装置26が車両後方に後退すると空調装置26の接触を受け止める緩衝体36とを備える。前側体35は、ビーム22に固定されるブラケット37に結合される上端から下向きに延び、緊急通報装置33の前面に重ねられる本体38と、本体38に交差しながら車幅方向(左右方向)に延びて一端で補助ステー25に結合される横板39とを有する。こうしてビーム22、補助ステー25、本体38および横板39で枠体は形成される。本体38と横板39とはステンレス鋼やアルミニウム合金といった金属の板材から一体に成形されることができる。
【0030】
緊急通報装置33は、通報の発信に必要な構成要素を収容する筐体41を備える。筐体41は例えば樹脂材料から成型される。筐体41の前面には、重ねられる支持部材34の本体38の左右両側で上下方向に相互に平行に延びる1対のガイドレール42が固定される。ここでは、ガイドレール42は筐体41の前面に一体成型される。支持部材34の前側体35は、ガイドレール42に挟まれて、緊急通報装置33に対して上下方向に前側体35の動きを規制するガイド43を有する。ガイド43の働きで、緊急通報装置33に対して上下方向以外の前側体35の動きは拘束される。
(【0031】以降は省略されています)

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