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公開番号2021121831
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210826
出願番号2020014725
出願日20200131
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20210730BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温定着性と現像安定性、耐久安定性を両立するトナーを提供することにある。
【解決手段】結着樹脂、該結着樹脂以外の重合体Aを含有し、表面に無機微粒子が熱固着されているトナー粒子を有するトナーであって、該結着樹脂がポリエステル樹脂であり、該結着樹脂の酸価が5mgKOH/g以上であり、該重合体Aの含有量が、該結着樹脂100質量部に対して、1.0質量部以上10.0質量部以下であり、該重合体Aが、第一の重合性単量体に由来する第一のモノマーユニット、及び該第一の重合性単量体とは異なる第二の重合性単量体に由来する第二のモノマーユニットを有し、該第一の重合性単量体が、炭素数18以上36以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルからなる群から選択される少なくとも一つであり、
該第一及び第二のモノマーユニットの含有割合が特定の範囲であり、第一のモノマーユニットのSP値及び第二のモノマーユニットのSP値が特定の関係を満たし、該トナーをFT-IR ATR法で測定したとき、該結着樹脂に由来するピーク強度に対する、該重合体Aに由来するピーク強度の比率が0.3以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂、該結着樹脂以外の重合体Aを含有し、表面に無機微粒子が熱固着されているトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂がポリエステル樹脂であり、
該結着樹脂の酸価が5mgKOH/g以上であり、
該重合体Aの含有量が、該結着樹脂100質量部に対して、1.0質量部以上10.0質量部以下であり、
該重合体Aが、第一の重合性単量体に由来する第一のモノマーユニット、及び該第一の重合性単量体とは異なる第二の重合性単量体に由来する第二のモノマーユニットを有し、
該第一の重合性単量体が、炭素数18以上36以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルからなる群から選択される少なくとも一つであり、
該重合体A中の該第一のモノマーユニットの含有割合が、該重合体A中の全モノマーユニットの総モル数を基準として、5.0モル%以上60.0モル%以下であり、
該重合体A中の該第二のモノマーユニットの含有割合が、該重合体A中の全モノマーユニットの総モル数を基準として、20.0モル%以上95.0モル%以下であり、
該第一のモノマーユニットのSP値をSP
11
(J/cm
3

0.5
とし、該第二のモノマーユニットのSP値をSP
21
(J/cm
3

0.5
としたとき、下記式(1)及び(2)を満たし、
3.00≦(SP
21
−SP
11
)≦25.00 ・・・(1)
21.00≦SP
21
・・・(2)
該トナーをFT−IR ATR法で測定したとき、下記式(3)を満たすことを特徴とするトナー。、
0.3≦(Ge−a/Ge−r) ・・・(3)
Ge−a;ゲルマニウムを用いた時の該重合体A由来の強度
Ge−r;ゲルマニウムを用いた時の該結着樹脂由来の強度
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
該トナー粒子が、炭化水素系ワックスを含有する請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
該結着樹脂が、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物を含有する請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
該第二のモノマーユニットが、下記式(A)及び(B)からなる群から選ばれる少なくとも一つを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のトナー。
(式中、Xは単結合又は炭素数1以上6以下のアルキレン基を示し、

1
は、ニトリル基(−C≡N)、
アミド基(−C(=O)NHR
10
(R
10
は水素原子、若しくは炭素数1以上4以下のアルキル基))、
ヒドロキシ基、
−COOR
11
(R
11
は炭素数1以上6以下のアルキル基若しくは炭素数1以上6以下のヒドロキシアルキル基)、
ウレタン基(−NHCOOR
12
(R
12
は炭素数1以上4以下のアルキル基))、
ウレア基(−NH−C(=O)−NH(R
13

2
(R
13
はそれぞれ独立して、水素原子若しくは炭素数1以上6以下のアルキル基))、
−COO(CH
2

2
NHCOOR
14
(R
14
は炭素数1以上4以下のアルキル基)、又は
−COO(CH
2

2
−NH−C(=O)−NH(R
15

2
(R
15
はそれぞれ独立して、水素原子若しくは炭素数1以上6以下のアルキル基)
であり、R
2
は、炭素数1以上4以下のアルキル基であり、R
3
は、それぞれ独立して水素原子又はメチル基である。)
【請求項5】
該重合体A中の該第一のモノマーユニットが、ベヘニルアクリレートである請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー。
【請求項6】
該結着樹脂が、Sn元素を含有する請求項1または3に記載のトナー。
【請求項7】
該無機微粒子が、個数平均粒径50nm以上300nm以下のチタン酸ストロンチウムを含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のトナー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及し、印刷市場への適用も始まっている。印刷市場では、幅広いメディア(紙種)に対応しながら、高速、高画質、高い生産性が要求されるようになってきている。例えば、厚紙から薄紙へ紙種が変更されても、紙種に合わせてプロセススピード変更や定着器加熱設定温度を変えずに印刷を続ける、メディア等速性が求められている。メディア等速の観点から、トナーには、低温から高温まで幅広い定着温度範囲で適正に定着を完了することが求められている。幅広い定着可能温度で定着するために、シャープメルト性を有する結晶性ポリエステル樹脂等をトナーへ添加し、低温定着性能を向上させたトナーが多く提案されている(特許文献1)。しかしながら、結晶性ポリエステルは高温高湿環境における帯電安定性、特に高温高湿環境に放置後の帯電性の維持という面で課題のある材料であった。
シャープメルト性を有する他の結晶性樹脂として、結晶性のビニル系樹脂を使用したトナーが各種提案されている。例えば、特許文献2では、側鎖に結晶性を有するアクリレート系樹脂を用いることで低温定着性と耐熱保存性を両立させるトナーが提案されている。また、特許文献3では、非晶性のビニル系樹脂と結晶性のビニル系樹脂を化学的に結合させた結着樹脂を用いたトナーが提案されている。
上記特許文献のトナーは、低温定着性と耐熱保存性を両立することができ、結晶性ポリエステル樹脂を使用したトナーの弱点であった帯電安定性もある程度改善することができている。しかしながら、これら結晶性のビニル系樹脂を結着樹脂として使用したトナーは帯電の立ち上がりが遅いということがわかってきた。
これにより、印字比率の大きい画像を印刷した直後に印字比率の小さい画像を印刷した場合、現像機に存在しているトナーと新しく現像機内に供給されるトナーの帯電量とが異なることに起因して画像濃度が徐々に変動してしまうことがわかった。この傾向はとくに低湿環境において顕著である。このような現像安定性と低温定着性との両立に関しては、まだ改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012−063559号公報
特開2014−130243号公報
特開2017−58604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記の如き問題点を解決し、低温定着性と現像安定性、耐久安定性を両立するトナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は結着樹脂、該結着樹脂以外の重合体Aを含有し、表面に無機微粒子が熱固着されているトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂がポリエステル樹脂であり、
該結着樹脂の酸価が5mgKOH/g以上であり、
該重合体Aの含有量が、該結着樹脂100質量部に対して、1.0質量部以上10.0質量部以下であり、
該重合体Aが、第一の重合性単量体に由来する第一のモノマーユニット、及び該第一の重合性単量体とは異なる第二の重合性単量体に由来する第二のモノマーユニットを有し、
該第一の重合性単量体が、炭素数18以上36以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルからなる群から選択される少なくとも一つであり、
該重合体A中の該第一のモノマーユニットの含有割合が、該重合体A中の全モノマーユニットの総モル数を基準として、5.0モル%以上60.0モル%以下であり、
該重合体A中の該第二のモノマーユニットの含有割合が、該重合体A中の全モノマーユニットの総モル数を基準として、20.0モル%以上95.0モル%以下であり、
該第一のモノマーユニットのSP値をSP
11
(J/cm
3

0.5
とし、該第二のモノマーユニットのSP値をSP
21
(J/cm
3

0.5
としたとき、下記式(1)及び(2)を満たし、
3.00≦(SP
21
−SP
11
)≦25.00 ・・・(1)
21.00≦SP
21
・・・(2)
該トナーをFT−IR ATR法で測定したとき、下記式(3)を満たすことを特徴とするトナーに関する。
0.30≦(Ge−a/Ge−r) ・・・(3)
Ge−a;ゲルマニウムを用いた時の該重合体A由来の強度
Ge−r;ゲルマニウムを用いた時の該結着樹脂由来の強度
【発明の効果】
【0006】
本発明は、低温定着性と現像安定性、耐久安定性を両立するトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
トナー粒子の熱風による表面処理に好適な処理装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明において、数値範囲を表す「○○以上××以下」や「○○〜××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0009】
本発明において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを意味する。
【0010】
本発明において、「モノマーユニット」とは、ポリマー中のモノマー物質の反応した形態をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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