TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2021109629
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210802
出願番号2020004568
出願日20200115
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20210705BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】PCUへの浸水を低減する。
【解決手段】ダッシュパネル11と、ダッシュパネル11から車両本体の前後方向に延びるサイドメンバ12と、サイドメンバ12から車両本体の幅方向における中央に配置された電力変換ユニット15と、反射板16と、を備え、ダッシュパネル11の一部は、車両本体の幅方向において、サイドメンバ12の本体部12aより外側に配置されており、反射板16は、サイドメンバ12の本体部12aより外側に配置されたダッシュパネル11の面を覆うように設置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ダッシュパネルと、
前記ダッシュパネルから車両本体の前後方向に延びる本体部を有するサイドメンバと、
前記サイドメンバから車両本体の幅方向における中央に配置された電力変換ユニットと、
反射板と、を備え、
前記ダッシュパネルの一部は、前記車両本体の幅方向において、前記サイドメンバの本体部より外側に配置されており、
前記反射板は、前記サイドメンバの本体部より外側に配置された前記ダッシュパネルの面を覆うように設置されている、
車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換ユニットを有する車両に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、特開2010−184674号公報がある。この公報に記載された車両では、下部構造として、ダッシュパネルと、ダッシュパネルから車両の前後方向に延びるように配置されているサイドメンバと、ダッシュパネルから車両幅方向(以下、左右方向)における中央側に配置されている電力変換ユニット(PCU:Power Control Unit)が配置されている。
【0003】
ここでPCUは、車両下部に配置されているエンジンルーム内において、幅方向における中央、かつ後方寄りに配置される。またPCUには、内部電装系部品や、ケーブル類を繋ぐ端子部品が実装されるが、これらの部品が外部から浸水被害を受けると腐食の原因となる場合があるため、カバーなどによって浸水から保護された状態で用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010−184674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した従来の車両では、水滴が左右のタイヤから巻き上げられて、後方に飛散する。このとき、水滴はダッシュパネルの面やサイドメンバに当たって反射することで、電力変換ユニットの後方の斜め下方向から、PCUの本体部やコネクタ部に被水する経路が存在する場合がある。
【0006】
より具体的には、PCUへの浸水経路として、図5(a)に示すように、サイドメンバの横に配置されているダッシュパネルに反射して、サスペンションメンバに当たった水がそのまま浸入するか、サイドメンバに当たって侵入するものがある。さらにPCUへの他の浸水経路として、図5(b)に示すように、ダッシュパネルに反射せずにサスペンションメンバに当たった水がそのまま浸入するか、サイドメンバに当たって侵入するものがある。
【0007】
本発明は、PCUへの浸水を低減した車両を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる車両は、ダッシュパネルと、前記ダッシュパネルから車両本体の前後方向に延びるサイドメンバと、前記サイドメンバから車両本体の幅方向における中央に配置された電力変換ユニットと、反射板と、を備え、前記ダッシュパネルの一部は、前記車両本体の幅方向において、前記サイドメンバの本体部より外側に配置されており、前記反射板は、前記サイドメンバの本体部より外側に配置された前記ダッシュパネルの面を覆うように設置されている。
これにより、ダッシュパネルに当たって反射する経路によるPCUの浸水を低減することができる。
【発明の効果】
【0009】
これにより、PCUへの浸水を低減した車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両の構成物品の概略を示した図である。
適切な反射板を配置した場合の水滴の流れを示す図である。
サイドメンバとのなす角が小さい状態で反射板を配置した場合の水滴の流れを示す図である。
サイドメンバとのなす角が大きい状態で反射板を配置した場合の水滴の流れを示す図である。
関連する跳ね上げられた水滴の流れる方向の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、車両1には、前方側に配置されるダッシュパネル(以下、ダッシュ)11と、車両本体の幅方向外側の端部に配置されるサイドメンバ12と、ダッシュ11の近傍に配置されるサスペンションメンバ13と、ダッシュ11より前方に配置されたエンジンルーム14と、エンジンルーム14内に設けられた電力変換ユニット(PCU)15と、反射板16と、を備える。
【0012】
ダッシュ11は、エンジンルーム14と、キャビンと、を隔てる隔壁板である。典型的には、ダッシュ11の上部には計器が取り付けられる。また、ダッシュ11は、ケーブルやロッド、エアコンの配管、ハーネスなどが貫通して設けられている。
【0013】
なお、ダッシュ11は前後方向に面を有するように配置されているとともに、ダッシュ11の一部は、後述するサイドメンバ12の本体部12aに対して、車両本体の幅方向外側に配置される。ここで、ダッシュ11の一部であり、サイドメンバ12の本体部12aに対して車両本体の幅方向外側であって、かつ、その法線方向がほぼ後方である面の箇所を、延在部11aとする。なお、延在部11aは、ダッシュ11のうち、サイドメンバ12の車両本体の幅方向における外側、かつ、この幅方向における外側の箇所に設けられた端部において車両本体の上下方向に延びる部分とすることができる。
【0014】
サイドメンバ12は、車両本体の幅方向におけるダッシュ11の端部近傍から、車両本体の前後方向に延びるように配置されているフレームである。例えば、車両本体の左側下部には左側用のサイドメンバ12の本体部12aが、車両本体の前後方向に延在するように配置されている。また、車両本体の右側下部には右側用のサイドメンバ12が、車両本体の前後方向に延在するように配置されている。
【0015】
また、サイドメンバ12のうち、車両本体の前方側において、車両の幅方向における外側の端部、かつ、この端部に設けられている車両の上下方向に延びる部分を、延在部12bとする。
【0016】
サスペンションメンバ13は、車両本体におけるダッシュ11よりやや後方寄りに配置されている。例えば、サスペンションメンバ13は、テンションロッドブラケットや、サスペンションリンク等を支持する骨格として用いられる。
【0017】
エンジンルーム14は、エンジンやPCU15が格納されているケースである。PCU15は、エンジンルーム14内において後方寄りに配置されているとともに、ダッシュ11より前方に約150mmの位置に配置されている。
【0018】
反射板16は、ダッシュ11やサイドメンバ12と同じ鋼板、もしくは、ウレタン樹脂の平板である。なお、反射板16に用いることができる素材はこれらに限られず、自在に変更可能である。
【0019】
反射板16は、ダッシュ11の面とサイドメンバ12との接合部分近傍であって、少なくともダッシュ11の延在部11aの一部を覆うように配置されている。図2に示すように、具体的には、反射板16は、内側端部がサイドメンバ12の側面と近接して配置されているとともに、反射板16の面の法線方向が、車両本体の前方外側を向いた状態であるように配置されるとともに、ダッシュ11の延在部11aの面を覆うように配置されている。
【0020】
ここで反射板16は、サイドメンバ12のうち車両本体の幅方向外側の端部、かつ、車両本体の上下方向に延びる延在部12bから、ダッシュ11のうちサイドメンバ12の車両本体の幅方向の外側かつ、車両本体の上下方向に延びる部分にかけて配置することができる。
【0021】
ここで図1に示すように、反射板16は、ダッシュ11の面の法線方向がほぼ水平方向である箇所を覆うように配置されている。なお一方で、反射板16は、ダッシュ11において上下方向に延びる部分ではない箇所、すなわち、面の方向が斜め下方向である箇所を覆うように設ける必要はない。そのため以下では、反射板16は、面の方向が斜め下方向の箇所は覆わないものとして説明する。
【0022】
また図2に示すように、反射板16の面と、サイドメンバ12の側面とがなす角θ1は、30°〜50°とする。この角度は、例えば反射板16を設置していない状態において、走行中の車両1の車輪によって跳ね上げられた水滴が、ダッシュ11の延在部11aの面に当たるときの角度とほぼ同一の角度である。
【0023】
すなわち、反射板16を設置した状態では、跳ね上げられた水滴が反射板16の面に入射する際の入射角がほぼ90°である。反射板16は、水滴が入射された方向に、そのまま水滴を反射するように配置されている。
【0024】
ここで図3に示すように、サイドメンバ12に対する反射板16の角度が、適正な角度に比べて小さい角度である場合、反射板16に当たった水滴はより車両本体の外側方向に反射するが、反射板16で覆うことが好ましいダッシュ面の長さLに比べて、反射板16が覆うことができるダッシュ11の面の範囲が小さくなる。そのため、反射板16に当たらずにダッシュ11に当たって反射した水滴が、PCU15の方向に向かいやすくなる場合がある。この場合には、PCU15を被水させないようにする効果が減少してしまうおそれがある。
【0025】
一方、図4に示すように、サイドメンバ12に対する反射板16の角度が、適正な角度に比べて大きい角度である場合、反射板16に当たる水滴の量は増えるが、車両本体の内側方向に向かって反射するため、反射した水滴が直接PCU15に被水する経路や、あるいは反射した水滴がサスペンションメンバ13に当たった後にPCU15に被水する経路が残ってしまう。さらにこの場合には、面が大きい反射板16が必要となり、コストが高くなる。
【0026】
したがって、ダッシュ11の面とサイドメンバ12の接合部分において、反射板16を、サイドメンバ12の側面に対してなす角θ1が30°〜50°となるように配置することで、跳ね上げられた水滴を適切に反射するとともに、コストの低減をはかることができる。すなわち、走行中の車両1の車輪により巻き上げられた水滴について、ダッシュ11に当たる際の反射の方向を調整することで、PCU15が被水する量を低減させることができる。
【0027】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。すなわち上記の記載は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされており、当業者であれば、実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
【0028】
例えば、反射板16は、ダッシュ11において面の方向が斜め下方向である箇所を覆うように設ける必要はないものとして説明したが、面の方向が斜め下方向の箇所の一部を覆うように配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 車両
11 ダッシュパネル
11a 延在部
12 サイドメンバ
12a 本体部
12b 延在部
13 サスペンションメンバ
14 エンジンルーム
15 電力変換ユニット(PCU)
16 反射板

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
治具
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
金型
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
電池
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
金型
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
装置
トヨタ自動車株式会社
装置
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
トヨタ自動車株式会社
車両
続きを見る