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公開番号2021104777
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210726
出願番号2019237516
出願日20191226
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人特許業務法人R&C
主分類B60K 17/04 20060101AFI20210625BHJP(車両一般)
要約【課題】クローラ型式の走行装置が設けられた作業車において、機体全体の剛性を向上させる。
【解決手段】右の走行装置の駆動輪及び左の走行装置の駆動輪を支持したミッションケース20が備えられる。ミッションケース20に、入力軸27を支持して左右方向に沿って配置された中央ケース部分21と、右の走行装置の駆動輪を支持して中央ケース部分21の右部に連結された右ケース部分22と、左の走行装置の駆動輪を支持して中央ケース部分21の左部に連結された左ケース部分23とが設けられる。右ケース部分22が右の走行装置のトラックフレーム4に連結され、左ケース部分23が左の走行装置のトラックフレーム4に連結されて、ミッションケース20が右及び左のトラックフレーム4に亘って連結されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
駆動輪と、複数の転輪と、前記転輪が支持されて前後方向に沿って配置されたトラックフレームと、前記駆動輪及び前記転輪に取り付けられたクローラベルトとを有する右及び左の走行装置が備えられ、
エンジンと、前記右の走行装置の駆動輪及び前記左の走行装置の駆動輪を支持したミッションケースとが備えられて、
前記エンジンの動力が、前記ミッションケースの入力軸に伝達され、前記ミッションケースの内部の伝動系を介して前記駆動輪に伝達されて、前記駆動輪が回転駆動され、
前記ミッションケースに、前記入力軸を支持して左右方向に沿って配置された中央ケース部分と、前記右の走行装置の駆動輪を支持して前記中央ケース部分の右部に連結された右ケース部分と、前記左の走行装置の駆動輪を支持して前記中央ケース部分の左部に連結された左ケース部分とが設けられ、
前記右ケース部分が前記右の走行装置のトラックフレームに連結され、前記左ケース部分が前記左の走行装置のトラックフレームに連結されて、前記ミッションケースが前記右及び左のトラックフレームに亘って連結されている作業車。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記入力軸に伝達された動力を前後進に変速して前記右の駆動輪に伝達可能な右の変速装置が、前記ミッションケースの伝動系に設けられ、
前記入力軸に伝達された動力を前後進に変速して前記左の駆動輪に伝達可能な左の変速装置が、前記ミッションケースの伝動系に設けられている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記右の駆動輪が、側面視で前記右のトラックフレームの前後中間部に対して上側に配置され、
前記左の駆動輪が、側面視で前記左のトラックフレームの前後中間部に対して上側に配置されている請求項1又は2に記載の作業車。
【請求項4】
前記右ケース部分が、平面視で前記右のトラックフレームと重複するように配置され、
前記左ケース部分が、平面視で前記左のトラックフレームと重複するように配置されている請求項3に記載の作業車。
【請求項5】
前記右の駆動輪が、前記右ケース部分における横外側の部分に支持されて、
前記右ケース部分における前記右の駆動輪の反対側の部分と、前記右のトラックフレームとが、右のブラケットを介して連結され、
前記左の駆動輪が、前記左ケース部分における横外側の部分に支持されて、
前記左ケース部分における前記左の駆動輪の反対側の部分と、前記左のトラックフレームとが、左のブラケットを介して連結されている請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の作業車。
【請求項6】
右及び左の支持フレームが、前記右及び左のトラックフレームにおける前記ミッションケースに対して前側又は後側の部分に連結されて、上側に延出され、
作業装置を支持可能な作業フレームが、左右方向に沿った軸芯周りに上下に揺動に支持され、
前記作業フレームを上下に揺動操作可能な昇降シリンダが、前記支持フレームと前記作業フレームとに亘って接続され、
前記右の支持フレームと前記ミッションケースとが連結され、前記左の支持フレームと前記ミッションケースとが連結されている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の作業車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車の機体全体の構成に関する。
続きを表示(約 5,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された作業車では、機体の右部及び左部に、クローラ型式の走行装置が設けられて、右及び左の走行装置により機体が支持されている。
特許文献1では、走行装置を駆動する油圧モータが設けられており、エンジンにより駆動された油圧ポンプの作動油が油圧モータに供給されて、油圧モータにより走行装置が駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4−197104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された作業車のように、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、走行装置を駆動する油圧モータとが分離して配置された構成に代えて、エンジンの動力を伝動軸や伝動ギヤ等の伝動系を介して走行装置に伝達し、走行装置を駆動する構成が提案されている。
【0005】
本発明は、クローラ型式の走行装置が設けられた作業車において、エンジンの動力を伝動軸や伝動ギヤ等の伝動系を介して走行装置に伝達するように構成する場合、機体全体の剛性を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業車は、駆動輪と、複数の転輪と、前記転輪が支持されて前後方向に沿って配置されたトラックフレームと、前記駆動輪及び前記転輪に取り付けられたクローラベルトとを有する右及び左の走行装置が備えられ、エンジンと、前記右の走行装置の駆動輪及び前記左の走行装置の駆動輪を支持したミッションケースとが備えられて、前記エンジンの動力が、前記ミッションケースの入力軸に伝達され、前記ミッションケースの内部の伝動系を介して前記駆動輪に伝達されて、前記駆動輪が回転駆動され、前記ミッションケースに、前記入力軸を支持して左右方向に沿って配置された中央ケース部分と、前記右の走行装置の駆動輪を支持して前記中央ケース部分の右部に連結された右ケース部分と、前記左の走行装置の駆動輪を支持して前記中央ケース部分の左部に連結された左ケース部分とが設けられ、前記右ケース部分が前記右の走行装置のトラックフレームに連結され、前記左ケース部分が前記左の走行装置のトラックフレームに連結されて、前記ミッションケースが前記右及び左のトラックフレームに亘って連結されている。
【0007】
本発明によると、駆動輪、複数の転輪、転輪が支持されて前後方向に沿って配置されたトラックフレーム及びクローラベルトを有する右及び左の走行装置において、右及び左の駆動輪がミッションケースに支持されており、エンジンの動力が、ミッションケースの入力軸に伝達され、ミッションケースの内部の伝動系を介して駆動輪に伝達されて、駆動輪が回転駆動され、走行装置が駆動される。
【0008】
本発明によると、ミッションケースが右及び左のトラックフレームに亘って連結されており、ミッションケースが左右方向に沿って配置されたフレームとして機能することになるので、機体全体の剛性を向上させることができる。
【0009】
本発明によると、ミッションケースに、入力軸を支持して左右方向に沿って配置された中央ケース部分と、右の駆動輪を支持して中央ケース部分の右部に連結された右ケース部分と、左の駆動輪を支持して中央ケース部分の左部に連結された左ケース部分とが設けられており、ミッションケースの右ケース部分が右のトラックフレームに連結され、ミッションケースの左ケース部分が左のトラックフレームに連結されている。
これにより、右及び左の駆動輪が、平面視で右及び左のトラックフレームに近い位置に配置されるのであり、クローラベルトが駆動輪及び転輪に無理なく取り付けられる。
【0010】
本発明において、前記入力軸に伝達された動力を前後進に変速して前記右の駆動輪に伝達可能な右の変速装置が、前記ミッションケースの伝動系に設けられ、前記入力軸に伝達された動力を前後進に変速して前記左の駆動輪に伝達可能な左の変速装置が、前記ミッションケースの伝動系に設けられていると好適である。
【0011】
本発明によると、右及び左の変速装置を前進側及び後進側に操作することにより、前進及び後進、前進及び後進での右及び左への旋回、右及び左への信地旋回及び超信地旋回等が行える。
【0012】
本発明において、前記右の駆動輪が、側面視で前記右のトラックフレームの前後中間部に対して上側に配置され、前記左の駆動輪が、側面視で前記左のトラックフレームの前後中間部に対して上側に配置されていると好適である。
【0013】
本発明によると、駆動輪が側面視でトラックフレームの前後中間部に対して上側に配置されることにより、ミッションケースも側面視でトラックフレームの前後中間部の位置に配置されるので、作業車の前後の重量バランスが良いものとなる。
この場合、クローラベルトが、駆動輪からトラックフレームの前部に向かって斜め前方下方に延出される状態となり、駆動輪からトラックフレームの後部に向かって斜め後方下方に延出される状態となるのであり、駆動輪とクローラベルトとの接触長さは確保されている。
【0014】
本発明において、前記右ケース部分が、平面視で前記右のトラックフレームと重複するように配置され、前記左ケース部分が、平面視で前記左のトラックフレームと重複するように配置されていると好適である。
【0015】
本発明によると、前述のように、駆動輪が側面視でトラックフレームの前後中間部に対して上側に配置された場合、ミッションケースの右ケース部分及び左ケース部分が、平面視で右及び左のトラックフレームと重複するように配置されるので、クローラベルトが駆動輪及び転輪に無理なく取り付けられながら、右の走行装置と左の走行装置とに亘る横幅が抑えられる。
【0016】
本発明において、前記右の駆動輪が、前記右ケース部分における横外側の部分に支持されて、前記右ケース部分における前記右の駆動輪の反対側の部分と、前記右のトラックフレームとが、右のブラケットを介して連結され、前記左の駆動輪が、前記左ケース部分における横外側の部分に支持されて、前記左ケース部分における前記左の駆動輪の反対側の部分と、前記左のトラックフレームとが、左のブラケットを介して連結されていると好適である。
【0017】
本発明によると、ミッションケースにおいて、右の駆動輪がミッションケースの右ケース部分における横外側の部分に支持され、左の駆動輪がミッションケースの左ケース部分における横外側の部分に支持されている。
【0018】
前述の状態において、ミッションケースの右ケース部分及び左ケース部分と、右及び左トラックフレームとを連結する場合、本発明によると、ミッションケースの右ケース部分における右の駆動輪の反対側の部分と、右のトラックフレームとが、右のブラケットを介して連結され、ミッションケースの左ケース部分における左の駆動輪の反対側の部分と、左のトラックフレームとが、左のブラケットを介して連結されている。
これにより、駆動輪とブラケットとの干渉を避けながら、ミッションケースの右ケース部分及び左ケース部分と右及び左トラックフレームとを、ブラケットにより無理なく連結することができる。
【0019】
本発明において、右及び左の支持フレームが、前記右及び左のトラックフレームにおける前記ミッションケースに対して前側又は後側の部分に連結されて、上側に延出され、作業装置を支持可能な作業フレームが、左右方向に沿った軸芯周りに上下に揺動に支持され、前記作業フレームを上下に揺動操作可能な昇降シリンダが、前記支持フレームと前記作業フレームとに亘って接続され、前記右の支持フレームと前記ミッションケースとが連結され、前記左の支持フレームと前記ミッションケースとが連結されていると好適である。
【0020】
本発明によると、作業装置を昇降可能に支持する場合、右及び左の支持フレームが、トラックフレームにおけるミッションケースに対して前側又は後側の部分に連結されて、上側に延出され、作業装置を支持可能な作業フレームと支持フレームとに亘って、昇降シリンダが接続されている。
【0021】
前述の構成において、本発明によると、右の支持フレームとミッションケースとが連結され、左の支持フレームとミッションケースとが連結されており、ミッションケースが支持フレームとトラックフレームとに亘って連結された状態となっているので、支持フレームがミッションケースにより補強される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
作業車の右側面図である。
作業車の平面図である。
機体及びミッションケースの状態を示す斜視図である。
機体及びミッションケースの状態を示す右側面図である。
機体及びミッションケースの状態を示す平面図である。
機体、エンジン及びミッションケースの状態を示す右側面図である。
機体、エンジン及びミッションケースの状態を示す縦断右側面図である。
機体、エンジン及びミッションケースの状態を示す平面図である。
機体、エンジン及びミッションケースの状態を示す横断平面図である。
エンジン及び伝動機構の付近の縦断正面図である。
エンジン及びミッションケースの伝動系を示す概略図である。
操作装置の平面図である。
操作装置の縦断側面図である。
ミッションケース、右及び左の操作装置の付近の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1〜図14に、作業車が示されている。図1〜図14において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0024】
(作業車の全体構成)
図1及び図2に示すように、作業車に、機体1と、機体1を支持する右及び左のクローラ型式の走行装置2と、機体1の前部に支持された作業装置である草刈り装置3とが設けられている。
【0025】
(機体の構成)
図3,4,5に示すように、前後方向に沿って配置された右及び左のトラックフレーム4と、右及び左のトラックフレーム4に亘って連結された3個の横フレーム5,6,7とが設けられて、トラックフレーム4及び横フレーム5,6,7がラダーフレーム状に構成されている。
【0026】
右及び左の支持フレーム8が、右及び左のトラックフレーム4の前部に連結されて上側に延出されており、右及び左の支持フレーム8の上部に亘って、2個の横フレーム9,10が連結されている。開口部38aが開口された平板状の前壁部38が、右及び左の支持フレーム8、横フレーム5,9,10に亘って連結されている。
【0027】
平板状のエンジンフレーム11が、横フレーム7に連結されて後側に延出されており、丸パイプが背面視でチャンネル状に曲げられて形成された後フレーム12が、エンジンフレーム11に連結されている。
【0028】
丸パイプが平面視でチャンネル状に曲げられて形成された上フレーム13が設けられ、上フレーム13の右及び左の前部が右及び左の支持フレーム8に連結されており、上フレーム13の後部が後フレーム12の上部に連結されている。丸パイプが背面視でチャンネル状に曲げられて形成された上フレーム14が、上フレーム13に連結されている。
【0029】
以上の構成により、機体1に、トラックフレーム4、横フレーム5,6,7、支持フレーム8、横フレーム9,10、前壁部38、エンジンフレーム11、後フレーム12及び上フレーム13,14等が設けられている。図1及び図2に示すように、機体1の上側を覆う合成樹脂製のカバー37が、上フレーム13に取り付けられている。
【0030】
(草刈り装置の構成)
図1及び図2に示すように、草刈り装置3は、多数の刈刃74が支持されたドラム75が、左右方向に沿った軸芯周りに回転駆動されるフレルモア型式に構成されている。
(【0031】以降は省略されています)

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