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公開番号2021104017
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210726
出願番号2021014817
出願日20210202
発明の名称収穫機
出願人株式会社クボタ
代理人特許業務法人R&C
主分類A01D 57/00 20060101AFI20210625BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】横送りオーガによる良好な刈取穀稈の送り作用を長期にわたり継続することが可能となる収穫機が要望されていた。
【解決手段】刈取穀稈を機体横幅方向に移送する横送りオーガ18に、横軸芯周りで回転する円筒状のオーガドラム27と、回転に伴ってオーガドラム27から出退しながら一体回転して刈取穀稈を送り出す掻き込み体28と、掻き込み体28が挿通する挿通孔47が形成されるとともに、掻き込み体28を出退可能に摺動案内する摺動案内体39と、摺動案内体39をオーガドラム27に取り付けるためのステー49と、が備えられ、ステー49がオーガドラム27の内側に備えられ、摺動案内体39のうち挿通孔47が形成される挿通孔形成部53に、ステー49よりもオーガドラム27の径方向内方側に向けて突出する突出部57が備えられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
刈取穀稈を機体横幅方向に移送する横送りオーガと、その横送りオーガにより移送されたのち後方に送り出された刈取穀稈を機体後方側に搬送するフィーダとが備えられ、
前記横送りオーガに、
外周部に穀稈移送用の螺旋羽根が設けられ、横軸芯周りで回転する円筒状のオーガドラムと、
前記オーガドラムの回転に伴って前記オーガドラムから出退しながら一体回転して刈取穀稈を前記フィーダに送り出す掻き込み体と、
前記オーガドラムに形成された開口に対応する位置に設けられ、前記掻き込み体が挿通する挿通孔が形成されるとともに、前記掻き込み体を前記オーガドラムから出退可能に摺動案内する摺動案内体と、
前記摺動案内体を前記オーガドラムに取り付けるためのステーと、が備えられ、
前記ステーが前記オーガドラムの内側に備えられ、
前記摺動案内体のうち前記挿通孔が形成される挿通孔形成部に、前記ステーよりも前記オーガドラムの径方向内方側に向けて突出する突出部が備えられている収穫機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取作物を横送りオーガにより機体横幅方向に寄せ集めてフィーダにより後方側に搬送するように構成されている収穫機に関する。
続きを表示(約 5,400 文字)【背景技術】
【0002】
収穫機の一例である普通型コンバインにおいて、従来では、掻き込み体をオーガドラムから出退可能に摺動案内する摺動案内体が、オーガドラムの内周面側に位置して、内周側の側面が径方向内方側から固定具ユニットにおける板状の連結部材により挟まれる状態で取り付けられたものがあった。尚、摺動案内体は摩耗が少ない合成樹脂材にて構成され、連結部材は強固に支持するために金属材にて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017−158450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来構成では、長期の使用に伴って横送りオーガにおける掻き込み体の先端が摩耗すると、掻き込み体が摺動案内体よりも径方向内方側にまで入り込み、摺動案内体との摺動状態から抜け外れてオーガドラムの内部に入り込んで抜けだせない状況になることがあり、横送りオーガによる良好な送り作用を継続することができなくなるおそれがあった。
特に、掻き込み体に刈取穀稈の掻き込み作用時に作用する反力に起因して、掻き込み体が途中部において周方向に折れ曲がったような場合には、上述したような入り込みのおそれが大きくなっていた。
【0005】
そこで、横送りオーガによる良好な刈取穀稈の送り作用を長期にわたり継続することが可能となる収穫機が要望されていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る収穫機の特徴構成は、刈取穀稈を機体横幅方向に移送する横送りオーガと、その横送りオーガにより移送されたのち後方に送り出された刈取穀稈を機体後方側に搬送するフィーダとが備えられ、前記横送りオーガに、外周部に穀稈移送用の螺旋羽根が設けられ、横軸芯周りで回転する円筒状のオーガドラムと、前記オーガドラムの回転に伴って前記オーガドラムから出退しながら一体回転して刈取穀稈を前記フィーダに送り出す掻き込み体と、前記オーガドラムに形成された開口に対応する位置に設けられ、前記掻き込み体が挿通する挿通孔が形成されるとともに、前記掻き込み体を前記オーガドラムから出退可能に摺動案内する摺動案内体と、前記摺動案内体を前記オーガドラムに取り付けるためのステーと、が備えられ、前記ステーが前記オーガドラムの内側に備えられ、前記摺動案内体のうち前記挿通孔が形成される挿通孔形成部に、前記ステーよりも径方向内方側に向けて突出する突出部が備えられている点にある。
【0007】
本発明によれば、掻き込み体は、摺動案内体に形成された挿通孔を通してオーガドラムから出退することになる。そのとき、摺動案内体のうち挿通孔が形成される挿通孔形成部に径方向内方側に向けて突出する突出部が備えられるので、掻き込み体を案内する挿通孔形成部の径方向の幅が大きくなる。
【0008】
その結果、掻き込み体の先端が摩耗したような場合であっても、掻き込み体が摺動案内体よりも径方向内方側にまで入り込むことを回避することが可能となり、横送りオーガによる良好な刈取穀稈の送り作用を長期にわたり継続することが可能となった。
【0009】
本発明においては、前記挿通孔は、径方向中途部に、前記横軸芯方向視で幅狭の幅狭部が形成されていると好適である。
【0010】
本構成によれば、挿通孔の径方向中途部に幅狭部が形成されることにより、掻き込み体が挿通孔を抜け外れて径方向内方側に入り込むことを回避させ易いものにできる。
【0011】
本発明においては、前記幅狭部は、前記ステーよりも径方向外方側に寄った位置に形成されていると好適である。
【0012】
本構成によれば、掻き込み体に刈取穀稈による強い反力が作用して折れ曲がるようなことがあっても、ステーよりも径方向外方側に位置する幅狭部を起点に折れ曲がるので、ステーを起点に折れ曲がる場合に較べて、折れ曲がり箇所が径方向外方側に寄っており、そのことによっても、掻き込み体がオーガドラムの径方向内方側に入り込むおそれが少ないものになる。
【0013】
本発明においては、前記摺動案内体は、前記オーガドラムの周方向で前記挿通孔の両側に位置する箇所の夫々において、前記オーガドラムの径方向外方側から装着されるボルトにより、前記ステーと共に前記オーガドラムに固定され、前記ボルトの径方向内方側端部と、前記突出部の径方向内方側端部とが隣り合う状態で設けられていると好適である。
【0014】
本構成によれば、摺動案内体は、挿通孔の周方向の両側においてボルトによって安定的に強固に固定される。ボルトはオーガドラムの径方向に沿う状態で装着されるので、前後のボルトは径方向内方側端部が近づくように配置される。そして、ボルトと突出部とが干渉しない程度に近づけて設けられる。その結果、ボルトと干渉しない程度に突出部の突出長さを長くすることができ、掻き込み体が径方向内方側に入り込むことを回避させ易い。
【0015】
本発明においては、前記ステーに、前記突出部を囲う囲み部が形成され、前記囲み部における横側端部に径方向に沿って延びる立ち上がり部が形成されていると好適である。
【0016】
本構成によれば、オーガドラムの内側からステーを取り付ける場合、囲み部により摺動案内体の突出部を囲うように装着させて、ボルト等によってオーガドラムに取り付ける。
そのとき、囲み部の横側端部に形成された立ち上がり部を持つことにより取り付け作業を行える。立ち上がり部は径方向に沿って延びるので、握り操作し易く作業が行い易いものになる。
【0017】
本発明においては、前記ステーに、前記オーガドラムの周方向に沿って折れ曲がる形状の平板部が備えられ、前記平板部における一つの平面部に前記立ち上がり部が備えられていると好適である。
【0018】
本構成によれば、平板状の部材を周方向に沿って折れ曲げ加工することにより、ステーの平板部を作製することができる。しかも、そのとき、平板部における一つの平面部に立ち上がり部が形成されるので、立ち上がり部は一つの平面部に連なる状態で備えられる。
つまり、折れ曲げ加工の際に同時に折れ曲げることにより、加工の手間を増やすことなく、立ち上がり部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
普通型コンバインの全体側面図である。
コンバイン前部の一部横断平面図である。
横送りオーガの縦断側面図である。
横送りオーガの一部縦断側面図である。
摺動案内体とステーの斜視図である。
別実施形態の横送りオーガの一部縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る収穫機の実施形態を収穫機の一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義する。すなわち、図1に符号(F)で示す方向が機体前側、図1に符号(B)で示す方向が機体後側である。
【0021】
図1に示すように、このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、軸流型の脱穀装置3と穀粒貯留用の穀粒タンク4が左右に並列して配備されるとともに、穀粒タンク4の前方に運転部5が配備されている。脱穀装置3の前部に横軸芯P1周りに上下揺動可能に刈取穀稈搬送用のフィーダ6が連結され、このフィーダ6の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取部7が連結されている。刈取部7の前部上方には、植立した作物を後方に掻き込む回転リール8が備えられている。機体後部には、穀粒タンク4に貯留されている穀粒を外部に排出する穀粒排出装置9が備えられている。運転部5の下方にはエンジン10が備えられ、このエンジン10の動力が、機体各部に伝達されて、機体を走行させながら刈取作業を行うことができる。
【0022】
図1,2,3に示すように、刈取部7は、角パイプや断面L字形のアングル材等を連結して構成される刈取部フレーム12に、背面を形成する背板13、底面を形成する搬送デッキ14、左右側面を形成する左右一対の側板15,16を連結して取付け固定した枠組み構造体を構成している。搬送デッキ14の前端に沿って左右の側板15,16に亘ってバリカン型の刈取装置17が配備され、左右の側板15,16に亘って、刈り取った穀稈を機体横幅方向中間側に向けて寄せ集め搬送する横送りオーガ18が架設されている。
【0023】
フィーダ6は、略角筒状に形成された搬送ケース19の内部に掻上げコンベア20を装備して構成されている。掻上げコンベア20は、横軸芯周りで回転する駆動回転体21と、従動回転体22と、それらにわたって巻回された左右一対の搬送チェーン23と、それら左右一対の搬送チェーン23に亘って横架連結された複数の搬送バー24とを備えており、横送りオーガ18にて横送りされて受け渡された作物が、搬送ケース19の底面に沿って掻き上げ搬送されて脱穀装置3の前端に投入されるようになっている。
【0024】
走行機体2における機体フレーム25の前部とフィーダ6の下部との間に油圧シリンダCが架設されている。刈取部7は、油圧シリンダCの伸縮作動によって刈取部7がフィーダ6と一体に横軸芯P1周りに揺動昇降可能に構成されている。
【0025】
横送りオーガ18について説明する。
横送りオーガ18は、外周部に穀稈移送用の螺旋羽根26が設けられ、横軸芯周りで回転する円筒状のオーガドラム27と、オーガドラム27の回転に伴ってオーガドラム27から出退しながら一体回転して刈取穀稈をフィーダ6に送り出す掻き込み体28とを備える。すなわち、図2,3に示すように、大径のオーガドラム27の外周に、回転に伴ってフィーダ6の前端部に向けて横送り機能を発揮する左右一対の螺旋羽根26を備えるとともに、フィーダ6の前端入口6aに臨む横幅域でオーガドラム27から出退する丸棒状の掻き込み体28が周方向4箇所に左右2本ずつ備えられている。尚、右側の横送り域の途中箇所においても、オーガドラム27から出退する1本の掻き込み体28が備えられている。
【0026】
図2に示すように、オーガドラム27の左右両端近傍における内部には蓋板29,30が固設されるとともに、オーガドラム27の内部には間隔をあけて一対の中間支持板31,32が固設されている。右側の蓋板30と右側の中間支持板32により回転支軸33が支持され、回転支軸33にキー連結した連結フランジ34が右側の蓋板29にボルト連結され、回転支軸33がオーガドラム27に一体連結される構成となっている。
【0027】
左側の側板15には、回転支軸33と同軸芯上に位置する状態で固定支軸35が連結固定され、この固定支軸35は、ベアリング37を介してオーガドラム27における左側の蓋板29を回動可能に外嵌支持する構成となっている。
【0028】
固定支軸35に対してキー連結によって回転が固定される状態で偏芯支軸36が備えられ、この偏芯支軸36の外周部に取付けボス38を介して掻き込み体28が固定支軸35に沿う軸芯P3周りで回転可能に装着されている。複数の掻き込み体28は、夫々、オーガドラム27に備えられた摺動案内体39により、オーガドラム27を出退可能に摺動案内されるように構成されている。尚、偏芯支軸36は左右一対備えられるが、左右の偏芯支軸36は、右側の中間支持板31に回動可能に支持された中継軸40にて連結されている。
【0029】
横送りオーガ18は、回転支軸33が駆動回転されてオーガドラム27が回転支軸33の軸芯P3周りで反時計方向に回転すると、各掻き込み体28は追従して偏芯支軸36の軸芯P4周りに回動し、この時、偏芯支軸36と摺動案内体39との距離が回動位相によって変化することになり、各掻き込み体28は、オーガドラム27から出退しながら回動して、搬送デッキ14や背板13との干渉を回避しながら作物をフィーダ6に掻き込むことになる。
【0030】
図示はしていないが、オーガドラム27における掻き込み体28の装着位置に対応する箇所には、掻き込み体28等を組み付けたり取り外したりするために大きく開口した組付け孔が形成され、この組付け孔は脱着可能なカバーで閉塞するようになっている。このカバーは、複数のボルトによってオーガドラム27に取り外し可能に取り付けられている。
(【0031】以降は省略されています)

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