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公開番号2021103900
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210715
出願番号2021065690
出願日20210408
発明の名称画像処理装置および方法
出願人ソニーグループ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 19/132 20140101AFI20210618BHJP(電気通信技術)
要約【課題】符号化効率の低減を抑制することができるようにする。
【解決手段】スイッチは、画像と画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換と、予測残差がプライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換とをスキップさせる場合、プライマリ変換係数がセカンダリ変換されて得られるセカンダリ変換係数に対する帯域制限もスキップさせる。本開示は、例えば、画像処理装置、画像符号化装置、または画像復号装置等に適用することができる。
【選択図】図26
特許請求の範囲【請求項1】
対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記プライマリ変換、前記セカンダリ変換、および量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記プライマリ変換および前記セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御部
を備える画像処理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
画像処理装置が、
対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記プライマリ変換、前記セカンダリ変換、および量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記プライマリ変換および前記セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御ステップ
を含む画像処理方法。
【請求項3】
対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換の逆変換である逆プライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換の逆変換である逆セカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記逆プライマリ変換、前記逆セカンダリ変換、および逆量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記逆プライマリ変換および前記逆セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御部
を備える画像処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の情報および前記第2の情報が前記逆プライマリ変換の実行を示す場合、前記変換ブロックのサイズが所定のサイズ以上であるとき、前記変換ブロックの一部の係数を0にする処理を実行させる
ように構成された
請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1の情報および前記第2の情報が前記逆プライマリ変換の実行を示す場合、水平方向のサイズおよび垂直方向のサイズに基づいて、前記変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する
ように構成された
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の情報および前記第2の情報が前記逆プライマリ変換の実行を示す場合、前記変換ブロックの前記水平方向のサイズおよび前記垂直方向のサイズのうちの大きい方が所定値以上であるとき、前記変換ブロックの一部の係数を0にする処理を実行させる
ように構成された
請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の情報および前記第2の情報が前記逆プライマリ変換の実行を示す場合、前記変換ブロックの前記水平方向のサイズおよび前記垂直方向のサイズの和または積が所定値以上であるとき、前記変換ブロックの一部の係数を0にする処理を実行させる
ように構成された
請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、長方形の前記変換ブロック内の所定のサイズの正方形の領域以外の領域の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する
ように構成された
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記変換ブロック内の、処理順が所定値以上である係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する
ように構成された
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項10】
画像処理装置が、
対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換の逆変換である逆プライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換の逆変換である逆セカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記逆プライマリ変換、前記逆セカンダリ変換、および逆量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記逆プライマリ変換および前記逆セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御ステップ
を含む画像処理方法。
画像処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置および方法に関し、特に、符号化効率の低減を抑制することができるようにした画像処理装置および方法に関する。
続きを表示(約 9,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像符号化において、画像とその予測画像の差分である予測残差に対してプライマリ変換を行った後に、さらに、エナジーコンパクションを高める(低域に変換係数を集中させる)ために、変換ブロック内のサブブロック毎に、セカンダリ変換を適用することが開示されている(例えば、非特許文献1参照)。その非特許文献1には、どのセカンダリ変換を適用するかを示すセカンダリ変換識別子をCU単位でシグナルすることも開示されている。
【0003】
また、エンコーダにおいて、RDO(Rate-Distortion Optimization)に基づいて、非特許文献1に記載のCU単位でどのセカンダリ変換を適用するか決定するのは、計算複雑度が大きく、変換ブロック単位でのセカンダリ変換を適用するか否かを示すセカンダリ変換フラグをシグナルすることが開示されている(例えば、非特許文献2参照)。その非特許文献2には、どのセカンダリ変換を適用するかを示すセカンダリ変換識別子を、プライマリ変換識別子およびイントラ予測モードに基づいて導出することも開示されている。
【0004】
しかしながら、非特許文献1および非特許文献2のいずれに記載の方法においても、非ゼロ係数が疎なサブブロックがセカンダリ変換係数に入力された場合、セカンダリ変換が適用され、サブブロック内の低次から高次の成分にまで係数が拡散してエナジーコンパクションが低下し、符号化効率が低減するおそれがあった。
【0005】
また、Joint Exploration Test Model 1(JEM1)では、4Kなどの高解像度の画像における符号化効率向上のために、CTU(Coding Tree Unit)の最大サイズを256x256へ拡張し、それに合わせて、変換ブロックの最大サイズも64x64へ拡張することが開示されている(例えば、非特許文献1参照)。その非特許文献1には、変換ブロックサイズが64x64である場合、エンコーダが、変換ブロックの左上の32x32の低周波数成分以外の高周波数成分の変換係数が強制的に0になるように帯域制限を行い(高周波数成分を切り捨て)、低周波数成分の非ゼロ係数のみを符号化することも開示されている。
【0006】
この場合、デコーダは、低周波成分の非ゼロ係数のみを復号し、その非ゼロ係数に対して逆量子化および逆変換を行えばよい。従って、エンコーダが帯域制限を行わない場合に比べて、デコーダの計算複雑度や実装コストを低減することができる。
【0007】
しかしながら、エンコーダが、64x64の変換ブロックに対して、変換スキップ(Transform Skip)、または、変換および量子化のスキップ(以下、変換量子化バイパスという)を行う場合、64x64の変換ブロックの変換係数は、変換前の予測残差である。従って、この場合に帯域制限が行われると、歪が増大する。その結果、符号化効率が低減するおそれがあった。また、ロスレス符号化を目的として変換量子化バイパス(Trans/Quant Bypass)を行うにもかかわらず、ロスレス符号化を行うことができない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Jianle Chen, Elena Alshina, Gary J. Sullivan, Jens-Rainer Ohm, Jill Boyce, "Algorithm Description of Joint Exploration Test Model 2", JVET-B1001_v3, Joint Video Exploration Team (JVET) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11 2nd Meeting: San Diego, USA, 20-26 February 2016
X.Zhao, A.Said, V.Seregin, M.Karczewicz, J.Chen, R.Joshi, "TU-level non-separable secondary transform", JVET-B0059, Joint Video Exploration Team (JVET) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11 2nd Meeting: San Diego, USA, 20-26 February 2016
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のように、符号化効率が低減するおそれがあった。
【0010】
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、符号化効率の低減を抑制することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本技術の第1の側面の画像処理装置は、対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記プライマリ変換、前記セカンダリ変換、および量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記プライマリ変換および前記セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御部を備える画像処理装置である。
【0012】
本技術の第1の側面の画像処理方法は、画像処理装置が、対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記プライマリ変換、前記セカンダリ変換、および量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記プライマリ変換および前記セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御ステップを含む画像処理方法である。
【0013】
本技術の第2の側面の画像処理装置は、対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換の逆変換である逆プライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換の逆変換である逆セカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記逆プライマリ変換、前記逆セカンダリ変換、および逆量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記逆プライマリ変換および前記逆セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御部を備える画像処理装置である。
【0014】
本技術の第2の側面の画像処理方法は、画像処理装置が、対象とするデータ単位において、画像と前記画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換の逆変換である逆プライマリ変換と、前記予測残差が前記プライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換の逆変換である逆セカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、前記データ単位において、前記逆プライマリ変換、前記逆セカンダリ変換、および逆量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、前記逆プライマリ変換および前記逆セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかを制御する制御ステップを含む画像処理方法である。
【0015】
本技術の第1の側面の画像処理装置および方法においては、対象とするデータ単位において、画像とその画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換と、その予測残差がプライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、そのデータ単位において、プライマリ変換、セカンダリ変換、および量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、プライマリ変換およびセカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかが制御される。
【0016】
本技術の第2の側面の画像処理装置および方法においては、対象とするデータ単位において、画像とその画像の予測画像との差分である予測残差に対する変換処理であるプライマリ変換の逆変換である逆プライマリ変換と、その予測残差がプライマリ変換されて得られるプライマリ変換係数に対する変換処理であるセカンダリ変換の逆変換である逆セカンダリ変換とをスキップするかを示す第1の情報と、そのデータ単位において、逆プライマリ変換、逆セカンダリ変換、および逆量子化をスキップするかを示す第2の情報とに基づいて、逆プライマリ変換および逆セカンダリ変換の変換ブロックの一部の係数を0にする処理をスキップさせるかが制御される。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、画像を処理することができる。特に、符号化効率の低減を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
CUについての再帰的なブロック分割の概要を説明するための説明図である。
図1に示したCUへのPUの設定について説明するための説明図である。
図1に示したCUへのTUの設定について説明するための説明図である。
CU/PUの走査順について説明するための説明図である。
セカンダリ変換部の主な構成例を示すブロック図である。
セカンダリ変換の様子の例を説明する図である。
画像符号化装置の主な構成例を示すブロック図である。
変換部の主な構成例を示すブロック図である。
スキャン識別子に対応する各スキャン方法の例を示す図である。
セカンダリ変換の行列の例を示す図である。
画像符号化処理の流れの例を説明するフローチャートである。
変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
画像復号装置の主な構成例を示すブロック図である。
逆変換部の主な構成例を示すブロック図である。
画像復号処理の流れの例を説明するフローチャートである。
逆変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
イントラ予測モードとスキャン方法との関係例を説明する図である。
変換部の主な構成例を示すブロック図である。
セカンダリ変換選択部の主な構成例を示すブロック図である。
変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
逆変換部の主な構成例を示すブロック図である。
逆セカンダリ変換選択部の主な構成例を示すブロック図である。
逆変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
変換部の主な構成例を示すブロック図である。
帯域制限を説明する図である。
変換部の主な構成例を示すブロック図である。
変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
逆変換部の主な構成例を示すブロック図である。
逆変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
CU,PU、およびTUの形状を説明する図である。
変換部の主な構成例を示すブロック図である。
帯域制限フィルタの例を示す図である。
変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
逆変換部の主な構成例を示すブロック図である。
逆変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。
帯域制限フィルタの他の例を示す図である。
帯域制限フィルタの他の例を示す図である。
帯域制限フィルタの他の例を示す図である。
変換処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。
逆変換処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。
コンピュータの主な構成例を示すブロック図である。
テレビジョン装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
携帯電話機の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
記録再生装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
撮像装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
ビデオセットの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
ビデオプロセッサの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
ビデオプロセッサの概略的な構成の他の例を示すブロック図である。
ネットワークシステムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(サブブロック毎のセカンダリ変換のスキップ)
2.第2の実施の形態(スキャン方法を用いたセカンダリ変換の選択)
3.第3の実施の形態(ブロックが正方形である場合の帯域制限のスキップ)
4.第4の実施の形態(ブロックが正方形または長方形からなる矩形である場合の帯域制限のスキップ)
5.第5の実施の形態(その他)
【0020】
<1.第1の実施の形態>
<ブロック分割>
MPEG2(Moving Picture Experts Group 2(ISO/IEC 13818-2))やMPEG-4 Part10 (Advanced Video Coding、以下AVCと記す)などの旧来の画像符号化方式では、符号化処理は、マクロブロックと呼ばれる処理単位で実行される。マクロブロックは、16x16画素の均一なサイズを有するブロックである。これに対し、HEVC(High Efficiency Video Coding)では、符号化処理は、CU(Coding Unit)と呼ばれる処理単位(符号化単位)で実行される。CUは、最大符号化単位であるLCU(Largest Coding Unit)を再帰的に分割することにより形成される、可変的なサイズを有するブロックである。選択可能なCUの最大サイズは、64x64画素である。選択可能なCUの最小サイズは、8x8画素である。最小サイズのCUは、SCU(Smallest Coding Unit)と呼ばれる。なお、CUの最大サイズは、64x64画素に限定されず、より大きい128x128画素、256x256画素などのブロックサイズとしてもよい。
【0021】
このように、可変的なサイズを有するCUが採用される結果、HEVCでは、画像の内容に応じて画質及び符号化効率を適応的に調整することが可能である。予測符号化のための予測処理は、PU(Prediction Unit)と呼ばれる処理単位(予測単位)で実行される。PUは、CUをいくつかの分割パタンのうちの1つで分割することにより形成される。また、PUは、輝度(Y)及び色差(Cb,Cr)毎のPB(Prediction Block)と呼ばれる処理単位(予測ブロック)から構成される。さらに、直交変換処理は、TU(Transform Unit)と呼ばれる処理単位(変換単位)で実行される。TUは、CU又はPUをある深さまで分割することにより形成される。また、TUは、輝度(Y)及び色差(Cb, Cr)毎のTB(Transform Block)と呼ばれる処理単位(変換ブロック)から構成される。
【0022】
<再帰的なブロックの分割>
図1は、HEVCにおけるCUについての再帰的なブロック分割の概要を説明するための説明図である。CUのブロック分割は、1つのブロックの4(=2x2)個のサブブロックへの分割を再帰的に繰り返すことにより行われ、結果として四分木(Quad-Tree)状のツリー構造が形成される。1つの四分木の全体をCTB(Coding Tree Block)といい、CTBに対応する論理的な単位をCTUという。
【0023】
図1の上部には、一例として、64x64画素のサイズを有するCUであるC01が示されている。C01の分割の深さは、ゼロに等しい。これは、C01がCTUのルートでありLCUに相当することを意味する。LCUサイズは、SPS(Sequence Parameter Set)又はPPS(Picture Parameter Set)において符号化されるパラメータにより指定され得る。CUであるC02は、C01から分割される4つのCUのうちの1つであり、32x32画素のサイズを有する。C02の分割の深さは、1に等しい。CUであるC03は、C02から分割される4つのCUのうちの1つであり、16x16画素のサイズを有する。C03の分割の深さは、2に等しい。CUであるC04は、C03から分割される4つのCUのうちの1つであり、8x8画素のサイズを有する。C04の分割の深さは、3に等しい。このように、CUは、符号化される画像を再帰的に分割することにより形成される。分割の深さは、可変的である。例えば、青空のような平坦な画像領域には、より大きいサイズの(即ち、深さが小さい)CUが設定され得る。一方、多くのエッジを含む急峻な画像領域には、より小さいサイズの(即ち、深さが大きい)CUが設定され得る。そして、設定されたCUの各々が、符号化処理の処理単位となる。
【0024】
<CUへのPUの設定>
PUは、イントラ予測及びインター予測を含む予測処理の処理単位である。PUは、CUをいくつかの分割パタンのうちの1つで分割することにより形成される。図2は、図1に示したCUへのPUの設定について説明するための説明図である。図2の右には、2Nx2N、2NxN、Nx2N、NxN、2NxnU、2NxnD、nLx2N及びnRx2Nという、8種類の分割パタンが示されている。これら分割パタンのうち、イントラ予測では、2Nx2N及びNxNの2種類が選択可能である(NxNはSCUでのみ選択可能)。これに対してインター予測では、非対称動き分割が有効化されている場合に、8種類の分割パタンの全てが選択可能である。
【0025】
<CUへのTUの設定>
TUは、直交変換処理の処理単位である。TUは、CU(イントラCUについては、CU内の各PU)をある深さまで分割することにより形成される。図3は、図2に示したCUへのTUの設定について説明するための説明図である。図3の右には、C02に設定され得る1つ以上のTUが示されている。例えば、TUであるT01は、32x32画素のサイズを有し、そのTU分割の深さはゼロに等しい。TUであるT02は、16x16画素のサイズを有し、そのTU分割の深さは1に等しい。TUであるT03は、8x8画素のサイズを有し、そのTU分割の深さは2に等しい。
【0026】
上述したCU、PU及びTUといったブロックを画像に設定するためにどのようなブロック分割を行うかは、典型的には、符号化効率を左右するコストの比較に基づいて決定される。エンコーダは、例えば1つの2Mx2M画素のCUと、4つのMxM画素のCUとの間でコストを比較し、4つのMxM画素のCUを設定した方が符号化効率が高いならば、2Mx2M画素のCUを4つのMxM画素のCUへと分割することを決定する。
【0027】
<CUとPUの走査順>
画像を符号化する際、画像(又はスライス、タイル)内に格子状に設定されるCTB(又はLCU)が、ラスタスキャン順に走査される。1つのCTBの中では、CUは、四分木を左から右、上から下に辿るように走査される。カレントブロックを処理する際、上及び左の隣接ブロックの情報が入力情報として利用される。図4は、CUとPUの走査順について説明するための説明図である。図4の左上には、1つのCTBに含まれ得る4つのCUである、C10、C11、C12及びC13が示されている。各CUの枠内の数字は、処理の順序を表現している。符号化処理は、左上のCUであるC10、右上のCUであるC11、左下のCUであるC12、右下のCUであるC13の順で実行される。図4の右には、CUであるC11に設定され得るインター予測のための1つ以上のPUが示されている。図4の下には、CUであるC12に設定され得るイントラ予測のための1つ以上のPUが示されている。これらPUの枠内の数字に示したように、PUもまた、左から右、上から下に辿るように走査される。
【0028】
以下においては、画像(ピクチャ)の部分領域や処理単位として「ブロック」を用いて説明する場合がある(処理部のブロックではない)。この場合の「ブロック」は、ピクチャ内の任意の部分領域を示し、その大きさ、形状、および特性等は限定されない。つまり、この場合の「ブロック」には、例えば、TB、TU、PB、PU、SCU、CU、LCU(CTB)、サブブロック、マクロブロック、タイル、またはスライス等、任意の部分領域(処理単位)が含まれるものとする。
【0029】
<セカンダリ変換>
非特許文献1および非特許文献2には、画像とその予測画像の差分である予測残差に対してプライマリ変換を行った後に、さらに、エナジーコンパクションを高める(低域に変換係数を集中させる)ために、変換ブロック内のサブブロック毎に、セカンダリ変換を適用することが記載されている。
【0030】
しかしながら、非ゼロ係数が疎な予測残差をセカンダリ変換すると、低次から高次の成分にまで係数が拡散してエナジーコンパクションが低下し、符号化効率が低減するおそれがあった。
(【0031】以降は省略されています)

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