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公開番号2021100337
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210701
出願番号2019231155
出願日20191223
発明の名称バスバー
出願人豊田鉄工株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/16 20060101AFI20210604BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】通電性能の低下を抑制することができるバスバーを提供する。
【解決手段】バスバーは、金属板1によって形成されるものであって、その金属板1の外縁がヘミング加工を通じて折り曲げられており、その金属板1の外縁における折り曲げられた部分に端子2が形成されている。そして、金属板1の外縁における折り曲げ線L1上には同金属板1を厚さ方向に貫通する孔4が形成されている。更に、金属板1の外縁には、上記折り曲げ線L1を挟んだ両側を厚さ方向に互いに密着させた状態で溶接した溶接部3が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属板の外縁がヘミング加工を通じて折り曲げられており、前記金属板の外縁における折り曲げられた部分に端子が形成されているバスバーにおいて、
前記金属板の外縁における折り曲げ線上には同金属板を厚さ方向に貫通する孔が形成されており、
前記金属板の外縁には、前記折り曲げ線を挟んだ両側を厚さ方向に互いに密着させた状態で溶接した溶接部が設けられている
ことを特徴とするバスバー。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記孔は、前記金属板の外縁を折り曲げる前の状態において、その孔の中央を前記折り曲げ線が通過するよう形成されている請求項1に記載のバスバー。
【請求項3】
前記金属板の外縁における前記折り曲げ線を挟んだ両側であって前記孔の内壁に対応する部分はそれぞれ、前記金属板の厚さ方向に延びる同一面上に位置している請求項1に記載のバスバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バスバーに関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
金属板の外縁にヘミング加工を施して同外縁を折り曲げることにより、その金属板の強度を高めることが行われている。
例えば特許文献1では、厚さ方向に重ねられた二枚の金属板のうち、一方の金属板の外縁がヘミング加工を通じて折り曲げられ、その折り曲げられた部分によって他方の金属板の外縁を挟み込むようにしている。また、一方の金属板の外縁における折り曲げ線上には孔が形成されており、その孔には他方の金属板の外縁に形成された突出片が挿通されている。更に、上記孔を挿通した突出片は、一方の金属板の外縁と厚さ方向に重なるように折り曲げられる。これにより、二枚の金属板の外縁同士を結合するとともに、それら金属板の強度が高められる。
【0003】
ところで、電気部品間を電気的に接続するバスバーにおいても、外縁がヘミング加工を通じて折り曲げられることによって強度が高められた金属板を用いる場合がある。そして、こうしたバスバーを形成するための金属板の外縁であって上記折り曲げられた部分には、電気部品を接続するための端子が形成されることがある。仮に、上記バスバーにおける金属板の外縁に対し特許文献1のヘミング加工を適用したとすると、同バスバーが二枚の金属板を有するものとなり、それら金属板の外縁同士が特許文献1のヘミング加工を通じて強固に結合されるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭63−65521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バスバーを形成するための金属板に対し、特許文献1のヘミング加工を適用した場合、金属板の外縁におけるヘミング加工を通じて折り曲げられた部分であって厚さ方向に重なる部分の間では、必ずしも互いの密着度を高めることができるとは限らない。このため、金属板の外縁におけるヘミング加工を通じて折り曲げられた部分であって厚さ方向に重なる部分の間に、隙間が生じるおそれがある。そして、こうした隙間が生じると、電気部品間を電気的に接続するバスバーの通電時に上記隙間に起因して電気抵抗が大きくなり、そのバスバーの通電性能が低下することになる。
【0006】
本発明の目的は、通電性能の低下を抑制することができるバスバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するバスバーは、金属板によって形成されるものであって、その金属板の外縁がヘミング加工を通じて折り曲げられており、その金属板の外縁における折り曲げられた部分に端子が形成されている。そして、金属板の外縁における折り曲げ線上には同金属板を厚さ方向に貫通する孔が形成されている。更に、金属板の外縁には、上記折り曲げ線を挟んだ両側を厚さ方向に互いに密着させた状態で溶接した溶接部が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
バスバーを示す斜視図。
バスバーの金属板における端子及びその周辺を拡大して示す斜視図。
金属板の外縁における折り曲げ前の状態を示す斜視図。
折り曲げ前の金属板の外縁を図3の矢印A−A方向から見た状態を示す断面図。
折り曲げ後の金属板の外縁を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、バスバーの一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すバスバーは、電気部品間を電気的に接続するためのものであり、金属板1によって形成されている。この金属板1の外縁は、ヘミング加工を通じて折り曲げ線L1に沿って折り曲げられている。そして、金属板1の外縁における折り曲げられた部分には、電気部品を接続するための複数の端子2が、図1の上方に向けて突出するように、且つ、金属板1の外縁に沿って所定の間隔をおいて形成されている。
【0010】
図2は、図1の金属板1における端子2及びその周辺を拡大して示している。図2から分かるように、金属板1の外縁には、折り曲げ線L1を挟んだ両側(図2では上下両側)を厚さ方向に互いに密着させた状態でレーザー溶接等を通じて溶接した溶接部3が設けられている。
【0011】
図3は、金属板1の外縁におけるヘミング加工による折り曲げを行う前の状態を示している。図3から分かるように、金属板1の外縁における折り曲げ線L1上には、同金属板1を厚さ方向に貫通する複数の孔4が、折り曲げ線L1に沿って所定の間隔をおいて形成されている。また、複数の上記孔4は、金属板1の外縁を折り曲げる前の状態において、それら孔4における各々の中央を折り曲げ線L1が通過するよう形成されている。
【0012】
バスバーを製造する際には、金属板1の外縁における折り曲げ線L1上に、プレス加工を通じて複数の孔4を形成する。更に、金属板1の外縁における折り曲げ線L1よりも外端側の部分に、プレス加工を通じて図3の下方に向けて突出する複数の板状の端子2を形成する。詳しくは、金属板1における端子2に対応する部分を、図3の上方から下方に向けて四角形状に、その四角形の一辺を残して打ち抜くことにより、金属板1に対し図3の下方に向けて突出するように端子2を形成する。
【0013】
その後、図4に示すように、金属板1の外縁における折り曲げ線L1よりも外端側(図4の左側)の部分を、その折り曲げ線L1に沿って上方に向けて折り曲げる。これにより、金属板1における折り曲げ線L1を挟んだ両側を、図5に示すように厚さ方向(図5の上下方向)に互いに密着させる。更に、金属板1における上述したように密着した部分同士がレーザー溶接等を通じて溶接されることにより、金属板1の外縁に上記溶接部3が設けられる。こうして図1に示すバスバーが形成されるようになる。
【0014】
図1及び図2に示されるように、このように形成されたバスバーでは、金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側であって孔4の内壁4aに対応する部分がそれぞれ、金属板1の厚さ方向に延びる同一面上に位置している。これは、折り曲げ線L1が図3に示すように孔4の中央を通過するようにされているためである。
【0015】
次に、本実施形態のバスバーの作用について説明する。
金属板1の外縁がヘミング加工を通じて折り曲げ線L1に沿って折り曲げられる際には、その折り曲げ線L1上に金属板1を厚さ方向に貫通する孔4が形成されている分、上記折り曲げを行いやすくなる。従って、金属板1の外縁を折り曲げ線L1に沿って折り曲げる際、上記外縁に作用する元に戻ろうとする力(以下、スプリングバックという)を小さく抑えることができる。このため、金属板1の外縁を折り曲げ線L1に沿って折り曲げたとき、その折り曲げられた部分であって図5に示すように厚さ方向に重なる部分の間に、上記スプリングバックに起因した隙間が生じることを抑制できる。
【0016】
更に、金属板1の外縁には、折り曲げ線L1を挟んだ両側を厚さ方向に互いに密着させた状態で溶接されることによって溶接部3が形成される。このように溶接部3を形成することにより、上述した隙間が生じることをより効果的に抑制できる。
【0017】
また、上記溶接部3を形成するため、金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側を溶接する際、仮に上記スプリングバックに起因する上述した隙間が生じている場合には、上記溶接を実施しにくくなるという問題がある。しかし、上記スプリングバックを小さく抑えることにより、上述した隙間が存在した状態での溶接が回避されるため、その隙間に起因して溶接が実施しにくくなるという上記問題の発生を抑制することができる。
【0018】
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)バスバーを形成するための金属板1の外縁におけるヘミング加工を通じて折り曲げられた部分であって厚さ方向に重なる部分の間に隙間が生じ、そうした隙間に起因してバスバーの通電性能が低下することを抑制できる。
【0019】
(2)図4に示すように、金属板1の外縁をヘミング加工を通じて折り曲げる際の折り曲げ線L1が孔4の中央を通過するよう、その孔4が形成されている。そして、図5に示すように、金属板1の外縁を折り曲げ線L1に沿って折り曲げると、金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側が同金属板1の厚さ方向に重なる。このとき、金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側であって孔4の内壁4aに対応する部分がそれぞれ、金属板1の厚さ方向に延びる同一面上に位置する。
【0020】
ここで、仮に折り曲げ線L1が孔4における中央以外の部分を通過するよう同孔4が形成されていたとすると、金属板1の外縁を折り曲げ線L1に沿って折り曲げたとき、金属板1の外縁における厚さ方向に重なる部分が、次のような状態となる。すなわち、金属板1の外縁における厚さ方向に重なる部分が、図5に示す状態に対し図中の左右方向にずれた状態となる。その結果、金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側であって孔4の内壁4aに対応する部分に段差が生じるようになる。こうした段差が生じることにより、金属板1の外縁における厚さ方向に重なる部分が狭くなり、金属板1の外縁において溶接に用いることができる部分が小さくなる。
【0021】
しかし、上記折り曲げ線L1が孔4の中央を通過するよう同孔4が金属板1の外縁に形成されているため、金属板1の外縁を折り曲げ線L1に沿って折り曲げたとき、上述したような段差が生じることを抑制できる。言い換えれば、金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側であって孔4の内壁4aに対応する部分がそれぞれ、金属板1の厚さ方向に延びる同一面上に位置するようになる。従って、上記段差に起因して金属板1の外縁における厚さ方向に重なる部分が狭くなり、金属板1の外縁において溶接に用いることができる部分が小さくなることを抑制できる。
【0022】
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0023】
・金属板1の外縁における折り曲げ線L1を挟んだ両側であって孔4の内壁4aに対応する部分は、必ずしも金属板1の厚さ方向に延びる同一面上に位置している必要はない。言い換えれば、孔4に関して、金属板1の外縁をヘミング加工を通じて折り曲げる前の状態において、孔4における中央以外の部分を通過するよう形成されるものであってもよい。
【0024】
・金属板1の端子2は、他の形成方法を用いて形成されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0025】
1…金属板
2…端子
3…溶接部
4…孔
4a…内壁

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