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公開番号2021094995
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210624
出願番号2019227330
出願日20191217
発明の名称搬送台車
出願人株式会社デンソー
代理人特許業務法人 サトー国際特許事務所
主分類B61B 13/00 20060101AFI20210528BHJP(鉄道)
要約【課題】カバー部材の内部に設けられた駆動ユニットをメンテナンス等する際に、工具を用いることなく駆動ユニットをメンテナンス可能な状態に露出させる。
【解決手段】搬送台車(10)は、台車本体(20)と、車輪(41)を有し前記台車本体に設けられて前記車輪を回転駆動する駆動ユニット(40)と、前記台車本体に設けられた軸部材(60)を支点に回動することにより開閉可能であって、閉じた場合に前記駆動ユニットを覆うとともに、開いた場合に前記駆動ユニットを露出させるカバー部材(50)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
台車本体と、
車輪を有し前記台車本体に設けられて前記車輪を回転駆動する駆動ユニットと、
前記台車本体に設けられた軸部材を支点に回動することにより開閉可能であって、閉じた場合に前記駆動ユニットを覆うとともに、開いた場合に前記駆動ユニットを露出させるカバー部材と、
を備えている搬送台車。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記駆動ユニットは、前記台車本体の端部側に設けられ、
前記カバー部材は、前記台車本体の中心に対して外側へ向かって回動することで開く、
請求項1に記載の搬送台車。
【請求項3】
前記軸部材は、前記台車本体に対して、作業者が工具を用いることなく着脱することが可能に構成されている、
請求項1又は2に記載の搬送台車。
【請求項4】
前記軸部材は、前記カバー部材の外方から前記カバー部材を貫いて前記台車本体に挿入されることにより、前記カバー部材を回動可能に前記台車本体に取り付けている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送台車。
【請求項5】
前記カバー部材が閉じている場合に、作業者が工具を用いることなく前記カバー部材を回動させて開くことができる態様で前記カバー部材を閉じた状態に保持する機能を有する保持機構を更に備えている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送台車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、搬送台車に関する。
続きを表示(約 7,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、自動倉庫等では、搬送対象物を搬送するための手段として自走可能な搬送台車が用いられている。搬送台車は、例えばコンベアユニットを搭載しており、そのコンベアユニットによって自動で、ストッカーの搬出口から搬送対象物を受け取ったり、ストッカーの搬入口へ搬送対象物を受け渡したりすることができる。
【0003】
このような搬送台車は、走行に必要な各種機器で構成された駆動ユニットを搭載している。駆動ユニットは、例えば車輪を回転させるための駆動装置や、その駆動装置を制御するための制御装置、及び駆動装置や制御装置に電力を供給するためのバッテリー等を含んでいる。このような駆動ユニットは、外部からの衝撃や汚れ等から保護したり、作業者の安全のため作業者が不意に触れたりしないようにするために、カバー部材で覆われている。
【0004】
しかしながら、通常、このようなカバー部材は、ネジ等によって台車本体に固定されている。そのため、従来、例えば駆動ユニットをメンテナンスする際、作業者は、駆動ユニットを覆っているカバー部材を取り外して駆動ユニットを露出させるために、カバー部材を固定しているネジをドライバー等の工具を用いて取り外す必要があった。この場合、作業者は、適切な工具を選択し準備する必要がある等、カバー部材の着脱に手間と時間がかかっており、その結果、メンテナンスの際の作業性に改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019−99279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、カバー部材の内部に設けられた駆動ユニットをメンテナンス等する際に、工具を用いることなく駆動ユニットをメンテナンス可能な状態に露出させることができる搬送台車を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の搬送台車(10)は、台車本体(20)と、車輪(41)を有し前記台車本体に設けられて前記車輪を回転駆動する駆動ユニット(40)と、前記台車本体に設けられた軸部材(60)を支点に回動することにより開閉可能であって、閉じた場合に前記駆動ユニットを覆うとともに、開いた場合に前記駆動ユニットを露出させるカバー部材(50)と、を備える。
【0008】
ここで、カバー部材の着脱の際に工具を必要としない構成にするため、例えばスナップフィット構造をカバー部材の四隅に設けるなどして、カバー部材を台車本体に固定する構成が考えられる。しかし、進行方向を頻繁に変えながら移動する台車本体に対して、スナップフィット構造によってカバー部材を台車本体に固定する構成にすると、ガタツキなどが出易くなる。また、このような構成においては、四隅にあるスナップフィット構造を外さなければならないため、カバー部材の装着や取り外しの手間も多くなる。
【0009】
一方、本構成によれば、カバー部材は、軸部材を支点に回動することにより、開閉するように構成されている。したがって、例えば駆動ユニットのメンテナンスを行う際、作業者は、ドライバー等の工具を用いることなくカバー部材を開き、駆動ユニットをメンテナンス可能な状態に露出させることができる。同様に、例えば駆動ユニットのメンテナンスが終わった後、作業者は、ドライバー等の工具を用いることなくカバー部材を閉じて、駆動ユニットをカバー部材で覆うことができる。更に、カバー部材は、軸部材によって台車本体に回動可能に固定されているため、ガタツキを抑制することができる。このように、本構成によれば、搬送台車の走行時におけるカバー部材のガタツキを抑制しつつ、駆動ユニットを露出させるためにドライバー等の工具が不要にして、駆動ユニットのメンテナンスの際の作業性の向上を図ることができる。
【0010】
更に、カバー部材が閉じた状態では、カバー部材には自重により開く方向とは反対側つまり閉じる方向への力が作用する。これにより、搬送台車の走行による振動等によってカバー部材が意図せず開いてしまうこと等を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
一実施形態による搬送台車の一例を示す斜視図
一実施形態による搬送台車について、カバー部材及び駆動ユニット周辺の構成を示すものであって、カバー部材が閉じている状態を示す図
一実施形態による搬送台車について、図2のX3−X3線に沿って示す断面図
一実施形態による搬送台車について、図2のX4−X4線に沿って示す断面図
一実施形態による搬送台車について、図2のX5−X5線に沿って示す断面図
一実施形態による搬送台車について、図5のX6で示す部分を拡大して示す断面図
一実施形態による搬送台車について、カバー部材及び駆動ユニット周辺の構成を示すものであって、カバー部材が開いている状態を示す図
一実施形態による搬送台車について、軸部材及びカバー部材を取り外す場合を示す図5相当図
【発明を実施するための形態】
【0012】
一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すコンベア付き搬送台車10は、例えば自動倉庫等において、ストッカーの搬出口から搬送対象物を受け取り、その後、ストッカーの搬入口まで、図示しないレール上を自走してその搬入口へ搬送対象物を受け渡したりすることができる搬送台車である。なお、以下の説明において、コンベア付き搬送台車10を、単に搬送台車10と称する。
【0013】
図1に示すように、搬送台車10は、台車本体20、コンベアユニット30、駆動ユニット40、カバー部材50、軸部材60、及び保持機構70を備えている。この場合、図1の矢印で示すように、搬送台車10の走行方向と、コンベアユニット30の幅方向とは一致している。この場合、搬送台車10の走行方向に対する直角方向を、搬送台車10の幅方向とする。そして、コンベアユニット30の移送方向は、搬送台車10の幅方向と一致している。すなわち、コンベアユニット30は、搬送対象物を、搬送台車10の走行方向に対して直角方向へ移送する。
【0014】
台車本体20は、搬送台車10の土台となる部分であって、例えば複数本、この場合、3本の棒状のフレーム21と、ベース板22と、を有して構成されている。台車本体20は、全体として搬送台車10の走行方向へ向かって長尺状に構成されている。フレーム21は、図3等に示すように、断面が下方へ向かって開放されたコ字状又はU字状に形成された部材、例えばアルミチャンネルで構成されている。ベース板22は、金属製の板部材を折り曲げて形成したものであって、駆動ユニット40を設置するためのベースとなる板部材である。ベース板22は、駆動ユニット40に対応した部分、具体的には台車本体20の進行方向の両端部側に設けられている。
【0015】
コンベアユニット30、台車本体20の上面にあって、台車本体20の長手方向の中央部分に設けられている。コンベアユニット30は、搬送対象物を載置可能に構成されており、コンベアユニット30上に載置された搬送対象物を、台車本体20の走行方向に対して直角方向へ向かって移送する機能を有する。コンベアユニット30は、図1に示すように、コンベアフレーム31、支持部材32、回転軸33、コンベアベルト34、コンベアカバー35、及び、その他の図示しないプーリーやモータ等を有して構成されている。
【0016】
駆動ユニット40は、台車本体20の長手方向の両端部分に設けられている。各駆動ユニット40は、図2に示すように、2つの車輪41、駆動装置42、制御装置43、バッテリー44等を含んで構成されている。一の駆動ユニット40において、2つの車輪41は、台車本体20の幅方向の両端外側に設けられている。各車輪41は、図示しないレール上に載置される。これにより、搬送台車10は、図示しないレール上を走行する。駆動装置42は、例えば電気モータ等であって、各車輪41を回転させるための動力を発生させる機能を有する。本実施形態の場合、駆動装置42は、シャフト411を介して、各車輪41に動力を伝達可能に構成されている。
【0017】
制御装置43は、駆動装置42を含めた搬送台車10全体の制御を行う。制御装置43は、例えば他の搬送台車や上位の装置などに対して無線通信を行う機能を有していても良い。バッテリー44は、搬送台車10において電力を必要とする各機器、例えば駆動装置42、制御装置43、及びコンベアユニット30に対して電力を供給する。
【0018】
なお、制御装置43及びバッテリー44は、搬送台車10の進行方向の両端側に設けられた2つの駆動ユニット40に片方ずつ別けて設置し、2つの駆動ユニット40で共用する構成としても良い。すなわち、2つの駆動ユニット40のうち一方は制御装置43を有するとともに、その制御装置43は2つの駆動ユニット40の両方を制御する構成とすることができる。また、2つの駆動ユニット40のうち他方はバッテリー44を有するとともに、そのバッテリー44は、制御装置43及び2つの駆動装置42に電力を供給する構成とすることができる。
【0019】
また、本実施形態の場合、2つの駆動ユニット40のうち少なくとも一方は、図3に示すように非常停止ボタン45を有している。非常停止ボタン45は、例えば機械式動作により電気回路を開閉することができるスイッチ機能を有しており、制御装置43に電気的に接続されている。非常停止ボタン45は、カバー部材50の上面から外部に露出している。非常停止ボタン45は、作業者等により押圧操作を受けると、駆動装置42を停止させて搬送台車10の走行を非常停止させる機能を有する。
【0020】
カバー部材50は、例えば樹脂製で構成されており、台車本体に設けられた軸部材60を支点に回動することにより開閉可能に構成されている。カバー部材50は、閉じた状態において駆動ユニット40の少なくとも一部を覆っている。本実施形態の場合、カバー部材50は、下方へ向かって開口した容器状に構成されている。そして、本実施形態の場合、カバー部材50は、閉じた状態において、駆動ユニット40のうち、車輪41及び非常停止ボタン45以外の構成、すなわち、駆動装置42、制御装置43、及びバッテリー44を覆っている。
【0021】
この場合、カバー部材50は、車輪用露出部51及びボタン用露出部52を有している。車輪用露出部51は、カバー部材50のうち車輪41に対応する部分に切り欠き形状に形成されている。すなわち、車輪用露出部51は、カバー部材50のうち搬送台車10の幅方向の両側側面を、車輪41の外形に沿って切り欠いて形成されている。図2及び図3に示すように、カバー部材50が閉じた状態において、車輪41は、車輪用露出部51から側方外部に露出されている。
【0022】
また、ボタン用露出部52は、カバー部材50のうち非常停止ボタン45に対応する部分を貫いた穴形状に形成されている。すなわち、ボタン用露出部52は、カバー部材50の上面を、非常停止ボタン45の外形に沿って貫いて形成されている。図2及び図3に示すように、カバー部材50が閉じた状態において、非常停止ボタン45は、ボタン用露出部52から上方外部に露出されている。
【0023】
軸部材60は、カバー部材50の回動の支点となる部材である。軸部材60は、1つのカバー部材50に対応して2つ設けられている。軸部材60は、カバー部材50の下端部でかつ、搬送台車10の進行方向の外側寄り部分に設けられている。この場合、図2及び図7に示すように、カバー部材50は、台車本体20の進行方向における中心に対して外側へ向かって回動することで開く。また、図7及び図2に示すように、カバー部材50は、台車本体20の進行方向における中心側へ向かって回動することで閉じる。
【0024】
軸部材60は、カバー部材50の外方からカバー部材50を貫いて台車本体20に挿入されることにより、カバー部材50を回動可能に台車本体20に固定している。つまり、軸部材60は、カバー部材50の外方から、カバー部材50に形成された軸穴部53及びフレーム21の側面に形成された穴部211に通されることにより、カバー部材50を回動可能に台車本体20に取り付けている。この場合、カバー部材50に形成された軸穴部53及びフレーム21の側面に形成された穴部211のうち少なくともいずれか一方の外形は、カバー部材50を回動させる際にガタツキが生じない程度に、軸部材60の外形よりも僅かに大きく設定されている。これにより、カバー部材50は、軸穴部53に通された軸部材60を支点にして、ガタツキを抑えつつ回動可能に構成される。
【0025】
軸部材60は、作業者がドライバー等の工具を用いることなく、台車本体20に対して着脱することができる構成である。本実施形態の場合、軸部材60は、樹脂製であって、例えば図6に示すようないわゆるカヌークリップで構成されている。この場合、軸部材60は、弾性変形可能なくさび部61を有している。カバー部材50を台車本体20に取り付ける際、作業者は、軸部材60を、カバー部材50に形成された軸穴部53及びフレーム21の側面に形成された穴部211に通す。
【0026】
くさび部61は、カバー部材50の軸穴部53及びフレーム21の穴部211を通過する際、径が縮小する方向へ弾性変形することにより、カバー部材50の軸穴部53及びフレーム21の穴部211を貫通する。そして、くさび部61がフレーム21の穴部211を抜けると、くさび部61は、弾性力によって拡がる、つまり復元されて、穴部211の周囲に係止する。これにより、軸部材60は、カバー部材50を回動可能に台車本体20に取り付けられる。この場合、作業者は、カバー部材50の軸穴部53及びフレーム21の穴部211に軸部材60を挿入するだけで、カバー部材50を台車本体20に対して回動可能に取り付けることができ、工具は不要である。
【0027】
また、軸部材60を取り外す際、作業者は、くさび部61を指でつまむなどしてくさび部61の外形を縮小させる。これにより、カバー部材50の軸穴部53の周囲に対するくさび部61の係止が解除される。すると、くさび部61は、図8に示すように、カバー部材50の軸穴部53及びフレーム21の穴部211を通って、カバー部材50の外方へ向かって押し出されて、カバー部材50及びフレーム21から取り外される。これにより、台車本体20からカバー部材50を分離させた状態で取り外すことができる。
【0028】
なお、軸部材60の具体的構成は、上述したカヌークリップに限られない。例えばいわゆるスナップフィットでも良い。また、ボルトとナットで固定する構成でも良い。また、例えばカバー部材50又はフレーム21の一方に軸部材60に相当する軸部を設け、カバー部材50又はフレーム21の他方にその軸部を受ける軸受け部を設ける構成であっても良い。
【0029】
保持機構70は、カバー部材50が閉じている場合に、作業者が工具を用いることなくカバー部材50を回動させて開くことができる態様でカバー部材50を閉じた状態に保持する機能を有する。保持機構70は、幅方向に両端側のうち少なくとも一方、この場合、両端側に2つ設けられている。保持機構70は、例えばマグネットキャッチ71と、ステー72と、を有して構成されている。マグネットキャッチ71は、例えば永久磁石を含んで構成されており、カバー部材50及びフレーム21のいずれか一方に設けられている。ステー72は、マグネットキャッチ71の永久磁石に吸着される部材であって、カバー部材50及びフレーム21においてマグネットキャッチ71が設けられていない他方に設けられている。
【0030】
保持機構70は、カバー部材50が閉じている場合に、マグネットキャッチ71がステー72に吸着し、これによりカバー部材50が閉じた状態に保持される。この場合、ステー72に対するマグネットキャッチ71の吸着力は、適宜設定するこができるが、搬送台車10の通常の走行時にはカバー部材50が回動せずにカバー部材50を閉じた状態に保持できる程度であって、かつ、作業者がカバー部材50を開ける場合は大きな力を必要とせずにカバー部材50を回動させて開くことができる程度の吸着力に設定されている。
(【0031】以降は省略されています)

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