TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2021089792
公報種別公開特許公報(A)
公開日20210610
出願番号2019217840
出願日20191202
発明の名称端子金具
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人特許業務法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/11 20060101AFI20210514BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接続信頼性の低下を防止する。
【解決手段】端子金具Tは、基板収容空間20を有するハウジング10に取り付けられるものであって、基板収容空間20に挿入された回路基板71に接触する弾性接触片36を有する接続端子30と、接続端子30とは別体であって、接続端子30に取り付けられた保護端子50とを有し、接続端子30は、保護端子50に対し、弾性接触片36を保護端子50内に収容する保護位置と、弾性接触片36を保護端子50の外部へ露出させて回路基板71と接触可能な状態にする接続位置との間で移動可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
基板収容空間を有するハウジングに取り付けられる端子金具であって、
前記基板収容空間に挿入された回路基板に接触する弾性接触片を有する接続端子と、
前記接続端子とは別体であって、前記接続端子に取り付けられた保護端子とを有し、
前記接続端子は、前記保護端子に対し、前記弾性接触片を前記保護端子内に収容する保護位置と、前記弾性接触片を前記保護端子の外部へ露出させて前記回路基板と接触可能な状態にする接続位置との間で移動可能である端子金具。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記保護端子には、前記接続端子が前記保護位置にあるときに前記弾性接触片を前記保護端子の内側から接触させる保護部が形成され、
前記保護部は、前記弾性接触片を接触させることによって、前記接続端子を前記接続位置へ移動しない状態に保持する形態である請求項1に記載の端子金具。
【請求項3】
前記保護部が、前記弾性接触片を面接触状態で接触させる形態である請求項2に記載の端子金具。
【請求項4】
前記保護部は、前記弾性接触片を摺接させるガイド面を有し、
前記接続端子が前記保護位置から前記接続位置へ移動する過程では、前記弾性接触片が、前記ガイド面に摺接することによって、前記基板収容空間内に挿入された前記回路基板の挿入端部と干渉しない経路で移動する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子金具。
【請求項5】
前記保護端子には、前記接続端子が前記保護位置にあるときに、前記弾性接触片の接点部が前記保護端子と接触することを防止する凹部が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子金具。
【請求項6】
前記接続端子と前記保護端子のうち一方の前記端子には、前記接続端子の移動方向と平行なガイド溝が形成され、
前記接続端子と前記保護端子のうち他方の前記端子には、前記接続端子が移動する過程で前記ガイド溝に摺動するガイド突起が形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の端子金具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、端子金具に関するものである。
続きを表示(約 6,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、端子を端子収容部材に収容した基板接続コネクタが開示されている。端子収容部材には、基板を収容するためのスリット状の基板挿入部が形成されている。端子は、端子の外面から突出する接触部を有しており、この接触部が、基板挿入部内に挿入された基板に対して弾性的に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017−84570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
端子を端子収容部材に収容する前の状態では、接触部が端子の外面から突出した状態で露出しているため、接触部が異物との干渉によって塑性変形したり損傷したりするおそれがある。接触部が塑性変形や損傷を来すと、基板との接続信頼性が低下する。
【0005】
本開示の端子金具は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接続信頼性の低下を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の端子金具は、
基板収容空間を有するハウジングに取り付けられる端子金具であって、
前記基板収容空間に挿入された回路基板に接触する弾性接触片を有する接続端子と、
前記接続端子とは別体であって、前記接続端子に取り付けられた保護端子とを有し、
前記接続端子は、前記保護端子に対し、前記弾性接触片を前記保護端子内に収容する保護位置と、前記弾性接触片を前記保護端子の外部へ露出させて前記回路基板と接触可能な状態にする接続位置との間で移動可能である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、接続信頼性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、カードエッジコネクタの分解斜視図である。
図2は、カードエッジコネクタが基板側コネクタに嵌合され、接続端子が接続位置に保持されている状態をあらわす側断面図である。
図3は、カードエッジコネクタが基板側コネクタに嵌合され、接続端子が保護位置に保持されている状態をあらわす部分拡大側断面図である。
図4は、カードエッジコネクタが基板側コネクタに嵌合され、接続端子が保護位置に保持されている状態をあらわす部分拡大側断面図である。
図5は、接続端子が接続位置に保持されている状態の端子金具の斜視図である。
図6は、接続端子の斜視図である。
図7は、保護端子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示の端子金具は、
(1)基板収容空間を有するハウジングに取り付けられる端子金具であって、前記基板収容空間に挿入された回路基板に接触する弾性接触片を有する接続端子と、前記接続端子とは別体であって、前記接続端子に取り付けられた保護端子とを有し、前記接続端子は、前記保護端子に対し、前記弾性接触片を前記保護端子内に収容する保護位置と、前記弾性接触片を前記保護端子の外部へ露出させて前記回路基板と接触可能な状態にする接続位置との間で移動可能である。本開示の端子金具によれば、ハウジングから外した状態では、接続端子を保護位置へ移動させることによって、弾性接触片を異物の干渉から保護できるので、弾性接触片が異物との干渉によって塑性変形したり損傷したりすることを回避できる。これにより、弾性接触片と回路基板との接続信頼性が低下することを防止できる。
【0010】
(2)前記保護端子には、前記接続端子が前記保護位置にあるときに前記弾性接触片を前記保護端子の内側から接触させる保護部が形成され、前記保護部は、前記弾性接触片を接触させることによって、前記接続端子を前記接続位置へ移動しない状態に保持する形態であることが好ましい。この構成によれば、保護部が、弾性接触片を保護する機能と、接続端子を保護位置に保持する機能とを兼ね備えるので、接続端子の形状が簡素化される。
【0011】
(3)(2)において、前記保護部が、前記弾性接触片を面接触状態で接触させる形態であることが好ましい。この構成によれば、保護部によって弾性接触片が傷付けられることを防止できる。
【0012】
(4)前記保護部は、前記弾性接触片を摺接させるガイド面を有し、前記接続端子が前記保護位置から前記接続位置へ移動する過程では、前記弾性接触片が、前記ガイド面に摺接することによって、前記基板収容空間内に挿入された前記回路基板の挿入端部と干渉しない経路で移動することが好ましい。この構成によれば、接続端子が保護位置から接続位置へ移動する過程で、弾性接触片が前記回路基板の挿入端部と干渉することを防止できる。
【0013】
(5)前記保護端子には、前記接続端子が前記保護位置にあるときに、前記弾性接触片の接点部が前記保護端子と接触することを防止する凹部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、接続端子が保護位置にあるときに、弾性接触片の接点部が損傷することを防止できる。
【0014】
(6)前記接続端子と前記保護端子のうち一方の前記端子には、前記接続端子の移動方向と平行なガイド溝が形成され、前記接続端子と前記保護端子のうち他方の前記端子には、前記接続端子が移動する過程で前記ガイド溝に摺動するガイド突起が形成されていることが好ましい。この構成によれば、接続位置と保護位置との間で接続端子を円滑に移動させることができる。
【0015】
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示のカードエッジコネクタC及び端子金具Tを具体化した実施例1を、図1〜図7を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1,5〜7における斜め左下前方方、及び図2〜4における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1〜7にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。
【0016】
カードエッジコネクタCは、基板側コネクタPに嵌合される。基板側コネクタPは、例えばECU等の機器(図示省略)に設けられたフード部70(図2を参照)と、板厚方向を上下方向に向けて前記機器に取り付けられた回路基板71とを有する。回路基板71の先端部は、後述する基板収容空間20内に挿入される挿入端部72として機能し、フード部70で包囲されている。回路基板71の挿入端部72の表面、つまり上面と下面は、プリント回路(図示省略)が形成された接続面73となっている。
【0017】
図1に示すように、カードエッジコネクタCは、ハウジング10と、複数の端子金具Tとを組み付けて構成されている。なお、図1に示す端子金具Tの数は、1つだけとしている。ハウジング10は、ハウジング本体11と、一括ゴム栓24と、リヤホルダ26とを組み付けて構成されている。ハウジング本体11は、アウタハウジング12とインナハウジング19とリテーナ18とを組み付けて構成されている。
【0018】
図2に示すように、アウタハウジング12は、端子収容部13と筒状嵌合部14とを有する単一部材である。筒状嵌合部14は、端子収容部13の外周後端部から、端子収容部13を包囲するように前方へ突出している。カードエッジコネクタCを基板側コネクタPに接続すると、フード部70が端子収容部13の外周と筒状嵌合部14の内周との隙間の嵌合空間内に嵌入される。フード部70の内周面と端子収容部13の外周面との隙間は、シールリング16によって液密状にシールされる。
【0019】
端子収容部13内には、端子収容部13の前面を凹ませた形態の組付部17が形成されている。組付部17内には、リテーナ18とインナハウジング19が収容されている。リテーナ18は、組付部17の奥端面を覆うように取り付けられている。インナハウジング19は、リテーナ18の前面を覆うとともに組付部17の外周を包囲するように配置されている。端子収容部13の外周にはシールリング16が取り付けられている。ハウジング10の内部には、インナハウジング19の前面を凹ませた形態の1つの基板収容空間20が形成されている。基板収容空間20は、左右方向に延びたスリット状をなしている。カードエッジコネクタCを基板側コネクタPに接続すると、回路基板71の挿入端部72が、ハウジング10の前方から基板収容空間20に挿入される。
【0020】
ハウジング10の内部には、ハウジング本体11を前後方向に貫通した形態の複数のキャビティ21が形成されている。複数のキャビティ21は、基板収容空間20を挟むように上下2段に分かれて配置され、上下対称な形態である。上段側の複数のキャビティ21と、下段側の複数のキャビティ21は、いずれも、左右方向、即ち基板収容空間20の長手方向と平行な方向に一列に並ぶように配置されている。各キャビティ21の前端部は、基板収容空間20と連通している。キャビティ21のうち上下方向において基板収容空間20と反対側の壁面には、弾性変形可能なランス22が形成されている。
【0021】
インナハウジング19は、上段のキャビティ21と下段のキャビティ21とを区画する隔壁部23を有している。基板収容空間20に対する回路基板71の挿入方向と平行な前後方向において、隔壁部23は基板収容空間20より後方に配されている。隔壁部23の前端面23Fは、基板収容空間20の奥端面を構成し、キャビティ21の前端よりも後方に位置している。上下方向において隔壁部23の上下方向の寸法は、基板収容空間20の上下方向に寸法よりも小さい。基板収容空間20に回路基板71の挿入端部72が挿入された状態では、回路基板71の上下両接続面73と、隔壁部23のうちキャビティ21に臨む前端部の上下両面とが、段差状をなして前後方向に並ぶ。換言すると、隔壁部23の上下両面が回路基板71の接続面73に対して凹んだ位置関係となる。
【0022】
ハウジング本体11の後端部には、一括ゴム栓24と、一括ゴム栓24がハウジング本体11から離脱するの防止するためのリヤホルダ26とが取り付けられている。一括ゴム栓24には、一括ゴム栓24を前後方向に貫通した形態の複数のシール孔25が、複数のキャビティ21と対応するように形成されている。リヤホルダ26には、各シール孔25と対応する複数の貫通孔27が形成されている。
【0023】
端子金具Tは、単一部品である金属製の接続端子30と、接続端子30とは別体であって単一部品である金属製の保護端子50とを組み付けて構成されている。組付け状態では、保護端子50内には接続端子30の少なくとも一部が収容されている。接続端子30は、保護端子50に対し、保護位置(図3を参照)と、保護位置よりも前方の接続位置(図2,4を参照)との間で前後方向に相対移動し得るようになっている。
【0024】
接続端子30は、金属板材に曲げ加工を施して成形され、図6に示すように、全体として前後方向に細長い形状である。接続端子30は、前後方向に細長い基部31と、基部31の前端から前方へ片持ち状に延出した形態の弾性接触片36と、基部31の後端から後方に延出したオープンバレル状の圧着部41とを有する。
【0025】
基部31は、板厚方向を上下方向に向けた基板部32と、基板部32の左右両側縁から基板部32の内面側へ直角に突出した左右一対の側板部33とを有する。基板部32の外面、即ち側板部33の突出方向と反対側の面には、前後方向に細長いガイド溝34が形成されている。側板部33の前端部には、基板部32とは反対側へ突出した形態の抜止め部35が形成されている。
【0026】
弾性接触片36は、基板部32の前端から斜め前方へ延出したアーム部37と、アーム部37の前端から前方へ突出した接触部38と、接触部38の前端から後方へ折り返し状に延出した補強部40とを有する。アーム部37は、基板部32の内面側へ斜め方向に延出している。接触部38は、基板部32の内面側へ膨らむように湾曲した形状である。接触部38のうち最も突出した部位は、回路基板71に接触する接点部39として機能する。
【0027】
補強部40は、接触部38の前端から後方へ折り返されて接触部38の前端部と後端部とに重ねられている。補強部40により、接触部38の変形が抑制されている。弾性接触片36は、アーム部37が弾性変形することによって、接触部38及び接点部39が、基板部32の板厚方向、即ち、回路基板71の接続面73と直角な方向へ変位するようになっている。
【0028】
圧着部41は、側板部33の突出方向と同じ方向へ突出したバレル部を有している。圧着部41には、電線42の前端部が導通可能な状態で固着されている。圧着部41の前端部の左右両側縁部には、バレル部の突出方向とは反対側へ突出した形態のスタビライザ43が形成されている。
【0029】
保護端子50は、金属板材を曲げ加工して成形されたものであり、図7に示すように、全体として前後方向に細長い角筒状をなしている。保護端子50は、接続端子30の弾性接触片36を包囲する筒状部材として機能する。保護端子50は、厚さ方向を前後方向に向けた前壁部51と、厚さ方向を上下方向に向けた支持壁部52と、厚さ方向を左右方向に向けた左右一対の側壁部53と、厚さ方向を上下方向に向けて支持壁部52と対向する底壁部54とを有する。保護端子50の内部は、接続端子30の弾性接触片36を収容する保護空間55として機能する。保護空間55の前端は、前壁部51によって閉塞されている。保護空間55の後端は、保護端子50の外部へ開放されている。
【0030】
支持壁部52のうち前後方向中央よりも前方の位置には、ランス22と係止可能な抜止孔56が形成されている。支持壁部52の後端部には、叩き出しによって支持壁部52の内面側、即ち底壁部54側へ突出した形態のガイド突起57が形成されている。左右両側壁部53の後端部には、側壁部53の一部を切り起した形態の突起部58が形成されている。突起部58は、保護端子50の内部へ突出している。前後方向において、突起部58は、ガイド突起57よりも少し前方の位置に配置されている。
(【0031】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子台
株式会社オートネットワーク技術研究所
導電路
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
絶縁電線
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子金具
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
駆動装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
接続端子
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
通信装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
給電装置
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
株式会社オートネットワーク技術研究所
電気接続箱
株式会社オートネットワーク技術研究所
回路構成体
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子付電線
株式会社オートネットワーク技術研究所
回路構成体
続きを見る